しくお願いいたします。
2009年がスタートして、誰もが気になるのは米国はどうな
るのか、ドルはどうなるのか、そして日本は大丈夫なのかという
ことです。つまり、大恐慌の後の世界はどうなっていくのかとい
うことです。
根拠は不確かですが、昨年の暮れからとんでもない情報がネッ
トを駆け巡っているのです。それは、昨年の12月2日付の「日
刊ゲンダイ」の「原田武夫/国際政治ナナメ読み」に掲載された
次のタイトルの情報です。
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「オバマがデフォルト宣言をする日」
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いくら「CHANGE/変革」を掲げても、先立つものがなけ
れば何もできないのです。何しろ米政府の財政赤字は昨年の夏以
前で、邦貨換算で6000兆円――それに加えて、金融機関、自
動車、不動産を救済する資金を積み上げていくと、もうどうにも
ならない状況になっているのです。そこで、オバマ次期大統領が
最初にやることは「国家債務デフォルト(不履行)宣言」ではな
いかといわれているのです。
そんな馬鹿なことがあるか――という人は多いでしょう。しか
し、市場では少なくとも今年の夏頃までにデフォルト宣言が行わ
れるとの観測が既に出ているのです。もちろん、テレビや新聞で
は一切伝えませんが、ネットの世界ではこのニュースはそれほど
大きなサプライズではないのです。
それでは、このニュースを流した原田武夫氏とはどういう人物
なのでしょうか。原田武夫氏のブログから、原田氏のプロフィー
ルを紹介します。
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1971年香川県・高松市生まれ。キャリアの外交官として、
12年間勤務し、対北朝鮮外交の最前線に携わった後、自主退
職。独立系シンクタンク「原田武夫国際戦略情報研究所」の代
表として、活躍中。 http://blog.goo.ne.jp/shiome/
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もし、米国がデフォルト宣言をするとどうなるでしょうか。原
田武夫氏は、これについて次のように述べているのです。
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その時、当然のことながら米国的なるもの、米国債、そして、
「無担保・無金利の米国債」である米ドルは大暴落する。その
結果、強烈なるドル安・円高という時代がついにやってくる。
その時、世界中で「覇権国・米国の終わり」などと喧伝される
ことだろう。 ――原田武夫氏
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話はこれだけではないのです。原田氏は、これが米国の仕掛け
た罠であるといっているのです。それは次のような驚くべき戦略
なのです。
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米国・メキシコ・カナダによる地域統合
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どういうことかというと、ドルをデフォルト宣言すると同時に
欧州の「ユーロ」に対抗して米国・メキシコ・カナダによる新通
貨「アメロ」を発行するというのです。メキシコを抱え込んでい
るので、「アメロ」は米ドルよりもはるかに安いものになるはず
です。そうすると、恒久的に円高が続くことになるのです。
どのような状況でオバマは「デフォルト宣言」を行うのかにつ
いても既に予想している人がいます。ある日突然ニクソンショッ
クのようなわけにはいかないでしょう。
まず、意図的に株価を暴落させて国内を不安定させる。そして
インドのムンバイ・テロのようなことを発生させ、武力を使って
テロを強引に制圧する。数人を残してあとは全滅というシナリオ
もあり得る。そこで、経済的にも政治的にも大変な事態に陥って
いることを世界に表明したうえで、やむなく「デフォルト宣言」
をする――こういう筋書きです。
そんなことが簡単に起こっては困りますが、米国債の価値が暴
落して壊滅的な影響を受けるのが、中国と日本です。中でも心配
なのが日本のメガバンクと生保業界です。
なぜなら、メガバンクと生保業界はそれぞれ最大で10兆円規
模の米国債を所有していると推測できるからです。実際にどの程
度の米国債を持っているかは不明ですが、おおよその見当で10
兆円は持っていると思われます。これに対して損保業界はせいぜ
い3兆円〜4兆円程度であり、生保業界の半分以下です。
もし米国債が紙くずになると、当然生保業界は大ダメージを受
けることになる一方、損保業界のダメージは生保のそれよりは軽
くて済むはずであり、このギャップが損保会社による生保業界の
再編もありうると、前出の原田氏は予測するのです。「損保が生
保を食う」というこれまでの想定外の事態も起こる可能性がある
というのです。
このように、2009年の世界は今まで通りというわけにはい
かないようです。そこで本日より、次のテーマでEJの記事を書
いていこうと考えています。
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大恐慌後の世界はどのようになっていくか
− 日本はそれにどう対応すべきか −
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ネットの世界やマーケットでは、米ドルのデフォルト宣言は既
定のものになっていて、それがいつ、どのようなかたちで行われ
るかに関心が移っているといわれます。
何が起こるか予測のつかない2009年――最新の情報を分析
し、確度の高い情報を明日からお届けしたいと考えています。
―――[大恐慌後の世界/01]
≪画像および関連情報≫
●南米エクアドルのデフォルト宣言について
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エクアドルは、原油相場の急落で石油収入が減少し、資金繰
りが悪化。先月15日には3060万ドルの返済を延期し、
今月15日に支払期限が迫っていた。今回、デフォルトを宣
言したことで、金融市場での資金調達や、国際機関からの新
規借り入れは極めて困難になった。資金繰り難から財政支出
の削減を迫られ、政情不安に発展する可能性も出てきた。
http://ameblo.jp/dol-souraku/entry-10177505973.html
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