超えたそうです。ブログに関しては私自身かなり前から注目し、
既に複数のブログを立ち上げていくつかの実験をやってきていま
すが、ここまでEJのテーマとしては取り上げていません。ニュ
ース性もあり、EJの格好のテーマなのですが・・・。
実はブログは私の仕事に属するテーマのひとつであり、今まで
仕事に関連するテーマはEJでは取り上げないようにしてきてい
るのです。
しかし、ブログに関しては誤解も多く、必ずしも正しくとらえ
られていないケースも少なくないのです。また、ブログが高齢者
同士のコミュニケーションに最適なツールであることが、案外当
の高齢者自身に知られていないというのも事実なのです。
新しいメディアの場合、当然ですが、やっている人の中心は若
い人です。自分のPCを持っている高齢者でもはじめている人は
いますが、きわめてその数は少ない。「ブログ」という名前を聞
いたことすらない人も多いと思います。そこで、この観点からブ
ログをしばらくの間、EJのテーマとして取り上げることにしま
す。今朝はその予告編です。
「ブログとは何か」――これに関する最も多い答えは次のよう
なものです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ブログとはホームページの簡易版である。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
実際に自分でブログを作ったことのない人はこのように考えて
います。しかし、結論からいうと、これは間違いなのです。確か
に、「アドレスを入力してブラウザで見る」点はホームページと
何も変わらないし、検索ソフトにも引っかかるのです。それでい
て、ホームページとは違うものなのです。
ブログとホームページの違いについては多くの人がいろいろ書
いています。あるブログの書籍にその違いを服にたとえて、次の
ように記述してありましたので、ご紹介しましょう。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
たとえるなら、ホームページがオーダーメイドの服、ブログ
はすぐに着れるブランドショップの服のようなもの。
オーダーで服を作るには、生地を選び、服のスタイルを選び
仮縫いをし、タックやボタン位置を調整し、縫い上げてもらっ
て、完成。しかし、やっとできあがっても、どこか自分のイメ
ージと違っていたり・・・。
一方、ブランドショップの服は、気に入ったデザインを選ぶ
だけでOK。自分でできないデザインもいっぱい揃っている。
――百世瑛衣子著、『超カンタン!最強メディア/ブログ成功
バイブル』より。翔泳社刊
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
大変うまいたとえであると思いますが、この表現では、ブログ
の制作がホームページに比べて簡単であるということを述べてい
るのに過ぎないと思うのです。
ブログがホームページと違うという根拠は、ブログにホームペ
ージにはない機能が付いているからです。そのことをズバリいう
と、次のようになります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ブログにはつながるシステムが装備されている
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
つまり、ブログには多くの人と「つながる」ことを目的とする
機能が付いており、続けていくとそこに一種のコミュニティが形
成される――これがブログの目的であるといえます。
長年サラリーマンを続けてきた人が定年になると、失うものは
仕事だけではないのです。いちばん痛いのは新しい知人が自然に
は増えなくなるということです。仕事をしているときは、仕事の
関係で自然に知人が増えるのですが、仕事がなくなるとそれがほ
とんどなくなってしまうーーこれが一番こたえるわけです。
そこで本能的に定年時点で保有している友人・知人を守ろうと
するのですが、それでもかなり多くの知人が失われるのは避けら
れないのです。それに加えて新しい知人が増えないので、多くの
知人を失う結果になるのです。
そういう意味において、とくに年配者には既存の友人・知人と
の関係をより密接にすることができ、新しい知人を増やす可能性
のあるブログは注目に値するツールなのです。実際にブログがど
のようにして知人を増やしていくのかについては、これから詳し
く説明していくことにします。
ブログは2003年末から2400年の春にかけて、ニフティ
ライブドア、楽天が次々とサービスを開始し、それ以降ブログ人
口は飛躍的に増えていったのです。そういうわけで、2004年
は、日本の「ブログ元年」といわれています。
発祥の地は米国で、1999年8月に「ブロガー」がサービス
を開始したのがはじめです。それ以来、毎月数万人の規模でユー
ザが増えていったのですが、ブログが新しいメディアとして機能
したのは、2001年の9.11同時多発テロにおいてです。現
場近くに住む人が現場の写真を撮ってブログに次々とアップして
伝えるなど、テレビや新聞などよりも早く出回ったのです。
続くイラク戦争においても、戦火のバクダットからナマの情報
を流し続けたブログも登場して、このあたりからブログの存在が
注目されていったのです。現在、米国のブログ人口は1500万
人を超えたといわれています。
ちなみに、ブログの正式の名称は次の通りですが、最近ではほ
とんどの人が「ブログ」と呼ぶようになっています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ブログ=ウェブ・ログ=ウェブページ + 日記状の記事
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
9日のEJから、ブログがいかにコミュニケーション・ツール
として有効であるかについて書いていきます。
≪画像および関連情報≫
・3大ブログ提供会社
@ココログ
http://www.cocolog-nifty.com/
Aライブドアブログ
http://blog.livedoor.com/
B楽天広場
http://plaza.rakuten.co.jp/
