2005年05月06日

ブログはホームページではない(EJ1585号)

 「ブログ」なるものが流行しています。日本でも200万件を
超えたそうです。ブログに関しては私自身かなり前から注目し、
既に複数のブログを立ち上げていくつかの実験をやってきていま
すが、ここまでEJのテーマとしては取り上げていません。ニュ
ース性もあり、EJの格好のテーマなのですが・・・。
 実はブログは私の仕事に属するテーマのひとつであり、今まで
仕事に関連するテーマはEJでは取り上げないようにしてきてい
るのです。
 しかし、ブログに関しては誤解も多く、必ずしも正しくとらえ
られていないケースも少なくないのです。また、ブログが高齢者
同士のコミュニケーションに最適なツールであることが、案外当
の高齢者自身に知られていないというのも事実なのです。
 新しいメディアの場合、当然ですが、やっている人の中心は若
い人です。自分のPCを持っている高齢者でもはじめている人は
いますが、きわめてその数は少ない。「ブログ」という名前を聞
いたことすらない人も多いと思います。そこで、この観点からブ
ログをしばらくの間、EJのテーマとして取り上げることにしま
す。今朝はその予告編です。
 「ブログとは何か」――これに関する最も多い答えは次のよう
なものです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
     ブログとはホームページの簡易版である。     
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 実際に自分でブログを作ったことのない人はこのように考えて
います。しかし、結論からいうと、これは間違いなのです。確か
に、「アドレスを入力してブラウザで見る」点はホームページと
何も変わらないし、検索ソフトにも引っかかるのです。それでい
て、ホームページとは違うものなのです。
 ブログとホームページの違いについては多くの人がいろいろ書
いています。あるブログの書籍にその違いを服にたとえて、次の
ように記述してありましたので、ご紹介しましょう。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  たとえるなら、ホームページがオーダーメイドの服、ブログ
 はすぐに着れるブランドショップの服のようなもの。
  オーダーで服を作るには、生地を選び、服のスタイルを選び
 仮縫いをし、タックやボタン位置を調整し、縫い上げてもらっ
 て、完成。しかし、やっとできあがっても、どこか自分のイメ
 ージと違っていたり・・・。
  一方、ブランドショップの服は、気に入ったデザインを選ぶ
 だけでOK。自分でできないデザインもいっぱい揃っている。
 ――百世瑛衣子著、『超カンタン!最強メディア/ブログ成功
                 バイブル』より。翔泳社刊
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 大変うまいたとえであると思いますが、この表現では、ブログ
の制作がホームページに比べて簡単であるということを述べてい
るのに過ぎないと思うのです。
 ブログがホームページと違うという根拠は、ブログにホームペ
ージにはない機能が付いているからです。そのことをズバリいう
と、次のようになります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    ブログにはつながるシステムが装備されている
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 つまり、ブログには多くの人と「つながる」ことを目的とする
機能が付いており、続けていくとそこに一種のコミュニティが形
成される――これがブログの目的であるといえます。
 長年サラリーマンを続けてきた人が定年になると、失うものは
仕事だけではないのです。いちばん痛いのは新しい知人が自然に
は増えなくなるということです。仕事をしているときは、仕事の
関係で自然に知人が増えるのですが、仕事がなくなるとそれがほ
とんどなくなってしまうーーこれが一番こたえるわけです。
 そこで本能的に定年時点で保有している友人・知人を守ろうと
するのですが、それでもかなり多くの知人が失われるのは避けら
れないのです。それに加えて新しい知人が増えないので、多くの
知人を失う結果になるのです。
 そういう意味において、とくに年配者には既存の友人・知人と
の関係をより密接にすることができ、新しい知人を増やす可能性
のあるブログは注目に値するツールなのです。実際にブログがど
のようにして知人を増やしていくのかについては、これから詳し
く説明していくことにします。
 ブログは2003年末から2400年の春にかけて、ニフティ
ライブドア、楽天が次々とサービスを開始し、それ以降ブログ人
口は飛躍的に増えていったのです。そういうわけで、2004年
は、日本の「ブログ元年」といわれています。
 発祥の地は米国で、1999年8月に「ブロガー」がサービス
を開始したのがはじめです。それ以来、毎月数万人の規模でユー
ザが増えていったのですが、ブログが新しいメディアとして機能
したのは、2001年の9.11同時多発テロにおいてです。現
場近くに住む人が現場の写真を撮ってブログに次々とアップして
伝えるなど、テレビや新聞などよりも早く出回ったのです。
 続くイラク戦争においても、戦火のバクダットからナマの情報
を流し続けたブログも登場して、このあたりからブログの存在が
注目されていったのです。現在、米国のブログ人口は1500万
人を超えたといわれています。
 ちなみに、ブログの正式の名称は次の通りですが、最近ではほ
とんどの人が「ブログ」と呼ぶようになっています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  ブログ=ウェブ・ログ=ウェブページ + 日記状の記事
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 9日のEJから、ブログがいかにコミュニケーション・ツール
として有効であるかについて書いていきます。


≪画像および関連情報≫
 ・3大ブログ提供会社
  @ココログ
   http://www.cocolog-nifty.com/
  Aライブドアブログ
   http://blog.livedoor.com/
  B楽天広場
   http://plaza.rakuten.co.jp/

1585号.jpg
posted by 平野 浩 at 12:26| Comment(0) | TrackBack(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月09日

改めてホームページを考える(EJ1586号)

 ブログがいかに素晴らしいメディアであるかを理解するには、
いわゆるホームページというものについて理解する必要があると
思います。そこで、今朝はホームページ論を展開します。
 ホームページを出す目的とは何でしょうか。
 企業が出すのであれば、その目的として考えられることは、企
業に関する広告・宣伝ということになります。個人が出す場合は
何らかの主張や意見を載せることが目的になるでしょう。しかし
かつてホームページといえば、企業が出すものと決まっており、
個人で出すケースはほとんどなかったのです。その結果、現在で
はほとんどの企業がホームページを出しています。
 しかし、ホームページはそのアドレス(URL)を入れてネッ
トにアクセスしなければ見ることはできないのです。ホームペー
ジの目的を広告・宣伝と考えた場合、こういうスタイルの広告は
機能しないと思います。なぜなら、そういう広告はその企業につ
いて何かを知りたいとき以外はアクセスしないからです。そんな
広告で果たして企業はペイするのでしょうか。
 ウェブ上の広告――すなわち、ホームページによる広告を繰り
返し見てもらうには、そのサイトを訪れるたびに何か新しい情報
が得られる必要があります。いつ訪れても同じ内容ではアクセス
する人が減るのは当たり前です。これは企業のサイトであれ、個
人のサイトであれ、同じことです。
 しかし、企業のホームページの更新の頻度は低く、年に数回と
いう程度です。これでは、ホームページを出している意義がない
といえます。
 もともとホームページがその機能を発揮するには、頻繁にコン
テンツの更新をしなければならないのですが、それをするには、
次の2つの条件をクリアする必要があります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
      1.更新すべきコンテンツがある
      2.更新しやすいシステムである
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 第1の「更新すべきコンテンツがある」については、ホームペ
ージを出す場合の必要条件になります。なぜなら、更新すべきコ
ンテンツがないのであれば、ホームページを出す意義がないから
です。企業においても、顧客や社会に向けて発信したい主張や意
見、提供したい情報があるはずです。そういうものをコンテンツ
として発信する場としてホームページをとらえるべきです。
 第2の「更新しやすいシステムである」については、現在のホ
ームページは必ずしも更新しやすくないといえます。なぜなら、
コンテンツを書き換えるのは「プログラムの変更」に等しいから
であり、少なくとも素人には無理であると考えられるからです。
 ホームページはHTMLという言語で記述され、それはとても
やさしい言語であるといわれています。しかし、現在のHTML
はそんなにやさしくはないのです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    Dynamic HTML = HTML + JavaScript + CSS2
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 HTMLで書いたプログラムは動きがつけられないのです。し
かし、現在ではほとんどのホームページには動きがあります。そ
れは「ジャバ・スクリプト」という言語で動きをつけているので
す。また、ホームページのタイトルなどに使う飾り文字などにつ
いては、スタイルシートとい名前で呼ばれる「CSS2」という
言語を使います。
 これらを総合して「ダイナミックHTML」といっており、現
在のHTMLはこのダイナミックHTMLが標準です。その内容
はかなり複雑になっています。
 現在、私はある大学の経済学部でこのHTMLの講座を担当し
ているのですが、春学期の6ヶ月間かけてみっちりやってもジャ
バスクリプトやCSS2までは教えきれないのです。したがって
これらの言語については、秋学期に応用講座を設けてやっている
ほどです。
 まして、企業はホームページの制作を専門業者に外注すること
が多いのです。当然業者はダイナミックHTMLだけでなく、フ
ラッシュやパールなどの言語を使ってサイトを構築するので、サ
イトの更新にはその会社の情報システム部の部員でも手が出せな
いほど複雑な作業になっています。
 したがって、サイトの更新は業者にまかせざるを得なくなり、
コンテンツを更新するたびに費用が発生することになります。こ
れも企業のホームページの更新頻度が少なくなる原因のひとつと
なっているのです。
 もうひとつ大切なことがあります。企業や個人がホームページ
を作った場合、それをできる限り多くの人に見てもらう必要があ
ります。それには次の2つの方法があります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    1.できる限り多くの人にURLを教える
    2.1以外の人のアクセス数が増えること
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 極めて単純な方法は、ホームページのURLをできる限り多く
の人に伝えることです。しかし、これだけではホームページのア
クセス数はURLを教えた人に限られることになります。この方
法には明らかに限界があります。
 それ以上にアクセス数を増やすには、ヤフーやグーグルなどの
検索ソフトでキーワード検索をした場合、そのホームページのU
RLが上位に表示されることが必要になります。
 しかし、現在、「.jp」 の付くサイトに絞った場合でも、20
04年現在で、8590万ページもあるのです。これに加えて、
日本では「.com」の付くサイトも多数あり、その中にあって検索
ソフトの上位に表示させるには、大変な努力が必要になります。
これをSEM――サーチ・エンジン・マーケティングといってい
るのです。


≪画像および関連情報≫
 ・2005年5月1日付、朝日新聞より
  国立国会図書館は、急増しているインターネット上の日本発
  の情報について、収集に乗り出す方針を固めた。(一部略)
   昨年の「情報通信白書」によると、「.jp」 の付くウェブ
  サイトは04年2月現在約8590万ページあり、総情報量
  は約1万3609ギガバイトと新聞約4万年分に相当する。
  情報量は過去6年で45倍に増えた。

1586号.jpg
『ホームページのアクセス数を確実にアップさせる112のコツ』
posted by 平野 浩 at 09:10| Comment(0) | TrackBack(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月10日

ブログはホームページの革命(EJ1587号)

 昨日のEJでは、ホームページがどのようなものであるかにつ
いて簡単に解説しました。それでは、ブログはどうなっているの
でしょうか。ホームページとはどこが違うのでしょうか。今朝か
ら、このテーマについてお話ししていきます。
 ブログの特色をまとめると、次の3つになるのです。そして、
これが従来のホームページと異なるポイントになります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
   1.コンテンツ・マネジメント・システムの導入
   2.コミュニティ機能によるコミュニケーション
   3.SEM効果による検索エンジン上位への表示
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ブログの特色の第1は「コンテンツ・マネジメント・システム
の導入」が上げられます。
 ブログにはコンテンツ・マネジメント・システム――以下、C
MS――が導入されています。そのため、ウェブサイトづくりは
劇的に簡単になり、サイトの更新もスムーズにできるようになっ
ています。これはホームページの革命です。
 それでは、CMSとは一体何でしょうか。
 CMSというのは、ウェブコンテンツを一元的に保存・管理し
サイトを構築したり、編集したりするのを助けるソフトウェアの
ことです。ウェブコンテンツというのは、テキスト(文章)や画
像、それらを配置するレイアウト情報など、ウェブサイトを構成
する要素をそのように呼びます。
 ホームページは、テキストや画像をHTMLやCSS2による
レイアウト情報でプログラミングした複数のウェブページで構成
されています。そして、それぞれのページ間にはハイパーリンク
が設定されている――これによってそれぞれのページにジャンプ
したり、戻ったりできる――その全体がホームページなのです。
 そのため、ホームページを構成する要素のどれかひとつでも変
更するとなると――それがテキストの追加・変更であっても――
プログラム全体を見直す必要があり、更新にはかなりの手間がか
かってしまうのです。
 しかし、CMSを導入すると、ウェブコンテンツを構成する要
素――テキスト、画像、レイアウト情報など――を分離してデー
ターベースに保存し、サイトの構築をソフトウェアによって自動
的にやることができるのです。
 このように、ブログにはCMSが導入されており、ブログのユ
ーザ――ブロガーと呼ばれる――は、HTMLなどの専門知識が
一切なくてもブログの運営ができるのです。
 ブログの特色の第2は「コミュニティ機能によるコミュニケー
ション」が上げられます。
 ブログでは日記状の記事を時系列的に積み上げます。毎日記事
を書いたとすると、その記事は時系列表示されるので、新しい記
事が一番上にきます。それぞれの記事には画像もつけることがで
きるので、かなり見栄えのするページになります。
 ところで、コミュニティ機能とは何でしょうか。
 ホームページは基本的には「見る」ものです。そういう意味で
は、一方的に何かを伝えるというスタイルをとります。ホームペ
ージの中には、「フォーム」という機能を使って、ホームページ
に関する要望や感想などをメールで送信させるページもあります
が、書き込みをする人は少ないようです。
 これに対してブログは、次の2つのコミュニティ機能を持って
います。これらを使って積極的に書き込みを誘うのです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  1.コメント ・・・・・・・ 記事ごとにコメント
  2.トラックバック ・・・・ ブログ同士をリンク
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ブログでは、記事ごとに感想や自分の意見をつけてそのブログ
の運営者に知らせることができます。これがコメントです。
コメントは、公開されていますので、そのブログに訪れた人も読
むことができます。これによって、その記事の反響の度合いを知
ることができるのです。
 ホームページのフォーム・メールは、ホームページ全体に関す
る一種のアンケートのようなものであるのに対して、ブログのコ
メントは記事ごとのコメントであって、コメントを残しやすいの
です。なお、コメントに関しては、このブログに訪れた人であれ
ば、誰でも書き込むことができます。
 これに対してトラックバックは、ブロガーでないと行えないの
です。なぜなら、トラックバックはブログ同士にリンクをはるこ
とだからです。
 ある記事に関してトラックバックするということは、その記事
のあるブログ(A)とトラックバックするる人のブログ(B)と
をリンクすることを意味するのです。
 この場合、BのブロガーがAのブロガーの記事を参照して記事
を書くことをトラックバックというのです。つまり、Aの記事と
それを参照したBの記事がリンクされるのです。この場合、Aと
B双方にお互いのURLが残されるので、A、B相互にブログを
行き来することができるのです。
 ホームページ同士もリンクさせることはできます。しかし、自
分のページに相手のリンクは作れますが、相手のページに自分の
リンクはできないのです。もちろん、相手と交渉して了解を取れ
ば可能ですが、ブログでは相手の了解なしにリンクすることがで
きるのです。これを「強制的逆リンク」といいます。
 例えば、非常にアクセスの多いブログにトラックバックしたと
すると、その人気サイトに自分のリンクをはったことになるので
自分のブログのアクセスが向上する可能性があります。
 コメントとトラックバック――これら2つの機能が作り出すコ
ミュニケーションは独特のものであり、そこに一種のコミュニテ
ィが形成されます。
 ブログの第3の特色については、明日のEJで述べます。


≪画像および関連情報≫
 ・トラックバックの魅力とは
  其之一 他のブログ読者をあなたのブログに誘い込むきっか
      けになり、アクセス数アップに繋がる。
  其之二 同様にトラックバックされる側もブログの認知度が
      が上がるので、悪い気はしない。
  其之三 反論、同意、新しい関連情報などがどんどん書き込
      まれ、記事により深いものになる。
  其之四 互いにトラックバックしあう仲になれば、連帯感が
      生まれ、コミュニティが形成される。
         ――『このブログがすごい』より。宝島社刊

1587号.jpg
posted by 平野 浩 at 08:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月11日

デジカメ・ギャラリーをブログで作る(EJ1588号)

 具体的な例をひとつ出します。あなたはデジカメに凝っていて
多くの作品を持っているとします。コレクションはもちろん自分
で楽しむものですが、やはり多くの人にも見てもらいたいという
願望を持っているものです。
 誰でも考えるのは、自分のホームページを出して、そこに作品
をアップすることです。手間のかかる作業ですが、実際にそうし
たとしましょう。ウェブ上ですが、立派なギャラリーができたこ
とになります。しかし、写真が中心のコンテンツであり、サーバ
ー料金は、プラスαを支払うことになるはずです。
 あなたは、作品を見て欲しい友人・知人にギャラリーのURL
を知らせます。それらの人たちは、間違いなくURLをアクセス
して見てくれるはずです。それらの人々には作品を新しく追加す
るたびに知らせる必要があります。
 しかし、そのサイトに新規に訪れる人――あなたの知らない人
です――その数はきわめて少ないはずです。個人のサイトですし
検索サイトの上位に表示されるための何の対策もしていないので
すから、当然のことです。
 さて、この作業をホームページではなく、ブログでやったとし
たら、どこが違ってくるのでしょうか。
 自分のブログは思い立った日にすぐできます。CMS――コン
テンツ・マネジメント・システムのおかげで、専門知識はゼロで
素晴らしいウェブサイトが短い時間でできあがります。背景や構
成などのブログのデザインは、テンプレートが用意してあるので
それを選ぶだけでOKという手軽さです。
 さらに、ブログ提供会社による違いはありますが、利用料金は
ほとんどは無料であり、写真などの画像は30MB程度までは無
料でアップできるのです。つまり、ブログはほとんど全てを無料
で利用できるのです。しかし、なぜ、無料でやれるのかについて
は後で明らかにします。
 ブログでギャラリーを作り、作品に文章を添えて、できるだけ
頻繁にアップしたとします。そして、それを数ヶ月間、続けたと
しましょう。そうしているうちに、いくつかのコメントやトラッ
クバックが入ってくるはずです。ホームページの場合と違って、
ブログの場合は、検索エンジンに引っかかりやすい構造になって
いるからです。
 ブログのギャラリーを立ち上げて、自分の作品をアップすると
同時に友人や知人にURLを知らせる――そうしているうちに知
らない人からコメントやトラックバックが入ってくる――これは
ブロガーにとってうれしいものです。
 昨日のEJで、ブログがホームページと異なる3つの特色を取
り上げました。そのうち1と2の説明はしましたが、3の説明が
残っていますので、ここで説明することにします。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
   1.コンテンツ・マネジメント・システムの導入
   2.コミュニティ機能によるコミュニケーション
 → 3.SEM効果による検索エンジン上位への表示
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ブログの特色の第3は「SEM効果による検索エンジン上位へ
の表示」が上げられます。
 ブログを立ち上げ、ある程度頻繁にコンテンツの更新をする―
―ギャラリーであれば、新しい作品をアップ――していると、自
然にそのサイトへのアクセス数が増えて、知らない人からのコメ
ントやトラックバックが入ってくる可能性が高いのです。
 第3の特色は、このことと関連が深いのです。ところで、SE
M効果とは何でしょうか。
 既に述べたように、ブログはその構造上、検索エンジンに引っ
かかりやすいのです。これは、検索エンジンの上位に表示されや
すいことを意味します。とくに、最低限次の条件をクリアすると
その可能性は高くなります。もちろん、コンテンツの内容、そこ
に含まれるキーワードの数なども微妙に影響します。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
   1.ブログの内容更新が高い頻度で行われること
   2.同種のブログにトラックバックしていること
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 自分のブログへのアクセスを増やしたい場合、もっとも単純に
して、効果的な方法は、ブログのコンテンツをできる限り、頻繁
に更新することです。できれば、ほんの少しでもいいから、毎日
更新すると大きな効果があります。これが1です。
 さらに、ブロガーは自分のブログと同種のブログ――写真ギャ
ラリーであれば、ブログをギャラリーとして使っているブログを
探し出して、そこにトラックバックをはる――これを数多く行う
と、確実にアクセス数増大につながるのです。
 こういうホームページやブログのアクセス数の向上――すなわ
ち、検索エンジン上位への表示に関わる方策のことをSEM――
サーチ・エンジン・マーケティングと呼んでいるのです。ブログ
は、既にSEMが施されたものであるということができます。
 ところで、ブログはなぜ無料なのか――これについてお話しし
ておく必要があります。
 無料である理由は、テレビの民間放送が無料であるのと同じ原
理です。ブログをアップすると、その一部にブログ提供会社が仲
介する広告が掲示されます。その広告の数や量、それに露出度は
ブログ提供会社によって異なるので、その数や露出度があまり高
くないところを選ぶべきです。
 なお、ニフテイのココログ、ライブドアブログ、楽天広場――
これらは国内3大ブログと呼ばれますが、そういう大手とそれ以
外のブログ提供会社とでは、SEM効果が多少違うという説があ
ります。しかし、この説には反論もあり、はっきりとはしないの
です。しかし、基本的には、上記に述べた2つのこと――頻度の
高い更新と関連ブログへのトラックバックによって、アクセス度
に大きな差が出ることは確かです。


≪画像および関連情報≫
 ・有名ブロガーの紹介/佐野元春のブログ
  佐野元春がアルバム「THE SUN」 の楽曲解説をしているブロ
  グである。このように、自らのアルバムについて、過去の作
  品を含めて、ミュージシャン本人の言葉で、その作品の解説
  が語られるのは意義があることである。

           http://moto.tsutaya.jp/

1588号.jpg
posted by 平野 浩 at 08:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月12日

トラックバックには重みがある(EJ1589号)

 トラックバックとコメントによるコミュニケーションとはどう
いうものなのでしょうか。その大変興味深いケースを次の本で知
ることができます。現在、書店ではたくさんの「ブログ」本が並
んでいますが、この本はその中で唯一新書版であり、読みやすく
示唆に富むなかなか良い本です。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
   増田真樹著
   『超簡単!ブログ入門
       ――たった2時間でホームページが持てる』
           角川ONEテーマ21(B−63)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 この本の著者である増田真樹氏は、『メタミX』というブログ
を立ち上げています。増田氏はある日、『メタミX』に大量のア
クセスがあったので、調べたところ、多摩美術大の先生が学生に
対し、次の課題を出していることがわかったのです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
   「『メタミX』について研究してレポートせよ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 学生は『メタミX』にアクセスしていろいろ調査のうえ、その
レポートを先生のブログにトラックバックして提出するというも
のです。それからしばらくすると、かなりの数のレポートが課題
のページにトラックバックされたのです。
 その内容を読んでみると、的確なものも一部にはあったものの
ほとんどは本質を衝いていない批評ばかりだったのです。そこで
増田氏は『メタミX』で率直な感想を書いて、学生のブログに対
し、トラックバックを返したのです。
 一番驚いたのは学生たちです。あくまで教室内での授業で先生
にレポートとしてトラックバックを返したところ、一度も会った
ことのない当の『メタミX』のオーナーからコメントがきたので
びっくりしたのです。
 そのことに気が付いた先生は、「『メタミX』の増田さんから
総評が入っているので、再研究してレポートを提出せよ」という
指示を出したのです。そうして送られてきたレポートは、最初よ
りも格段に質が向上していたというのです。
 その理由は、レポートする対象であるブログのオーナーの存在
を強く意識したことにあると増田氏はいいます。当然ですが、ブ
ログのうしろにはそれを記述している人がいるのです。そのこと
を意識してコメントなり、トラックバックをするかどうかの差は
大きいのです。
 ウェブ上には「掲示板」というものがあります。ひとつのテー
マが出され、それに関して自由に自分の意見の書き込みができま
す。しかし、100%それは匿名で行われるのです。自分の名前
を隠しているので、どのようなことでも書けるのです。
 ブログにおいても「コメント」に関しては、掲示板と同じよう
に、匿名でも行うことができます。ですから、ブログは掲示板の
一種という人もいます。しかし、ブログは掲示板とは基本的に違
うものです。それは「トラックバック」があるからです。
 既に述べたように、トラックバックを返すには自分自身もブロ
ガーである必要があります。ブログも匿名で出せないことはあり
ませんが、ブログは結果としてそこに自分というものが出てしま
うものなのです。
 ブログによるメッセージは特定の人に対して送るものではなく
不特定の多数の人に発信します。コミュニケーションについて増
田氏は次のようにいっています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  人権感覚については共感できます。相手を知り、キャッチボ
 ールをするように対話することの大切さです。うまくボールを
 投げるには、足腰をしっかりさせないといけません。受け取る
 ときも定位置に構える必要があります。ネット上でコミュニケ
 ーションするのもまったく同じです。相手の人格や思想といっ
 た「立ち位置」を理解しないまま対話すれば、うまくキャッチ
 ボールはできません。匿名掲示板は立ち位置がきわめて曖昧な
 のがお分かりいただけるでしょう。――増田真樹著『超簡単!
    ブログ入門』より。角川ONEテーマ21(B−63)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ブログは「立ち位置」がはっきりしています。ブログの基本的
性格は「ひとりごと」です。発信したものは同じ場所に積み上げ
られ、自分の顔を形成していきます。「文章は人をあらわす」と
いいますが、書いているものをみれば、自ずと人柄がにじみ出て
くるものです。
 日産自動車は、昨年の秋に「ティーダ」という新車を発売しま
したが、それと同時に「TIIDA」ブログをはじめています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
       http://blog.nissan.co.jp/TIIDA/
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 日産自動車はもちろんホームページを持っています。そこには
ティーダに関する情報もあるのですが、それでも「ティーダ」に
絞ってブログを出したのは、カタログでは訴えにくい「シートの
感触」などの特色を伝えたかったからであるとしています。
 それにこのブログでは、コメントは受け付けず、トラックバッ
クのみに絞っています。これは設定で自由に行えるのです。コメ
ントを封じたのは、ティーダと無関係な話題が展開される恐れが
あるからです。
 トラックバックの場合は、自分のブログを持つという立ち位置
がはっきりしており、信頼のおける意見が寄せられるという期待
感があるからです。コメントとトラックバックではそれほど差が
あるといえます。
 コメントとトラックバックというブログのコミュニティ機能と
Eメール――これはコミュニケーションの新しい世界を拓くもの
であるといえます。


≪画像および関連情報≫
 ・有名ブロガーの紹介/TIIDA BLOG
  「山本」と名乗る人物が車の室内の様子を伝えたり、販売担
  当者にインタビューしたりする。

1589号.jpg
posted by 平野 浩 at 08:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月13日

ブログに関連するRSSの技術(EJ1590号)

 ブログにおける対話について追求しています。少しはイメージ
することができたでしょうか。
 私の会社の近くに「フルール」というレストランがあります。
日本橋公民館の正面玄関の前です。小さなお店ですが、ここの洋
食――とくにハンバークステーキは最高においしいのです。しか
も、値段は安いのです。ランチなら、850円で食べられます。
 誰に伝えるともなく、仮にブログにこういう記事を書いたとし
ましょう。そうすると、「そのお店なら、私も週に1回は行って
いますよ。もしかしたら、お店で平野さんと会っているかも知れ
ませんね」というコメントが残されたりするのです。
 また、「私もフルールには行っています。そこから少し人形町
の方に歩いて左に曲がったところに都寿司というお寿司屋さんが
ありますが、ここのランチもお勧めですよ」という地図付きのト
ラックバックが返されたりするのです。
 ブログによる対話とはこのようなものです。新しい知人がどん
どん増える感じです。なお、お店はいずれも実在しますし、書い
たことは本当のことです。近くに行かれたときはお寄りになるこ
とをお勧めします。
 問題は、ブログを出してそんなにアクセスがあるのかという疑
問です。これは、1回でもホームページを作ったことのある人ほ
ど抱く疑問であると思います。通常のホームページであれば、よ
ほどSEM対策を駆使しない限り、たとえ毎日コンテンツを更新
しても、フリーの来訪者は数人程度に止まるといわれているから
です。そのため、せっかくホームページをアップしても、コンテ
ンツの更新のない開店休業のホームページが非常に多いのです。
 インターネット・サービス・プロバイダーによると、ホームペ
ージの運営サービスの申し込み自体は、順調に伸びているそうで
す。しかし、長続きしないのです。それはサイトへのアクセスが
あまりにも少ないからです。
 あるブログ本のひとつに興味あるデータが出ています。調査に
ついての詳細は不明ですが、ブログの来訪者の動きの一端を知る
ことができると思うので、ご紹介します。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
           毎日更新  週2回更新
      第1週    44     15
      第2週    46     16
      第3週    56     20
      第4週    62     24
      第5週    66     28
      第6週    68     33
      第7週   113     36
      第8週   142     40
      第9週   168     51
    山本一郎著、『けなす技術/俺様流ブログ活用法』より
              ソフトバンクパブリッシング社刊
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 実験を目的として、4つのブログ提供会社で2つずつブログを
立ち上げ、1つはコンテンツを毎日更新、もう1つは週に2回更
新して、9週間のアクセス数をチェックしたものです。数値は週
の平均値です。ここに出した数値は、ニフティのケースです。
 これを見ると、毎日更新することが、いかにアクセスに貢献す
るかが一目瞭然です。それに、少なくとも2〜3月は続けてみな
いことには結果はわからないということがわかります。
 それにしても通常のホームページの場合は、毎日コンテンツを
更新しても2〜3週間ではせいぜい数人程度のアクセスがあるだ
けであるのと比べると、ブログの場合は非常に高い数値を上げて
いますが、その秘密はどこにあるのでしょうか。
 その秘密のひとつに「RSS」というものがあります。RSS
とは何でしょうか。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
        RSS = RDF Site Summary
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 RSSという言葉の定義をしようとすると、かなり難しい話に
なってしまいます。言葉通りに解釈すると「RDF形式でのサイ
トのサマリー」ということになります。RDFというのは、書籍
における図書カタログのようなものであり、それはコンピュータ
が扱う情報の分類や検索などの自動化・効率化を図ることができ
るのです。
 簡単にいうと、RSSとは、サイトの記事のタイトルや要約、
それに更新日時などが記述された文書のことです。ブログサイト
のコンテンツが更新されると、システムはその更新サイトの情報
を読み取り、RSSとして発信されるようになっているのです。
この情報は「RSSリーダー」で見ることができます。このRS
Sリーダーソフトは、ネット上で無料でダウンロードすることが
可能です。
 現在、ほとんどのブログサービス提供会社はRSSに対応して
おり、ブログのコンテンツが更新されると、RSSを送信してい
ます。ブログをよく利用するユーザーは、RSSによって更新サ
イトを知り、アクセスしてくるのです。したがって、頻繁に更新
すれば、アクセスが多くなるのは当然なのです。
 調査によると、現在、1ヶ月の間にブログを訪れるユーザーの
数は2500万人を超えるそうです。一方、更新を続けているブ
ログサイトの数――生きているサイトは85万サイトといわれる
ので、単純計算をすると月に30人はサイトを訪れる計算になり
ます。少しずつでも、毎日コンテンツの更新を続けていると、必
ず来訪者は増えるはずなのです。
 ブログの最大の特色は、記事を更新しやすい――日記風の記事
を書き加えるのが簡単なことです。この特質を生かして、ブログ
の立ち上げを考えてみませんか。このテーマは、来週も続けるこ
とにします。


≪画像および関連情報≫
 ・RSSの入門書
  新納浩幸著、『入門RSS』毎日コミュニケーションズ刊
  RSSのことをやさしく書いてある本はほとんどない。この
  本の内容もかなり専門的である。
  ――多数のブログの新着記事から自分の興味のありそうな記
  事だけを読みたいこともありますが、多数のブログサイトを
  順に巡るのは大変な作業です。この場合は、多数のブログサ
  イトの新着記事のタイトル一覧などを、ほぼリアルタイムで
  得ることができれば便利だと思います。さらに、あるブログ
  サイトの記事の未読/既読の管理を容易に行うことができれ
  ば、記事の閲覧が効率化されます。RSSはこのような要求
  に応えてくれる技術です。      ――同書、本文より

1590号.jpg
posted by 平野 浩 at 08:51| Comment(2) | TrackBack(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月16日

ブログ・コミョニケーションとは何か(EJ1591号)

 5月6日から13日までは、ブログがどういうものであるかに
ついて述べてきました。ブログはさまざまのものに利用できるメ
ディアであり、今後の可能性は無限ですが、その中にあってとく
に「対話/コミュニケーション」というものに重点を置いて話を
展開しています。
 なにぶんITのテーマは話が若干難しくなりますが、誰でもわ
かるように記述していきますので、スキップしないで読んでいた
だきたいと思います。知っておいて損はないと思います。
 私の考える「ブログ・コミュニケーション」のイメージは、コ
ミュニケーションをする各人が自分のブログサイトを持つことで
す。これがスタートラインです。つまり、相互にトラックバック
できる状態にするのです。
 そして、それぞれの人が情報を発信します。写真が趣味であれ
ば、ブログをギャラリーにして自分の作品をアップさせていけば
いいのです。音楽が趣味であれば、最近聞いたCDの感想や音楽
に関する情報を提供すればいいし、園芸が趣味であれば、それに
関することを書けばいいのです。また、とくに何も書くことがな
ければ、それこそ日記そのものでもいいのです。
 このようにすることによって、そこに「対話」が生まれてくる
のです。メールのやりとりだけでは、そこにコミュニケーション
は生じないのです。メールは基本的には用事のあるときにしか使
わないものです。電話も同様です。しかし、そう考えている限り
そこにコミュニケーションは生じないのです。
 対話の対象者はお互いのサイトをいつでも見ることができるわ
けで、記事に関して自由にコメントを残したり、トラックバック
を返せるのです。文章であれば、会ったときには出てこない話題
も日記として書くことができるわけで、そこに対話をする土壌が
広がるわけです。そういうブログでのやりとりがあると、また、
会いたくなり、実際に会ってそういう話題に花を咲かせることが
できるわけです。
 最近は若い人はケータイをコミュニケーションのツールとして
使いこなしています。彼らにとって、ケータイは用事のあるとき
だけに使うツールではないのです。「何してる。元気?」といっ
たケータイ・メールが頻繁に飛び交っているのです。ケータイは
メールだけではなく、直接話すこともできるので、これがケータ
イがコミュニケーションのツールとなっているゆえんです。
 しかし、高齢者――とくに仕事を持っていない人は、ケータイ
を持とうとはしません。それは必ずしも操作が難しいからという
だけではなく、ケータイを持っていても、かかってくる人は限ら
れているし、固定電話もあるのだから持つ必要ないと考えている
のです。こういう考え方でメールをやっても、それはとてもコミ
ュニケーションには発展しないのです。
 そして、そういうプライベートなブログサイトでのやりとりに
外部の知らない人も参加してきます。つまり、仲間が増える可能
性もあるのです。これがブログ・コミュニケーションの最大の魅
力であると思います。
 ところで、コメントやトラックバックはそんなに頻繁に行われ
るものなのでしょうか。
 有名人ブログサイトであれば、相当の量のコメントやトラック
バックが行われてますが、普通のブログサイトに対しては、意外
に少ないのです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  他人のブログにコメントを残したことのある人の割合
               ・・・・・ 19.6%
  他人のブログにトラックバックをしたことのある割合
               ・・・・・ 27.2%
  ――goo リサーチ第5回調査「ブログに関する調査」
                  2004.8より
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 この調査は、ブログを見たことのある人のうち、他人のブログ
に対してコメントやトラックバックをしたことのある人の割合を
明らかにしています。注目すべきはコメントよりもトラックバッ
クの方が多いことです。
 トラックバックは、ブログを持っていないとできないのです。
2004年8月の調査ですから、その時点でブログを持っている
ということは先進のユーザということになります。そのユーザの
中でコメントやトラックバックをしたことのある人が30%以下
というのは、明らかに少ないように思えます。しかし、ブログを
はじめたばかりの人が多く、ユーザが慣れていないという点も考
慮する必要があります。
 もうひとつは、コメントやトラックバックが思ったよりも少な
いということは、逆に積極的にコメントやトラックバックをする
ことによって、検索エンジンの評価点を上げる可能性があること
です。
 検索エンジンでは多くのサイトとリンクをしているサイトの評
価点を上げる可能性が高いのです。トラックバックをするという
ことは、強制的逆リンクを意味しており、それはリンクそのもの
です。しかも、トラックバックは簡単な操作でそれを行うことが
できるのに対し、ホームページ同士でリンクをはるのは相手との
交渉もあるので、大変なのです。したがって、その点はブログの
方がホームページよりも有利ということになります。
 しかし、ブログを持つからといって、そのアクセス数を気にす
る必要はないのです。数人の仲間がそれぞれブログサイトを持っ
て始めるコミュニケーション――それにはお互いにアドレスを教
えあっていれば、何も問題はないのです。
 ブログによるコミュニケーションは、相手を特定せずに情報を
発信することにあるといえます。メールのようにプッシュするの
ではなく、プルする――そういうソフトなコミュニケーションで
す。メールをもらった場合は無視はできませんが、ブログの場合
は必要なときにのみ反応すればよいのです。


≪画像および関連情報≫
 ・有名ブロガーの紹介/「節約主婦9人のブログ」
  節約主婦9人で運営しているブログ。ひとつのテーマに対し
  てそれぞれのメンバーが発言して行く。ブログ・コミュニケ
  ーションの典型である。

        http://blog.livedoor.jp/syuhu/

1591号.jpg
posted by 平野 浩 at 08:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月17日

アクセス状況を知る方法(EJ1592号)

 自分のブログサイトを作って記事の投稿をはじめたとします。
そのどれかの記事に対して、自分の知らない人からのコメントが
残されたり、トラックバックを返されたりすれば、そのサイトの
反響がわかります。
 しかし、ブログにアクセスはしたが、コメントもトラックバッ
クもしないで引き上げる人もたくさんいるはずです。昨日のEJ
でご紹介した調査によると、コメントやトラックバックをする人
はアクセスしてきた人の30%以下という数字が出ているので、
アクセスしただけで引き上げる人は少なくないはずですが、その
アクセス状況を知ることはできないのでしょうか。
 それは「アクセス解析」という機能によって詳細に知ることが
できるのです。大手のブログサービス提供会社では、アクセス解
析機能が装備されており、自分のブログサイトへのアクセス状況
を知ることができるのです。使用料金はほとんど無料です。
 アクセス解析機能については、ブログサービス提供会社によっ
てそれぞれ差がありますが、次の4つの情報についてはわかると
考えていいと思います。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
       1.訪問してきたのは何人か
       2.いつアクセスがあったか
       3.どのページを見ているか
       4.どこからアクセスしたか
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 第1は「訪問してきたのは何人か」のチェックです。
 ブログにアクセスがあった回数は知ることができます。中には
単にアクセス回数だけでなく、訪問回数、前回訪問、最初の訪問
などがわかるものもあります。
 第2は「いつアクセスがあったか」のチェックです。
 アクセスのあった時間は、1時間単位のグラフを表示したり、
1週間、1ヶ月間の表示が行われるようになっており、加えて、
曜日別、時間帯別の解析ができるものもあります。この機能によ
っていつアクセスがあったかについては把握できます。
 第3は「どのページを見ているか」のチェックです。
 ブログにアクセスしてきた訪問者が、ブログのどの記事(ペー
ジ)を見たかはブロガーとしては知りたい情報ですが、これもわ
かります。アクセス解析機能によっては、そのブログでの滞在時
間までわかるものもあります。
 第4は「どこからアクセスしたか」のチェックです。
 どこからアクセスしてきたかという情報もわかります。検索エ
ンジンからなのか、ブックマークからきたのか――検索エンジン
のケースはどういう検索ワードできたのかもわかりますし、ブッ
クマークから来たケースはリピータであることがわかります。
 ホームページでは、アクセスカウンターが使えますが、これを
使う場合でも複雑な手続きが必要です。しかし、アクセスカウン
ターだけではアクセスの詳細はわからないのです。したがって、
アクセス解析をするには業者に委託するか、有料の解析ツールを
入手して行う必要があります。
 これに対してブログでは、ほとんどの提供会社で比較的高度な
アクセス解析機能が無料で使えるのは魅力的です。自分のブログ
サイトをアクセス数の多いサイトにしたい場合は、このアクセス
解析機能をフルに使ってSEM対策が進められるのです。
 ブログの場合でも、高度のアクセス解析が必要な場合は、外部
の専用ソフトを使うことができます。
 外部ソフトには有料のものが多いのですが、無料で使えるもの
を2つご紹介しておきます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
      「忍者ツールズ」
       http://www.shinobi.jp/
      「FO2」
       http://analyzer.fc2.com/
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 「忍者ツールズ」は、基本的な機能はすべて揃っているアクセ
ス解析ソフトです。起動すると最初だけ、数秒間CMが入るだけ
で無料で使えます。
 「FO2」もすぐれた解析機能を持つソフトです。「FO2」
も広告をつけることによって無料で使えるのですが、その広告を
自分で選べるのです。
 ブログを単なる友人同士のコミュニケーション・ツールとして
使うのではなく、ビジネス・ツールとして使う場合は、いずれに
せよ、ブログサイトのアクセス数を向上させる必要があります。
そのためには、以上のようなアクセス解析ツールは不可欠なもの
になります。
 『最強ブログ営業術』(技術評論社刊)の著者の横須賀てるひ
さ氏は、ブログには「ブランド力」というものがあり、それは次
の式で求められるといっています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  ブログのブランド力=アクセス数+記事内容+運営者の
  ブランド+コメント・トラックバック数と質
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 この中で「運営者のブランド」とはブログの運営者が有名人で
ある場合です。芸能人や政治家、大企業の社長など、既に個人と
してブランドを持っている場合は、ブログではそれが効いて検索
エンジンでも上位に表示される可能性が高いのです。
 しかし、ビジネスブログの場合、何といっても重要なのは、投
稿記事の内容であると思います。はっきりいってそれが役に立つ
情報であるか、面白いかどうかにかかっています。
 投稿記事の内容がよく、頻繁に更新が行われていれば、自然に
アクセス数が向上し、それに比例してコメントやトラックバック
も増えていきます。そうすれば、ブログのブランド力は向上して
いくことになります。


≪画像および関連情報≫
 ・横須賀てるひさ氏
  行政書士横須賀事務所オーナー。2004年にアクセス数全
  国ナンバー・ワン「楽天日記」を達成。ブログを駆使した営
  業を展開し、起業支援、会社設立専門の行政書士として活躍
  している。

1592号.jpg
posted by 平野 浩 at 08:52| Comment(0) | TrackBack(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月18日

ブログで『盲目の窓』が開かれる(EJ1593号)

 多くの人に対してブログの開設を呼びかけています。しかし、
それから返っている声は次のようなものです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
      1.とくに書くことが何もない
      2.人に教えるものを持たない
      3.毎日書くことなどできない
      4.ブログに書く必然性がない
      5.文章を書くのは得意でない
      6.一過性のブームに過ぎない
      7.・・・・・・・・・・・・
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 できない理由のオンパレードですが、そんなことをいっていた
ら、永久に何もできないと思うのです。インターネットが登場し
たときも同じような声があったのですが、今では当初否定的だっ
たほとんどの人が使うようになっています。
 周りの多くの人が使うまでけっして手を出さないというのは、
とてももったいないことだと思います。私は、上記6つの理由に
すべて該当しても、何はともあれ、ブログを開設されることをお
勧めします。そして、何でもいいから書いてみましょう。
 書くことは何でもあるはずです。趣味の話、旅行日記、ゴルフ
の話、自分の住んでいる付近の環境や歴史の話、最近読んだ本の
感想、映画や音楽の感想など――そういうものが何もなければ、
仕事や専門とすることについて書けばいいのです。
 「誰に対して書くのか」――当面はそのようなことを考えなく
てもいいのです。しかし、せっかく書いているのだから誰かに読
んでもらいたいと思うのであれば、友人・知人にブログのURL
をメールで知らせればいいのです。メールにURLを貼り付けて
送れば、受け取った方はそのURLをダブルクリックするだけで
あなたのブログを見ることができます。
 ブログに書くことをメールに書いて送った場合との違いは、メ
ールが強制的に相手に届くのに対して、ブログに掲載する場合は
見るに当たって、それが強い弱いは別として、「見よう」という
意思がそこに働くということ−−そこが違います。
 メールの場合は、相手は自分に対して何か用事があるのかと考
えて一応読むはずです。しかし、ブログに掲載した場合は、読む
読まないはその人の自由であり、加えてそこに書かれていること
は、自分宛ではないので、読む方としては気楽に読めることにな
ります。つまり、ブログによるメッセージはきわめてソフトなの
です。これが、ブログ・コミュニケーションの特徴です。
 「ブログは毎日書かなければならない」――そう思い込んでい
る人がいます。そうではないのです。ブログにおける記事の更新
の頻度は自分の問題であって、更新しないからといって何かが起
こるわけではないのです。
 もちろん、毎日書ければベストですが、毎日でなくても「定期
的に書く」――週1回とか、Oがつく日に更新するとかできれば
思いつきで書くよりも、その方が格段にベターであるだけのこと
なのです。
 毎日更新した方が自分が知らない人の目にとまり易いのです。
知っている人にだけ見てもらえばいいと考えるなら、更新するつ
ど、メールでそのことを知らせればいいだけの話です。しかも、
ブログのほとんどは無料で利用できるので、そこにリスクは何も
ないのです。やってみる価値はあります。
 ところで、ブログで何かを書くことは何を自分にもたらすので
しょうか。
 ブログで文章を書くことのメリットはたくさんあります。自分
が書いたもの――私はそれを作品型情報と呼んでいますが、それ
を続けると、より「自分自身がわかる」という大きなメリットが
あるのです。
 ブログカウセラーの佐々木祐二氏は、その著書の中で、ブログ
の更新を続けると、自分のUSP――ユニーク・セールス・ポイ
ントがわかるといっています。あなたは自分のUSPがわかるで
しょうか。
 確かにそういうことはあると思います。自分では普通のことで
あると思って書いたことが、他人から見ると、それが実にユニー
クなことであることが、コメントやトラックバックによって知ら
されることが少なくないからです。
 佐々木祐二氏は、ブログでは自分のUSPを知り、そこをアッ
ピールすべきであると説いて、次のようにいっています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  自分でUSPを探す場合に、気をつけなければいけないのは
 自分から見た自分のユニークな部分を探してしまうことです。
 もう一度いいます。「自分から見た自分のユニークな部分を探
 す」のです。これは、自己満足といいます。「相手から見た、
 自分のユニークな部分」を探さないといけないのです。
 ――佐々木祐二著、牧野真監修、『ブログの達人がこっそり教
             えるおカネの儲け方』、中経出版刊
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 「ジョハリの窓」と呼ばれる有名なマトリックスがあります。
これは、Josep LuftとHarry Ingham という2人の名前をとって
「ジョハリ」と呼ばれるのですが、佐々木氏の指摘はこの「ジョ
ハリの窓」を思い出させます。
 「ジョハリの窓」の4つの窓の中には、「自分は知らないが、
他人は知っている『盲目の窓』」というのがあります。ブログで
文章を書いていくと、その積み重ねと、他人のコメントやトラッ
クバックなどから、この『盲目の窓』の窓が開かれるのではない
か――このように考えられるのです。
 何はともあれ、自分のブログを立ち上げることです。ウェブの
世界に自分のオフィス――情報発信基地を持つのです。そして、
何でもいいから定期的に書いてください。そして、その積み重ね
から、自分のUSPを探してみることです。


≪画像および関連情報≫
 ・「ジョハリの窓」
  開放された窓 ・・ 自分と他人の両方がわかってる部分
  盲目の窓   ・・ 自分はわからず他人にわかっている
  隠された窓  ・・ 自分はわかるが、他人にはわからず
  未知の窓   ・・ 自分と他人の両方がわかっていない

1593号.jpg
posted by 平野 浩 at 09:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月19日

アフィリエイトとは何か(EJ1594号)

 「ブログで小遣い稼ぎができる」ということを聞いたことがあ
りませんか。
 ブログで収入を得る方法といえば、「アフィリエイト」という
方法があります。「アフィリエイト」とは何でしょうか。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
     affiliate = 加入させる 提携させる
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ジェフ・ベソスという人物をご存知ですか。
 そうです。「アマゾン・ドット・コム」――現在のオンライン
・ショッピングモール「アマゾン」の創業者です。このベソス氏
こそ「アフィリエイト」の考案者なのです。
 「アマゾン」は、当時はオンライン・ブックストアだったので
すが、ベソスCEOは、本のプロモーションの方法で悩んでいた
のです。そうしているうちに、CEOの姪がホームページを作り
そのサイトで本を紹介して売れたら小遣いをくれるかという提案
があったそうです。
 その瞬間ベソス氏のアタマはひらめいたのです。「これだ!!こ
れでプロモーションをしよう」−−ベソス氏はこの姪のことばを
ヒントに「アフィリエイト」の仕組みを考案したのです。そして
1996年にアマゾン・ドット・コムで、アフィリエイト・サー
ビスをはじめたのです。
 当時はブログはまだなく、ホームページの全盛時代です。です
から、アフィリエイトはホームページからはじまったのです。し
かし、ブログが普及しはじめると、ホームページよりもむしろブ
ログの方がアフィリエイトに適合性があることがわかってきて、
多くの人がはじめるようになってきています。
 それでは、実際にアフィリエイトは、どのようにしてはじめる
のでしょうか。簡単にご紹介することにします。
 アフィリエイトを申し込むには、あらかじめブログを開設して
おく必要があります。アフィリエイトをはじめるに当たってサイ
トの内容について審査があるからです。といってもけっして厳し
い審査ではなく、そのサイトが公序良俗に反する内容でなければ
許可が下りるはずです。
 許可が下りると、ブロガーに専用のIDとパスワードが提供さ
れるので、それを使って管理画面にアクセスできるのです。管理
画面では、アフィリエイトプログラムにしたがって、商品につい
てリンクを作成することになります。
 商品画像とリンクを含む商品情報は、HTML形式のテキスト
として提供されるので、それをコピーしてブログの記事に貼り付
けて紹介することができるわけです。
 たとえば、あなたがアマゾンに会員登録して、アフィリエイト
をはじめる資格を取得したとします。そして、本を購入して、ブ
ログの記事でその本の書評を書くか、何かに関連してその本を取
り上げたとします。そのとき、アマゾンの管理画面からその本の
商品情報(画像とリンク)をコピーし、それを記事に貼り付けた
としましょう。
 実際にはアマゾンの場合、商品にはASINというシリアル番
号がついています。個別商品のページを開いて商品を探し、その
ASINをコピーして管理画面に入力すると、商品へのリンクが
自動的に作成されるので、それをコピーして自分のブログの記事
に貼り付ければいいのです。
 あなたのブログサイトを訪れた人が該当記事を読み、そこに紹
介されている本に興味があったので、その商品情報(本の画像と
リンク)をクリックする――そういうことはよくあるはずです。
そして、その人がアマゾンから実際にその本を購入したとすると
何パーセントかの紹介料が入る仕組みです。これがアフィリエイ
トの仕組みなのです。
 なお、アマゾンでは「アフィリエイト」ということばを使って
おらず、正式には次のように表現しています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
      アマゾン/アソシエイト・プログラム
      http://www.amazon.co.jp/
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 「アソシエイト」というのは「仲間」という意味であり、「ア
ソシエイト・プログラム」は、アマゾンの仲間からの紹介という
意味を込めているのです。なお、アメリカン・ファミリー生命で
は、同社の代理店のことをやはり「アソシエイツ」と呼んでいま
す。これも「仲間」という意味であると思います。
 もうひとつ、「アマゾン/アソシエイト・プログラム」と人気
を二分するアフィリエイトに、検索サイト「グーグル」が提供す
る「グーグル・アドセンス」があります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
      グーグル・アドセンス
      http://www.google.com/adsense/
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 グーグルアドセンスの場合、最大の特色は自分で広告を選ぶ必
要がないのです。表示されている記事の内容に合わせて、自動的
に内容にマッチした広告を選んで表示してくれるのです。ときに
は的外れの広告を選んでしまうときもありますが、ブロガーとし
ては手間なしで助かります。
 しかし、自動的に処理をするために、レイアウトを自由に変更
できるテンプレート・システムを装備していることが条件になり
ます。グーグル・アドセンスの場合も、そのサイトへの来訪者が
その広告をクリックして、実際に商品を購入してはじめて紹介料
が支払われることになっています。
 また、ブログサービス提供会社によっては、アフィリエイトそ
のものを禁じているところもあり、ブログサービス提供会社を選
ぶさいには注意が必要です。
 ブログでは、記事の中でさりげなく、商品の紹介ができますが
そういう点でアフィリエイトに向いているといえます。


≪画像および関連情報≫
 ・その他のアフィリエイト

  楽天アフィリエイト
   http://affiliate.rakuten.co.jp/
  @ニフティ・ブックス
   http://nifty.bk1.co.jp/

1594号.jpg
posted by 平野 浩 at 08:51| Comment(0) | TrackBack(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月20日

『ウィキ』という仕組みがある(EJ1595号)

 総務省の調べによると、2005年3月末時点の国内ブログ利
用者数は335万人であり、そのうち少なくとも月に1回以上更
新しているブログ(アクティブ・ブログ)のユーザ数は95万人
だそうです。驚くべき急成長であるといえます。
 ネットサーフィンをしていて、次のサイトを見たことはありま
せんか。よくネットサーフィンをしている人であれば一度くらい
は見ているはずです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
       Wikipedia ―― ウィキペディア
       http://ja.wikipedia.org/wiki/
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 これは「ウィキ」という仕組みを利用したまったく新しいタイ
プのウェブ版百科事典なのです。どこが新しいのかというと、こ
の百科事典の執筆者は不特定多数の有志だからです。つまり、誰
でも執筆者になれるのです。もちろん、あなたも・・・。
 ところで、「ウィキ」とは何でしょうか。
 「ウィキ」はブログではありませんが、プログに似ているとこ
ろが多いのです。ネット上に「掲示板」というサイトが多く存在
しますが、これはあるテーマに関して自由に書き込みができるサ
イトです。ブログでもコメントやトラックバックがありますから
同じようなことができます。
 しかし、掲示板やブログは既に書き込んである内容に関して、
訪問者が修正したり、消去したり、編集したり、書き加えたりす
ることはできません。当たり前ですね。そんなことをされたら、
そのサイトの管理者は迷惑するからです。
 ところが書き込んである内容について、自由に修正したり、書
き加えたり、消去したり、丸ごと編集したりすることのできるサ
イトがあるのです。それが「ウィキ」です。つまり、「ウィキ」
は「ネット上の黒板」であるといえます。
 「ウィキペディア」は、ある項目について、多くのネットの訪
問者が執筆して書き込むことができます。仮に「RSS」がテー
マであったとしましょう。ところが「ウィキペディア」の編集者
は、「RSS」を項目に加えることは必要だとわかっているので
すが、その内容を詳しく知らないとします。そういうときは、項
目だけを上げておいて、次のように書くのです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ブログに関連して、「RSS」という言葉をよく聞きます。し
 かし、その内容は難解でよく分かりません。RSSについて詳
 しい方の記述をお願いします。
               ――「ウィキペディア」編集者
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 つまり、編集者はRSSの解説をネット訪問者に丸投げしてし
まうのです。仮にこの記述を見た訪問者のAがRSSの解説文を
書いたとしましょう。しかし、この解説文の一部が少し違ってい
たとします。
 そうすると、その間違いを見つけたBさんはそれを修正してく
れるのです。しかし、別の訪問者であるCさんは、Bさんの修正
文を見て、少しわかりにくいと感じたとします。そこで、Bさん
の解説文に手を入れ、わかりやすい記述に直す――こんな風にし
て、「ウィキペディア」におけるRSSの解説文が完成度を増し
ていくことになります。
 こういうことができるのが「ウィキ」です。「ウィキ」はいろ
いろなものに応用できます。例えば、ブログの本を出版する企画
を立てたとします。1人で書くのは大変なので、ブログに詳しい
3人――それぞれはかなり離れた場所にいる――で執筆すること
にしたとしましょう。そして、この3人の他に、編集する役割を
担う人を用意します。
 執筆者の3人はそれぞれ得意な分野について、「ウィキ」に書
き込みます。お互いに連携は取りませんので、構成はバラバラに
なりますが、編集者は書き込まれた文章について構成をつけてい
くのです。もちろん、スタッフ全員で間違いをチェックしたり、
文章を修正したり、書き加えたりしていくと、だんだん本として
の体裁が整っていきます。
 私が現在手にしている次の書籍は、「ウィキ」を使って制作さ
れ、出版されたそうです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 デジビン著
 『ウェブログのアイデア!/面白いブログを作るヒントがここ
 にある!』――株式会社アスペクト刊
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 この本は、次の「ウィキ」クローンを使っているそうです。オ
リジナルの「ウィキ」は「c2.com」で公開されており、さまざま
なクローンが誕生しているそうです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
     「PukiWiki」  http://pukiwiki.org/
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 それでは、「ウィキ」を利用するにはどうすればよいのでしょ
うか。
 基本的には「ウィキ」を利用するには、自分でサーバーを用意
して設定を行う必要があり、素人には少しキツイと思います。し
かし、どうしても体験したいという人には「ウィキ・ルーム」と
という次のサイトをご紹介しておきます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
   WikiRoom
   http://www.wikihouse.com/pukiwiki/index.php
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 「ウィキ・ルーム」なら、メールアドレスとIDを登録するだ
けで、自分の「ウィキ・ページ」を持つことができるのです。こ
のように、新しいメディアが続々と誕生しており、油断している
と、どんどん置いていかれてしまいます。


≪画像および関連情報≫
 ・デジビン著
  『ウェブログのアイデア!/面白いブログを作るヒントがこ
  こにある!』――株式会社アスペクト刊

1595号.jpg
posted by 平野 浩 at 08:55| Comment(0) | TrackBack(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月23日

更新がアクセスアップに有効である(EJ1596号)

 何人かの読者の方から、ブログとホームページの違いがいまひ
とつわからないという質問がきています。また、ブログの方が検
索エンジンによって上位表示されやすいという根拠をもう少し詳
しく説明して欲しいという要望もあります。
 ブログとホームページの違いについては、EJ1587号
J1588号
で説明していますが、もう少し専門的にいうと、ほ
とんどのホームページがHTMLという言語で作られているのに
対して、ブログの制作にはXMLという言語が使われている点が
違うのです。
 実はブログについて詳しく知ろうと思うなら、XMLの理解は
避けて通れないのです。しかし、これに踏み込むと、少し話が難
しくなるので、説明を避けていたのですが、関心のある向きも多
いと思われるので、今週は何回かに分けて、なるべくやさしく、
XMLについて解説していきたいと思います。
 最初になぜブログが検索エンジンの上位にランクされやすいか
について述べることにします。グーグルをはじめとする検索エン
ジンは、それぞれのサイトに一定の評点を与えてランク付けをし
ており、その評点順にサイトを並べているといわれています。し
かし、サイトのランク付けの詳細については秘密となっており、
推測するしかないのです。
 推測ではありますが、検索エンジンの上位に表示される条件は
次の3つであるといわれています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
     1.コンテンツの更新の頻度が高いこと
     2.多くのサイトとリンクを張っている
     3.役に立つコンテンツのサイトである
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 第1は「コンテンツの更新の頻度が高いこと」ことです。
 更新の頻度の高いブログは、それを継続すると確実にアクセス
数が高くなります。それは更新すると、ブログサービス提供会社
の新着情報にそのつど表示されるからです。これによってそのサ
ービス提供会社内でのアクセス数が上がります。さらに各ブログ
サービス提供会社の新着情報をRSS検索サイトが収集し、その
情報をRSS検索サイトに表示します。
 一方ブログから新しい情報を選んで読もうとするユーザは、R
SSリーダーを自分のPCにインストールして、情報を集めたい
ブログサービス提供会社を登録しています。
 そのため、各ブログサービス提供会社の新着情報はRSSリー
ダーをインストールしているユーザに送られることになります。
これによって、自分のサービス提供会社以外のユーザによるアク
セスも期待できることになります。
 ブログのコンテンツを頻繁に更新すると、こういうからくりで
アクセス数が向上するのです。そのため検索エンジンはアクセス
数の高いブログサイトに高配点を与えるのです。
 第2は「多くのサイトとリンクを張っている」ことです。
 サイト同士が相互にリンクを張るということは、双方に価値を
認め合っていることを意味します。そのため、多くのサイトから
リンクされているサイトは人気サイトということになります。
 とくに検索エンジンが重要サイトと評価しているサイト――そ
れが具体的にどういうサイトを指すのかわかりませんが、そうい
うサイトとリンクを張っているサイトは、評点が高くなる傾向が
あるようです。
 さて、ここが重要なのですが、ホームページの場合は、相互リ
ンクを張るのが容易なことではないのです。なぜなら、相手のア
ドレスを自分のサイトに置くことは簡単にできますが、逆に相手
のサイトに自分のアドレスを置くことは相手の協力がないとでき
ないからです。
 しかし、ブログには「トラックバック」という機能があって、
相手の協力がなくても自らの意思でリンクを張ることができるの
です。なぜなら、「トラックバックする」ということは、強制的
に逆リンクを張るということと同じ意味だからです。
 したがって、検索エンジンの評点を上げるために人気サイトに
次々とトラックバックするブロガーがいるのです。本当に書かれ
ている記事に共鳴したためのトラックバックではなく、検索エン
ジンの評点を上げる目的ですから、けっして好ましいことではあ
りませんが、ブログではそれが可能なのです。
 なかでも問題なのは、ブログに記載されていることに関係のな
いコメントを書いてトラックバックを返す行為です。もっとひど
いのは、ブログの記事に関係ないコメントをコピー&ペーストで
多くのブログサイトにトラックバックするケースです。こういう
トラックバックを「トラックバック・スパム」と呼んでおり、ブ
ログユーザとしてやってはならないこととされています。
 毎日役に立つ記事を書いていると、自然に読者が増えてアクセ
ス数が上がり、トラックバックは自然に増えるものなのです。そ
のためにはあせらずコツコツ続けるしかないのです。単にアクセ
ス数を上げるための意図的なトラックバックは慎むべきであると
考えます。
 第3は「役に立つコンテンツのサイトである」ことです。
 検索エンジンが何をもって「役に立つコンテンツ」と評価する
のかはわかりません。しかし、多くのサイトからのコメントやト
ラックバックのあるブログは、それが役に立つブログとしての評
価につながるのは確実といえます。
 とくに自分の書いた記事と同じテーマについて書いているブロ
グにコメントを残したり、トラックバックを返したりすることは
意義があります。なぜなら、そのテーマについて情報量が増加す
るからです。
 いずれにせよ、検索エンジンの上位に長期間置くために検索エ
ンジン各社が何らかの方法でブログのコンテンツの内容チェック
を行っているのは確かなようです。しかし、その評価基準は検索
エンジン各社によってそれぞれ違うのです。


≪画像および関連情報≫
 ・RSS検索サイト
  1.未来検索livedoor
    http://sf.livedoor.com/
  2.Bulkfeeds
    http://bulkfeeds.net/
  3.FeedBack
    http://naoya.dyndns.org/feedback/
  4.BLOGNABI
    http://www.blognavi.com/

1596号.jpg
posted by 平野 浩 at 08:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月24日

人と人のつながりを知るFOAF(EJ1597号)

 「FOAF」という言葉をご存知ですか。
 この「FOAF」はXMLに関係があるのです。「FOAF」
とは、次のことを意味しています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  Friend of a Friend → FOAF → 友達の友達
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 RSSというのは、コンテンツの概要を記述した文書のことで
すが、FOAFは人物のプロフィールを記述した文書を意味して
います。人物のプロフィールといえば、ブログには「プロフィー
ル欄」がありますが、これがそのままFOAFというわけではあ
りません。FOAFには「友達の友達」という意味があり、ブロ
グのプロフィール欄には友達まで書くことはないからです。
 しかし、プロフィール欄に友人を記述しておくと、なかなか面
白いことができるのです。仮にAさんが友人としてWさんを書い
たとします。一方、Aさんの知らないBさんも友人としてWさん
を書いたとします。
 そうすると、AさんとBさんは、Wさんを通じてつながったこ
とになります。そこで、Wさんを中心にした人脈をみると、Aさ
んとBさんは、Wさんを通じてさらに多くの人につながっている
ことを知ることになります。
 このように、多くの人がプロフィール欄に友人を含めて詳しく
記述しておくと、「自分の住んでいる近くにオーディオに興味を
持っている人はいないか」というような検索ができ、加えてその
人の友人もわかるということになるのです。
 スタンレー・ミルグラムという人の1967年の研究によれば
平均6人の知人をたどると、米国内の未知の人がすべてつながっ
てしまうといわれています。したがって、「友達の友達」は思っ
ている以上に強力なネットワークになる可能性があるのです。
 現在、FOAFに一番熱心に対応しているブログサービス提供
会社は「ココログ」です。「ココログ」の会員になってブログを
やっている人は自動的にFOAF文書が公開されており、見るこ
とが可能です。百聞は一見にしかず、FOAF文書を見てみるこ
とにしましょう。
 次のURLをダブルクリックして、「ココログ」のトップペー
ジを表示します。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
       http://www.cocolog-nifty.com/
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 そのうえで、右サイドバーの「ココフラッシュ」の中の「ココ
ログ全文検索」に「FOAF(半角)」と入力し、「検索」キー
をクリックすると、全文検索の結果が表示されます。
 それをよく見ると、「RSS」と並んで4人の人の顔のイラス
トの付いたアイコン(添付ファイル)があるのがわかります。こ
の4人の顔のマークがFOAFのマークなのです。
 このマークをクリックすると、FOAF文書を見ることができ
ます。ついでに「RSS」のアイコンをクリックすると、RSS
文書も見ることができます。
 見た目はよく似ています。それは当然です。両方ともXML文
書であるからです。これらの文書は、自動的に作成されるので、
オートディスカバリーと呼んでいます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  FOAF Autodiscovery ・・・ コンテンツの概要を記述
  RSS Autodiscovery ・・・ プロフィール概要を記述
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 人と人のつながりをこのようにしておくと、それをグラフ化し
てあらわすことができるのです。ココログでは次のソフトが紹介
されています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
            FOAF Walker
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 このソフトは、ウインドウズ用のアプリケーションソフトであ
り、実行すると人と人のつながりをグラフで表示することができ
るのです。
 FOAFウォーカーで検索できるのは、「ココログ」の会員内
だけですが、米国には「FOAF検索サイト」というのがあり、
そこはいろいろなところからFOAFを集めてきて、FOAFの
データベースを作成しているのです。
 そのひとつに「PLINK」というFOAF検索サイトがあり
ます。今後おそらく日本でも普及すると思います。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
       http://beta.plink.org
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ところで、RSSにせよFOAFにせよ、XMLというものに
関係があります。XMLは「メタ言語」と呼ばれます。「メタ言
語」とは一体何でしょうか。
 メタ言語とは、「特定のテーマを記述するための言語」ではな
いのです。「特定のテーマを記述するための言語」を記述するた
めの言語なのです。
 この「メタ〜」という言葉は分かりにくいのです。例えば、何
人かであるテーマについて議論していたとします。しかし、なか
なか結論が出ない。そのうち「議論のやり方が違っている」と発
言する者が出て、どうやって議論をするかの議論がはじまったと
します。この場合、それを「メタ議論」というのです。
 同様にある数学の定理が正しいかどうかを数学を使って証明し
たとすると、その証明に使う数学を「メタ数学」というのです。
 「メタ言語」とは、言語を分析・記述するために用いる言語体
系のことであり、XMLはそういう言語なのです。FOAFが対
象とするデータは人と人のつながりですが、人と人のつながりを
記述するフォーマットがFOAF、FOAFを記述する言語がX
MLというわけです。


≪画像および関連情報≫
 ・「ココログ」におけるFOAF

1597号.jpg
posted by 平野 浩 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月25日

RSSはどのように記述するか(EJ1598号)

 昨日のEJでRSSとFOAFの文書――プログラムのような
ものをごらんになったでしょうか。あれは、どのようにして作成
するのでしょうか。今日はそのことに迫ってみたいと思います。
 この問題を解明するには、既にご紹介した新納浩幸氏の次の本
が役に立ちます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 新納浩幸著
 『入門RSS/Webにおける効率のよい情報収集/発信』
 MYCOM社刊
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 XMLはメタ言語であり、「特定のデータを記述するための言
語」ではなく、「特定のデータを記述するための言語」を記述す
るための言語なのです。何ともわかりにくい表現です。
 ここでいうところの「特定のデータを記述するための言語」の
「特定のデータ」とは、XMLが関わる構造化されたデータのこ
とです。「構造化されたデータ」というのは、わかりやすくいえ
ば、表のかたちをしているデータと考えればいいのです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
       name     grade   record
       川田     2年     C
       山本     1年     A
       岡田     3年     B
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 この構造化されたデータに対して「マークアップ言語で書く」
という方針を立てます。この方針はメタ言語――XMLに対応す
るのです。マークアップ言語とはタグ(<>)を使って記述する
言語であり、ホームページを作成する言語であるHTMLも、マ
ークアップ言語なのです。
 ただ、HTMLはあらかじめ用意されているタグを使わなけれ
ばならないのに対し、XMLではタグを自由に作れるのです。上
記の表については、<student>タグを作成し、<student>タグ
は<name><grade><record>という 3つの要素を持つという
約束ごとがあるのです。この約束ごとは特定のデータを記述する
ための言語RSSに対応するのです。
 なお、タグは</〜 >で閉じることになっています。そうする
と、表のデータはRSSでは次のように記述されるのです。これ
は、XML文書ということになります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
     <student>
       <name>川田</name>
       <grade>2年</grade>
       <record>C</record>
     </student>
     <student>
       <name>山本</name>
       <grade>1年</grade>
       <record>A</record>
     </student>
     <student>
       <name>岡田</name>
       <grade>3年</grade>
       <record>B</record>
     </student>
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 これはRSSですが、FOAFについては次のように記述する
ことになっています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 <rdf:RDF …>
 <foaf:Person>
 <foaf:mbox rdf:resource=mailto:webmaster@kanzaki.com/>
 <foaf:name>神崎正英</foaf:name>
 <foaf:homepage rdf:resource="http://www.kanzaki.com/">
 </foaf:Person>
 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 FOAFの書き方については、神崎正英氏の次のサイトに詳し
い解説があるので興味のある方はごらんください。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    http://www.kanzaki.com/docs/sw/foaf.html
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 FOAFに関連して、米国に「Linkedin」という真面目な出会
い系サイトがあります。これに加えて検索エンジンのグーグルの
はじめた「Orkut」 があります。個人情報を明かして付き合おう
という良質の出会い系サイトです。
 これらの会員になるには、既に利用しているユーザの紹介がな
いと入会できないという決まりがあります。こういう会では、F
OAFがそのまま使えることになります。紹介者という知人がわ
かっているので、人脈を描きやすいのです。
 これらはソーシャルネットワーク(SNS)といって、目下流
行しつつあります。日本のSNSとしては、次の2つが有名であ
り、目下会員を増やしつつあります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    GREE ・・・・・ http://www.gree.jp/
    MiXi ・・・・・ http://www.mixi.jp/
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 リアルの世界には、ロータリーをはじめとして多くのサークル
やコミュニティがありますが、それがウェブの世界にも拡大しつ
つあるのです。そして、こういう世界ではFOAFがソーシャル
ネットワーキングの基盤となりつつあります。ところで、XML
――少しは理解できたでしょうか。


≪画像および関連情報≫
 ・SNS/MiXi(ミクシィ)の由来
  “mixi”とは “mix”(交流する)と “i”(人)を組み合
  わせたことばです。みなさんが友人との関係性の中で刺激を
  受けあうことで、これまでの友情をさらに深めてほしい、そ
  して、これまでの友人関係から新しい友人を見つけ出してほ
  しいという願いを込めてつけた名前です。

1598号.jpg
posted by 平野 浩 at 09:05| Comment(0) | TrackBack(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月26日

セマンティックWebについて考える(EJ1599号)

 「セマンティックWeb」という言葉をご存知でしょうか。
 現在のウェブの世界に存在する膨大なデータは、必ずしも簡単
に引き出せるようになっていません。データ自体がバラバラで、
データベース化されていないからです。
 ウェブの世界から求める情報を入手するには、その情報のキー
ワードを入力することによって、グーグルをはじめとする検索エ
ンジンで探すしかないのです。検索エンジンというものは、「検
索キーワードを含むページを探して返す」ことができるに過ぎな
いものです。
 仮に「品川にある歯科医院を探したい」と考えたとします。グ
ーグルで検索するとすれば、キーワードとして「品川」と「歯科
医院」の2つを並べて、AND検索をするしかありません。
 この程度の検索であれば、グーグルで「品川」と「歯科医院」
の2つのキーワード入れて検索することで目的のページを探し出
すことができると思います。
 しかし、「水曜日に診察してくれる品川の歯科医院」というこ
とになると、お手上げになってしまいます。最初に「品川の歯科
医院」を検索してから、そのページを開いて水曜日に診察してい
るかどうか調べるしかないのです。
 このような複雑な検索を可能にするには、何らかの方法でウェ
ブページのコンテンツの「意味」を、検索を行うコンピュータが
わかるかたちでページに付与しておくことが必要になります。
 「水曜日に診察してくれる品川の歯科医院」の例では、各歯科
医院のページに、その歯科医院がある住所と診察日を意味として
与えておけばいいのです。こういうかたちでウェブページを構築
することを「セマンティックWeb」というのです。セマンティ
ックというのは、次のように「意味」をあらわす言葉です。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
         Semantics  →  意味
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 しかし、この例では「歯科医院」というキーワードで検索しま
したが、この場合は「デンタルクリニック」と表記しているペー
ジは検索から漏れることになります。また、「品川」という場所
にしても、近くの「高輪」にある歯科医院は外れることになって
しまいます。
 したがって、この例における「歯科医院」と「デンタルクリニ
ック」、「品川」と「高輪」という言葉の関係性もコンピュータ
に教える必要性があります。これをセマンティックWebでは、
「オントロジー」といい、語彙のネットワークとして定義してお
くのです。確かにそうしておけば「品川 歯科医院」というキー
ワードで、高輪にあるデンタルクリニックも検索の網にかかるこ
とになります。
 さて、ここでいうウェブページの「意味」とは、一体何でしょ
うか。実際にはどういうかたちをしているのでしょうか。
 それは「メタデータ」であり、XMLで記述できるものをいう
のです。ここでセマンティックWebはRSSと結びついてくる
のです。なぜなら、RSSが対象とするデータも「メタデータ」
だからです。
 ここで「メタデータ」というものをもう少し明らかにしておき
たいと思います。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
     メタデータとはデータに関するデータである
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 このように表現すると「?」となってしまいますね。プログに
記述された記事があります。これは「データ/元データ」そのも
のですが、そのデータに関しては次のような属性データがついて
います。これらは、明らかに元データとは違うものです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    1.誰が書いたか   2.タイトルは何か
    2.何時書いたか   3.ジャンルは何か
    3.・・・・・・
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 これらをメタデータというのです。しかし、メタデータもデー
タの一種であり、それも構造化されたデータです。したがって、
XMLで記述できるのです。そのうえで、出来上がったXML文
書がRDFの仕様に合致している必要があるのです。
 このRDFについては、EJ1590でも少しふれていますが
非常にわかりにくい概念なのです。RDFの仕様は、次の3つの
要素によってその関係をたどれるように考えられているのです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
     1.主 語 ・・・・・   リソース
     2.述 語 ・・・・・  プロパティ
     3.目的語 ・・・・・ オブジェクト
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 XMLで記述された文書が、ここでいうRDFの規格基準を満
たすとき、その文書Aは「A/RDF」と表記されるのです。ブ
ログのサイトはこのRDFの基準を満たしており、記事ごとにそ
のサマリーが自動的に生成されるのです。それがRSSです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
       RSS = RDF Site Summary
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 現在、RDFに基づくメタデータはコンピュータが読み取るこ
とは可能ですが、内容を理解するにいたってはいません。しかし
コンピュータが意味を理解できるウェブページを目指して着々と
研究が進められています。これが、次世代技術――セマンティッ
クWebなのです。
 もともとこの技術はブログが始まる前から研究が進められてい
たのですが、ブログの誕生以来、膨大なメタデータ――RSSフ
ィードが生成されるようになった結果、一躍脚光を浴びるように
なってきたのです。


≪画像および関連情報≫
 ・興味のある方へのお勧め本
  神埼正英著
  『セマンティック・ウェブのためのRDF/OWL入門』
  森北出版刊 ¥2940

1599号.jpg
posted by 平野 浩 at 08:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月27日

バーナーズ・リーが目指したものとは(EJ1600号)

 「ブログ」をテーマとして、5月6日から続けてきていますが
本日で16回目になります。このテーマは6月3日まで続けるこ
とにし、6月6日から新しいテーマになります。
 現在、セマンティックWebの牽引者とでもいうべき中心的役
割を担っている人物は、おそらくティム・バーナーズ・リーであ
るといってよいと思います。
 バーナーズ・リーは、WWW(ワールド・ワイド・ウェブ)の
考案者であり、その功績が認められ、2004年7月16日に英
国のエリザベス女王からKBE(大英帝国上級勲爵士)――大英
帝国騎士道の2番目に位置する爵位を授与されているのです。
 バーナーズ・リーはインターネット上のページを体系化し、そ
れらを相互にリンク、閲覧するシステムであるWWWを発明した
のです。現在、同氏は英国に在住し、年齢は50歳、インターネ
ット標準化団体W3Cのディレクターを務めています。
 彼が「世界をカバーするハイパーテキスト空間」というものを
思いついたのは1989年のことです。CERN(セルン)――
欧州合同素粒子原子核研究機構のヨーロピアン・パーティクル・
フィジックス研究所に勤務していたときのことです。
当時ハイパーテキストは既に知られていましたが、それは文書
をマークアップするのに使われていただけで、他のコンピュータ
にある文書にリンクを張るという発想はまだなかったのです。
バーナーズ・リーの考え方で革新的だったのは、現在のURL
(当初はUDI ――Universal Document Identifier)を開発し
たことであるといえます。当時この考え方に一番近い発想をして
いたのは、実はアップル社なのです。
 当時アップル社では、「ハイパーカード・プログラム」という
ものを開発しており、そういう意味でアップル社はバーナーズ・
リーのすぐ近くにいたといえます。それでいて彼よりも先行でき
なかったのです。アップルの元CEOジョン・スカーリはこれに
関して次のように述懐しています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ハイパーカードをうまく生かせなかったことはアップル社が逃
 したチャンスのうちで最大のものである。
                   ――ジョン・スカーリ
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 バーナーズ・リーは、1991年にCERNのウェブサーバー
上で、UDI、HTML、HTTP(通信プロトコル)の仕様を
公開しています。しかも、彼は、アップルの共同創業者であるあ
のスティーブ・ジョブスの開発したNEXTというマシンをいつ
も使って、そのマシン上でウェブに関連するプログラムを動かし
ていたというのですから、皮肉なものです。
 このバーナーズ・リーは、自らの開発したウェブの目標につい
て次のように述べています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  ウェブの目標とは、コンピュータで読み取れるかたちの情報
 の空間が、人々の思考、やりとり、仕事のパターンの状態を適
 切に反映できるようになり、コンピュータの分析がわれわれの
 マネジメントの重要なツールになることである。
               ――ティム・バーナーズ・リー
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 しかし、昨日のEJでご紹介した神崎正英氏のサイトによると
現在のRDF仕様書――ウェブの目標を達成させる鍵を握るもの
――は、これまでのWWWについて、計算機は読めるが、理解可
能ではないと述べています。仕様書にその部分は英語で次のよう
に書かれています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  ・・・although everrything on it is machine-readable,
   this data is not machine-understandable.
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 かなり難しい話になってきてしまいましたが、セマンティック
Webはまだ道半ばの技術なのです。要するにその原理は、機械
処理ができるメタデータを用意し、コンピュータがその意味を読
み取って理解し、いろいろな処理を人間に代わってやってくれる
――そういう未来技術なのです。
 しかし、セマンティックWebを実現させるためには、各人が
自由に定義を決めてメタデータを作れるようにしておく必要があ
ります。Web全体で統一したメタデータの定義を作ることは不
可能であるからです。
 そんなことができるのかと考えるかも知れませんが、XMLを
使えば不可能ではないのです。なぜなら、HTMLではあらかじ
め定義されているタグを使うのに対し、XMLでは各人が自由に
タグを作れるからです。日本語を使ってタグを作ることも可能な
のです。
 しかし、XMLだけですべてができるのではなく、そこに何か
条件のようなものを補う必要があるのです。それがRDFという
ものである――そう理解してよいと考えます。
 ブログが流行している現在、セマンティックWebという技術
に焦点が当たってきています。2003年にバーナーズ・リーが
来日したときにいった言葉を紹介しておきます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 HTMLも注目され始めた当初は「ひどい言語だ」「なんでこ
 んなものを使わなくてはいけないんだ」と言われた。そのうち
 「わかったよ。どうやらこれを使えばうまくいくみたいだから
 使ってみよう」と言われるようになり、最後には「なんてこと
 だ!なぜこんなすばらしいものを今まで使わなかったんだろう
 !」となって、これがいかにエキサイティングなものであるか
 を説明する必要もなくなった。セマンティックWebも今、同
 じ道を途中まできている。  ――ティム・バーナーズ・リー
            ―――新納浩幸著『入門RSS』より
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

1600号.jpg
posted by 平野 浩 at 08:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月30日

ポッドキャスティングがやってくる(EJ1601号)

 「音声版ブログ」というものが昨年末から米国で流行していま
す。これは「ポッドキャスティング」と呼ばれているのですが、
ご存知でしょうか。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  Podcasting = iPod + ブロードキャスティング
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 「ポッドキャスティング」というのは、今や代表的な携帯音楽
プレーヤとなった「iPod」と英語で「放送」を意味する「ブ
ロードキャスティング」を組み合わせた造語なのです。
 簡単にいうと、個人が自由に吹き込んだディスク・ジョッキー
番組であるとか、単なるおしゃべりやイベントなどにおける講演
などをiPodなどの携帯音楽プレーヤを利用して聞くというも
のです。
 現在では、インターネットに接続できるPCとマイクロフォン
さえあれば誰でも自前のラジオ番組――ネットラジオ局が作れま
すが、こうした番組をネット上から携帯音楽ブレーヤを利用して
聴くというものです。
 音声の記録には、デジタルオーディオに利用されている「MP
3」方式を使い、配信にはあの「RSS」の技術を利用している
ので、「音声版ブログ」といわれるゆえんです。米国では、既に
ポッドキャスティング専門サイトが増えており、日本に飛び火す
るのは時間の問題であるといわれています。
 いや、実は日本でも既に始まっているのです。そのひとつ「デ
ジオの宇宙色々」というサイトがあります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
   「デジオの宇宙色々」 ・・・http://dedio.jp/
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 このサイトでは、個人による170ほどの「デジオ局」――ラ
ジオではない!――が運営されており、それぞれに番組がアップ
されています。これらのデジオ局をダブルクリックすると、番組
が「アイチューンズ」などの音楽管ソフトにダウンロードされて
聞くことができるというわけです。
 番組といっても、1回は5分〜15程度の個人のおしゃべりが
中心でたわいのないものですが、なぜか人気があるのです。要す
るにブログの音声版です。
 ところで「デジオ」ってご存知でしょうか。
 「デジオとはデジタルラジオである」なんて知ったかぶりをす
ると、若い人に笑われてしまいます。なぜなら、「デジオ」とい
うのは「でっちあげラジオ」の略なのですから・・・。
 「デジオ」については、「デジオWiki」というサイトに次のよ
うに説明が出ているのでご紹介しておきます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 漫画家/映像作家のタナカカツキ氏が、ネットラジオを始めよ
 うと知人にその方法を相談したあげく、べつにこれでいいやと
 DVカメラで録音してエンコードしたMP3ファイルを自分の
 Webサーバに「タナカカツキのデジオナイト」と称してアッ
 プロードして公開し、それを以後毎日追加しはじめたのが「デ
 ジオ」の始まりです。そのあまりに自由な放送スタイルと、夜
 中にひとりで数分しゃべるだけという内容に感銘を受けたリス
 ナーが同じような方法でのデジオをスタートしはじめ、今にい
 たります。             ――「デジオWiki」より
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 現在、米国で流行しているポッドキャスティングは、「デジオ
の宇宙色々」よりもかなり進んでいます。ポッドキャスティング
の創始者は、人気ディスク・ジョッキーのアダム・カリー氏とい
う人物なのです。
 彼は2004年に「アイポッダー」というソフトを自ら作り、
ネット上に無料配布したのです。そのため、カリー氏は「ポッド
キャスティングの父」と呼ばれているのです。
 ソフトを制作した動機は、更新のたびにいちいちデジオ局を訪
問してダウンロードするのが面倒くさくなったからだというので
す。そこで指定のMP3ファイルを自動的に探し出し、iPod
などに保存するソフトを作ったのです。それが「アイポッダー」
なのです。
 5月26日付の日経産業新聞に掲載されたカリー氏の談話によ
ると、「アイポッダー」をネット公開したところ、3時間後には
その改良版が送られてきたそうです。
 その改良プログラムの出来が大変よかったので、ソフトの改良
はオープンソース型にし、コンピュータに詳しいネット上の専門
家にまかせることにし、自分はコンテンツづくりに専念すること
にしたというのです。
 「アイポッダー」が優れているのは、指定する音声コンテンツ
を探し出して単にPCに送るだけでなく、あらかじめPCにMP
3プレーヤにつないでおけば、自動的に直接ダウンロードできて
しまうという点にあります。
 iPodといえば、音楽を聴くものと相場が決まっていますが
そこにおしゃべりなどの音声ファイルを入れて聞くという発想は
なかなか面白いし、これから日本でも流行すると思います。
 日本のブログサービス提供会社では、2005年4月18日に
シーサーブログ」、4月25日にライブドアが「ライブドアネ
ットラジオ/ねとらじ
」でサービスを開始しています。
 とくにシーサーブログでは、投稿した記事を音声に変換してそ
れをiPodに入れて聞けるサービスも開始しており、日本のポ
ッドキャスティングのサービスでは、現在のところシーサーブロ
グが一歩リードしている感があります。
 米衛星ラジオ大手のシリウス・サテライト・ラジオは、ポッド
キャスティングの父アダム・カリー氏と契約し、彼がDJを務め
る番組を平日に1日4時間、独占的に放送しています。米国では
ポッドキャスティングをめぐる新たな競争が目下熱く繰り広げら
れているのです。


≪画像および関連情報≫
 ・MP3/エムピー・スリー/Mpeg Audio Layer-3
  映像データ圧縮方式のMPEG−1で利用される音声圧縮方
  式の一つである。人間の感じ取りにくい部分のデータを間引
  くことによって高い圧縮率を得る非可逆圧縮方式(元に戻せ
  ない圧縮方式)を採用しているが、音楽CD並みの音質で聞
  くことができる。

1601号.jpg
posted by 平野 浩 at 09:13| Comment(0) | TrackBack(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月31日

ブログ運営は本当にやさしいのか(EJ1602号)

 毎週木曜日の昼になると、予定のないときは神保町に出かけま
す。目的は2つあります。1つは共栄堂のカレーを食べることで
す。改めてご紹介するまでもなく、ここのカレーはあまねく有名
です。アドレスをご紹介したいのですが、ヤフーグルメのサイト
なので、アドレスが長すぎるのでやめます。
 本当はこういうお店こそブログを出すべきです。そうすれば、
常連たちの好意的なコメントやトラックバックが頻繁に行われて
人気サイトになることは間違いないと思われるからです。もっと
もこのお店はそんなことをしなくても繁盛していますが・・。
 もうひとつの目的は、三省堂と書泉グランデに行くことです。
先週の26日に三省堂に行ったとき、3階のビジネス書籍売り場
にブログ本のコーナーができていました。
 5階のコンピュータや工学書の売り場には、とっくにブログ本
のコーナーができていて、行くたびにブログ関連書籍は増えてい
たのですが、3階のビジネス書のフロアにまでブログ本のコーナ
ーができるということは、ブログが今いかにビジネスの社会でも
注目されてきているかをあらわすものといえます。
 現在のところブログをやっている人は圧倒的に若い人です。い
つの時代でもニューメディアは若い人がはじめるものですが、ブ
ログはむしろお年寄り向きのメディアなのです。しかし、なかな
か高齢者は手を出そうとはしません。それは、PCやインターネ
ットの操作に今ひとつ自信がないからであると思います。
 お年寄りだけでなく、一般的に日本人はPCやインターネット
についてその知識面も含めて、きちんと基礎を学習しようとはし
ない傾向があります。この年になってやってもマスターできない
と考えてしまうからでしょうか。要するにPCを修得するための
教育にお金をかけようとはしない傾向が強いのです。
 もし、あなたがピアノかギターを本気でマスターしたいと考え
たとしたら、必ず先生について基礎を学ぼうとするはずです。外
国語会話でも本気でやろうと思うなら学校に行くでしょう。基礎
ができていないとダメだということがわかっているからです。
 しかし、PCやインターネットに対しては、そういう対応をし
ないのです。PCがこれだけ普及し、インターネットがここまで
活用されるようになってきていても、PCやインターネットを学
校に行って基礎をきちんと修得しようとは思わないようです。要
するにITには自己投資しないのです。
 政府が主催している無料の講習会には出かけて行きますが、受
講料を払って学校に行ってきちんと修得しようとは考える人が少
ないのです。したがって、PCやインターネットを教える学校は
これほどのコンピュータ社会になっているにもかかわらず、アビ
バ倒産の例を上げるまでもなく、コンピュータの学校はほとんど
は経営的に不振であるといわれているのです。
 ピアノやギターの修得でも、学習本を買ってきて、見よう見ま
ねでやれば、そこそこは弾けるようになるでしょう。しかし、そ
れは修得レベルとはかけ離れています。PCを買ってきて、そこ
そこ使えるレベルの人は、まさにピアノやギターの「爪弾き」程
度のレベルに過ぎないのです。
 ブログはやさしく誰でもできるといわれます。確かにその通り
であると私は思います。しかし、それは、「HTMLのプログラ
ミングや制作ツールを使ってホームページを作る」ことと比較し
てという意味であり、PCやインターネット操作の基本はわかっ
ていることが前提で、そういわれることを忘れないでいただきた
いのです。
 確かにブログサービス提供会社にブログを申し込む手続き(サ
インイン)は簡単であり、誰でもできます。そしてデザインテン
プレートを使って、自分のブログを構築する――ここまではそれ
ほど難しくはありません。
 しかし、実際に記事を書いて投稿し、その記事に写真や画像を
アップロードして指定の場所にセットしたり、他のブログにコメ
ントしたり、トラックバックを張ったりする操作――これらはブ
ログの基本操作ですが、基礎ができていない人にとってはちょっ
とおっくうであると思います。
 まして、ブログのアクセス度を上げるための設定や、ブログの
アクセス状況を解析ツールを使って分析したり、アフィリエイト
をやったりする操作は、PCの基礎が修得できていないと少し荷
が重いと考えます。
 つまり、「爪弾き」レベルのPCの修得状況では、応用が効か
ないのです。そのためにブログをはじめるのに躊躇してしまうこ
とになります。しかし、ひるまずに思い切ってブログを開設して
ブログを運営する経験を通じて改めてPCやインターネットの基
礎を修得する――この方法をお勧めするしだいです。
 ブログにせよ、ホームページにせよ、自分のウェブサイトを持
つということは、インターネットという情報空間に自分のオフィ
ス――電脳オフィスを持つということを意味します。このオフィ
スはインターネットに接続できるPCさえあれば、いつでもあな
たはそこに行って執務することができるのです。
 ウェブ空間にオフィスを持つという感覚は実際にやってみない
とわかりませんが、とにかく非常に便利なものです。野口悠紀雄
氏は、人に見せることを目的としない情報サイトを「電脳書斎」
として作り、そこを使って書籍を執筆したり、諸雑誌に原稿を書
いています。そのため、その書斎には原稿執筆に必要な資料や、
よく参照するURLのボタンをコピーして置いておくのです。
 そして、仕事をするときは、必ずその電脳書斎を立ち上げてデ
スクトップ上にウインドウを開いたうえで、ワープロソフトで原
稿を執筆するそうです。現在は米国に居住し、スタンフォード大
学の客員教授をされていますが、電脳書斎はどこにいても開けま
すので、日本の諸雑誌に連載原稿が書けるのです。
 ウェブ空間に電脳オフィスを持つことは、ブログによってすぐ
叶う夢となっています。明日はブログによる情報サイトがどんな
に便利であるかについてお話ししたいと思います。


≪画像および関連情報≫
 ・野口悠紀雄氏のホームページ
  http://www.noguchi.co.jp/

1602号.jpg
posted by 平野 浩 at 09:01| Comment(0) | TrackBack(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月01日

自由に使えるサイトを持つ意義(EJ1603号)

 ウェブ上に自分専用の情報サイトを置いておくと、いろいろな
ことができます。今日はEJの転送方法に関するひとつの応用例
をご紹介しましょう。
 よくEJの読者から、過去に取り上げた特定のテーマについて
バックナンバーを全て送付して欲しいという依頼がきます。EJ
の新規購読者は毎月増えていますので、そういう人たちがバック
ナンバーを希望してくるケースが多いのです。最近一番希望が多
かったのは「敵対的買収」のテーマの再送依頼です。
 しかし、バックナンバーの再送は困難なのです。例えば「敵対
的買収」は原稿が29本ありますし、そのすべてに写真や画像な
どの添付ファイルが付いています。これをいちいち送ると、一人
に送るだけでも大変な手間となり、多くの人の要望に応ずること
は困難です。
 送付済みのEJを転送する方法があります。この方法の問題点
は、原稿の数だけ同じことをしなければならないことに加え、冒
頭にオリジナルメッセージと右端に「>」マークがすべての行に
付いてしまうことです。
 もうひとつ、送付済みのEJをまとめて添付ファイルとして転
送する方法もあります。しかし、EJにはすべて画像などの添付
ファイルが付いているので、1回で送れる数には制限があり、あ
まり多くは送れないのです。
 しかし、この方法の良い点は、EJそのものはそのままのかた
ち(オリジナルメッセージや「>」なし)で送られるので、EJ
を転送されている方にはその方法がお勧めです。具体的に方法を
お知らせしておきます。
 転送したい人のアドレスをアドレス帳の新しいグループとして
作成しておきます。そして、転送者が増加するつどそのグループ
に加えていくのです。これを便宜上「転送リスト」と名づけるこ
とにします。転送手順は次の通りです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 1.送付されたEJをクリックし選択状態にする
 2.選択したEJにマウスを当てて、右クリック
 3.「添付ファイルとして転送」を選択クリック
 4.そのうえで、宛先などを次のように指定する
    宛 先:自分のメールアドレス
    件 名:本日のEJ送付の件
    BCC:転送リスト
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 このようにして送ると、転送リストの個々人に1本ずつのEJ
が送られます。受け取った人は、添付ファイルをダブルクリック
して開くと、EJを読むことができます。
 しかし、ここまでは今日の本題ではありません。大量のバック
ナンバーが簡単に送れるかどうかです。その基本方針は次の2つ
になります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
   1.原稿の本数にかかわらず一括で送れる
   2.受け取る側の諸操作が簡単であること
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 これは、ウェブ上にブログによる情報サイトを置くことで簡単
に実現するのです。
 まず、ブログをひとつ立ち上げます。これは5分でできます。
このさい、注意することはテキストを含めてアップロードするこ
とができるブログサービス提供会社を選ぶことです。ブログサー
ビス提供会社の中には、画像だけのアップロードしか認めていな
いところもあるからです。
 続いて、送付済みのEJを加工します。これがちょっとした手
間となりますが、一回やっておくと、あとは何回でもそれを使え
ます。加工する手順は次の通りです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
   1.送付済みEJを「ワード」に貼り付ける
   2.その「ワード」に添付画像を貼り付ける
   3.それを「Webページとして保存」する
   4.それをタイトル・フォルダに入れて保存
   5.フォルダを右クリックZIP形式で圧縮
   6.ZIPフォルダをサイトにアップロード
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 要するに「ワード」にEJの文章と添付ファイルの画像を貼り
付けるのです。そして、このワード文書を「Webページとして
保存」すると、画像の入ったフォルダとHTMLのプログラムに
分かれて保存されます。その2つを別に作ってあるEJのタイト
ル・フォルダに格納します。これをそのテーマのEJの本数だけ
繰り返します。
 こうしてタイトル・フォルダが出来上るのですが、その容量は
相当のものになります。そこで、このフォルダごと圧縮をかける
のです。圧縮といってもそのフォルダを選択してマウスポインタ
を当て右クリックするだけです。そのうえでプルダウンメニュー
から「ZIP形式で圧縮」をクリックするだけです。そうすると
ZIP圧縮ファイルが出来上ります。
 このZIPファイルをブログのファイル保管場所にアップロー
ドするのです。そうすると、ファイルにはその保管場所を示すU
RLが指定されます。EJを転送したい相手にはそのURLをメ
ールで教えればいいのです。このURLをアクセスすると「ファ
イルのダウンロード」画面が表示されるので、「保存」ボタンを
クリックします。
 そうすると、指定のフォルダがZIP圧縮ファイルのままPC
にダウンロードされるので、それをダブルクリックします。この
操作で解凍されます。ただし、ダウンロードするPCのOSがウ
インドウズXPであることが条件です。このようにして指定のタ
イトルのEJは一括してダウンロードされるのです。時間は1〜
2秒――自分のサイトがあるからこそ可能になったのです。


≪画像および関連情報≫
 ・若干の補足
  今回EJで取り上げたブログサイト活用情報は、かなり技術
  的応用例です。しかし、EJに関連のある技術なので、取り
  上げたのです。ブログによって個人がウェブ空間に自由にい
  くつかのサイトを置けるということは、さまざまなことに応
  用する道があることを強調したいと思います。
 ・EJのバックナンバーダウンロードサービス
  現在、今回ご紹介した方法でEJのバックナンバーダウンロ
  ードサービス(有料)を実施する予定で準備中です。転送可
  能のEJの全タイトルとその概要を示すブログサイトを開設
  し、そこから申し込むことができます。お申し込みに合わせ
  て個別にファイルを加工し、その保管場所のURLをメール
  でお知らせする方法です。ダウンロードについては、本日の
  EJと同じ方法で簡単に行えます。ファイルを個別に作成す
  る関係上残念ながら有料とさせていただきます。

1603号.jpg
posted by 平野 浩 at 08:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月02日

ブログサービス提供会社について知る(EJ1604号)

 ブログをテーマとするEJは今日を含めてあと2日で終了しま
す。そこで、実際にブログをはじめる場合、どのサービス提供会
社を選ぶべきかについて考えてみることにします。
 ブログには、次の2種類があるのです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
         1.レンタル  型
         2.インストール型
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 「レンタル型」というのは、サービス提供会社がブログをユー
ザに対してレンタルするサービスのことをいうのです。ここまで
述べてきたブログに関する話は、すべてこの「レンタル型」を前
提としています。
 これに対して、自分でブログシステムをインストールして自由
にカスタマイズするのが「インストール型」です。このタイプは
自分でサーバーを所有しているか、レンタルサーバーを利用して
いる商用目的のユーザ向きのものです。
 ここまで「インストール型」ブログについては何もふれてきて
いないので、このタイプについて少しご紹介しておきます。
 「インストール型」ブログには、代表的なタイプとして次の有
名なソフトウェアがあります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
     ムーバブルタイプ ・・・ Movable Type
     http://www.movabletype.jp/
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 最も有名なインストール型ブログは「ムーバブルタイプ」であ
り、略してMTと呼ばれています。ライセンス購入が必要です。
5ユーザの個人ライセンスは26250円。商用ライセンスの場
合は5ユーザで31500円です。
 「ムーバブルタイプ」――企業の内部だけで使うイントラネッ
ト・ブログ(非公開型ビジネスブログ)などに使われるのはこのタ
イプのソフトウェアです。
 「ムーバブルタイプ」には、1つのブログを何人かで共有する
ので、次の便利な機能が付いています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  1.新着記事が投稿されるたびにそれを知らせる機能
  2.記事にコメントがつけられたことを知らせる機能
  3.記事がトラックバックされたことを知らせる機能
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 これらのお知らせ機能はメールで行われるのですが、宛先は管
理者のメールアドレスになっています。しかし、メール着信と同
時にブログを共有している全員に対して自動転送が行われるので
メンバーのブログの更新情報を知ることができます。
 このように「インストール型」はプロ用であって概して高機能
なのですが、「レンタル型」もけっして負けてはいないのです。
したがって、ブログの初心者は「レンタル型」がお勧めです。問
題は、どこのブログサービス提供会社を選ぶかです。
 ブログサービス提供会社についてはガイドブックも販売されて
おり、そういう書籍によって、提供されるサービスについて細か
くチェックされることをお勧めします。
 「レンタル型」のブログサービス提供会社には、次の3つの系統
があります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    1.プロバイダ系  のブログサービス
    2.ポータルサイト系のブログサービス
    3.独立系     のブログサービス
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 第1の系統は「プロバイダ系」のブログサービスです。
 ISP――インターネット・サービス・プロバイダ企業のやっ
ているブログです。当然のことですが、この系統は、会員中心の
サービスということになります。会員無料、会員外有料というこ
とになるので、会員でない場合は、サービス内容を精査すべきで
す。代表的なサービスを4つ上げておきます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    1.ニフティ ・・・・・ ココログ
    2.OCN  ・・・・・ ブログ人
    3.AOL  ・・・・・ AOLダイアリー
    4.DION ・・・・・ LOVELOG
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 第2の系統は「ポータルサイト系」のブログサービスです。
 検索エンジン、掲示板、情報提供サービスなどを備える巨大な
ウェブサイトが提供するブログサービスです。代表的なサービス
スを上げておきます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    1.ライブドア ・・・・ ライブドアブログ
    2.楽天 ・・・・・・・ 楽天広場
    3.エキサイト ・・・・ エキサイトブログ
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 第3の系統は「独立系」のブログサービスです。
 第1系統と第2系統以外で、インターネット・ビジネスを展開
している企業が提供するサービスです。代表的なサービスを上げ
ておきます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    1.メルマ!ブログ ・・ メルマガも発行が可能
    2.ドリコムブログ ・・ ツールの高度な性能面
    3.シーサーブログ ・・ 完成度高い豊富な機能
    4.アメーバブログ ・・ 賞金稼ぎに挑戦できる
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 これだけ種類があると迷ってしまうと思います。サービスの内
容のどこをチェックすべきかについては、明日のEJでお話しす
ることにします。


≪画像および関連情報≫
 ・独立系ブログサービス会社
  メルマ!ブログ  http://blog.melma.com/
  ドリコムブログ  http://blog.drecom.jp/
  シーサーブログ  http://blog.seesaa.jp/
  アメーバブログ  http://ameblo.jp/

1604号.jpg
ウェブログ完全ガイド
posted by 平野 浩 at 08:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月03日

ブログサービスを選ぶ7つのポイント(EJ1605号)

 どこのブログサービス提供会社のサービスを選ぶか――チェッ
ク・ポイントを上げると、次の7ポイントになると思います。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
      1.ブログサービスは無料か有料か
      2.画像などの容量の制限はあるか
      3.テキストもアップロード可能か
      4.携帯電話からの投稿はできるか
      5.レイアウトを自由に変更できる
      6.アフィリエイトはやりやすいか
      7.アクセス解析機能が付いている
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 第1のポイントは料金です。ほとんどのブログサービスは無料
ですから、あまり難しく考えずはじめることです。ブログだけは
実際にやってみなければわからない世界です。やってみて、サー
ビスが悪ければ他のサービスに移ればいいのです。
 第2のポイントは画像などの容量のチェックです。これは重要
なポイントです。ブログを写真のギャラリーにしたい人は少しで
も容量の多いところを選ぶのは当然のことです。
 中には「無制限」というところもありますが、無料でも最低20
MBから最高2GBぐらいまではOKのところが多いです。ちな
みに30MBあれば、携帯電話の写真なら1000枚は十分アッ
プロードできるのです。
 第3のポイントはテキストも含めてアップロードできるかどう
かのチェックです。これは、EJ第1603号で解説したEJの
バックナンバーを届けるケースのように、テキスト(文書および
画像付き文書を含む)をアップロードできるかのチェックです。
 ほとんどのブログサービスでは、アップロードできるのは画像
のみとなっています。なぜなら、通常のブログの記事の投稿では
テキストをアップロードする必要がないからです。
 しかし、テキストもアップロードできると、ブログを自分専用
の資料の置き場所として使えるのです。ブログを電脳書斎として
利用するには不可欠な機能といえます。しかし、そういうことを
しないのであれば、重要な条件ではないでしょう。
 第4のポイントは携帯電話からの投稿が可能かどうかです。ほ
とんどのブログサービスは対応していますが、これを認めないと
ころもありますから、事前のチェックが必要です。
 第5のポイントはブログのレイアウトを自由に変更できるかど
うかです。EJ第1594号で「グーグルアドセンス」について
述べていますが、グーグルでは自動的にサイトの記事内容を読み
取り、その内容に合った広告を選んで表示するためにテンプレー
トを自由に変更できないと困るのです。「グーグルアドセンス」
をやろうと考えている人にとっては事前チェックが必要です。
 第6のポイントはアフィリエイトの環境のチェックです。しか
し、ブログの初心者は最初のうちはアフィリエイトに手を出さな
い方がいいと思います。それよりも自分のブログのアクセスアッ
プに力を入れるべきであると考えます。
 第7のポイントはブログへのアクセス数をチェックし分析する
アクセス解析機能が付いているかどうかです。アクセス解析機能
は付いていないところが多いですが、その場合は無料のアクセス
解析ソフトをインストールして使えばよいのです。これについて
EJ第1592号を参照してください。
 ブログサービス提供会社の選び方について7つのポイントを上
げましたが、ほとんどは無料のサービスですから、あまり選定に
神経質になる必要はないと思います。
 ブログについて、21回にわたって書いてきましたが、その間
にもブログはどんどん増加しています。新聞も雑誌もブログの記
事は毎日のように載っています。しかし、それに合わせてブログ
を悪用する人も増えているようで、「ブログは危険!」という記
事も多いようです。むしろ、ブログ危険論をマスコミは好んで書
きたがるようです。
 はっきりさせておきたいのは、ブログそのものが危険というこ
とではないということです。それをいうなら、インターネットの
世界が危険というべきであって、ネットサーフィン、Eメール、
ホーページ、ブログ・・いずれも危険ということになります。
 外国旅行に行くとき、ガイドがここだけはなるべく近寄らない
ようにと注意するゾーンがあります。それと同じような無法地帯
がインターネットの世界にもあるのです。そういう場所――サイ
トに関する何の知識も持たず、無警戒に入っていく人があまりに
も多いと思うのです。これでは、自ら危険を迎え入れていること
になります。
 一番怖いのは、インターネットの世界について「無知」である
ことです。日本人の多くの人はインターネットの世界をよく知ら
ずにインターネットを使っています。インターネットについて、
その技術面を含めて学習する機会がほとんどないからです。
 市井のパソコン・スクールでは、操作は教えてくれますが、イ
ンターネットはどういうネットワークであるかについて教えてく
れるわけではないのです。
 それでも毎日PCを使ってインターネットに接続していれば少
しずつわかってくるものです。しかし、高齢者の方は毎日PCを
使わず、ときどき使うだけの人が多いので、なかなか覚えられな
いでいます。PCが難しいのではなく、使っている回数が少ない
ので慣れるということがないのが原因です。
 そういう高齢者の方こそブログを始めていただきたいのです。
毎日何らかの記事を書く――ときどき自分の撮った写真をアップ
ロードして記事に添えて投稿する――これはPC・インタ―ネッ
ト操作の基本そのものです。これを毎日繰り返していればPCに
慣れてきます。そうすると、インターネットの世界に馴染んでく
るのです。そうすればネットの世界がわかってきます。ブログは
今後重要なコミュニケーションの手段なります。この機会にぜひ
自分のブログを持っていただきたいと思います。

 
≪画像および関連情報≫
 ・2005.5.30付「日経産業新聞」
  いま、ブログも危ない!――特集/ネットの闇

1605号.jpg
posted by 平野 浩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする