めて、ちょうど22年目にあたる1月4日ですが、今日は、20
19年の最初のテーマを決める日です。このテーマ設定に関して
少し書くことにします。21年間もEJを書いてきて、EJその
ものについて書くことは、ほとんどなかったからです。正月明け
の1月4日なら、こういう書き方を許していただけるのではない
かと、考えた次第です。
昨年暮れに13回ですが、「フリーテーマ」でEJを書いてみ
ました。実はEJは、もともと500号ぐらいまではフリーテー
マで(テーマなし)書いていたのです。ところが読者から「資料
として残したいので、テーマを付けて欲しい」という要望があり
それ以降、現在のように、テーマごとの連載になったのです。
フリーテーマの方が、書く方としては、その方がラクなのです
が、何しろデイリーですから、必ずネタがなくなります。そうし
てできるものは、新聞や週刊誌、とくに夕刊紙と似たような内容
にしかならないのです。それに報道が仕事ではないのですから、
プロに勝てるはずがありません。
そして、フリーテーマでは、何よりも、それが資料として残し
にくいことです。ところが、最近になって、EJをテーマごとに
製本し、冊子化する読者が出てきたのです。そういう読者が何人
かおられることは、以前から承知しておりましたが、昨年暮れに
「日本航空123便墜落の真相」を冊子化している読者から、そ
の冊子をいただきましたので、添付ファイルにしてあります。こ
れは、私にとって大変光栄であり、ありがたいことです。
そもそも私が、EJを発刊しようと考えた動機は「日刊もの」
を書いてみたいと考えたからです。私は、書籍を発刊したことも
月刊誌の連載を書いたことも、週刊誌の連載の経験もあります。
現在でも業界紙の週刊連載を書いています。しかし、日刊連載だ
けはやったことがなかったのです。日刊なら、詳しく書くことが
できるという思いからです。
EJは、ニュース性のあるテーマを選んでいます。ニュースを
追っていると、そのウラにとんでもない事実が隠されていること
がしばしばあります。EJは、それを詳しく掘り下げ、追及して
いるつもりです。
ひとつ例として最近のニュースを取り上げます。現在、日本と
韓国が、いろいろな問題でモメています。日本の哨戒機が韓国の
駆逐艦から、火器管制レーダーを照射された事件は、お互いの主
張がぶつかり合い、遂に年越しをしてしまいました。事実は明白
であるのに、韓国側が猛烈に反論してきています。
この事件につき、ツイッターのフォロワーから、「カイカイ反
応通信」というサイトを教えていただきました。これは、韓国の
ネットユーザーの反応を紹介するサイトです。そこには、次の趣
旨のことが書かれているので、要約します。
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照射事件が起きたのは、韓国のEEZと日本のEEZがぶつか
る日韓の中間水域でのことです。ここは「大和堆」と呼ばれる海
域にも近く、北朝鮮の船舶が頻繁に出没するので、海上自衛隊は
北朝鮮による違法積み替えが行われる可能性があるとして、普段
から多くの哨戒機を送り込んでいたのです。
ここで、韓国の船舶と北朝鮮の船舶との間で違法積み替えが行
われていたというのです。韓国の駆逐艦は、その発覚を防ぐため
数10メートルの距離で警護活動を行っていたと思われます。
そこに海上自衛隊の哨戒機がやってきたのです。哨戒機はレー
ダーで2隻の船が並んでいるのを探知し、確認のため、接近した
のです。突然出現した海自の哨戒機に慌てた韓国の駆逐艦は、事
実を知られるのを恐れ、哨戒機に火器管制レーダーを照射したの
です。そうすれば、哨戒機が回避行動を取り、現場から離脱する
と考えたからです。その間に積み替えをしていた2隻の船舶は逃
走したのです。 https://bit.ly/2s71Nrm
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要するに、韓国は、軍艦の警護の下に韓国船舶と北朝鮮船舶と
の積み荷交換をしていたことになります。北朝鮮船舶を救助する
ためというのはウソということになります。韓国が、日本の哨戒
機に火器管制レーダーを照射するという危険な行為を行ってまで
隠したかったのは違法積み荷交換の事実です。
おそらくこのことは日米ともに知っていると思われます。とく
に韓国は、日本だけでなく、米国ともモメでおり、なかでも文在
寅大統領の過度な北朝鮮への肩入れには相当ハラを立てているこ
とは確かです。したがって韓国は日本へ無理な反論をして、この
事件を取り繕っているというのです。
もちろんこれが真実であるかどうかはわかりませんが、最近は
国際情勢が複雑化して、国内問題でも国外の問題と密接に結びつ
いていることが多いです。とくに日本にとって強い影響のある国
は、アメリカ、中国、ロシアです。そこで、次のテーマでしばら
く書いていくことにします。
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米中ロ、とくに米中の覇権争いは今後どうなっていくか
──中国は技術面で米国を追い抜くことはできるか ──
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現在、既に起きていて、激しさを増しつつある米中貿易戦争が
どうなるかは、世界経済にとっては当然のことですが、日本にも
大きく影響します。日本にとっては早期に決着しない方がプラス
かもしれません。いずれにしても、韓国はこれは期限である2月
中にはとても決着できる問題ではないといえます。
これを左右するのは、キーパーツである半導体の生産供給競争
です。これについては米国はもちろん世界一ですが、かなり中国
に追い込まれているといえます。もし、この分野で米国が敗れる
と、米国は、将来宇宙での覇権を失う恐れがあります。そうはさ
せないとして米国がいま起こしているのが貿易戦争なのです。
──[米中ロ覇権争いの行方/001]
≪画像および関連情報≫
●レーダー照射:韓国軍に北の工作の影響はないのか
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防衛省は12月28日、韓国海軍の火器管制レーダーの照
射問題でビデオ映像(約13分間の映像)を公開した。この
映像に北朝鮮漁船と見られる小船がハッキリ写っている。こ
の小船はいったい何をしていたのか。なぜ、ここにいたのだ
ろうか。
映像の場所は能登半島沖の大和堆(やまとたい)と呼ばれ
る日本のEEZ(排他的経済水域)である。ここに、北朝鮮
漁船が普段から頻繁にやって来て、イカなどの密漁をしてい
ることで知られている。韓国が説明するように、仮に、映像
に映っている北朝鮮漁船と見られる小船がそのような密漁船
であったとしても、なぜ、韓国の駆逐艦や警備救難艦が物々
しく、日本のEEZに出動して、遭難救護にあたらなければ
ならないのか。当日、天候は良好で、波も穏やかである。漁
船が遭難するような状況ではない。北朝鮮漁船が日本のEE
Zに入り、遭難したならば、日本に通報し、日本の救援を求
めるべきである。
瀬取りをしていたという見方もあるが、わざわざ日本のE
EZにまで来て、瀬取りをするだろうか。韓国と北朝鮮が上
海沖まで遠出をして、中国の影響圏で、瀬取りをしているこ
とは確認されているが、日本のEEZで瀬取りを行うメリッ
トはないように思う。 https://bit.ly/2QiLy4a
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EJの冊子化