2015年08月14日

●「なぜ再現実験は成功しなかったか」(EJ第4098号)

 昨日に続いて、「STAP細胞の正体はES細胞であり、最初
から存在しない」という桂調査委員会の結論を本当らしく見せて
いる3つの事実を再現します。
─────────────────────────────
 1.遺伝子解析の話なので、素人にとっては難解であり、多
   少の矛盾があっても本当らしく思えること。
 2.小保方氏が混入したとされているES細胞が小保方研の
   冷凍室で発見されたと演出されていること。
 3.小保方氏自身の手になる再現実験においてSTAP細胞
   の存在を証明することはできなかったこと。←
─────────────────────────────
 「3」について考えます。何度もいうように、「STAP細胞
の正体はES細胞であり、最初から存在しない」という調査委員
会の結論は論理の飛躍があり、乱暴きわまる結論です。しかし、
それを本当らしく見せているのは、何といっても小保方氏による
再現実験がうまくいかなかったことにあります。
 2014年という年は、1月28日のSTAP細胞論文の発表
にはじまり、多くの学者や研究者が寄ってたかって論文の不正を
次々と指摘し、メディアまで論文を批判する側に回り、その心労
で、遂に論文の主要な共著者の一人である笹井芳樹氏が自殺する
など、様々な異様なことがあって、12月25日と26日の桂調
査委員会の報告と記者会見で終わった1年であったといっても過
言ではないと思います。
 そのとき多くの人は、この事態の進行に、何か割り切れないも
のを感じながらも、「きっと小保方氏が再現実験で、STAP細
胞のあることを証明してくれる」と期待していたと思います。か
くいう私もそう期待していた一人です。
 しかし、小保方氏によるSTAP細胞の再現実験は不成功に終
わっています。こういう結果になると、「本人がやって再現でき
ないのであれば仕方がない」と多くの人は考えて、やっぱりST
AP細胞は虚構だったのかなと思ってしまうものです。実際にそ
う思っている人はたくさんいます。
 それにしても小保方氏は、なぜ再現実験に失敗したのでしょう
か。小保方氏としては、成功させる自信があったのでしょうが、
再現できなかったのです。その原因を考えてみると、次の3つが
上げられます。
─────────────────────────────
 1.STAP論文批判の異常なバッシング、笹井氏の自殺な
   どストレスのかかる状況での実験であること。
 2.実験は監視付きの研究室で行われ、論文に書かれている
   プロトコル以外の方法は全て封印されたこと。
 3.STAP細胞実験のパートナーである若山教授が、多忙
   を理由にして再現実験に協力しなかったこと。
─────────────────────────────
 「“なまもの”は特別の学問である」──細胞や生物を扱う生
命科学を、他分野の研究者たちはこう表現するのです。生命科学
は、細かな実験環境条件の変化や動物の個体差などでデータにば
らつきが起き、全論文の70%は再現できないといわれているの
です。したがって、再現できないからといって、それは虚構と決
め付けるのは間違っています。
 まして小保方氏の場合、メディアを総動員してあれだけのバッ
シングを受け、とくにNHKの記者にはパパラッチ並みの取材を
され、怪我まで負わされているのです。さらに、前途ある男性の
研究者が自殺するほどの異常きわまるプレッシャーの下での実験
であり、最初からその成功が危ぶまれていたのです。
 STAP細胞の再現実験は、2014年4月1日は相澤慎一特
任顧問の下で、丹羽仁史チームリーダーが中心となってはじめら
れています。丹羽仁史氏は、故笹井氏とともに小保方氏が処理を
した細胞が塊を作って緑色に光るのを目視していることもあって
STAP細胞の存在を確認している数少ない科学者であり、小保
方氏の味方だったといえます。
 7月1日から小保方氏が参加し、11月末日を期限に、あらか
じめ研究不正再発防止改革推進本部が指名した者の立ち会いの下
で再現実験が行われたのです。
 しかも、再現実験は論文に書かれているプロトコル以外の方法
は原則として認められず、厳しい制約の下で行われたのです。問
題はマウスの脾臓のリンパ球に刺激を与える弱酸性処理です。
 論文では、HCI(塩酸)による弱酸性化処理だけですが、特
許出願には記載されているアデノシン3リン酸(ATP)処理や
細胞を細いガラス管に通してストレスを与える処理もやっている
のです。小保方氏はとくにガラス管の処理に強くこだわったので
すが、この方法と認められず、HCI処理とATI処理だけが認
められたのです。
 そもそも発明や発見は、試行錯誤の連続のなかから生まれるも
のです。マウスのリンパ球に刺激を与える方法も小保方氏はいろ
いろな方法を試しており、その方法は多岐に及ぶのです。
 しかし、論文は、とくにネイチャー誌の場合はページ数が限ら
れていることもあり、そのすべてを載せるわけにはいかないので
す。しかし、それでもあくまで再現実験は「論文に記載されてい
る方法でやれ」というのです。何とか再現させようとする再現実
験ではなく、あくまで論文記載の方法でできるかどうかを検証す
るというのです。
 再現実験の成功とは、マウスの脾臓のリンパ球からSTAP細
胞を作り、それからSTAP幹細胞とキメラマウスを作製するこ
とにあります。再現実験の詳しい結果は来週のEJで述べますが
前半のSTAP細胞作りには成功しているものの、STAP幹細
胞とキメラマウスではうまくいっていないのです。それは、小保
方氏とSTAP細胞の共同研究者であった若山照彦山梨大学教授
が多忙を理由に再現実験には参加しなかったことにあるといって
も過言ではないと思います。── [STAP細胞事件/071]

≪画像および関連情報≫
 ●小保方氏の再現実験に反対してきた人たちへ
  ───────────────────────────
   文科省の「研究不正に関するガイドライン」には以下の記
  述があった。
   「被告発者が調査委員会から再実験などにより再現性を示
  すことを求められた場合、あるいは自らの意思によりそれを
  申し出た場合は、それに要する期間及び機会(機器、経費等
  を含む)が調査機関により保障されなければならない。ただ
  し、被告発者により同じ内容の申し出が繰り返して行われた
  場合において、それが当該事案の引き延ばしを主な目的とす
  ると、調査委員会が判断するときは、当該申し出を認めない
  ことができる」。
   つまり、文科省のガイドラインは、「不正の疑惑を持たれ
  た人に対して、実験記録等からその疑惑を自ら晴らす義務を
  負わせると共に、その一方で、疑惑を晴らすための再現実験
  の権利も認める」という極めてバランスの取れたものだった
  ということだ。
   上記の記述を基にし「小保方氏の実験参画は『権利』とし
  て認められている」とある人から指摘された大隅氏(分子生
  物学会理事長)は、「したがって、本人参加の実験には正当
  性があり、11月末までそれを見守るしかないということの
  ようです」と結論している。まるで他人事のようなコメント
  だ。大隅氏が学会理事長として主張してきたことは、「小保
  方氏の権利の剥奪」であったことを自ら認めているのだ。そ
  れなのになぜ謝罪の言葉はないのか?もし分子生物学会の主
  張が通って小保方氏の実験参加が不許可となり、それによっ
  て彼女が悲観して精神的にメルトダウンしてしまっていたら
  どう責任を取るつもりだったのか? http://bit.ly/1J3APE4
  ───────────────────────────

最初から期待していない小保方氏による再現実験.jpg
最初から期待していない小保方氏による再現実験
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2015年08月17日

●「緑色に光る細胞塊は出現している」(EJ第4099号)

 STAP細胞の再現実験での焦点は、簡単にいうと次の2つと
いうことになります。
─────────────────────────────
 1.マウスのリンパ球に刺激を与えて、緑色に光る組織の塊
   (STAP細胞)ができるかどうか。
 2.その緑色の蛍光を発する組織の塊(STAP細胞)が増
   殖性と多能性を獲得しうるかどうか。
─────────────────────────────
 「1」は小保方氏の担当であり、「2」に関しては清成寛研究
員(ライフサイエンス技術基礎研究センターユニットリーダー)
と丹羽仁史氏が行っています。
 その結果、「1」に関しては必ずしも失敗しておらず、理研に
よる「STAP現象の結晶結果」には次の記述があります。
─────────────────────────────
◎小保方氏による検証結果
 蛍光顕微鏡による緑色蛍光を検出した結果、酸処理を行わなか
った場合ではSTAP様細胞塊はまったく生じないが、弱塩酸処
理を行った場合では、その多くにSTAP様細胞塊が形成される
ことが確認された。
◎ 丹羽氏による検証結果
 酸処理を行った細胞を培養したとき、最も効率よく、高い再現
性で確認されたのは、肝臓由来の細胞をATP処理した時で、独
立に行った49回の実験のうち、37回でSTAP様細胞塊の出
現が確認された。    ──「STAP現象の結晶結果」より
─────────────────────────────
 理研の報告によると、緑色に光る組織のSTAP様の細胞の塊
はできたが、その出現頻度は低く、その増殖性と万能性を検証す
る「2」については失敗に終わったというのです。なお、STA
P細胞に増殖性を持たせるSTAP幹細胞の作製は複数成功して
いますが、6〜7日目には死滅しています。
 しかし、「1」に関しては細胞が死亡するときに発する自家蛍
光であることも考えられるので、その解析を行ったものの、ST
AP細胞か自家蛍光かの区別はできなかったとしています。しか
し、検証結果の発表で相澤特任顧問は「緑色に光る組織のSTA
P様の細胞の塊は、自家蛍光と思われる」とほぼ断定しているの
です。どうしてもSTAP細胞の存在は認めたくない姿勢がそこ
から読み取れます。
 再現実験の報告を見ると、「1」では基本的にそういう現象は
生じており、うまくいっていないのは「2」ということになりま
す。「2」に関しては最も成功率の低い部分であり、小保方氏の
担当する部分ではないのです。STAP幹細胞やキメラマウスの
作製は、世界的権威である若山教授が今回は参加していないので
成功の確率はきわめて低くなるといえます。
 したがって、あってはならないことですが、仮に理研が小保方
氏による再現実験を失敗に終わらせて、STAP細胞事件の幕引
きを図りたいと考えたとします。この場合、「2」の実験に若山
教授を参加させなければその目論見通りになります。なぜかとい
うと、「1」が成功しても「2」が失敗すれば、再現実験は失敗
に終わるからです。理研は「STAP細胞は存在しない」という
アリバイ作りのために再現実験をやったように思えるのです。実
際に「STAP現象の結晶結果」を読むと、事態はまさにその通
りになっています。
 もし、STAP細胞がES細胞の混入であるというなら、ES
細胞を弱酸性の刺激を加えて培養し、緑色に光る細胞の塊を作る
実験こそやってみるべきです。STAP細胞と違ってES細胞は
個々バラバラで、けっして細胞同士が集まって塊を作ることはな
いからです。
 それなら、なぜ、小保方氏は再現実験失敗の結果を受け入れた
のでしょうか。
 理研としては、一番やっかいなのは、小保方氏側がこの一件を
訴訟に持ち込むことであると思われます。しかし、簡単に決着の
つく事件ではなく、訴訟は長期に及ぶことになり、莫大な資金が
かかります。それにSTAP細胞が存在することを小保方氏側が
立証するのは非常に困難です。
 それに加えて訴訟になれば、理研としてはSTAP細胞の研究
費一切の費用を小保方氏側に請求することになります。そのため
推測ですが、STAP細胞の研究費は、論文投稿費用をのぞき、
請求しないという条件で理研の調査結果に異議を申し立てないと
いう和解が成立したのではないでしょうか。国家と個人で争って
も小保方氏側にとうてい勝ち目はないと思われます。
 それにしても理解できないのは、小保方氏の研究パートナーで
ある若山照彦山梨大学教授の「STAP細胞があるという証拠は
ない」という発言です。若山教授は、故笹井芳樹氏よりはるかに
STAP細胞研究に関わっている小保方氏の研究パートナーなの
です。若山教授には次の3つの事実があります。
─────────────────────────────
 1.小保方氏の指導を受けて、自分の力でSTAP幹細胞作
   製に成功している。
 2.小保方氏の作製したSTAP細胞からキメラマウスの作
   製に成功している。
 3.ノフラー博士との対談でES細胞のコンタミはあり得な
   いと発言している。
─────────────────────────────
 これら3つの事実にもかかわらず、若山教授は論文のミスが指
摘されるや、誰よりも早くSTAP論文の撤回を呼びかけ、関連
情報を主としてNHKにリークし、マウスの遺伝子解析結果を公
表して、STAP細胞が存在しないことを主張したのです。
 しかし、それなら自分の手でSTAP幹細胞やキメラマウスの
作製に成功した体験は一体何だったのでしょうか。ES細胞の混
入というのでしょうか。  ── [STAP細胞事件/072]

≪画像および関連情報≫
 ●真葛原雪のホームページ
  「STAP細胞は捏造?ATPと検証実験と再現性」
  ───────────────────────────
   主眼であった小保方博士と若山博士の作業分担の連続再現
  は今回見られませんでした。番外編の丹羽博士の実験により
  ES細胞を元にしても胎盤をともなったキメラマウスをつく
  れるというFI幹細胞は造れないことから、小保方博士にか
  けられていた遠藤高帆博士のES細胞を手渡した説は無効だ
  と思います。
   死細胞の自家蛍光でしかないという疑惑も晴れましたが、
  キメラ法で多能性は確認できなかったので、少なくとも当初
  のキメラをつくるような「全能性」があるSTAP細胞現象
  という仮説が成り立つ可能性は非常に少なくなったと思われ
  今後この特許記載のATPを使用する方法で肝臓から得られ
  たOct3/4陽性細胞がなんらかの方法で体細胞へ分化す
  るかどうかは確認するべきだと思いました。(完全に再現で
  きないわけではないので、再現性が落ちる原因となる見落と
  しているファクターが無いとは今も言えませんが)。再現性
  の問題なのか、不正なのかは、この実験では明確になりませ
  ん。個人手技がほとんど関係しないSTAP幹細胞作製と、
  FI幹細胞作製でも再現がとれず、優れた手腕を持つ清成博
  士でもキメラマウスを造れなかったことからも若山博士への
  疑惑が生じますが、それを晴らすには若山博士がこのOct
  3/4陽性細胞からキメラマウスを造るか、他の研究員の操
  作を疑うか、他の原因がありえると説明する以外に無いと思
  います。また、若山博士だとできる可能性もまたゼロとは言
  えません。            http://bit.ly/1MlAYns
  ───────────────────────────

STAP論文主要関係者.jpg
STAP論文主要関係者
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2015年08月18日

●「論文不正は日常になっていないか」(EJ第4100号)

 科学の世界では「論文が命」というぐらい研究者は論文には神
経を使うといわれます。最も恵まれた研究機関といわれる理化学
研究所でも、研究論文が評価されるかどうかで予算が決まるので
研究者は必死になります。また、それだけに研究者同士の競争や
嫉妬もすさまじいものがあるといわれます。
 STAP細胞が本当に存在し、ヒトにも活用できると、ノーベ
ル賞を獲得した山中伸弥教授のiPS細胞を上回ることは確実で
す。なぜなら、iPS細胞はがんになるリスクがあるのに対し、
STAP細胞にはそれがないからです。そういう意味でSTAP
細胞は、まさに「夢の細胞」といえます。
 そうなると、利害が対立する勢力同士は激しい暗闘を繰り広げ
ます。この場合、一番簡単にして確実なのは、論文を潰してしま
うことです。それも間髪を入れず、やる必要があります。
 同じ理研のなかでも、もしSTAP論文が認められ、正式な研
究対象になると莫大な予算がつき、その分他の研究チームの予算
が減らされたり、研究自体が中止されることもあるので、他の研
究者としては他人事ではないのです。
 再生医療の分野では、出身学部による次の争いがあるといわれ
ています。
─────────────────────────────
        「医学部系」VS「他学部系」
─────────────────────────────
 ここで他学部というのは、理学部、農学部、工学部などの出身
者です。小保方氏は早稲田大学理工学部出身であり、若山照彦氏
は、茨木大学農学部の出身です。今回、STAP細胞をボロクソ
に叩いたのは、医学部畑の研究者が多いといわれています。
 最近その医学部系の研究者は、とんでもないことをやっていま
す。あの「ノバルティスファーマ事件」です。世界有数の製薬会
社であるノバルティス・ファーマの日本法人は、同社の発売する
降圧剤「ディオバン」を複数の大学医学部の臨床研究論文をエビ
デンスとして、大量に売り上げを伸ばしてきたのです。それらの
論文では「脳卒中や狭心症にも効果がある」という統計データも
添えられていたからです。これにより降圧剤「ディオバン」は、
約1兆2000億円の驚異の売り上げを上げたのです。
 ところが、エビデンスになっているそれらの論文の多くは捏造
であり、統計データはノバルティスの社員が身分を明示せず、実
験に加わっていたという事実も明らかになり、データが改ざんさ
れていた疑いが濃厚になったのです。ちなみにそれらの研究結果
を捏造した大学医学部の研究室には、ノバルティス社から、累計
約11億円もの寄付が行われていたのです。
 これによって、医学部系の研究論文は色めがねで見られるよう
になったのです。しかも、このノバルティスファーマ事件で、論
文の取り下げや逮捕者が出た時期が、STAP細胞問題が過熱し
つつあった2014年2月〜6月なのです。これによって科学研
究論文の価値が大きく毀損したことは確かです。
 それにしても、小保方氏の論文についてのバッシングは明らか
に異常であり、度を越していたといえます。それは、STAP細
胞が存在するかどうかではなく、論文の画像や小保方氏の大学の
卒論まで調べ上げるという執拗さであり、そこには何が何でも論
文を潰してやるという強い意思を感じたものです。
 とくに、そのあまりのひどさゆえか、義憤を感じたネットユー
ザーからは、STAP論文の不正を調査する理研の石井俊輔調査
委員長や委員を務めた古関明彦副センター長、さらに直接関係の
ない山中伸弥教授の過去の論文のミスを暴き、遂に石井調査委員
長が辞任に追い込まれる騒ぎに発展したのです。
 とくに山中教授については、『週刊新潮』が次の見出しをつけ
て大きく報道されています。
─────────────────────────────
 「ノーベル賞『山中教授』が隠していた『小保方的』実験ノ
 ート」/論文の『データ捏造』疑惑!/本誌直撃で緊急記者
 会見!/単独インタビューで判明!/小保方博士は免責され
 るか?    ──『週刊新潮』/2014年5月15日号
─────────────────────────────
 問題の論文は、山中教授が奈良先端科学技術大学院大学の助教
授時代に、ドイツの学術誌に掲載された論文です。この論文は、
ES細胞の分化過程で、生物の発生初期段階に必要とされる「N
ATI」という遺伝子の働きを調べたものであり、山中教授の万
能細胞研究のスタート時点の論文です。よくそんな論文を探し出
したものですが、もちろん素人の指摘ではなく、同業の研究者に
よる指摘です。この論文には2つの疑惑があるというのです。
─────────────────────────────
 1.実験で使うES細胞の遺伝子を解析した電気泳動の画像
 2.実験の統計数値をグラフ化するさいのエラーバーの画像
─────────────────────────────
 これら2つの画像は添付ファイルに示してあります。「1」は
電気泳動の画像ですが、四角のなかの2つのバンドは類似性が高
く、同じ画像を2つ並べただけではないかという指摘です。確か
によく似ています。この電気泳動の画像の加工は、小保方氏も石
井俊輔調査委員長も同じことをしています。
 「2」は、各実験で得た数値を統計処理して平均値を棒グラフ
にするさいに示さなければならないことになっている標準誤差を
示すエラーバーですが、実験によって明白な誤差が生ずるはずな
のに、山中論文では不思議なほど長さが均一になっていて作為が
疑われるという指摘です。
 『週刊新潮』は山中教授にこの2点をメールで指摘し、元デー
タの開示を求めたところ、山中教授は突然記者会見を開き、その
データは自分のノートにないことを認め、謝罪したのです。この
ような不正は小保方氏だけではなく、ノーベル賞受賞の科学者も
やっていることなのです。経験の浅い小保方氏をエラソーに叱責
する資格などないのです。 ── [STAP細胞事件/073]

≪画像および関連情報≫
 ●若山教授への疑惑/ヤフー!への質問応答
  ───────────────────────────
   断言できないが、私もやはり、若山教授が怪しいではない
  か?と疑う・・・。更に、あくまで妄想だが、黒幕は意外に
  若山教授ではないか?と思っている。今回の事件では、異常
  ・異様とも言えるほど、若山教授は目立っている(目立ちす
  ぎ)ではないか?
   最初に熱心に小保方氏を擁護していたのも若山教授。途中
  に論文の取り下げを呼び掛けたのも若山教授。最後に僕のマ
  ウスじゃないと言い出したのも若山教授。また、笹井氏の会
  見によれば、論文に笹井にも連名するようと懇願していたの
  も若山教授。
   当初、まるで小保方氏のスポークスマンのようにマスコミ
  にぺらぺら喋り捲ったのは若山教授だったのではないか?一
  見、小保方氏を庇っていたようだが、しかし、若山教授が喋
  れば喋るほど、小保方氏が益々不利な立場に追い込まれたの
  も事実ではないか?諸悪は、小保方氏だと定番になっている
  が、しかし、STAP細胞の研究は、マウスがないと成り立
  たない、マウスの権威は若山教授しかいない。実はもう一つ
  の可能性としては、若山教授は最初から意図的に偽のマウス
  を小保方氏に提供したのではないか?と疑う。小保方氏が若
  山教授から受け取ったマウスは本物なのか偽物なのかは若山
  教授しか分からないので、小保方氏は信じるしかないのでは
  ないか?もし、最初から若山教授が、マウスに小細工をしち
  ゃったら、全ては狂ってしまうのではないか?そして、小保
  方氏をはじめ、理研の全員が騙されてしまうのではないか?
  この仮説は、むしろ全てが辻褄が合うのではないか?
                   http://bit.ly/1JgJrJw
  ───────────────────────────

山中論文の疑惑の画像.jpg
山中論文の疑惑の画像
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2015年08月19日

●「STAP騒動の陰で事件処理進行」(EJ第4101号)

 「ノバルティスファーマ事件」について、もう少し詳しく述べ
ることにします。STAP細胞事件に関連があるからです。それ
に製薬会社のやっていることを知る必要もあります。
 さらにこの事件は、悪質極まりない事件であるのに、ほとんど
のメディアはこの事件を大きく扱っていないことです。STAP
細胞事件の扱いとはあまりにも違い過ぎます。
 この事件が発覚したのは、2013年7月のことです。東京慈
恵医科大学が、「ディオバン」投与の患者の臨床データに関して
7月31日に次の発表を行ったからです。
─────────────────────────────
 Jikei Heart Study の血圧値のデータに人為的なデータ操作
 があった。            ──東京慈恵医科大学
─────────────────────────────
 この発表に先立って、京都府立医科大学でも脳卒中と狭心症の
発症数の臨床データの改ざんに気がついていたのです。同年11
月5日の参議院厚生労働委員会での川田隆平議員と当時の田村憲
久厚生労働大臣との間で次のやり取りが行われています。
─────────────────────────────
川田:今回の検討会の中間とりまとめをお読みになって、京都府
   立医科大学及び東京慈恵会医科大学における事案において
   誰かがデータを不正に操作したと思いますか。
田村:どこかで誰かが何かの意図を持ってこれを変えていなけれ
   ばこのようなことが起こらないわけでありまして、そこを
   何とかこの真相を究明をしてまいりたいというふうに思っ
   ております。           ──ウィキペディア
─────────────────────────────
 そして、2014年1月9日に厚生労働省は、ノバルティス・
ファーマに対して薬事法(誇大広告の禁止)違反の疑いで東京地
検に告発したのです。この同じ年の1月28日に理化学研究所は
STAP細胞の発表を行っています。ノバルティスファーマ事件
は、まるでSTAP細胞事件の疑惑の陰に隠れるようにして事件
処理が行われていたのです。
 ノバルティスファーマ事件の両大学の論文が発表された時期と
論文発表誌および論文の要点は次の通りです。いずれも3000
症例以上を3年間追跡したとされる大規模調査に基づき、論文が
執筆されているのです。
─────────────────────────────
 ◎東京慈恵医大 ・・・ 2002〜04年
  「ディオバン」を投与した患者たちは、それ以外の薬投与群
  に比べて、入院が必要な脳卒中や狭心症が39%減少
               ──英医学雑誌「ランセット」
 ◎京都府立医大 ・・・ 2004〜07年
  「ディオバン」投与群は、他の患者に比べて、脳卒中、狭心
  症が45%低下          ──欧州心臓病学会誌
─────────────────────────────
 どのようにしてデータが改ざんされたかですが、それは次の5
つのステップを踏んでいます。
─────────────────────────────
   1.「ディオバン」投与の患者のデータをカルテ記入
   2.そのカルテ記載データを病院の入力担当者が入力
   3.入力されたデータは外部のデータ管理会社が保管
   4.ノバルティス社の元社員がデータの一部解析実施
   5.これらデータをベースにして大学側が論文を作成
─────────────────────────────
 最大の問題は、この4ステップ目の臨床データの統計解析に、
ノバルティス社の元社員が参加していることです。もっとも本人
はデータ解析参加を否認していますが、もし事実であれば、利益
当事者の製薬会社の社員が自社の医薬品の効能を立証する学術論
文の作成に関与したことになります。STAP細胞事件どころで
はない大不祥事であるといっても過言ではないのです。
 なお、東京慈恵医科大学には1億8700万円、京都府立医科
大学には3億8100万円が「奨学寄付金」の名目でノバルティ
ス社から提供されています。さらにこの2大学だけではなく、滋
賀医科大学、千葉大学・医学部、名古屋大学・医学部も、ノバル
ティス社と同じようなことをしていたことが発覚し、いずれも論
文撤回に追い込まれています。
 この事件に詳しい医療ジャーナリストの船瀬俊介氏によると、
降圧剤「ディオバン」には、「皮膚粘膜眼症候群」(SJS/ス
ティーブンス・ジョンソン症候群)という恐ろしい副作用がある
ともいわれています。
 このように、STAP細胞事件とは比較にならないほどの悪質
性にもかかわらず、多くの人はそういう事件があったことは知っ
ているものの、その詳細について知らない人が圧倒的です。それ
は、なぜかメディアが積極的に取り上げなかったことや、検察の
捜査があまりにもズサンであったからです。
 前記の船瀬俊介氏は、この人の生命に関わる大事件に対する検
察の捜査に関して次のように述べています。
─────────────────────────────
 警察の“捜査”も実に手ぬるい。事件に関与したのはノバルテ
ィス社の元社員、白橋伸雄一人とされた。白橋某は、自らが同社
社員の身分を隠し、同剤の臨床研究に参加。様々な臨床データ操
作に関与した。彼は、“単独”で、京都府立医科大学の専任者に
“助言”し、論文資料を作成し、データの解析図表作成も個人の
パソコンで行った、という。警察は、この初老の元社員を逮捕。
それだけで、ノバルティス・スキャンダルは一件落着とされた。
昔ながらの「臭い物にフタ」「トカゲ尻尾切り」である。
 ──船瀬俊介著『STAP細胞の正体/「再生医療は幻想だ」
             復活!千島・森下学説』/花伝社刊
─────────────────────────────
             ── [STAP細胞事件/074]

≪画像および関連情報≫
 ●「ディオバン」は使い続けられるのか
  ───────────────────────────
   製薬大手ノバルティスの高血圧治療薬ディオバンをめぐる
  一連の論文不正事件で、京都府立医大に続き、東京慈恵会医
  大でもデータ操作などの不正が確認された。同大は2013
  年7月30日に会見し、臨床研究の論文でノバルティスの元
  社員によりデータが人為的に操作されたとする調査結果を発
  表した。ディオバンをめぐっては、ほかに滋賀医大、千葉大
  名古屋大を含め5大学が薬効を調べる臨床研究を行っており
  いずれも同じ元社員が関与していた。
   そもそもどんなデータを改ざんしたのか?正しいデータを
  使うとディオバンの効能は変わるのか。医療現場はただちに
  ディオバンの使用をやめるのか?
   朝日新聞デジタルが報道した慈恵医大の調査報告では、大
  学が保有していた671人分のデータと最終統計データを比
  べると血圧値に86件(12・8%)の食い違いがあった。
  統計解析の段階で操作されたと考えられるが、解析は「大学
  の研究者は関与せず、元社員がすべて行った」という。
   ディオバンは国内売り上げが年間1千億円を超えるノバル
  ティスの看板商品で、同社はこうした論文を医師向けの説明
  文などに引用して宣伝に使ってきた。論文に社員の名前が掲
  載されていたが社員とは明記せず、肩書も非常勤講師だった
  「大阪市立大」と記載していた。朝日新聞デジタルの記事は
  こうしたやり方を「利益相反の疑いがある」と指摘する。
                  http://huff.to/1JZrMou
  ───────────────────────────

東京慈恵医大の記者会見.jpg
東京慈恵医大の記者会見
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2015年08月20日

●「STAP論文は意図的に潰された」(EJ第4102号)

 人間の命に関わるノバルティスファーマ事件がなぜ人々の強い
象に残らなかったのでしょうか。
 それは、ノバルティスファーマ事件の処理がちょうどSTAP
細胞事件の陰に隠れて進行していたからです。だから、目立たな
かったのです。むしろメディアは、意識的にそういう報道をして
いたともいえます。
 もちろんニュース番組などで報道はされていたのですが、ST
AP細胞事件のように、ワイドショーで時間をとって取り上げる
とか、特番を組むとかそういうことはあまりやらずに、淡々と事
件の経過を伝えていただけなのです。だから事件について、強い
印象は残っていないのです。
 STAP論文の疑惑で騒然としていた5月から7月までの間の
ノバルティスファーマ事件の動きをまとめてあります。URLを
クリックすると、朝日新聞の医療サイト『アピタル』の記事を読
むことができます。
─────────────────────────────
 ◎2014年5月 1日       http://bit.ly/1fhRpnD
   医療研究、データ長期保存や監査義務化 不正防止指針案
 ◎2014年6月11日       http://bit.ly/1Jb5AqJ
   ノバルティス元社員を逮捕、論文不正、薬事法違反の疑い
 ◎2014年6月11日       http://bit.ly/1PfOGYe
      ノバルティス元社員、取材では関与否定、論文不正
 ◎2014年6月12日       http://bit.ly/1IV3cRB
    特許切れ目前、売上高減で改ざんか ノバルティス事件
 ◎2014年6月12日       http://bit.ly/1J8SW7c
    ノバルティス元社員、研究全体に関与 判定資料も作製
 ◎2014年6月13日       http://bit.ly/1Kp1oQS
   論文不正、ノバルティス側が執筆依頼、本来は医師が立案
 ◎2014年7月 2日       http://bit.ly/1LdoeOd
     ノバルティス社を起訴、東京地検、悪質性ありと判断
 ◎2014年7月16日       http://bit.ly/1PfOdFx
     千葉大元教授の虚偽説明を認定、ディオバン論文不正
─────────────────────────────
 ところで、STAP細胞はその経過から見て、それと利害関係
のある「勢力」──グループといってもよいし、団体と呼んでも
よい──によって、意識的に潰されたものと考えられます。世の
中には、STAP細胞のようなものは存在しては困ると考える勢
力が存在するのです。
 このようないい方をすると、それは「陰謀論」であるとか「陰
謀史観」であると非難する人がいます。世の中の常識に合わない
考え方や言説を伝えようとすると、そういわれるのです。これは
明らかに一種の「ラベル貼り」であると思います。
 実は「ラベル貼り」というのは恐ろしいものなのです。一度貼
られてしまうとそれを剥がすのは容易ではないからです。まして
現代は、そのラベルが多くの人の共感を集めると、SNSなどの
メディアを通してあっという間に広く拡散され、強い存在感を持
つようになってしまいます。
 現在参議院で審議中の安保関連法案を社民党の福島瑞穂議員は
衆議院で安倍首相に対する質問のさい、「安保関連法案は戦争法
案である」と発言しましたが、以来安保関連法案に反対する人々
の間では、「戦争法案」は十分な存在感を持つようになってきて
います。ラベルが威力を発揮しつつあるのです。
 「陰謀論」も「陰謀史観」もそうなのです。ある言説に一度そ
のラベルが貼られると、その言説はまともに読んではもらえなく
なり、真実が伝わりにくくなります。
 ごく最近起きた出来事ですが、孫崎亨氏の著書、『戦後史の正
体』に対する佐々木俊尚氏の朝日新聞掲載の書評を巡って、次の
ような論争があったのです。
─────────────────────────────
 2012年9月30日の朝日新聞の書評欄で、元外務省国際情
報局長、孫崎享の著『戦後史の正体』(創元社)が、評者の佐々
木俊尚から「ロッキード事件から郵政民営化、TPPまですべて
は米国の陰謀だったという本。米が気に入らなかった指導者はす
べて検察によって摘発され、失脚してきたのだという」と概括さ
れ、「本書は典型的な謀略史観でしかない」と断じられた。「謀
略史観」は「陰謀史観」の同義語である。
 このことに孫崎は激怒し、ツイッターでも本の内容の要約から
して間違っていると逐条的に誤りを指摘して、「目を疑う位低レ
ベルの書評だ」と抗議し、謝罪記事の掲載を要求した。結果、朝
日新聞はその書評の一部に事実誤認があったことを認め、書評の
冒頭10行を削除するとの訂正記事を掲載した。
     ──田中聡著『陰謀論の正体!』/幻冬舎親書347
─────────────────────────────
 この孫崎氏の怒りは理解できます。書評というものは、その本
を読んで自分としてはこう思い、こう考えたと素直に書きべきで
あって、「これは謀略史観でしかない」と切って捨てると、それ
はラベル貼りそのものです。それは「こんな本はまともに読むに
値しない」といっているのと同じであって、あまりにも著者に対
して失礼です。
 これまでEJでは、他の人から見ると陰謀論ととられるテーマ
も多く取り上げてきています。フリーメイソンからはじまって、
ロックフェラーもロスチャイルドも、史実を基にして正しいと思
う事実を伝えてきているつもりです。
 今回のテーマは既に75回を数えていますが、その終結部分に
おいては、一般に陰謀論やトンデモ論と捉えられる言説にも触れ
る必要があると考えています。STAP細胞はなぜ潰されたので
しょうか。その一方でiPS細胞は、なぜノーベル賞を獲得でき
たのでしょうか。謎はたくさんあります。明日のEJからは、そ
ういう話に入っていきます。まだまだ続きます。
             ── [STAP細胞事件/075]

≪画像および関連情報≫
 ●孫崎本の書評騒ぎ/やまもといちろうブログ
  ───────────────────────────
   メルマガでも一部書きましたが、佐々木俊尚さんの孫崎享
  書評で大事なところが一部削除されるという憂き目に遭って
  しまったようで、心中いかばかりかと勝手に思案に暮れてし
  まうのです。(中略)本書においてアメリカの意図によると
  考えられる政界捜査は、昭電疑獄とロッキード事件を取り上
  げておるわけですが、その方面について分かっている人は、
  「孫崎某は馬鹿か。いい加減にしろ」と突っ込みながら読み
  左翼は「やっぱり米帝はけしからん。中国共産党万歳」と思
  い、検察批判をしたい人はもちろんヨイショするだろうし、
  無知な人はへえぇと感じるという全方位に一定の満足度と躍
  動感を感じさせる素晴らしい構成に好感が持てます。アフィ
  貼って読んでもらいたいほどのクオリティではないんですけ
  ど、まあ売れてるようなのでいいんじゃないですか。
   恐らくは孫崎サイドから苦情かクレームかあったのでない
  よう吟味の上で佐々木さんの同意を得て問題部分を削除して
  手打ち、といった流れではないかと想像するわけであります
  が、孫崎さんが左のタモガミと揶揄される所以でもある理由
  なき陰謀史観というのはちょっと極端すぎて頭が痛いです。
  もちろん、佐々木さんも筆が滑ったのか事実誤認というかそ
  こまで本書では踏み込んでねえだろというところもあるので
  ツイッターで孫崎さんが批判した内容もわからんのではない
  のですが・・・。         http://bit.ly/1Lf7Mjq
  ───────────────────────────

田中聡著『陰謀論の正体』.jpg
田中聡著『陰謀論の正体』
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2015年08月21日

●「STAP細胞は誰に潰されたのか」(EJ第4103号)

 ベンジャミン・フルフォードという人がいます。カナダ出身の
ジャーナリストですが、陰謀論の大御所といわれ、その手のこと
を嫌う知識人からはそっぽを向かれています。フルフォード氏が
何をいおうと、聞く耳を持たないのです。
 しかし、それは「ラベル貼り」です。私はそういう人の本も抵
抗なく読みます。「陰謀論の大御所」というようなラベルを貼っ
てしまうと、どうしても先入観を持つので、正しいことをいって
いても色眼鏡で見てしまう傾向があります。
 もちろん、フルフォードの主張のなかには、ついていけないと
ころも多々ありますが、真実に近いこともたくさん主張している
のです。人にラベルを貼ることは、それによって多くの情報を失
い、貼らないことによって、多くの情報を入手できるのです。要
は、情報の真贋を見抜く能力を持っていればいいのです。そうす
れば、フルフォード氏に限らず、陰謀論者といわれる他の人の主
張からも多くの情報を発見できるのです。
 フルフォード氏は、1961年にカナダのオタワで生まれ、日
本には1980年に来日し、上智大学比較文化学科を経て、カナ
ダのブリティッシュ・コロンビア大学を卒業しています。その後
再来日し、ジャーナリストとして活躍します。
 「日本経済新聞」記者、「サウスチャイナ・モーニング・ポス
ト」記者、米経済誌「フォーブス」のアジア太平洋支局長をなど
を歴任するジャーナリストのベテランです。知日家であり、日本
語も堪能なので、日本に帰化し、現在、日本を中心にフリーラン
ス・ジャーナリストとして活躍しています。
 このベンジャミン・フルフォード氏がSTAP細胞に関して次
のように述べています。
─────────────────────────────
 生命科学の第一線で活躍する研究者たちはみな、ある「事実」
に気づいたはずなのだ。再生医療における画期的な発見をした、
2人の日本人研究者。一人は最高の栄誉をもって世界中から絶賛
され、もう一人は石もて追われ、研究者としての地位さえ剥奪さ
れた。露骨すぎるほど明暗くっきりのコントラスト。誰だってい
やが応にも気づくだろう。
 ああ、小保方晴子は「虎の尾」を踏んだのだろう、と。STA
P細胞はある勢力によって「封印」された。これに手を出すと、
生命科学の分野で生きていけなくなると。
 小保方晴子が踏んでしまった尾の正体ははっきりしている。
 ──ビッグファーマ、である。
   ──ベンジャミン・フルフォード著/イースト・プレス刊
   『闇の支配者に握り潰された世界を救う技術』【現代編】
─────────────────────────────
 「ビッグファーマ」とは何でしょうか。
 ビッグファーマとは、文字通り巨大な製薬会社です。2013
年の医薬品売上高ランキングによると、売上高世界5位までの製
薬会社を上げると次の通りです。
─────────────────────────────
 第1位:  ファイザー(米国)  47878(百万ドル)
 第2位:ノバルティス(スイス)  47467
 第3位:   ロシュ(スイス)  42681
 第4位: サノフィ(フランス)  38492
 第5位:    メルク(米国)  37437
                   http://bit.ly/1PAFj68
─────────────────────────────
 ベスト10のなかには、米国の製薬会社が6社入っており、圧
倒的です。統計データの改ざん問題を起こしたノバルティスは、
世界第2位のスイスの大製薬会社です。ちなみに、日本の武田製
薬は第16位、アステラス製薬が第18位、第一三共は20位、
大塚HDは21位です。
 ベンジャミン・フルフォード氏は、現代医療について「健康な
人を医療行為によって正真正銘の病人にして、死ぬまで医療費を
奪い取ることである」といい、その理由について、次のように述
べています。
─────────────────────────────
 いま現在、医療行為を受けている人の九割は、本来、治療など
受ける必要のない「健康な人」という事実をご存知じだろうか。
 九割のうち、七割がたんなる「老化現象」に病名をつけられ患
者にされている。残り二割は、健康診断などでメタボや成人病予
備軍やらと決めつけられて、通院や治療を余儀なくされている中
高年。治療を必要とする純粋な患者は、たった一割しかいないの
だ。そもそも病人とは、激しい痛みなどで日常生活が送れない状
況をいう。逆にいえば、多少あれこれ支障があろうとも、日常生
活が送れる状態は「健康」なのだ。
       ──ベンジャミン・フルフォード著の前掲書より
─────────────────────────────
 フルフォード氏のいっていることは、けっして誇張ではないの
です。現代の医療は心身ともに充実している20代や30代の時
期を基準に「健康」を判断しています。
 血圧はかつては、上は150以下であれば問題はないというこ
とだったのですが、それが140以下に下がり、現在では135
以下までさらに下がっています。そのように基準を下げるたびに
高血圧症と診断される患者の数は激増し、結局製薬会社が儲かる
仕組みになっています。
 病院について考えてみます。病院もビジネスである以上、「病
人」がいないと、潰れてしまいます。そういう医療業界が、本気
で病気を根絶しようと考えるでしょうか。そんなことをすれば、
自分たちの商売は上がったりになります。むしろ、できるだけ多
くの人を病人にし、薬を飲ませ、病気を出来る限り長引かせるこ
とを考えるはずです。STAP細胞なんかが、ヒトに適用可能に
なったら、医療業界は完全に儲からなくなってしまうでしょう。
             ── [STAP細胞事件/076]

≪画像および関連情報≫
 ●武田、ノバ社/製薬業界に広がる誇大広告、不正論文疑惑
  ───────────────────────────
   「週刊ダイヤモンド」/2014年3月29日号は『頼れ
  るクスリ』という特集を組んでいる。「自分や家族を守って
  くれる『頼れるクスリ』はどれなのか。そもそもどんなもの
  があるのか。医者から処方箋をもらう医療用医薬品の最新事
  情を病気別に徹底解剖した。併せて、不正論文への関与や誇
  大広告の疑惑が浮上し、信頼が揺らぐ製薬業界の裏事情に迫
  る。クスリの表と裏をすべてお見せする」という特集だ。
   『Part1 がんに挑む最新薬編』では、生活習慣病市場を食
  べ尽くした製薬業界は、日本人の死因1位であるがん市場で
  熾烈な新薬開発競争を繰り広げているという。現在の主流は
  分子標的薬だ。「分子標的薬は2000年代に本格化した新
  カテゴリーだ。がん細胞が増殖や転移をするのは、異常な遺
  伝子からできた物質が原因にある。分子標的薬はその原因と
  なる物質のみを攻撃するので、正常な細胞へのダメージが少
  なく、副作用の軽減が図られる」のだという。
   『PART2 病気別 注目の最新薬編』では「処方されるクス
  リの詳細な情報はなかなか患者まで届かない。自分や家族が
  悩む病気にどんな最新薬や新薬候補があるのか。どれが頼り
  になるのか──」という視点で、糖尿病や痛風など、病気別
  の最新情報をまとめている。    http://bit.ly/1TXEuVV
  ───────────────────────────

ベンジャミン・フルフォード氏.jpg
ベンジャミン・フルフォード氏
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2015年08月24日

●「健康者を病人にし売上げを上げる」(EJ第4104号)

 ビッグファーマの内幕について書いた本はあまり多くないので
す。先日、丸の内オアゾの丸善本店の3Fに行って探したところ
次の2冊があったのです。両方とも翻訳書ですが、この2冊が代
表的なものであると思います。2005年と2006年に相次い
で上梓されています。
─────────────────────────────
 1.マーシャル・エンジェル著/監訳/栗原千絵子・斉尾武郎
   『ビッグ・ファーマー製薬会社の真実』/篠原出版新社刊
 2.レイ・モイニハン/アラン・カッセルズ著/古川奈々子訳
   『怖くて飲めない!/薬を売るために病気はつくられる』
                   ヴィレッジブックス刊
─────────────────────────────
 この本に関して詳しく述べるつもりはないので、私なりに以下
に要約しておきます。
─────────────────────────────
 ◎『ビッグ・ファーマー製薬会社の真実』
 1.製薬会社の研究費は膨大であるが、本当にそんな研究費が
   必要なのかが疑問視されている。
 2.画期的な新薬はわずかしか開発されず、同一薬効であるが
   化学構造が異なる改良型が多い。
 3.臨床試験の結果データは多くの場合、製薬会社に都合のよ
   いように大きく歪められている。
 4.マーケティングに研究費を超える大金を注ぎ込み、薬を売
   るために病気を創り出している。
 ◎『怖くて飲めない!/薬を売るために病気はつくられる』
 1.世界的なビッグ・ファーマの販売促進戦略では、健康な人
   がターゲットに据えられている。
 2.新しい病気を創り出して健康な人を病人にし、病気の恐怖
   心を煽り患者の数を増加させる。
 3.米国では医師、研究者、患者団体、米食品医薬品局も製薬
   会社から資金援助を受けている。
─────────────────────────────
 『ビッグ・ファーマー製薬会社の真実』の著者のマーシャル・
エンジェル氏は、“New England Journal ofMedicine”の編集長
を勤め,内科医兼病理医である一方、医療政策・医療倫理の専門
家でもあります。
 『怖くて飲めない!/薬を売るために病気はつくられる』の著
者の一人であるモイニハン氏はオーストラリア出身のジャーナリ
ストで、英国医学雑誌(BMJ)、ランセット誌、ニューイングラ
ンド・ジャーナル・オブ・メディシン誌などに記事を書く健康ラ
イターであり、もう一人の著者であるカッセルズ氏は、カナダ出
身で、医薬品問題 に取り組む研究者兼ライターなのです。
 どうでしょうか。これら2冊の本の内容は、ベンジャミン・フ
ルフォード氏の指摘していることと同じであり、陰謀論の大御所
うんぬんは何も関係はないのです。
 臨床データを改ざんし、大学の医学研究者に書かせた論文をエ
ビデンスとして新薬を売るノバルティスの犯罪は、『ビッグ・フ
ァーマー製薬会社の真実』の「3」と「4」に該当し、『怖くて
飲めない!/薬を売るために病気はつくられる』でも、「1」と
「3」が該当します。
 要するに、両方の本に共通しているのは、新しい病気を創り出
して健康な人を病人にし、患者の数を増やして、一生薬を飲ませ
続けるということです。ビッグファーマでは、これが当たり前の
戦略になっているのです。恐ろしい話です。
 その典型的なものが「高血圧症」という病気です。これについ
てベンジャミン・フルフォード氏は次のように述べています。
─────────────────────────────
 年をとると血管が硬くなる。年をとると細胞の数が減るので、
硬化することで血管を守ろうとするのだ。硬くなった血管で全身
に血液をきちんと送るには、いままで以上の血圧が必要となる。
それが高血圧という現象なのである。
 確かに高血圧だと、血管が破裂する脳溢血のリスクが高まる。
だから医師は「患者さんのことを思って」降圧剤を処方する。こ
れがてきめんに効く。服用すれば確実に血圧が下がる。では、そ
れで「健康」になるかといえば、さにあらずだ。全身に血液をき
ちんと送るために血圧を上げていたのに、それを下げてしまえば
全身に血液がじゅうぶん行き渡らなくなる。
 その結果、何が起きるか。
 めまい程度ならいいが、すべての内蔵の調子が悪くなる。血の
めぐりが悪くなるのだから、当然だろう。とくに、酸素とエネル
ギーの二割を消費する脳へのダメージは深刻で、アルツハイマー
病や認知症のおもな原因が、この降圧剤と考えられているのだ。
   ──ベンジャミン・フルフォード著/イースト・プレス刊
   『闇の支配者に握り潰された世界を救う技術』【現代編】
─────────────────────────────
 病人にされるのは高齢者だけではないのです。若い人の「心の
病/ノイローゼ」も薬害によるものが多いとされています。世界
で最も売れているといわれる「精神安定剤」(ジアゼバム)の医
師向けの「添付文書」には次のように記述されています。
─────────────────────────────
 適応症:不安、疲労、うつ状態、激しい感情の動揺、震え、
     幻覚、骨格筋のけいれん
 副作用:不安、疲労、うつ状態、激しい興奮状態、震え、幻
     覚、骨格筋のけいれん
 ──船瀬俊介著『STAP細胞の正体/「再生医療は幻想だ」
             復活!千島・森下学説』/花伝社刊
─────────────────────────────
 驚くなかれ!適応症と副作用が同じなのです。不安に効くとい
う名目で使用させ、その副作用でさらに不安にさせ、依存性を高
めるのです。       ── [STAP細胞事件/077]

≪画像および関連情報≫
 ●高血圧の基準はウソだった。混乱を極める「健康の正常値」
  ───────────────────────────
   血圧の基準はかつて「年齢+90」だったものが、あると
  きに「年齢に関係なく160」になり、それが徐々に下げら
  れて、2014年の夏まで130、至適なのは120と異常
  に低い値になった。そして「血圧は低いほどよい。個人差、
  年齢差はない」という。完全に非科学的な概念が、長い間、
  血圧という健康の指標でもっとも大切なものに幅をきかせて
  いた。
   もともと20歳の健康な人でも、血圧が100ぐらいから
  140程度まで幅がある。100の人が正常で、140の人
  が高血圧病ということはなく、それは「個性」だ。背の高さ
  が160センチの人もいれば180センチの人もいるような
  もので、全員が同じ背の高さ、同じ血圧でないと「健康では
  ない」ということではない。
   また年齢が高くなると血圧が上がるが、これは「血管壁が
  硬くなる」からだ。若い頃は、血管の流れは柔軟でもっとも
  血液を送るのに都合が良いようになっているけれど、年齢を
  重ねると血管壁が硬くなり、血液の流れがスムースでは無く
  なる。いっぽう、血流は命の源だから、心臓は少し無理をし
  て血液を送る。それも無理矢理ではなく、「やや血圧を上げ
  よう。あまりあげると血管が破裂するし、あまり血圧を下げ
  ると血が行き渡らないから、このぐらいにしておこう」と考
  えて、(自動的に調整して)血圧を心臓が決めている。
                   http://bit.ly/1E7Iukx
  ───────────────────────────

ベンジャミン・フルフォード氏の本.jpg
ベンジャミン・フルフォード氏の本
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2015年08月25日

●「ロックフェラーの医療支配の歴史」(EJ第4105号)

 世間というものは不合理なものです。そういってはご本人に失
礼であることを承知でいえば、研究科学者としてはまだひよっこ
同然の小保方晴子氏のSTAP論文に対しては大勢の人が寄って
たかって容赦のない批判を浴びせたうえ、理研は研究不正と断定
して論文を抹殺し、小保方氏の研究者としての人生をほぼ奪って
おきなから、ノバルティス社の論文改ざん事件に関しては、ほと
んどの人が意外にも冷静です。どうしてでしょうか。
 ノバルティス社は、3000人以上に及ぶ患者の臨床データを
元社員が恣意的に改ざんし、そのデータを元にして書かれた大学
の学術論文を「ディオバン」の宣伝に使ったのです。これによっ
て論文を作成した5つの大学は、ノバルティス社から莫大な研究
資金を手にし、それを仕掛けたノバルティス社は、ディオバンを
年間1000億円以上、10年で1兆2000億円を超える売り
上げを上げているのです。
 同じ論文不正としては、ノバルティス社の方がはるかに悪質で
す。いうまでもなく、高血圧を下げる降圧剤は、中高年になれば
多くの人が日常的に服用しており、人の命にかかわるからです。
それなのに、なぜ世間はこのように冷静なのでしょうか。
 この差はマスコミの扱いの差なのです。どこから指示されてい
るかはわかりませんが、マスコミは明らかにノバルティス社の論
文不正の報道をできる限り抑制的に行い、世間の注目を引くのを
極力避けています。既に述べているようにマスコミは、たまたま
同時進行していたSTAP論文批判をセンセーショナルに取り扱
うことによって、これを隠れ蓑にしてノバルティス社の論文不正
をニュースレベルの報道に止めたのです。これは見事に成功し、
世間はSTAP論文ほどは騒がなかったのです。
 そしてこういう場合、誰かが、実はこういう勢力がマスコミに
圧力をかけたなどといおうものなら、たちまち「陰謀論」として
ラベルを貼られてしまいます。これもある勢力の仕業なのですが
このようにして「本当の真実」は葬られてしまうのです。
 「STAP論文はビッグファーマによって潰された」──これ
はベンジャミン・フルフォード氏の指摘です。STAP細胞にこ
れ以上手を出すと、生命科学の分野では生きていけなくなるぞと
いう脅しといえます。なぜなら、STAP細胞がビッグファーマ
の利益に反するからです。このことを理解するには、次の2つの
ことについて知る必要があります。
─────────────────────────────
  1.ビッグファーマはなぜどのようにして誕生したか。
  2.STAP細胞とiPS細胞の基本的な違いは何か。
─────────────────────────────
 今回は、「1」について考えます。
 「ビッグファーマ」は一般的には「製薬大手」と訳されますが
これに関して興味あるマンガがあります。「デーヴィッド・アイ
ク公式日本情報ブログ」というブログがあり、そこに出ていたも
のです。添付ファイルにしておきます。
 タイトルには「ビッグファーマの誕生」とあり、3人の男がそ
れぞれ話しています。人物を左からA、B、Cとすると、それぞ
れ次のように話しています。
─────────────────────────────
 A:いい案がある。人口の半分を麻薬漬けにしよう。
 B:もっといい案がある。一人残らず、それに金を支払わせ
   よう。
 C:最高にいい案は、それを医薬品と呼ぶことだ。
   ──「デーヴィッド・アイク公式日本情報ブログ」より
                  http://bit.ly/1Lola1I
─────────────────────────────
 このマンガは、初代のジョン・ロックフェラーの医療事業への
進出を暗に示しています。石油王として巨万の富をなしたジョン
・ロックフェラーは、その財力と政治力を利用して医療分野全般
を支配する大きな野心を抱いたのです。
 そして1901年にロッフェラーは、「ロックフェラー医学研
究所」を設立します。狙いは、石油を利用して薬剤を作り、医療
全般を支配することにあります。薬剤を押さえれば、医療全般を
押さえることができると考えたのです。
 同研究所では、石油合成薬剤を研究の対象とし、それを使う医
療を「最新の科学的な医学」と称して、それを世界の医療のデフ
ァクト・スタンダードにしようとしたのです。誠に恐るべき野心
です。そして1910年に職業としての医療全体を完全に支配し
たのです。
 ロックフェラーは、すべての医学校、あらゆる国の許認可部局
を買収し、医師免許までを支配したといわれています。このロッ
クフェラーによる医療支配について、「るいネット」から、中田
燿平氏の記事を引用します。
─────────────────────────────
 ロックフェラー製薬産業で製造されたロックフェラー薬剤やワ
クチンは、どんな病気に対しても「是とする」選択治療法であっ
て、仮に医者がロックフェラー薬剤やワクチンを第一の選択とし
て用いなかった場合は、その医師は免許証の範囲を外れた行為を
していることであり、ロックフェラーの医療標準を外れ、従って
ロックフェラー医療の医師免許を失う危険を冒すことになる。買
収された政府官僚や裁判官はこれらの原則を強制し、帰するとこ
ろは政府が強制する医学的集団虐殺、ということになる。
        ──るいネットより  http://bit.ly/1EaZ8Qt
─────────────────────────────
 ジョン・ロックフェラーは、1937年に亡くなっていますが
病名はがんだったといわれています。ロックフェラー自身は、医
薬品を一切信用せず、薬は絶対に飲まなかったといいます。そし
て、自ら提唱して育て上げた近代医学の医者たちをいっさい近づ
けなかったというのです。自分では、科学的医療など信用してい
なかったのです。     ── [STAP細胞事件/078]

≪画像および関連情報≫
 ●内海聡氏のフェイスブックより
  ───────────────────────────
   医療利権の源泉は、ロックフェラーやロスチャイルド財閥
  に代表される超巨大資本、特に石油にかかわる。ロックフェ
  ラー財閥は近代医学を根底から支配してきた。これは歴史を
  調べれば明らかなことで陰謀論でも何でもないが、世の人々
  は洗脳されているがゆえに、陰謀論という言葉を使ってしま
  う。大衆を不健康にし、病人を大量につくりだせば、医薬品
  も売れ、病院も莫大利益をあげることができる。
   「彼らの欲望は、単に金銭的な利益を増大させるだけでは
  満足しないが、それでも故意に人々の健康を悪化させて得た
  利益は、今や1兆ドルにもたっしている」と、ユースタスマ
  リンズは訴えるが、毒≠ナあるクスリをテレビCMなどで
  堂々と流し、洗脳≠オ、莫大な利益をあげている。病院は
  馬に食わせるくらいの大量の毒≠処方し、患者に「死ぬ
  まで飲め」と命じる。人々は、唯々諾々とその厳命に従う。
  まるで、家畜である。
   まさに彼ら≠フ究極目的は、人類の家畜化なのである。
  彼ら≠ノとって、もっとも重要なのは、悪質にも健康問題
  を利用して、国際政治上の野望、すなわち最終的に世界中の
  人々を冷酷な『新世界秩序』に服従させることである。世界
  化学トラストの製造した化学物質を使わない(伝統的な)医
  学的療法のすべてを、違法治療として断罪しようと企ててき
  た。               http://bit.ly/1NrWMQ1
  ───────────────────────────
 ●マンガ出典/ http://bit.ly/1Lola1I

「ビッグファーマの誕生」.jpg
「ビッグファーマの誕生」
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2015年08月26日

●「ロックフェラーと野口英世の関係」(EJ第4106号)

 ジョン・ロックフェラーの医療支配によるビッグファーマの誕
生についてもう少し述べることがあります。1910年に、ある
米国人の医学者がレポートを書いたのです。その医学者の名前は
エイブラハム・フレクスナー。論文のタイトルは次の通りです。
─────────────────────────────
       「アメリカとカナダの医学教育」
      ──エイブラハム・フレクスナー編
                 1910年
─────────────────────────────
 この100年以上前に書かれた論文は「フレクスナー・レポー
ト」と名付けられ、これが現代まで続く西洋医療を蝕む元凶とい
われているのです。実はこのレポートは、石油を利用して医療支
配を企んでいたジョン・ロックフェラーが依頼したレポートだっ
たのです。その内容を一言でいうと、「コールタール医療への提
言」ということになります。
 コールタールのようなものを薬として使えるのか疑問を持つ人
は多いと思いますが、欧米では非常に患者数が多い「乾癬(かん
せん)」という皮膚疾患の治療に使えるのです。
 コールタールはともかくとして、多くの薬は、石油の副産物で
あるといえます。農薬とか、化学肥料とか、食品添加物とかは、
すべて石油でできています。現代ではバイオテクノロジーによっ
て錠剤、カプセル、粉薬、塗り薬、注射などすべての化学薬品は
石油から作られています。そういう意味においてロックフェラー
は先見の明があったといえるのです。
 ところで、フレクスナーのコールタール医療に疑問を持った日
本人の医学者がいます。山極勝三郎です。彼はコールタールを長
期間にわたりウサギの耳に塗り付け、その経過を調べたのです。
その結果、コールタールが原因でがんが発生することを発見した
のです。1915年、今からちょうど100年前のことです。
 当時、がんの発生については、ヨハネス・フィビケルという医
学者の「寄生虫原因説」が主流だったのです。山極勝三郎は、そ
の寄生虫原因説を覆し、コールタールががんの原因になることを
自ら実証して見せたのです。
 これに腹を立てたのは、ジョン・ロックフェラーです。コール
タールが発がん物質とわかってしまうと、薬として使えなくなっ
てしまうからです。
 そこでロックフェラーは、政治力を使ってマスコミを押さえ込
み、山極勝三郎の研究を黙殺させ、ノーベル賞の推薦委員会の制
度を悪用して、「寄生虫原因説」のヨハネス・フィビケルにノー
ベル賞を受賞させたのです。1926年のことです。ロックフェ
ラーがその財力と政治力を使えば、このぐらいのことは簡単にで
きたのです。これによって、山極勝三郎の研究は、完全に抹殺さ
れ、しかも現在までこの山極の研究は日本では「医学界最大の汚
点」といわれていたのです。「世界3大不正の1つ」といわれて
いるSTAP細胞事件とよく似ていると思いませんか。
 このように山極勝三郎という日本の研究者を潰す一方で、ロッ
クフェラーは、日本人の医学会のスーパー・スターを誕生させて
います。それが野口英世です。当時ロックフェラー医学研究所の
所長であるサイモン・フレクスナーの推薦で、ロックフェラー医
学研究所で研究に従事することになるのです。なお、サイモンは
コールタール医療のフレクスナーの実兄です。
 野口英世といえば、1000円札にその肖像が載るほどの人物
であり、年配者であれば、子供の頃の読本や教科書で偉人、英雄
と認識している日本が世界に誇る医学者です。しかし、現在では
野口英世の業績には多くの疑問符がつくのです。生物学者の福岡
伸一氏も著書の中で、次のように述べています。
─────────────────────────────
 ロックフェラー大学における評価は、日本のそれとはかなり異
なる。(野口は)梅毒、ポリオ、狂犬病、黄熱病の研究は当時こ
そ賞賛を受けたが、多くの結果は矛盾と混乱に満ちたモノだ。む
しろヘビー・ドリンカー、プレーボーイとして評判だった。数々
の病原体を突き止めたと言うが、今は間違った業績として全く返
り見られていないというのだ。        ──福岡伸一著
         『生命と無生物のあいだ』/講談社現代新書
─────────────────────────────
 要するに、野口の研究のほとんどは捏造だったというのです。
野口英世は、1928年にアフリカのガーナで黄熱病のため客死
するまで、医学界のスーパースターとして、ロックフェラー財団
の進める医療支配のために、とことん利用されたのです。それに
しても野口英世まで論文捏造とは情けない限りです。
 ロックフェラーグループは、現在においても医療分野で大きな
力を持っています。研究論文の発表に使われることの多い『サイ
エンス』誌や『ネイチャー』誌といった欧米系の名門科学誌には
もちろん彼らは強い影響力を持っています。
 これらの科学誌には、「アカデミー」と呼ぶ100人たらずの
査読グループがあるのですが、世間からは隠された存在になって
います。さまざまな角度から論文を審査し、雑誌に載せるに相応
しい論文かどうかをチェックするのです。世間から隠しているの
は巨大企業や権力者からの影響力を排除し、信頼性を担保するた
めといわれていますが、ロックフェラーはこの査読グループを完
全に押さえているといわれます。
 この査読グループを押さえておくと、世界中の重要な研究はす
べてチェックできることになります。したがって、彼らのビジネ
スにとって都合の悪い研究は雑誌には掲載せず、潰してしまうの
です。STAP論文は何回も提出されているので、その内容は早
い段階からわかっていたと思われます。はっきりしていることは
STAP細胞は、彼らにとって都合の悪い存在であるということ
です。それなら、iPS細胞はなぜ許され、、ノーベル賞まで獲
得できたのでしょうか。これについては、明日のEJで考えるこ
とにします。       ── [STAP細胞事件/079]

≪画像および関連情報≫
 ●「STAP細胞疑惑の背景について考える」/近藤正高氏
  ───────────────────────────
   それは1919年の春頃、野口が米ロックフェラー研究所
  にあって黄熱病の病原体について論文を書いていたときのこ
  と。訪米した旧知の医師・畑嘉聞に対し、野口は「研究にお
  いて、自分がまだ出してはいけないと思っていることでも、
  ロックフェラー研究所では、急いで発表してしまうことがあ
  る。現に黄熱病などの発表でも、自分ではまだ満足いってい
  ないのだが、世間ではそれを確定したものとして賞賛してく
  れる。私の心中では忸怩たるところがあるものの、しかしそ
  の賞賛が刺激となって奮い立ち、自分の責任をますます感じ
  るようになる。そして大きな覚悟をもって突き進み、仕事を
  し遂げるということになるのだ」と打ち明けたという。
   研究所内でのプレッシャーをうかがわせる発言だが、それ
  でも自分の研究に責任をもってさらに先へと突き進むという
  のが野口のポリシーであったようだ。べつの本にはまた、野
  口が「正直は最良の策」ということわざを気に入っていたこ
  とが紹介されている(酒井邦嘉『科学者という仕事』)。ア
  メリカの政治家にして科学者でもあったベンジャミン・フラ
  ンクリンが残したものとされるこのことわざのキモは、「正
  直」を美徳ではなく、「策(ポリシー)」ととらえたところ
  にある。すなわち、《元来の性格が正直かどうかは関係なく
  一見、不利に見えそうな「正直」を、より良い戦術としてあ
  えて意図的に選ぶべしということなのだ》(酒井、前掲書)
  その真意を知るにつけ、これほどいま、理研や小保方ら研究
  者たちにふさわしい言葉はないように思うのだが。
                  http://amba.to/1MFF5ei
  ───────────────────────────

ロックフェラー医学研究所での野口英世博士.jpg
ロックフェラー医学研究所での野口英世博士
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2015年08月27日

●「iPS細胞がん化の可能性を探る」(EJ第4107号)

 「STAP論文はビッグファーマに潰された」という前提で話
を進めています。これについて理解すべきことは2つありますが
それを再現します。
─────────────────────────────
  1.ビッグファーマはなぜどのようにして誕生したか。
  2.STAP細胞とiPS細胞の基本的な違いは何か。←
─────────────────────────────
 「1」については説明が既に終わっています。再生医療が発達
すると、薬を売る業界は大きな影響を受けます。それなら、ST
AP細胞はだめで、iPS細胞はなぜいいのかという疑問が出て
きます。これについては、STAP細胞とiPS細胞の基本的な
違いについて、とくにiPS細胞について少し詳しく知る必要が
あります。「2」について考えます。
 iPS細胞とSTAP細胞と特徴と応用について、朝日新聞の
掲載の表からまとめます。
─────────────────────────────
 1. iPS細胞:網膜など再生医療の臨床研究が始まる。
          がん化など安全性に課題がある。患者の
          細胞を使った難病解明や創薬に向く。
 2.STAP細胞:細胞自身に手を加えないので、作製が簡
          単。しくみが解明できれば、究極の再生
          医療などへの道が開く可能性がある。
         ──2014年2月6日付、朝日新聞より
─────────────────────────────
 iPS細胞は、マウスの皮膚の細胞に山中ファクターと呼ぶ4
つの遺伝子を入れて培養し、作製します。山中ファクターとは次
の4つです。
─────────────────────────────
           1. Oct4
           2. Sox2
           3. KIf4
           4.c─Myc
─────────────────────────────
 このうち、4番目の「c─Myc」が発がん性遺伝子であるこ
とはよく知られています。実際に実験において、4つの遺伝子を
入れて作製したiPSを使って作ったキメラマウスのうち、半分
は正常だったものの、20〜40%ぐらいのマウスには甲状腺な
どにがんができていたのです。これは大問題です。
 しかし、この懸念は払拭されています。なぜなら、山中研究室
の研究員の一人が「c─Myc」を使わず、3ファクターだけで
iPS細胞の作成に成功したからです。これは、2007年12
月1日付の読売新聞で次のように報道されています。
─────────────────────────────
 山中教授らは、ウイルスを運び役にして4個の遺伝子を大人の
皮膚細胞に組み込んで、iPS細胞をつくった。しかし、遺伝子
の一つはがん遺伝子で、ウイルスも発がん性と関連しているなど
がん化の問題が最大の課題だった。
 そこで、マウスの皮膚細胞にがん遺伝子(c―Myc)を除い
た3個の遺伝子を組み込み、細胞を選別する時期を遅らせるなど
培養方法を工夫したところ、ごく少量だが、iPS細胞ができる
ことを確かめた。人間の皮膚細胞でも3個の遺伝子でiPS細胞
ができた。
 さらに、がん遺伝子を使わずにつくったマウスのiPS細胞を
普通のマウスの胚(はい)に入れ、細胞が混じり合ったキメラマ
ウスを作製。26匹すべてが生後100日たってもがんを起こさ
ずに生き残った。一方、がん遺伝子を組み込んだiPS細胞でつ
くったキメラマウスは、37匹中6匹が、がんで死んだ。
 山中教授のグループと同時期に人間のiPS細胞をつくった米
ウィスコンシン大のグループも、がん遺伝子を除いた4遺伝子で
成功しているが、使った皮膚細胞は、胎児と新生児のもので、大
人の皮膚細胞を使った山中教授らの方法の方がより臨床応用に近
い。山中教授は「まだウイルスの安全性の問題が残っており、長
期間の追跡実験が必要だ」と話している。
           ──2007年12月1日付、読売新聞
─────────────────────────────
 この実験成果は大きいのです。「c─Myc」のファクターを
使わないとiPS細胞を作製する効率は落ちるものの、3ファク
ターだけでもiPS細胞が作れることが証明されたからです。
 しかし、がん化のリスクは、これで完全になくなったわけでは
ないのです。
 医療ジャーナリストの舩瀬俊介氏は、iPS細胞のがん化のリ
スクは、3つあるというのです。
─────────────────────────────
     1.がん化の危険(1)  c─Myc
     2.がん化の危険(2)レトロウィルス
     3.がん化の危険(3)抑制酵素の破壊
─────────────────────────────
 まず、がん化の危険(1)は、「c─Myc」という遺伝子を
使わないことによってそのリスクはなくなったといえます。とこ
ろで、山中ファクターを細胞に導入するにはどのような操作をす
るのでしょうか。
 それには運び屋としてウイルスを使うのです。これを「ウイル
スベクタ−」といいます。ごく簡単にいうと、ウイルスに遺伝子
組み換えをしたいDNAを組み込んで、このウイルスを遺伝子組
み換えをしたい目的の細胞に感染させるのです。
 素人には少しわかりにくい話ですが、「バーク先生とウイルス
ベクター」(http://bit.ly/1MLiyyl) のサイトの説明がわかり
やすいので、参照してください。がん化の危険の(2)と(3)
は、明日のEJで取り上げることにします。
             ── [STAP細胞事件/080]

≪画像および関連情報≫
 ●もっと知るiPS細胞/Q&A/科学技術振興機構
  ───────────────────────────
  質問:iPS細胞は、なぜがん化する可能性があるのでしょ
  うか?どの程度の確率でがん化するのでしょうか?また、そ
  れを防ぐ方法はあるのでしょうか?
  解答:iPS細胞が腫瘍化するメカニズムは、大きく分けて
  2つの理由が考えられてきました。1つはiPS細胞から目
  的の細胞へ分化させる際に分化が不完全で、未分化なiPS
  細胞が混入することで、テラトーマと呼ばれる奇形腫(良性
  腫瘍)が形成されてしまうリスク。もう一つはiPS細胞を
  作製する過程や培養する過程でゲノムに傷がつくことでiP
  S細胞が腫瘍化してしまう、というリスクです。1つ目につ
  いては、初期化の質を高める研究、目的細胞への分化効率を
  高める研究、未分化細胞を除去する研究などが進んでおり、
  安全性の確保がなされています。2つ目については、作製し
  たiPS細胞ストックのゲノム配列を解析して、ガン化のリ
  スクとして知られている様なゲノム配列の変化が無いかどう
  かの確認を進めています。     http://bit.ly/1EbgoVJ
  ───────────────────────────
 ●図の出典/「バーク先生とウイルスベクター」
             http://bit.ly/1MLiyyl

ウイルスベクターのしくみ.jpg
ウイルスベクターのしくみ
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2015年08月28日

●「iPS細胞はがん抑制酵素を破壊」(EJ第4108号)

 「ウォディントンのスロープ」というものがあります。ここで
ウォディントンというのは、英国の発生学者であり、彼は細胞の
分化のプロセスを山のスロープを転げ落ちるボールに譬えたこと
で、その名前があります。
 2010年2月にスキーリゾートで開催されたキーストン・シ
ンポジュウム──参加された東京大学名誉教授の黒木登志夫氏に
よると、そこでは、ウォディントンのスロープをスキー場に見立
てた図「ウォディントン・リフトモデル」が用意されていたとい
うことです。
 山中ファクターと呼ばれる4つの遺伝子がどのような働きをす
るのか、いまひとつ素人にはわかりにくいと思いますが、スキー
ヤーでもある黒木教授がスキーに譬えて自著で述べておられるの
で、そのウォディントン・リフトモデル(添付ファイル)ご紹介
することにします。図には、山中ファクターが書き込まれている
ので、明らかにiPS細胞を意識して作ったものと思われます。
─────────────────────────────
 スキーヤーとしての経験から言うと、スキー場のスロープを下
から眺めたとき、自分が格好良く滑ってくる姿はイメージできて
も、頂上に向かって「滑り上がる」ことなど想像できない。
 登るためには、スキーの裏に滑り止めのシールを貼るか、ある
いは、リフトを利用するほかない。山中因子は、いわばスキーリ
フトであった。ふもとから、c─Myc、KIf4、Sox2、
Oct4などのリフトを乗り継いで頂上のES小屋にたどり着い
た細胞がiPS細胞なのだ。        ──黒木登志夫著
  『iPS細胞/不可能を可能にした細胞』/中央公論新社刊
─────────────────────────────
 さて、昨日の続きです。iPS細胞の「がん化の危険」を再現
して、話をさらに先に進めます。
─────────────────────────────
     1.がん化の危険(1)  c─Myc
     2.がん化の危険(2)レトロウィルス
     3.がん化の危険(3)抑制酵素の破壊
─────────────────────────────
 がん化の危険(2)について考えます。これについて、田中幹
人編『iPS細胞/ヒトはどこまで再生できるか』(日本実業出
版社)では、著者は次のように書いています。
─────────────────────────────
 ウィルスを利用して遺伝子を体細胞に組み込むとき、「どこに
入るかわからない」という欠点がある。これは遺伝子組み替えの
宿命ともいえる。遺伝子配列を本に例えるなら、狙った位置では
なく、別のページに因子遺伝子が貼り付けられる場合も起こりう
る。すると、「問題を引き起こすかもしれない。こういった仕組
みによって、ガンを抑制している遺伝子が読み取れなくなり、間
接的にガンを引き起こすケースも確認されているのだ」。
             ──田中幹人編/日本実業出版社刊
        『iPS細胞/ヒトはどこまで再生できるか』
 ──船瀬俊介著『STAP細胞の正体/「再生医療は幻想だ」
             復活!千島・森下学説』/花伝社刊
─────────────────────────────
 この第2のがん化の危険は、内容がきわめて専門的であり、ど
の程度リスクがあるかわかりませんが、これは遺伝子の組み替え
をやる以上、どうしても付いてくるリスクと考えられます。その
ため、素人にも朗報として受け取れるのは、発がん遺伝子である
c─Mycを使わなくても、iPS細胞を作製できるようになっ
たことです。メディアなども、ことさらそのことを強調している
ように思えます。
 しかし、本当のリスクはがん化の危険(3)にあるのですが、
このリスクに関しては、田中幹人編の前掲書には載っておらず、
他の本にもなぜか載っていないのです。がん化の危険(3)とは
どのようなリスクなのでしょうか。
 このリスクに最も警鐘を鳴らしているのは、高知市の土佐清水
病院院長、丹羽耕三医師です。丹羽氏のこの病院は一風変わって
いて、検査、薬、治療日数など、細部にわたって制限されている
現在の健康保険制度の枠にとらわれず、最善の治療を実現するた
め、すべて自由診療になっています。
 院長の丹羽耕三氏のプロフィールをネット上で探すと、次のよ
うにプロフィールが紹介されています。
─────────────────────────────
 活性酸素とSODの研究を臨床医として世界的にも最も早くか
ら(1970年代から)手掛け、この分野の世界的権威。SOD
などの研究論文を著名な英文国際医学雑誌に続けて発表。国際医
学誌の投稿論文の審査員でもある。また、世界に先駆け、遠赤外
線の効果を水、動物、人体などの全体の変化だけでなく、人体の
細胞レベルでの生理、生化学的変化の研究を行い、国内外の医学
専門誌で発表している。        http://bit.ly/1hC33fm
─────────────────────────────
 このように丹羽耕三医師は、自分が何でもものをいえる立場に
身を置いて警告を発しているのです。この丹羽医師の警告につい
て、既出の船瀬俊介氏は自著で次のように紹介しています。
─────────────────────────────
 人体には細胞増殖を抑制するブレーキ役として「PB」「P5
3」という2種類の酵素が備わっている。いっぽう、iPS細胞
によって再生医療を行うためには、iPS細胞を増殖させる必要
性がある。そのためには、2種の“ブレーキ”が邪魔になる。そ
こで、iPS細胞開発には、必ずこの2つのブレーキの破壊が必
須条件となる。そうすることで、ようやくiPS細胞は増殖し、
再生医療への活用が可能となるのだ。
                ──船瀬俊介著の前掲書より
─────────────────────────────
             ── [STAP細胞事件/081]

≪画像および関連情報≫
 ●iPS細胞、がん化に関わる遺伝子変異、移植手術延期
  ───────────────────────────
   理化学研究所などによるiPS細胞を使った世界初の移植
  治療の臨床研究で、2例目の移植手術を見送っていたことが
  2015年6月16日、分かった。患者から作製したiPS
  細胞に複数の遺伝子変異が見つかるなどしたためだという。
  17日に開く文部科学省の専門家会合に、研究チームを率い
  る理研の高橋政代プロジェクトリーダーらが出席し、説明す
  る見通しだ。
   この臨床研究は「加齢黄斑変性」と呼ぶ高齢者に多い目の
  難病患者が対象。患者自身の細胞からiPS細胞を作り、さ
  らにシート状の網膜色素上皮細胞に育てたうえで患者の目に
  移植する。事前に細胞の遺伝子を詳しく調べ、がん化などの
  恐れがないと判断し昨年9月に1例目を実施した。手術後は
  視力低下を抑えられ、がんもできていないという。当初の計
  画では6人に移植手術をすることになっていた。
   研究チームは2例目も同様の手法で移植する方針で、昨年
  のうちに患者の細胞からiPS細胞を作り、網膜細胞を育て
  ていた。ただ、iPS細胞の遺伝子を解析したところ、がん
  化に関わるとされる遺伝子変異が複数見つかった。加えて、
  父母からそれぞれ受け継ぐ遺伝情報のペアの片方が欠ける変
  化が一部でみられた。そこで、そのまま網膜細胞の移植手術
  に踏み切るのは問題だとの指摘を受け、実施の見送りを決め
  たという。            http://bit.ly/1EPYcM7
  ───────────────────────────

ウォディントンのリフトモデル.jpg
ウォディントンのリフトモデル
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2015年08月31日

●「がん抑制酵素を壊すことのリスク」(EJ第4109号)

 同じ再生医療でもiPS細胞はノーベル賞を取り、STAP細
胞はインチキ研究として葬り去られる──もし、STAP細胞を
潰した勢力をビッグファーマであると仮定した場合、iPS細胞
はなぜ許されるのかについて、追及しています。
 その理由は簡単なことです。iPS細胞を再生医療に使う場合
さまざまな局面で高価な薬を使うことが不可欠であるのに対して
STAP細胞ではそれらはほとんど不要になるからです。もし、
STAP細胞が開発されると、ビッグファーマは大打撃を被るこ
とになります。そうであれば、そういう研究はマウスの研究の段
階で潰しておくのが最も安全ということになります。
 山中ファクターと呼ばれる4つの遺伝子のうち「c─Myc」
(「シー・ミック」と呼称)は、がん遺伝子とされています。通
常は細胞の増殖を制御する働きをしますが、これが強く働くと細
胞をがん化させることになる可能性があります。
 なお、これについては既に述べているように、山中研究室では
c─Mycを使わないでも、iPS細胞を作製することに成功し
ています。メディアはこのことを「iPS細胞を使う再生医療に
おけるがん化のリスクは消滅」というように報道していますが、
それは事実と異なります。がん化のリスクはぜんぜんなくなって
いないからです。
 人体は約60兆個の体細胞から構成されています。これらの体
細胞にはそれぞれ寿命があり、あるレベルまで増殖すると増殖が
ストップし、「終始期」という終末サイクルに入ります。このと
き、さらに増殖しようとする細胞にブレーキをかける次の2種類
の酵素があります。
─────────────────────────────
            1. RB
            2.P53
─────────────────────────────
 これら2つの酵素により、古い細胞は新しい細胞に増殖を引き
継ぐのです。このサイクルを「セルサイクル」といいます。この
細胞の新旧交代を行わせるのが「RB」と「P53」という酵素
なのです。この2つがないと、セルサイクルは正常に回転しない
ことになります。
 これら「RB」と「P53」は、がん抑制酵素と呼ばれ、がん
化しようとする細胞にもブレーキをかけ、がん細胞の増殖を止め
る機能を持っているのです。
 しかし、iPS細胞を増殖させようとすると、「RB」と「P
53」のブレーキ機能が邪魔になります。iPS細胞の増殖を止
めてしまうからです。そのため、iPS細胞を再生医療に使うに
は、あらかじめ、「RB」と「P53」という2つの酵素を壊し
てしまうのです。
 これに関して警鐘を鳴らしているのが既出の丹羽耕三医師なの
ですが、研究者もメディアもこれを黙殺しています。これに関す
る丹羽耕三医師の考え方を舩瀬俊介氏の本から引用します。
─────────────────────────────
 「再生医療のiPS細胞では、ある細胞をどんどん増殖させよ
うとします。つまり(iPS細胞は)一番基本的な『細胞周期』
である『終始期』に入っては、いけないのです」(丹羽医師)
 つまり、iPS再生医療では、大量のiPS細胞組織を必要と
する。しかし、生命には「細胞周期」が備わっている。そのため
に、2つの増殖抑制酵素(ブレーキ)が存在する。したがって、
iPS細胞を作るときには、「RB」「P53」酵素が邪魔にな
る。そこで、iPS細胞を作成する時には、両酵素の働きを「叩
いて完全にストップさせている」と丹羽医師は指摘する。
 なぜなら、iPS細胞を再生医療に用いるためには、細胞増殖
させる必要がある。少なくとも組織レベルにまで成長させなけれ
ばならない。それには、セルサイクル「終始期」に入ったとき、
「RB」「P53」両ブレーキ酵素が邪魔になる。そこでブレー
キを破壊する。これがiPS細胞開発の基本テクニックなのだ。
 丹羽医師は、重大疑惑を投げかける。「このことにiPS細胞
の研究者たちは、一言も触れておりません。この異常増殖を抑え
るRB、P53を叩くと、ガン化になりかけていた細胞が、どん
どん大きくなってガン化します」。      ──船瀬俊介著
        『STAP細胞の正体/「再生医療は幻想だ」
             復活!千島・森下学説』/花伝社刊
─────────────────────────────
 ロックフェラーがそうであるように、権力者はメディアをまず
完全に支配します。メディアが沈黙すると、こういう素人にはわ
かりにくい情報は伝わりにくくなります。
 そこで、丹羽耕三医師は、「再生医療」研究グループに対して
2012年のはじめに次の公開質問状を送っています。
─────────────────────────────
 iPS細胞を作成するさい、P53の転写能力が不活性化され
ていない(P53の細胞増殖抑制作用が維持されている)ミトコ
ンドリアなどで、実際、どうやって、P53やRBたんぱくを抑
える操作をしてiPS細胞を増やしておられるか。──丹羽耕三
                ──船瀬俊介著の前掲書より
─────────────────────────────
 研究グループからの回答書は丹羽医師に届いたのですが、内容
は一般論に終始し、要するに何も答えていなかったそうです。丹
羽氏の指摘していることは事実であり、まともに答えることはで
きなかったのです。
 実は約20年前、RB、P53については多くの学者が研究し
ており、論文も多数あるのです。そこでは、これらRB、P53
が体内でいかに必要な酵素であるか、論じられているのです。
 しかるに、iPS細胞が世に出てからというもの、これらの酵
素に関しては、誰も触れようとはしないのです。がん抑制酵素を
壊せば、がんになるリスクは素人でもわかるからです。
             ── [STAP細胞事件/082]

≪画像および関連情報≫
 ●iPS細胞とがん抑制遺伝子との関係/2009年8月
  ───────────────────────────
   P53は,腫瘍の発生を抑える働きのある重要な癌抑制遺
  伝子で「ゲノムの守護神」との異名をもち、本遺伝子の異常
  は,癌細胞において高率に発見されている。2006年に山
  中伸弥教授(京都大学)らは,3〜4つの遺伝子によって、
  体細胞からiPS細胞という人工的な多能性幹細胞(万能細
  胞)を作り出すことに成功した。このiPS細胞の作成の過
  程は「再プログラミング(初期化)」と呼ばれるが、実際に体
  細胞が初期化されiPS細胞になる確率は非常に低い。
   今回の研究成果により、この「再プログラミング」をP5
  3が抑制していたことが明らかになった(図1)。P53の機
  能を低下させたヒトやマウスの細胞を用いると、高率でiP
  S細胞を作製することができた(図2)。さらにP53の機能
  が低下した細胞は,当初山中教授らがiPS細胞の作製に必
  要と発表した4因子のうち2つを加えるだけでiPS細胞に
  なることができた(図2)。初期化を促すことにより、体細胞
  のなかでは、癌抑制遺伝子P53が活性化され、iPS細胞
  形成が強力に抑えられていると考えられた(図1)。iPS細
  胞の作成と発癌との間に何らかの関わりがあることが推測さ
  れる。このように、本研究は未解明な「再プログラミング」
  の仕組みの一端を明らかにし、将来のiPS細胞の臨床応用
  に向けたより安全かつ簡便で効率的なiPS細胞作成法の確
  立に役立つものと考えられる。   http://bit.ly/1Vn3JDD
  ───────────────────────────

iPS細胞とがん抑制遺伝子との関係jpg.jpg
iPS細胞とがん抑制遺伝子との関係
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2015年09月01日

●「iPS細胞の再生医療は非現実的」(EJ第4110号)

 iPS細胞は、調べれば調べるほど果して再生医療として定着
するかどうか疑問が増えてきます。やはり、最大の心配はがんで
す。遺伝子を操作しているので、何が起きるかわからないからで
す。そして問題は、コストがどのくらいかかるのかです。舩瀬俊
介氏の本に次の1節があります。
─────────────────────────────
 遺伝子操作の不自然性や発ガンリスクの他、忘れてはいけない
のが、コストの異常な高さだ。iPS細胞研究で有名な高橋政代
氏(理研)は、関西で高校生を相手に講演した時、会場から次の
ように質問を受けた。「iPS細胞の再生医療で手術を受けると
いくらかかるのですか?」
 これに対して、高橋研究員は即答している。
 「2000万円です」
 高校生たちが、驚愕して静まり返ったのは、いうまでもない。
こんな治療を自腹を切って受けられる人など、日本には極めて限
られた人しかいないと言ってよい。iPS細胞の再生医療で、現
在、挙げられている治療対象は、網膜、パーキンソン病、ミニ肝
臓などしかない。そのiPS治療費が2000万円では、まさに
非現実の極致。保険に通用したら、一気に保険制度は崩壊する。
 ──船瀬俊介著『STAP細胞の正体/「再生医療は幻想だ」
             復活!千島・森下学説』/花伝社刊
─────────────────────────────
 もっとも2000万円というのは現在の価格です。もっと多く
の人が受けるようになれば、10分の1の200万円ぐらいには
なるでしょう。しかし、それでも非現実的です。それに手術前に
医師に次のように告げられ、それを承諾する文書にサインさせら
れるはずです。
─────────────────────────────
 これをやるとがんになる可能性があります。もちろんそうなら
ないよう努力しますし、なった場合でも最善の治療はします。し
かし、そのことは承知しておいてください。
─────────────────────────────
 200万円も払って、そんなリスクの多いことを果して人がす
るでしょうか。安倍政権は、そんなiPS細胞の研究費に今後の
10年間で1100億円を注ぎ込もうとしているのです。
 その点、STAP細胞は遺伝子操作はしないので、がんのリス
クはゼロで、しかも作製プロセスがシンプルですから、作製コス
トも安くなります。そんなものが出てきたら、ビッグファーマは
崩壊必至です。
 ロックフェラー財閥のやった医療支配について次のようにいう
人がいます。
─────────────────────────────
 彼ら≠ヘ米国の医療をナチュロパシー(自然療法)やホメオ
パシー(同種療法)から無理やりにアロパシー(対症療法)へと
変更した。そしてそれを戦後日本にも導入し、決定的なまでに人
の健康を破壊し、医療費を増大させてきたのである。
 ここで、皮肉なエピソードを一つ付け足さなければならない。
ロックフェラー一族の暮らしぶりが明らかになっているが、かれ
らは、医薬品を一切信用せず、薬は絶対に飲まない。近代医学の
医者たちをいっさい近づけない。なんと、かれらの主治医は、ホ
メオパシーの専門医たちなのだ!
     ──Core院長のブログ http://amba.to/1NI14mB
─────────────────────────────
 つまり、ロックフェラーが支配するまでの医療は、ナチュロパ
シー(自然療法)だったのです。それは、解剖学、病理学などに
加えて、治療法では栄養学と薬草学が主になるのです。
 ホメオパシーというのは、ナチュロパシーの傘下に入るのです
が、同種療法といって、ある症状をひきおこすものは、その症状
を取り去るものにもなりうるという考え方に立って治療するもの
で、18世紀から19世紀初期にかけてザムエル・ハーネマンが
唱えた臨床医学観のことです。丹羽耕三医師を院長とする土佐清
水病院などは、このホメオパシーということになると思います。
 これに対してアロパシーは「逆療法」とも呼ばれ、「体がおこ
している症状と反対の症状をおこすものを与えることで、症状を
取り去る」という考え方に立っています。下痢には下痢止め、吐
き気には吐き気止め、発熱には解熱剤という考え方です。
 ロックフェラー医療は、まさにこのアロパシーであり、西洋医
療とか近代医療など、最も進んでいる医療というイメージを装っ
ています。最近では先端医療という言葉も使っています。しかし
ロックフェラー医療の考え方には大きな間違いがあるのです。
 ユータス・マリンズという人がいます。マリンズは、米国きっ
ての正義派ジャーナリストで、ロックフェラーなどの権力者を痛
烈に批判します。そのため、「陰謀派」のラベルを貼られていま
すが、その主張していることは間違っていないと思います。
 ユータス・マリンズは、自著でロックフェラー財閥を批判して
次のように述べています。
─────────────────────────────
 米国における医学研究の大掛かりなごまかしは、ほとんどすべ
てがロックフェラー医療独占体制と、その支配下にある製薬会社
の圧力によるものである。(中略)
 大学(病院)をロボットのように忠実な下僕たちを養成する飼
育場にしている。これらの下僕たちは、助成金を獲得するため、
あるいは楽に仕事に就くためなら、どんなに卑しい行為にみずか
ら進んで、甘んじるようになる。研究ねつ造の長い歴史は、すで
に慢性化し、これらの下僕たちをおとなしく、いうなりにさせて
おくための理想的な『パナマ帽』、すなわち、操縦装置になって
いる。   ──ユータス・マリンズ著/内海聡訳『医療殺戮』
       ともはつよし社刊/──船瀬俊介著の前掲書より
─────────────────────────────
             ── [STAP細胞事件/083]

≪画像および関連情報≫
 ●「ホメオパシーとアロパシー」について
  ───────────────────────────
   アロパシーは何を基盤としているのか?という問いに対し
  ハーネマンは『アロパシーは物質的な見方に立っている』と
  言っています。アロパシーの考え方は『病気は私たちの肉体
  に基づいているので物質的な物によるのだ』というものであ
  り、この考え方を基礎として『物質がおこしている』という
  理論に基づき、細菌、真菌、ウイルスなどのセオリーが成り
  立ってきているわけです。ですので、細菌、真菌、ウイルス
  等を破壊する薬を開発したりするわけですよね。水虫菌の細
  胞膜を破壊!とかね。
   さて、病気になるとなぜ私たちは大量の種類の薬を飲む事
  になるのでしょうか?『アロパシーでは一人の人間体を色々
  なパーツ(部分)に分けて考えているから』というのがその
  答えです。アロパシーの医者は物質としての肉体に対して薬
  を処方しています。
   例えば、心臓疾患患者には心臓疾患の薬、関節に問題があ
  る場合には関節に対する薬が使われますよね。ついでに薬で
  胃が荒れるといけないですから胃薬も併せておのみ下さい、
  などというようにパーツパーツに特化した薬が処方されるわ
  けです。このような事柄からもわかるとおり、アロパシーで
  は心臓に出ている問題と関節に出ている問題がつながってい
  るという見方はしないわけなのです。このため、心臓と関節
  に問題がある患者は、まず心臓医とリウマチ専門医にかかる
  必要が出てきます。けれども、子供の頃にリウマチ熱を患っ
  た経験のある人は老年になってリウマチと心臓疾患が出てく
  る確率が高いことも今の時点でわかっている事なのです。
                   http://bit.ly/1N3zD6B
  ───────────────────────────

ユータス・マリンズ氏.jpg
ユータス・マリンズ氏
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2015年09月02日

●「医師がストをすると死亡率が減少」(EJ第4111号)

 1969年のことです。ある医学博士がアメリカ癌協会で次の
ような報告を行ったのです。
─────────────────────────────
 実のところ、処置を何もしない「癌」患者の平均余命の方が、
ロックフェラーの承認する化学療法、外科および放射線治療の処
置を受けたものよりも長かった。    http://bit.ly/1LEMo4k
─────────────────────────────
 この医師は米国人ロバート・メンデルソン博士(故人)です。
メンデルソン博士は「アメリカ医師の良心」といわれ、多くの人
に尊敬されている医師です。これは現代医療に対する痛烈な批判
です。メンデルソン博士には次の著書があります。
─────────────────────────────
       ロバート・メンデルソン著/弓場隆訳
     『医者が患者をだますとき』/PHP文庫
─────────────────────────────
 冒頭の発言についてメンデルソン博士は、それを補強する証拠
として、医師の団体がストライキに入ったとき、病人の死亡率が
減少する事例を上げています。
─────────────────────────────
 ▼1973年、イスラエル全土で病院ストが決行された。診察
  する患者の数が1日6万5000人から7000人に減らさ
  れた。ストは1ヶ月続いた。この間、同国の死亡率は半減し
  た。(エルサレム埋葬協会調べ)
 ▼1976年、南米コロンビアの首都ボゴダで、医者が52日
  間ストに突入した。救急医療以外は、いっさい治療は拒否し
  た。現地の新聞はストによる奇妙な副作用を報じた。スト期
  間中に首都の死亡率が35%も低下したのだ。(国営葬儀協
  会調べ)
 ▼1976年、アメリカ、ロサンゼルスで医師がストを決行し
  た。このときも死亡率は18%低下した。研究者が17の主
  要病院を調査したら、スト期間中、手術件数が60%も減少
  していた。そして、ストが解除され医療機器が再び稼働を始
  めると、死亡率はスト以前の水準に戻ったのである。
 ──船瀬俊介著『STAP細胞の正体/「再生医療は幻想だ」
             復活!千島・森下学説』/花伝社刊
─────────────────────────────
 メンデルソン博士は、医療を支配するのは、現代医学教という
名の「宗教」であって、その神は「死神」である。そして現代の
病院は「死の教会」であり、医師が仕事をやめると世の中が平和
になるといったのです。
 メンデルソン博士のいいたいことは、現在の医療は、完全に間
違っているということです。なぜなら、現代的治療を施した患者
のグループと、何も治療しなかったグループでは、後者の方が死
亡率が低いということがそれを証明しているからです。
 そして、現代医学の成果は、どれだけ病人の命を救ったかとい
うことではなく、どれだけ儲けたか、どれだけ利潤を上げたかと
いうことに過ぎないというのです。
 医学の源流とされる古代ギリシャのヒポクラテスは「自然こそ
が最良の医者である」という方法論を示しています。人間には驚
くべき自然治癒力が備わっているというのです。ヒポクラテスの
箴言に次のようなものがあります。
─────────────────────────────
 人間は生まれながらにして、自らの体内に100人の名医を
 持っている。             ──ヒポクラテス
─────────────────────────────
 つまり、医者の主たる役割というのは、身体が持つ自然に治癒
しようとする性質を助けることなのであり、そのために医者は身
体の働きをよく観察し、治癒的な性質の妨げになっているものを
取り除くことによって、結果として身体は、それ自体で健康を取
り戻すというのです。このような考え方は「生命生気論」と呼ば
れるようになります。
 その考え方を打ち破ったのは「近代医学の父」といわれるルド
ルフ・フィルヒョウです。フィルヒョウは「生命機械論」という
立場を取り、人体をモノとみなしたのです。そして自然治癒力を
重視する「生命生気論」を非科学的とこきおろし、「モノに自然
に直す力などない」と断言し、次のように述べたのです。
─────────────────────────────
 病気を治すのは「医者」であり、「医薬」であり、「医術」
 である。          ──ルドルフ・フィルヒョウ
─────────────────────────────
 これは近代医学の根幹理論となったのです。石油王のジョン・
ロックフェラーはフィルヒョウより18歳若く、このフィルヒョ
ウの考え方にヒントを得て、19世紀以降に世界の医療利権を完
全に独占し、現代のビックファーマをつくり上げたのです。
 この生命生気論と生命機械論の違い──舩瀬俊介氏は、次のよ
うにまとめています。
─────────────────────────────
◎生命生気論:動植物など、生命の営みには物理化学的手法では
       解明できない。「非物質」的な力が働いている。
◎生命機械論:生命現象は純粋に物理化学的法則に従う。目に見
       えない生気とか神秘的自然治癒力は存在しない。
                ──船瀬俊介著の前掲書より
─────────────────────────────
 この論戦はどう考えても生命生気論に不利なのです。当時は物
理学全盛の時代であり、世の中のことは何でも物理学で説明でき
ると考えられていたのです。フィルヒョウは、生命生気論を唱え
る学者に対し、もし自然治癒力というものがあるなら、出して見
せろと迫ったといいます。しかも、フィルヒョウは絶大な権力も
あり、誰も対抗できなかったといわれています。
             ── [STAP細胞事件/084]

≪画像および関連情報≫
 ●メンデルソン著『医者が患者をだますとき』の書評
  ───────────────────────────
  「あなた、病院に行くと病気になりますよ!」1979年、
  アメリカで発刊された書の日本語訳ですが、この本を買った
  とき、表紙に帯がついていたものです。驚きというか、馬鹿
  馬鹿しいと思ったひとの方が多かっただろう。いまこれを本
  屋さんで見かけたらどうだろうか?やはり、それほど変わっ
  ていないかも知れない。
   しかし、先回紹介した動画によると、アメリカではようや
  く医療の最先端とされる癌医療で現役の医師達が気づき始め
  たというのだ。しかし、まだまだロバート・メンデルソン医
  博の著には迫れないだろう。それほど、激震の走る内容だか
  らだ。土橋先生でさえも、医療の半分は必要で、あとは正し
  く使える医師が必要だ・・・とネットラジオ放送で言われて
  いる。(遠慮して言わないと葬られるかも?)だが、ロバー
  ト・メンデルソン医博はなんと!!
  現代医療の九割は必要ない!(残りの一割はほとんど救急医
  療だろう)と書いたのだ。しかも、医師の善し悪しなどでは
  ない、現代医学が宗教だからだ。しかも迷信たっぷりだと言
  う。この本は既に日本でも発売以来かなり時が過ぎた。それ
  は、まだ時が熟さず。誰も理解できない状況だったからだろ
  う。日本の敗戦前夜まで、多くの日本人は竹槍訓練していた
  ほどだ。この国のひとたちはお人好しだ。
                   http://bit.ly/1hOhRrh
  ───────────────────────────

ロバート・メンデルソン医師.jpg
ロバート・メンデルソン医師
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2015年09月03日

●「千島学説とSTAP論文の類似点」(EJ第4112号)

 昨日のEJで取り上げたルドルフ・フィルヒョウ──ドイツの
生理・病理学者で、近代医学の父といわれる人物ですが、日本で
はどういうわけか「ウィルヒョウ」と表記されることが多いよう
です。現在、ベルリンのシャリテーにある「医学歴史博物館」に
はフィルヒョウの肖像画とともに、フィルヒョウにゆかりのある
さまざまな病理資料が展示されています。フィルヒョウは多くの
医学的業績を遺していますが、一番有名なのは次の法則です。
─────────────────────────────
 「全ての細胞は他の細胞に由来する」──すべての細胞は細
 胞分裂から生まれる。    ──ルドルフ・フィルヒョウ
─────────────────────────────
 フィルヒョウの性格は攻撃的であり、好戦的であったといわれ
権勢欲、名誉欲の権化ともいえる人物だったようです。そのため
単なる生理・病理学者におさまっている人物ではなく、政治にも
強い関心があり、彼は次のような発言もしています。
─────────────────────────────
 「医療」はすべて「政治」であり、政治とは、「大規模な医
 療」にほかならない。    ──ルドルフ・フィルヒョウ
─────────────────────────────
 フィルヒョウは政界に進出し、当時の熱血宰相ビスマルクに舌
鋒鋭く論戦を挑むなど、ビスマルクの政治的な敵対者でもあった
のです。実際にフィルヒョウは、公衆衛生の改善を強く訴え、ベ
ルリンに近代的な上・下水道を作るなど、政治家としても立派な
仕事を成し遂げているのです。
 そのため、ドイツ国民の人気は高く、ベルリン医学会会長、ベ
ルリン大学学長の地位まで上り詰めています。日本でいうなら、
日本医師会会長にして東京大学総長を兼務し、さらに野党党首ク
ラスの国会議員であり、国民に絶大な人気を持つ文化勲章受章者
──そのようなイメージの人物だったようです。
 時は今から75年前の1940年、場所は九州大学農学部研究
室での出来事です。九州大学農学部助手千島喜久男(41)(後
の岐阜大学農学部教授/千島教授と表記)は、見てはならないも
のを顕微鏡で見ていたのです。
─────────────────────────────
      赤血球が他の細胞に変化している!
─────────────────────────────
 正確にいうとこうなります。顕微鏡下には、ニワトリの胚子生
殖腺の鮮明な映像が映っており、そのなかで血球が他の生殖細胞
に変化していくさまを明確に確認できたのです。ちなみに、「胚
子」とは受精卵から8週間までの状態です。それを研究するのが
「発生学」と呼ばれる学問です。
 本来こんなことはあるはずはないのです。なぜなら、フィルヒ
ョウによると、赤血球は赤血球細胞からのみ生じ、1個の赤血球
が増殖して、無数の赤血球になるはずだからです。したがって、
赤血球は赤血球以外には変化しないのです。それなのに、顕微鏡
の下では、赤血球の細胞が他の体細胞に変化するさまが映し出さ
れていたのです。
 これについて、このときの千島教授の心境を舩瀬俊介氏は次の
ように書いています。
─────────────────────────────
 千島は顕微鏡の前で呆然自失した。今、観察したようなことは
ありうるのだろうか?
 それは、彼が学んできた生物学を根底からくつがえす現象だっ
たからだ。当然、彼が義務教育から大学にかけて学んだのは「細
胞は細胞分裂のみで生じる」という絶対律である。
 そこでは──赤血球が他細胞に変わる──などという魔法のよ
うなことは、絶対ありえない。あってはならない。しかし、千島
は、赤血球が他細胞へ変化する様子を目撃したのだ。それは、白
日夢では断じてない。彼は研究室の一隅で、声を失い座り込むば
かりであった。               ──船瀬俊介著
        『STAP細胞の正体/「再生医療は幻想だ」
             復活!千島・森下学説』/花伝社刊
─────────────────────────────
 千島教授が見たものをもう少し正確にいうと、赤血球が生殖細
胞に移行し、分化したという事実です。赤血球というのは体細胞
の一種であり、それが生殖細胞になったのですから、赤血球以外
の細胞に変化したことになります。明らかに、フィルヒョウの法
則に反しているのです。
 「何かの間違いかもしれない」と考えた千島は、何回も実験を
繰り返したのです。しかし、どんなに調べてもその事実はかわら
なかったのです。「間違いない」──帰宅した千島は、夫人に、
次のように伝えたといいます。
─────────────────────────────
 これは大変なことになった。生物学はその第一ページから書き
直されねばならぬ。神は私に大きな仕事をさせようとしている。
        ──船瀬俊介著の前掲書より/千島喜久男教授
─────────────────────────────
 赤血球が他の細胞に変化するのは「赤血球が万能細胞である」
ことを意味しています。ここで思い出していただきたいのは、小
保方氏がマウスの脾臓からリンパ球を取り出し、酸性刺激を与え
たら、STAP細胞という万能細胞になったという事実です。こ
こでリンパ球というのは血球細胞のことなのです。つまり、血球
細胞は万能細胞ということになります。そういう意味で、75年
前に千島教授が発見した千島学説とSTAP論文は一致する点が
多いといえるのです。
 しかし、現在「千島学説」について知っている人はほとんどい
ないといえます。また、知っていたとしてもトンデモ学説として
認識しているだけです。つまり、まともな学説として認めていな
いわけです。千島学説は、STAP論文とまさに同じ運命をたど
ることになるのです。   ── [STAP細胞事件/085]

≪画像および関連情報≫
 ●千島学説の浮沈/内海聡氏/フェイスブック
  ───────────────────────────
   千島自身が観察したように、誰か権威ある研究者が先入観
  念を捨てて顕微鏡を覗いてくれるなら、千島学説に間違いが
  ないことが明らかになるはずである。しかし悲しいかな、ほ
  とんどの研究者たちは「そんなバカなことなどありえない」
  と問題にもしてくれない。
   千島が「赤血球分化説」を発表したとき、多くの学者たち
  は感情的な反発を表した。そしてその後も無視、黙殺、排除
  封印等々の憂き目に遭った千島学説ではあったが、なかには
  実際に「赤血球分化説」の検証をした学者もいた。その一人
  が森下敬一医学博士で、森下博士は顕微鏡下に、千島が見た
  ものと全く同じ現象を観察することができたのだった。
   東京医大を卒業した森下は生理学教室に入室、血液生理学
  を専攻し、昭和30年に千葉大学医学部より学位を授与され
  た。その森下博士がクロロフィール(葉緑素)の生理作用を
  観察していたときに、ウサギの赤血球にクロロフィールを作
  用させたところ、なんと、赤血球が奇妙なかたちに変化して
  いった。興味をもってさらに観察を続けていくと、赤血球の
  変化はクロロフィールの作用と関係なく起こることが分かっ
  た。この顕微鏡観察は、千島学説の「赤血球分化説」、つま
  り「赤血球が細胞に変化する」ことをそのままはっきりと裏
  付けるものだった。森下博士はその後もウサギを使って「骨
  髄で血液は造られていない」ことを確認し、千島学説の正し
  さを全面的に認めたのである。ただ、突き詰めて調べていっ
  てみると、千島森下学説はソマチットなどの話の表面にしか
  過ぎないようだ。とにかく世界は広くて面白い。
                   http://bit.ly/1KBnJio
  ───────────────────────────

千島喜久男博士.jpg
千島 喜久男博士
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2015年09月04日

●「千島学説を完全否定した生物学界」(EJ第4113号)

 「赤血球が他の細胞に分化している」──この驚くべき事実を
発見した千島教授は、当時まだ博士号をとっておらず、「鶏胚子
生殖腺」をテーマとする博士論文を書こうとしていたのです。
 なぜ鶏の胚子かというと、当時は日中戦争の最中で太平洋戦争
の前年であり、物資が窮乏し、研究材料としてニワトリのたまご
ぐらいしか、手に入らなかったからです。千島教授は目にした事
実を正確に記録にとどめ、何回も研究を重ねたのです。そのうえ
で、この事実を論文指導教官の丹下教授に報告したのです。その
とき、丹下教授は千島教授に次のようにいったといわれます。
─────────────────────────────
 世界一流の学者の説を覆すような大問題を君が1年や2年の
 研究で解決できるはずがない。もっと研究したまえ。
                      ──丹下教授
 ──船瀬俊介著『STAP細胞の正体/「再生医療は幻想だ」
             復活!千島・森下学説』/花伝社刊
─────────────────────────────
 このようにいわれて千島教授は、その後7年かけてこの研究を
重ね、遂に丹下教授から学位論文として提出することの許可を得
たのです。1947年9月のことであり、論文の正式名称は次の
通りです。これは後世「千島学説」と呼ばれるのです。
─────────────────────────────
   鶏胚子生殖腺の組織発生並びに血球分化に関する研究
                    ──千島喜久男
─────────────────────────────
 九州大学では、論文を正式に受理すると、4ヶ月以内に審査す
る規定になっていたのです。ところがなんとこの千島論文は、そ
の後10年間、日の目をみることなく、店晒しにされたのです。
一度指導教官の丹下教授から「論文を取り下げてくれ」という説
諭はあったのですが、千島教授はこれに対して次のように断固と
して拒否しています。
─────────────────────────────
 私の書いた論文に、事実なり論理なりに対して不備な点を具体
的に示されもせず、うやむやのうちに葬り去られるような要請に
は、私の学問的良心からもそれは断じて出来ません。
                ──船瀬俊介著の前掲書より
─────────────────────────────
 それでは、九州大学としては、どうして論文を否決しなかった
のでしょうか。
 しかし、否決するにはそれなりの根拠が必要です。論文に研究
不正はないか、事実誤認はないか、データ操作はないか、徹底的
に調べたのですが、千島論文は完全無欠であり、非の打ちどころ
がなかったのです。
 それどころか、論文は論旨明快、データも十分、強い説得力が
ある──完璧なのです。ここがSTAP論文と大きく違うところ
です。論文作成には時間をかけており、九州大学の教授がいくら
アラを探そうとしても見つからなかったのです。かといって九州
大学としては論文をパスさせるわけにはいかない事情があったの
です。そこで論文をそのまま放置するしかなかったのです。
 この論文放置について、『千島学説入門』の著書がある忰山紀
一氏は、次のように述べています。
─────────────────────────────
 日本の旧帝大で、このような長期にわたる学位論文審査の放置
は例のないことでしょう。なぜ、審査されなかったかと言えば、
千島論文を認めると、生物学、遺伝学、細胞学、血液学などの定
説が、根本から覆ることになり、九州大学はもちろん、他の大学
からも強い圧力がかかり、通過が阻止されたためだったのです。
そのことは後年になってわかりました。    ──忰山紀一著
                『千島学説入門』/地湧社刊
─────────────────────────────
 「苦難は人をつくり、艱難が歴史をつくる」という言葉があり
ます。学界のこのありさまを見て千島教授は、既成の学界と決然
と袂を分かち、孤高の生物学者として独立独歩、その後の研究者
人生を送ることにしたのです。そして、科学史を根底から覆す8
大発見を成し遂げることになるのです。
 それにしても、その後の学界が千島教授に対して陰に陽に加え
たバッシングや嫌がらせは常軌を逸しており、情け容赦のないも
のであったのです。それはとっくに九州大学の範疇を超え、生物
学の領域さえも超えて、正統学派の既得権を根本から揺るがす学
説として忌み嫌われたのです。
 そして「千島を肯定する者は自らを否定すること」とまでいわ
れ、誰も千島教授に近づく者はいなかったといいます。しかし、
そんななかにあって、唯一千島学説を認めた若き学者がいたので
す。それが森下敬一現・お茶の水クリニック院長(国際自然医学
会会長)です。
 彼は自ら実施した実験によって千島学説の正しいことを知り、
進んで一番弟子になったのです。舩瀬俊介氏は、森下敬一氏と千
島教授の出会について次のように書いています。
─────────────────────────────
 そんな陰湿な空気の中に、後に完結をみる「千島・八大原理」
に大いに触発された学究がいた。それが、若き熱血漢、森下敬二
博士だ。彼は、独自の実験結果との符合に一驚し、更なる実験研
究の前進に没頭した。こうして、孤高の学者は、唯一の得難い後
進を得たのである。
 若き森下先生は、千島教授が岐阜大学農学部在席のおり、その
学位取得の論文等に全面協力、東奔西走し、尽力したと伝えられ
る。ようやく、学位を得た千島教授は、その熟き骨折りに感謝し
郷土名物の豪華な岐阜提灯を森下博士に贈ったという。
                ──船瀬俊介著の前掲書より
─────────────────────────────
             ── [STAP細胞事件/086]

≪画像および関連情報≫
 ●千島喜久男医学博士について
  ───────────────────────────
  ☆間違いだらけの医者たちの復刻版「よみがえる千島学説」
   忰山紀一著/B6版235頁からの抜粋です。
   生物学は医学の基本である。医学は生物学の応用である。
  しかしその生物学が間違っているとしたら・・・。故千島喜
  久男氏は生物学専攻の医学博士であった。氏が唱えた千島学
  説は異端の説として一時日本の学会から葬られようとした。
  しかし、時至って異端が異端でなかったとしょうめいするか
  のように、医学の自壊が始まっている。いつの時代でも異端
  の説というのは、当初は無視され拒絶されるようだ。しかし
  それが真実であるならば、時とともに現れてくるようだ。医
  学の基本となるのは、やはり、生物学。その専門の学者が発
  見したものは何だったのか。著者、忰山氏は千島理論を非常
  にわかりやすく解説されて本にしてくれた。我々はただそれ
  を読むだけで偉大な先人の智慧を学ぶことが出来る。なぜ本
  のタイトルが【間違いだらけの医者たち】なのか、読むにつ
  れて納得していくだろう。もう余り時間は無いのだ。今こそ
  医学革命が必要な時に。「千島学説はノーベル賞に値する」
  千島喜久男−−1899年岐阜で生まれる。生物学選考の岐
  阜大学教授。医学博士。千島学説と称して“赤血球分化説”
  “細胞新生説”“腸菅増血説”など異端の説を唱えた。その
  学説は日本では受け入れられず、むしろ外国で有名になって
  くる。1978年、79歳で没。  http://bit.ly/1JMauGE
  ───────────────────────────

森下敬一博士.jpg
森下 敬一博士
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2015年09月07日

●「千島学説でがんの治療法が変わる」(EJ第4114号)

 千島学説とSTAP細胞──この2つの学説の関係について理
解するには、千島学説について、もう少していねいに説明するこ
とが必要になります。
 千島学説は、生物学者の千島喜久男博士が1932年から19
59年にかけて発表した8つの意見を基にしており、千島教授が
1963年から提唱しています。その3本柱とされているものは
次の3つの学説です。
─────────────────────────────
           1.血球可逆説
           2.腸管造血説
           3.細胞新生説
─────────────────────────────
 これら3つの学説は、もしそれが正しいとすると、いずれも生
物学の常識を根こそぎ覆す破壊力を持っています。千島教授は、
唯一のパートナーである森下敬一博士と共同で、それらを実験に
よって一つずつ立証し、論文として発表しているのです。これら
の論文は素人が読んでも十分理解できるし、納得できる内容であ
り、強い説得力があります。
 ところが、この分野の専門の学者たちは、千島学説をトンデモ
学説としてアタマから相手にせず、嘲笑し、軽蔑し、無視し、誰
もまともに信用しようとしません。千島教授の亡くなった現在に
おいても、その状態は続いているのです。
 それに、メディアもこの学説の存在をまともに取り上げようと
しません。千島学説を紹介する本もきわめて少数です。そのため
多くの人々──一般人はもちろんのこと、その分野の学者たちで
すら、最近ではそのような学説があることを知らないでいます。
このような状態で、50年以上が経過したのです。
 それは、生物界や医学界のバックにいるビッグファーマにとっ
て、まことに都合のよい状態だったといえます。ところが、20
14年に小保方晴子博士によってSTAP細胞が発表されると、
彼らはかなり強引な手口でこの学説を潰したのです。それはST
AP細胞によって、50年以上の間、闇の底に沈んでいた千島学
説が息を吹き返し、再び日の目を見るようになり、多くの人がそ
れを知るようになることを彼らは何よりも恐れたからです。
 しかし、ビッグファーマの恐れは、現実のものになりつつあり
ます。おりしもSTAP細胞とほぼ同時期にノバルティス事件が
起こり、薬品に人々の関心が向けられると、それに関する書籍が
次々と出版されるようになったからです。人命に関わることです
から、関心が高いのは当然です。
 私が千島学説のことを知ったのは、2015年5月に上梓され
た舩瀬俊介氏による新刊書『STAP細胞の正体「再生医療は幻
想だ」復活!千島・森下学説』(花伝社刊)を読んだからです。
これによって、ネットでも千島学説のことを伝えるメッセージが
多く出るようになっています。STAP細胞の異常ともいえる幕
引きに疑問を持つ人が増えたのです。
 もし、千島学説を認めると、がんの発生原因などの知見が一新
され、その治療法として現在確立しているノウハウが覆される事
態になります。ビッグファーマは、抗がん剤などの薬品で莫大な
利益を上げており、千島学説によって治療法が一変してしまうと
大打撃を受けることになるからです。
 したがって、彼らは、そういう恐れのある芽は少しでも早く摘
んでしまうのです。そういうとき、彼らは、厚生労働省を中心と
する政治勢力、医学界、医師会、それにマスメディアのすべてを
使って潰しにかかります。STAP細胞事件でその一端は十分見
えたと思います。
 がんの治療法をめぐっては、牛山篤夫博士の「SIC(低酸無
酸性胃炎薬)」を巡る騒動や、丸山ワクチンのことを覚えている
人は多いと思います。それらは、潰されはしないものの、やがて
忘れられてしまっています。
 1968年のことです。衆議院科学技術振興対策特別委員会で
がん治療の問題に関して千島学説が話題になったことがあるので
す。当時の科学技術庁政務次官の斎藤憲三議員は、次のように厚
生省に迫っています。
─────────────────────────────
 ここへきょう参考人としておいでになっております、森下(敬
三)博士も名を連ねておりますが、岐阜大学教授の千島博士、東
京新宿日赤病院長の鈴木博士、東京竹内病院の長嶋博士、それか
ら化成協会物性研究所の高橋医学博士が名前を連ねて、私あてに
ガン研究推進のためSICを含む諸問題の客観的な検討を政府に
要望いたしますと要望書が来たのです。それまでやったのです。
これでもってSICに対して3回やっているのです。どうして実
験をしないのか、どうしても、厚生省はこの実験をやらないので
す。予算がないというから、それじゃ科学技術庁の調整費を出し
て、じゃ実験をやってくれ、それでもやらない。・・・
                   http://bit.ly/1g2B4DM
─────────────────────────────
 このとき斎藤憲三議員は、厚生省に対して「千島学説が誤りで
あるならば、追試を行ってその誤りを指摘すればよいはずだが、
何故か実験が行われた験しがないのは不自然である」と主張して
いるのです。
 しかし、厚生省は絶対に実験をやらなかったのです。もし、実
験に成功すると、千島学説の正しいことを認めざるを得なくなる
からです。このときの厚生省の考え方は次の通りです。
─────────────────────────────
 現実的には、千島学説を肯定する査読付き論文は皆無であり
「わざわざ実験をするまでもない」。      ──厚生省
─────────────────────────────
 既に述べたように、査読グループはビックファーマが仕切って
おり、彼らにとって都合の悪い論文はすべて葬ることになってい
るのです。        ── [STAP細胞事件/087]

≪画像および関連情報≫
 ●ガストン・ネサンの「ソマチッド論」
  ───────────────────────────
   ガストン・ネサンは、血液中に免疫を司る不死なる知的生
  命体・ソマチッドが存在し、生体をコントロールしていると
  言っています。ある意味で、怖い話です。生命すなわち運命
  が、血液の中のソマチッドに支配されていると言われても、
  簡単に納得できないのは当然です。
   しかしこの事実は大勢の学者によって究明されています。
  日本においては、千島喜久男氏、牛山篤夫氏、松浦優之氏な
  どの学者が、ソマチッドの存在を裏付ける研究をし、それぞ
  れ結果を残しています。
   概ね ガン細胞の増殖メカニズムを、ドイツの病理学者 ル
  ドルフ・ウイルヒョウが唱えた「細胞分裂説」を覆し、血液
  に宿る微生物・ソマチッドの免疫作用に狂いが生じる為と示
  唆しています。これは、外来の病原菌でない疾病を治癒する
  為の、明確な指針となるものです。
   現代医学が、最小生命体(実はソマチッド)をDNAと特
  定する根拠は、既に破綻したのです。DNAを支配する知的
  微生物の存在が、医学の基本も定説も総てを覆します。医学
  界の希望である「ヒトゲノム計画」も、ソマチッドの存在を
  無視しては一歩も進展しないのです。ソマチッドを安易に否
  定する事が、現代医学最大の盲点であり弱点です!
                   http://bit.ly/1UuiNSR
  ───────────────────────────

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斎藤 憲三氏
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2015年09月08日

●「極めてわかり易い千島学説3本柱」(EJ第4115号)

 「千島学説」のキモについて考えることにします。昨日のEJ
で取り上げた「千島学説」の3本柱を以下に再現します。
─────────────────────────────
           1.血球可逆説
           2.腸管造血説
           3.細胞新生説
─────────────────────────────
 千島学説は特別なことを何もいっていないのです。生命理論の
イロハについて述べているだけです。千島学説をごく簡単にいう
と、次のような当たり前のことになります。
─────────────────────────────
      「食」は「血」となり「肉」となる
─────────────────────────────
 人間は食べないと生きることはできません。これはすべての生
物に共通しています。人間の場合、食べたものは腸で血になり、
全身を巡って肉となります。これが「腸管造血説」です。
 このようにいうと、「ちょっと、待ってほしい。血液は骨髄で
できるのではないか」という人が出てくるはずです。そうです。
現代医学の定説は「骨髄造血説」なのです。現代医学の最高権威
といわれている人がそういっていることは確かです。
 しかし、千島教授のパートナーである森下敬一博士にいわせる
と、骨髄造血説をいまだに盲信している現代医学はその出発点か
ら間違っているというのです。このことは重要です。もし、これ
が本当であると、白血病の治療のきめ手といわれる「骨髄移植手
術」は間違っているということになってしまいます。これについ
ては改めて検証することにします。
 さて、「食は血となり肉となる」は、その逆も真であるという
ことです。次のようになります。
─────────────────────────────
      「肉」は「血」となり「食」となる
─────────────────────────────
 ここで「肉」とは体細胞のことです。つまり、ここでいってい
ることは、体細胞(肉)は血球細胞に戻り、身体の栄養源(食)
になるということです。つまり、このルールは可逆的なのです。
これが「細胞可逆説」です。
 ここで、森下博士は、素人にわかりやすい質問を投げかけるの
です。それは、「太っている人が痩せたとき、その肉や脂肪など
の体細胞はどこに消えたのか」です。そんなことはよくあること
ですが、現代の医学では、このことすらきちんと説明できていな
いと森下博士はいいます。
 ここで森下博士は、リアルな質問を投げかけます。登山などで
遭難し、長期間経って奇跡的に救出された場合、その救出者は、
頬はこけ、やせ細って山を下りてきます。この場合、その肉や脂
肪などの体細胞は、どこに消えたのかという問いです。
 千島学説によると、それらの体細胞は血球細胞に戻り、身体の
栄養源になったというのです。すなわち、人間の身体は、危機に
陥ると、生命を維持するために「肉は血となり食になる」が、そ
こに起きるというのです。
 どうでしょうか。この説明なら、きわめて理路整然としており
素人にも理解しやすいですが、現代医学はこれを説明できないの
です。体細胞が血球細胞に可逆することなどあり得ないという考
え方に立っているからです。
 もうひとつあります。「細胞新生説」です。フィルヒョウは次
のようにいっています。
─────────────────────────────
     細胞は細胞分裂によって細胞から生まれる
           ──ルドルフ・フィルヒョウ
─────────────────────────────
 これに対して千島学説では、「細胞は有機物から形成される」
というのです。細胞は卵白、卵黄、赤血球、食物の消化物、その
他の有機物から形成されます。すなわち、「細胞新生説」です。
千島教授がこの説を主張したとき、既成医学界は「精神鑑定を要
する」とまで嘲笑したといわれます。
 しかし、1970年代になると、この説がにわかに真実味を帯
びてきたのです。これについては、舩瀬俊介氏の本から引用させ
ていただきます。
─────────────────────────────
 1970年代には、「細胞寄生説」が真実として認定されてい
る。これは、それまで人体細胞の一部であると思われてきたミト
コンドリアなどが、過去には別の微生物であり、それが人体の細
胞内に侵入して寄生し共存して生き続けて来た、という驚愕事実
である。これは、ダーウィンの進化論すら覆す現象というしかな
い。さらに、近年、不死の微小生命体が発見されている。それは
ソマチッドと命名され、試験管内では16段階に生態変化するこ
とも観察されている。
 森下敬一博士は、宇宙の生命エネルギーが経絡に吸収されると
このソマチッドが次第に成育・増殖し、それが集合して淋巴球と
なり、次いで赤血球を構成し、赤血球が体細胞に変化する・・と
いう「経絡造血説」を提唱している。まさに、細胞新生・・。だ
から不食、不飲で生きている人々が、現実に数多く存在すること
もまったく不思議ではない。         ──船瀬俊介著
        『STAP細胞の正体/「再生医療は幻想だ」
             復活!千島・森下学説』/花伝社刊
─────────────────────────────
 千島学説を構成するこの「血球可逆説」「腸管造血説」「細胞
新生説」を医学界は、異端学説と切って捨て、完全黙殺して現在
にいたっています。いや、完全黙殺しないと、ロックフェラー財
閥などが構築した医療利権が完全崩壊してしまうからです。しか
し、千島学説はSTAP細胞事件によって少しずつ日の光が当た
りつつあります。     ── [STAP細胞事件/088]

≪画像および関連情報≫
 ●ソマチッドの驚異/細胞間を活発に飛び回る
  ───────────────────────────
   船瀬俊介さんが今月(11月号)の『ザ・フナイ』で触れ
  ていらっしゃるので、すでにお読みの方もいらっしゃるかも
  しれません。
   ガストン・ネサンが発見した体内に存在する微小物質で、
  難病治癒の鍵を握っているのではないかと、今も研究されて
  いる生命体です。ガストン・ネサンがソマチット研究から作
  った「714−X」は1000人の癌患者のうち750名が
  全快するという、驚異的な効果を示したと言います。
   2500万年前の貝の化石からも発見され、しかも活動を
  し始めたという報告もあり、通常の環境の中では不死の生命
  体です。経営戦略コンサルタントにして風水師・真言密教の
  大行満大阿闍梨でもある松永修岳氏によると、密教の中には
  「血脈」という概念があり、「血の中に脈脈と受け継がれて
  いく尊い意識や、魂がある」と弘法大師空海は教えているそ
  うです。松永氏も「不死の生命体が血液の中にある」という
  密教の教えに出会い、その存在を直感的に確信していたと言
  います。氏は続けます。「1200年も前に空海は、血液の
  中に、意識を持った生命体がある事を見抜いていたのかもし
  れません。「神秘」としか言いようがありません。死ぬ事を
  運命づけられた人間。その中に死ぬことのない生命体が生き
  続けている」。          http://bit.ly/1KyeiSz
  ───────────────────────────

ルドルフ・フィルヒョウ.jpg
ルドルフ・フィルヒョウ
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2015年09月09日

●「赤血球は体細胞に分化・可逆する」(EJ第4116号)

 血液とは何でしょうか。われわれは、血液についてどのくらい
知っているでしょうか。千島学説を理解する前提知識として、血
液の基礎から考えることにします。血液は次の2つの成分に分類
されます。
─────────────────────────────
   1.液体部分 ・・・ 血漿成分 55%〜60%
   2.細胞成分 ・・・ 血球成分 40%〜45%
─────────────────────────────
 液体部分である血漿成分の90%は水であり、残りのほとんど
はタンパク質です。これに対して、細胞成分の血球成分の96%
は赤血球、残りは白血球3%、血小板1%です。
 血漿は、栄養分を全身に運び、帰りは細胞や組織などの老廃物
として生じた尿素窒素を受け取って、その処理場である腎臓まで
運搬する役割を担います。
 赤血球は、肺で受け取った酸素を全身へ運び、不要な二酸化炭
素を肺で放出する働きをします。酸素はヘモグロビンと結合して
運ばれます。赤血球は、体中の毛細管を通って各組織に酸素を補
給するのです。そのため、そのカタチにより弾力性に富み、どの
ような狭い毛細管でも形を変えて通り抜けることができます。
 ここで重要なことがあります。赤血球の寿命はおよそ115日
〜120日であるということです。成人では、毎日2000億個
の赤血球が消滅し、2000億個の新しい赤血球が生まれるとい
われます。それは骨髄でつくられるというのが現代医学の定説に
なっているのです。
 これによると、血液は栄養素や酸素を全身に運び、二酸化炭素
を運び去る「運搬役」に過ぎないということになります。しかも
115日でその寿命を終える存在であるというのです。果たして
それだけの役割であろうか──千島教授はそこに漠然とした疑問
を感じていたのです。
 血球は生命の根元です。その血液容量の半分近くを赤血球が占
めているのです。そして、人間成人の血液の量はおよそ5リット
ル、その半分を出血で失えば人間はまず死亡する──このように
血液および赤血球は人間の生命と密接にかかわっています。そう
であるとすると、血液や赤血球には単なる栄養素や酸素の「運び
役」以上の重要な役割があるに違いない──千島教授はそのよう
に考えていたのです。
 しかし、現代生物学では、細胞と赤血球を峻別しています。赤
血球は赤血球、白血球は白血球、細胞は細胞と、まったく別個の
存在としてとらえています。赤血球は何ものにも形態変化をせず
赤血球として、その生命を閉じる老化した細胞としてとらえられ
ています。そして細胞は細胞からのみ分裂して生ずるというフィ
ルヒョウの「細胞分裂説」が定説になっているのです。
 千島教授が1940年に高校教諭の職を捨て、九州大学農学部
の嘱託として、丹下正治研究室で研究員としての生活をスタート
させたとき、教授から与えられたのは次のテーマです。
─────────────────────────────
     鶏胚子の泌尿生殖器官の組織発生の研究
─────────────────────────────
 この研究で千島教授は、中腎(前腎に続いてあらわれる腎臓の
こと。このあと後腎になる)と生殖腺を一緒にした標本を作製し
観察したのです。普通はこういう標本は作らないそうです。しか
し、この研究では、卵内に発生する胚子を孵卵3日目、4日目頃
から調べなければならず、このときは中腎は生殖腺にしっかり結
合されていて、それを切り離すことはほとんど不可能に近かった
からです。
 しかし、この特殊な標本が千島学説の大発見につながったので
す。この世紀の大発見について、忰山紀一氏は、次のように述べ
ています。なお、本日のEJの記述は、この忰山氏のサイトを参
照させていただいております。
─────────────────────────────
 中腎と生殖腺が結合した標本を1ヶ月ほど見続けているうちに
千島は、この両者の間に境はなく、連続的であることに気がつい
た。そればかりでなく、さらにその限界領域では血管外に出た赤
血球が無数にあり、しかもそれが生殖細胞やそのほかの細胞に移
り変わって行く姿をはっきりと確認したのである。(中略)
 また、細胞は自らの核を分裂して増殖するのであって、生命の
起源とされる赤血球といえども、細胞に分化することはないので
ある。なのに、千島は赤血球が生殖細胞に分化しているという、
生物学の常識をやぶった姿を見た。生殖細胞だけではなく、赤血
球はそのほかの細胞にも移り変わっていた。顕微鏡を何度覗き直
しても、作製したどの標本を見ても、赤血球はより集まって、一
つの融合体を形成し、まだ核のないもの、あるいはすでに核を造
りはじめているもの、赤血球が分化して細胞が新生されてゆく過
程の全景が、千島の眼の前で展開されていたのである。
         ──忰山紀一著『間違いだらけの現代医療』
       (株)なずなワールド刊 http://bit.ly/1PYoIsF
─────────────────────────────
 どのような偉大な先達による生物学上の定説であっても、実際
に顕微鏡の下では、その定説を覆す、赤血球から分化して新しい
細胞が生まれているのを自分の目で見て、千島教授は「赤血球こ
そ万能細胞である」ことを確信したのです。そして定説にとらわ
れず、生物学の常識をひとつずつ覆していこうと考えたのです。
 トリの赤血球には核がありますが、人間や哺乳動物のそれは核
がないのです。これは、細胞になる前の幼若な段階を意味してい
て、核を得て細胞になる途中の状態を示しているのです。つまり
人間の赤血球は、核を得て白血球やリンパ球、そのほか中間移行
型を経て細胞に分化する──千島教授は、そのように確信するに
至ったのです。これが千島学説を構成する「血球可逆説(赤血球
分化説)」と「細胞新生説」の根拠なのです。
             ── [STAP細胞事件/089]

≪画像および関連情報≫
 ●赤血球がすべての細胞に分化/本田友人氏/るいネット
  ───────────────────────────
   胎児、幼児時代から脳や肝臓、筋肉等の細胞は細胞分裂な
  しに増加しています。細胞分裂なしに増加することは学界で
  の定説のようになっていることは事実です。その理由につい
  ては、いまもって沈黙が守られたままです。また、1日に約
  2000億個もの赤血球が行方不明のままで、これは肝臓や
  脾臓で破壊されているのだろうという、漠然とした推測で終
  わっています。赤血球の行動をまったく把握できないまま放
  置されている現状は無責任というほかありません。行方不明
  の赤血球はすべて体細胞に変わっているのです。
   毛細管の先端は閉鎖型になっているというのが既成学説で
  す。しかし組織を観察するとき、毛細管の先端は諸所で開放
  型になっており、流出した赤血球が組織中に無数見ることが
  できます。ことにガン組織等の炎症部においては、流出した
  赤血球がガン巣をとりまいている像が明瞭に見られます。ガ
  ン巣は細胞分裂で増殖するのではなく、細胞の増殖は赤血球
  の分化であることを明確に示しています。
  組織を注意深く検索するとき、次段階への移行型中間像が存
  在することを容易に見ることができます。健康なときには正
  常体細胞に、病的環境にあるときにはガン細胞等の病的細胞
  への移行中間像を見ることができます。
   既成学説では赤血球は老化し核を失った死直前の細胞であ
  るとして、1日約2000億個もの赤血球が肝臓、脾臓等で
  破壊されるという定義に、語呂合わせをしている観がありま
  す。赤血球の真の姿は細胞以前のもので、幼児と同じ存在で
  す。体内の環境次第で、どのようにでも発達する子供と同じ
  性質をもつ細胞の卵といえるでしょう。核を失った老化細胞
  とは赤血球にとって迷惑千万なもので、赤血球に心があるな
  らきっと怒っていることでしょう。 http://bit.ly/1OtwQRx
  ───────────────────────────

表彰される千島喜久男博士.jpg
表彰される千島 喜久男博士
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2015年09月10日

●「なぜ『腸管造血説』は異説なのか」(EJ第4117号)

 千島学説の「食は血となり肉となる」を図式にすると、次のよ
うになります。
─────────────────────────────
    食物 ⇔ 血球細胞 ⇔ 幹細胞 ⇔ 体細胞
─────────────────────────────
 千島学説によると、食物は「腸」で赤血球などの多能性分化細
胞(血球細胞)に変化し、さらにそれらは、多種多様な万能細胞
(幹細胞)に変化して行きます。そしてそれが、筋肉、骨、神経
などの体細胞を分化するのです。
 もし、人体に飢餓などのリスクが及ぶと、これが逆流します。
つまり、体細胞は多様な万能細胞(幹細胞)に戻り、それが多様
な血球細胞に戻って栄養源に変化し、エネルギーとして消費され
生命を維持するのです。
 さて、人間の血液はどこで造られているのでしょうか。
 生物学の教科書によると、「骨髄」であるとされています。そ
れは、足の骨格である長骨(大腿骨などの長い管状骨)の骨髄で
造られているというのです。
 しかし、血液のすべてが骨髄だけで造られているわけではなく
臓器や他の器官でも若干の造血作用が行われることは認めており
これを「異所造血」と呼んでいますが、あくまでメインは骨髄で
造られるというのが生物学の世界では定説となっています。
 この骨髄造血説を最初に唱えたのは、1868年にノイマンと
ビッズオセロという2人のユダヤ人の医師といわれています。彼
らは、鶏やハトなどを使って実験を繰り返し、その研究結果から
血球を生成する器官は、骨髄、脾臓、リンパ節などで、その大半
は骨髄で造血がなされるという仮説を打ち出したのです。
 この骨髄造血説は、後年米国の血液学者のダン、キャニンガム
セービンの3人によって提唱され、これが現代医学の定説となっ
て定着しています。いわゆる平均的な医者の特性は、そういうテ
キストに書かれている定説を盲信する人が多いようであり、この
骨髄造血説は長く医学の常識になっているわけです。
 まして、医学の世界では、学説に基づいて治療法が決まるので
後からそれがおかしいと気がついても、なかなかそれを訂正する
ことができないのです。
 しかし、われわれは食べればそれが血となり、肉となると昔か
ら教えられており、感覚的に食物と血液は深い関係があると思っ
ています。それなのに、消化器系統から遠く離れた骨髄で、なぜ
血液は造られるのかという素朴な疑問が湧いてきます。
 千島教授もその点に疑問を持ったのです。彼は、ダン、キャニ
ンガム、セービンの学説に疑問を持ち、追試を通じて、ある事実
を突きとめています。この経緯については、忰山紀一氏の論文か
ら引用します。
─────────────────────────────
 骨髄で造血されることは事実である。千島喜久男もニワトリ、
ハト、そして病気のヤギなどを入手して、追試をおこない確かめ
ている。しかし、それはいずれも、絶食させた場合や病的な状況
下におけるもので、健康で栄養がゆきとどいているときは、骨髄
では造血されていない。すなわち、絶食や病的な状態の造血をも
って、健康体のときの造血が骨髄であると断定していいものかど
うか、千島は疑問をもったのである。
 結論から述べると、健康で栄養がゆきとどいているとき、骨髄
は脂肪で充満していて、細胞分裂はほとんど示さず、したがって
血球造血も行われてはいないのである。人間ばかりではなく、哺
乳類鳥類でも同様で、この事実に反対する血液学者は一人もいな
い。それなのに、骨髄造血説が生物学会で容認されているのは、
アメリカの血液学者、すなわち、ダン、キャニンガム、セービン
の三人の研究を認め、それが権成づけられたからである。
         ──忰山紀一著『間違いだらけの現代医療』
       (株)なずなワールド刊 http://bit.ly/1PYoIsF
─────────────────────────────
 つまり、こういうことになります。骨髄で造血されるのは、ニ
ワトリやハトを9日〜11日間絶食させた場合のみであるという
ことです。そうでない健康で栄養状態が良いときは、血液は骨髄
ではなく、腸で造られるのです。これは、臨床現場では、誰でも
そのように感じていることであるようです。
 実際にどのようにして「腸」で造血されるのかについてまとめ
ておきます。
─────────────────────────────
 1.食物は、胃の消化作用や腸の運動でドロドロの状態(モ
   ネラ状)になる。
 2.このモネラが腸の絨毛組織の表面を覆い尽くすかたちで
   一面に付着する。
 3.次にモネラは、腸の絨毛組織内に取り込まれ、新しい絨
   毛組織に変わる。
 4.そのため、古い絨毛組織は奥の方へ押しやられ、赤血球
   母細胞に変わる。
 5.赤血球母細胞は数10個の赤血球を孕んでいてそれを血
   管内に送り出す。
─────────────────────────────
 「骨髄移植」という白血病の治療に効果があるとされる手術が
あります。「命のリレーは骨髄バンク登録から・・・」のあれで
す。この治療法は、骨髄造血説を前提とした最先端治療です。
 しかし、腸で造血されることが正しいということになると、骨
髄移植はどうなるのでしょうか。骨髄移植は、既に1万例以上の
実績があるようですが、なぜか治癒結果は公表されていないので
す。患者とドナーのプライバシーを尊重するため、公開はできな
いということが建前になっています。
 人の命に関わることです。間違いは正すのがスジであると思い
ます。何もかも「千島学説」というヴェールを被せて覆い隠すの
でしょうか。       ── [STAP細胞事件/090]

≪画像および関連情報≫
 ●異論「骨髄造血」:正論「腸造血」
  ───────────────────────────
   「食べた物が骨髄液になる(骨髄造血説)」と「食べた物
  が血になる(腸造血説)」、二つの論理は天と地ほど違いが
  あり、確実にどちらかが間違っています。具体的な事例を紹
  介します。
   それは、ベストセラーになった『五体不満足』の著者で、
  (現)小学校教諭の“乙武洋匡”さんと、ホームラン記録保
  持者で(現)ソフトバンク・ホークス監督“王貞治”さんの
  健康比較です。
   先天的に手足が短く骨髄量が明らかに少ない乙武さんが、
  貧血症状もなく健康体であるのに比べ、頑丈な骨格を誇る王
  さんは、胃ガン治療で胃の全摘出手術を受け、極端に痩せて
  病弱感が拭えない事です。
   王さんに限らず胃や腸などの内臓を切除した人は、総じて
  貧血症を患い、手術前の体力を回復する事など出来ないので
  す。一方、乙武さんは骨髄量に関係なく健全な内臓を保持し
  ている為、五体不満足であってもスポーツで鍛えた骨でなく
  ても、それ相応の健康を維持できるのです。お二人の健康状
  態は、骨髄から来るものではなく、内臓が左右しているのは
  明白です。胃腸に欠陥がある人は、一様に痩せて血色が悪い
  ものです。この事例は「腸造血説」の信義を、証明している
  のではないでしょうか!      http://bit.ly/1L03QBV
  ───────────────────────────

腸管造血学説の記事.jpg
腸管造血学説の記事
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2015年09月11日

●「STAP論文と千島学説の一致点」(EJ第4118号)

 「丹田(たんでん)」という言葉があります。ウィキペディア
によると、次の説明があります。
─────────────────────────────
 意味は「気」の「田」のこと。気から成る丹を耕す田。体を上
 下に走る経絡である衝脈の直線と腰回りを一周する帯脈が、下
 丹田の存在する臍の辺りで交叉して田に見えることから、これ
 を丹田と称するとも言う。       ──ウィキペディア
                   http://bit.ly/1Qnk7kt
─────────────────────────────
 ウィキペディアの説明にはないのですが、「丹」は「赤」をあ
らわし、「血液」(赤血球)を意味しているのです。「田」は田
んぼのことで、丹田とは、「血液が造られる田んぼ」を意味して
いるという説もあります。つまり、丹田は「腸管造血説」を意味
していることばであるといえます。
 あるサイトでは、腸管造血説を丹田を使って次のように見事に
説明しています。
─────────────────────────────
 「腸造血説」とは、食べた食物は胃腸で消化され、最終的に小
腸から吸収されますが、吸収された栄養分はお臍付近のリンパ節
の密集した「丹田」と言われる個所で赤血球に変換され、一部が
白血球になり、さらにその一部が細胞に変わる、という説で、細
胞は細胞分裂でしか作られないとする骨髄造血説を否定していま
す。                 http://bit.ly/1LWxSVW
─────────────────────────────
 このように、ネット上でも腸管造血説を支持する言説が非常に
多く見られます。しかし、これは現代医学の世界では、あくまで
「異端」の言説に過ぎないのです。
 とくに大学病院などの大病院の医局に勤務している助教授や講
師や助手たちが、もし千島学説でいうところの細胞新生説や腸管
造血説などを口にしようものなら、この白い巨塔での出世はおぼ
つかなくなるのは必至です。いわばタブーなのです。それほど完
璧にビックファーマが、網を張り巡らせているということなので
しょうか。明らかに間違っていることが明白な定説ですら改める
ことができないほどそれは強力なのです。
 さて、「食は血となり肉となる」という千島学説による「生体
による基本構造」を次のサイトが非常に明快にまとめているので
ご紹介します。
─────────────────────────────
 第1段階は「食」であり、食べ物が消化されることによって腸
壁部の腸絨毛で一旦ここで赤血球母細胞が作り出され、その母細
胞内から放出されて血管内部に送り出された赤血球は、躰全体を
循環して体細胞へと変化する過程に入ります。
 第2段階は「血」であり、組織細胞に辿り着いた赤血球や白血
球は「分化」という変化・発展の段階に入り、まずは周辺の体細
胞から強力な影響を受けて誘導され、その場が肝臓ならば肝細胞
へ、腎臓なら腎細胞へ、脳なら脳細胞へと周囲の環境に順応して
分化を遂げていきます。
 第3段階では「体細胞」への発展で、破壊された体細胞の肩代
りをしたり、壊れた組織を修復したり、このようにして血球から
作り出された体細胞が生体を造り上げるという構造に至ります。
 そして重要なことは、現代医学や生物学が、今日教えているよ
うな「細胞分裂は一切起こっていない」ということです。
    ──癒しの杜の会のサイトより http://bit.ly/1JS6SnA
─────────────────────────────
 ここで述べているように、赤血球の役割は全身に酸素を運び、
炭酸ガスを持ち帰ることにあるとされていますが、本当の役割は
ほかにあるのです。それは、赤血球自体が全身を巡り、体内のす
べての細胞へと分化するという役割です。つまり、赤血球こそ万
能細胞なのです。これは、現代医学の常識を覆えす大発見なので
す。このことに関連して、次のことがいえます。
─────────────────────────────
       白血球は、赤血球から新生される
─────────────────────────────
 白血球の新生過程は、そのときどきの条件によって次の3つの
方式が考えられます。
─────────────────────────────
           1.発芽方式
           2.流出方式
           3.分割方式
─────────────────────────────
 「発芽方式」というのは、赤血球の核の表面に小さな突起がで
きて、それが膨らんで、赤血球膜を破って飛び出し、白血球にな
るという方式です。
 「流出方式」というのは、自然に赤血球膜が破れて細胞質が外
へ流出し、それが白血球へと発展する形式です。
 「分割方式」というのは、赤血球自体が適当な大きさにちぎれ
て、各々の断片が白血球になるという形式です。
 人間の赤血球には核はないのです。無核なのは、細胞になる前
の途中の段階を意味していると千島教授は考えたのです。そして
核を得て白血球やリンパ球などを経て、細胞に分化すると考えた
のです。そうすると、白血球やリンパ球(白血球の一種)は、組
織に分化する前段階としてとらえられます。
 STAP細胞を小保方氏はマウスの脾臓のリンパ球を取り出し
て作製していますが、これは、千島学説の赤血球分化説をそのま
ま行ったものといえます。脾臓というのは、白血球の貯蔵庫のよ
うな役割をする臓器です。
 これで、ビッグファーマがSTAP細胞の発見についてどれほ
ど衝撃を受けたかわかっていただけると思います。STAP細胞
の作製に成功することは、千島学説を蘇らせることと同じである
からです。        ── [STAP細胞事件/091]

≪画像および関連情報≫
 ●忰山紀一著/よみがえる千島学説より
  ───────────────────────────
   既成の学説、すなわち細胞分裂説では説明がつかない現象
  がたくさんある。その顕著な例をあげると、私たち人間の脳
  細胞、肝細胞、筋肉母細胞などは、生後6ケ月以降はまった
  く細胞分裂をしない。なのに、成体での細胞数は、生後6ケ
  月と比べて著しく増加している。このことは組織学者はみな
  知っているが、現在の生物学では説明がつかないため、盲点
  になっている。
   しかし、先に触れたように千島の ”赤血球分化説“ を認
  めれば、この盲点は解決できる。造血現象を発生学的にみる
  と、まず最初に卵子の表面に繊毛ができ、絨毛で卵黄球が赤
  血球に形態変化し、赤血球が分化して細胞は新生される。千
  島のいう卵嚢造血である。哺乳類ではこれに続いて胎盤の絨
  毛で母体の血球から胎児の血球を造血し、細胞を新生する。
  千島のいう胎盤造血である。卵黄嚢も胎盤も発生学的に見て
  消化器系統に属している。
   そこで、出産後、鳥類以下では孵化後は、卵黄や母親の血
  液の補給が絶たれるので、食した食物の消化産物、すなわち
  食物モネラから腸の絨毛で赤血球造血が行われるのである。
  これが千島の ″腸造血説″ である。植物は大地に根をおろ
  し、その根毛から水分と養分をとりいれて、光合成をして生
  長している。動物には根毛はないが、その役割を担っている
  のが腸の絨毛で、絨毛は植物の根毛が伝翻したものと考えら
  れる。              http://bit.ly/1PYoIsF
  ───────────────────────────

忰山紀一氏の本.jpg
忰山 紀一氏の本
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2015年09月14日

●「水と空気で走る車は実現できるか」(EJ第4119号)

 千島学説もSTAP細胞も、それと利害のある勢力によって潰
されたという話をしています。そういう話をすると「陰謀論」と
いうラベルを貼られてしまいそうですが、それを覚悟してここま
で書いてきています。
 千島学説の内容は、トンデモ学説どころか、現代医学の常識よ
りも、はるかに分かり易いし、説得力があります。「食は血とな
り肉となる」──これは人間であれば誰しも実感していることで
はないでしょうか。
 とくに臨床現場の医師は、患者を診察すればするほど現代医療
の常識に疑問を感じている人は多いといわれます。しかし、それ
を口にしたり、実際にその究明に乗り出したりすれば、大学病院
などの白い巨塔では、医師としての将来はなくなってしまうので
す。つまり、おかしいと思いながらも、巨大な勢力のかべに遮ら
れ、それを修正できないでいるといってよいと思います。
 あるサイトにこんな話が出ていました。1970年代はじめの
頃の米国での話です。オハイオ州に住むスタンリーとスティーブ
ンという双子の兄弟がいたのです。2人は小さいときから、もの
作りが上手で、いろいろなものを作っていたといいます。
 1973年に、第1次オイルショックが世界中を襲い、ガソリ
ン代が高騰し、ガソリンが品切れになって入手できなくなるとい
う事態が生じたのです。米国はもちろん世界中の先進国の経済に
暗雲が垂れ込めたのです。
 ちょうど、30歳になったスタンリーは、それに刺激されてあ
るものの制作に没頭したのです。それは、「ガソリンの代わりに
水で動く自動車エンジンの開発」です。使える水は特殊なもので
はなく、水道水、雨水、川の水、海水など、水なら何でもOKと
いう夢のような技術の開発です。
 開発にはもちろん巨額の資金が必要ですが、2人のベルギー人
の億万長者がその研究に興味を持ち、資金を提供してくれたので
研究は順調に進んだといいます。そして1998年3月、スタン
リーはその夢のエンジンの開発に成功したのです。
 そして、出資者のベルギー人2人と、スタンリーとスティーブ
ンで乾杯をしてお祝いをしたのですが、乾杯直後にスタンリーだ
け倒れ、57歳の若さで死亡してしまったのです。明らかに毒殺
と思われたのですが、死因を調査したコロンバス市警察署は「病
死」と判断したのです。
 この出資者のベルギー人は、おそらく巨大石油資本から派遣さ
れた殺人者であると思われます。もし、水だけで走る車が本当に
出現したら、儲からなくなると考えたのでしょう。
 実は、この話は実話なのです。この水で動くエンジンの開発者
は、スタンリー・アレン・メイヤー氏であり、故メイヤー氏につ
いて、このサイトでは、次のように書いています。
─────────────────────────────
 ガソリンを使わないで、水で走るエンジンができたら今世界中
が抱えている沢山の問題、地球温暖化、環境汚染、石油を求めて
の侵略戦争が、たちまち解決します。
 またそれ以上に私達一般庶民にとって嬉しいのは、ガソリン代
が全くいらなくなるのですから夢のような話──ブッシュを始め
として石油で旨い汁を吸っている連中にとっては悪夢──ですか
ら、もう少し詳しく知る価値はあると思います。ましてその研究
に没頭し、完成にまでこぎつけたスタンリー・アレン・メイヤー
という人間は、世紀の偉人としてもっと世に知られるべきなので
はないでしょうか?          http://bit.ly/1FyQvdN
─────────────────────────────
 このように人類にとって本当に役立つ夢のような技術は、この
ようにすべて抹殺されてしまうのです。常温核融合の技術しかり
千島学説しかり、STAP細胞しかりです。STAP細胞事件で
は人が一人亡くなっているのです。
 しかし、このスタンリーのアイデア、水で動く車──正確には
水と空気で走る車は、どうやら2017年には現実のものになり
そうです。次のサイトで、走行デモの動画が見られます。
─────────────────────────────
 トヨタ・プリウスに代表されるハイブリッドカーが街中にあふ
れ、さらにニッサン・LEAFのように100%電気の力で走行
するEV(フルEV)の姿を見かけることも多くなってきましたが
今度は水と空気を燃料にして走行する「空気アルミニウム電池自
動車」の開発が進められています。
 2017年には、ルノー・日産アライアンスによって実用化さ
れる予定であることも明らかになってきたこの技術は、従来のガ
ソリンの替わりに普通の水をタンクに給水し、アルミニウムと反
応する際に生じる電力をエネルギーとして利用するというもので
理論上は1600キロメートルという距離をノンストップで走り
続けることが可能とされています。   http://bit.ly/1jrP5Xc
─────────────────────────────
 初代ロックフェラーが医療事業を支配しようとしたとき、一番
気を使ったのは、マスメディアの支配であるといわれます。企業
が政治とマスメディアを支配してしまえば、どんなことでもでき
るからです。
 これによって、千島学説のような真の医療に役立つ学説がこれ
までほぼ完全に封印されてきたのです。9月10日のEJ第41
17号の添付ファイルに、腸管造血を伝えた1958年3月28
日付の読売新聞記事を付けましたが、森下敬一博士によると、こ
の掲載以降、読売新聞はこれに関する報道を一切やめてしまった
そうです。他のメディアも同じです。
 おそらくどこかから「報道するな!」の圧力がかかったものと
思われます。しかし、現在はインターネットというものがあり、
これを含めて報道を完全に規制するのは、困難であると思われま
す。千島学説についてもネット上には多くの記事があり、誰でも
読むことができるようになっています。もはや言論封殺は困難な
時代なのです。      ── [STAP細胞事件/092]

≪画像および関連情報≫
 ●水で動く自動車の原理/中央日報
  ───────────────────────────
   (水で走る車の)原理は比較的簡単だ。カン教授が試験管
  に入れた銀色の固体はカドミウム・ニッケルなど金属粉末を
  薄い膜で覆った「カプセル」だ。カプセルが溶け、金属が水
  と反応する。水分子(H20)から酸素(O)を取り出し、
  水素(H2)を発生する酸化反応が起きるのだ。この技術は
  6月に国内特許を受け、国際特許も出願した。今までは特許
  のため秘密裏に研究してきたが、特許を受けてからはこれを
  公開している。
   ◇水素保存技術が課題=油の代わりに水素エンジン・水素
  燃料電池で動く自動車はすでに登場している。しかし水で走
  る水素自動車が出てくるには、▽水素発生速度を高める技術
  ▽水素保存技術、▽金属粉末再生技術−−が開発されなけれ
  ばならない。
   現在、カン教授は1秒当たり2グラムの水素をつくる技術
  を確保している。今後は金属カプセルの大きさを縮小し、1
  秒当たり7グラムの水素をつくる技術を開発する計画だ。1
  秒当たり7グラムなら装甲車も動かせる。
   水素保存技術は発生した水素をひとまず高分子化合物や炭
  素ナノチューブなどに保存する技術だ。車の運転状態と関係
  がなく一定の水素を供給するのに必要となる。金属粉末再生
  技術は、太陽光熱・風力など新再生エネルギーで酸化した金
  属粉末を再び利用できるよう再生するというものだ。
                   http://bit.ly/1NqQ0dO
  ───────────────────────────

水と空気で走る自動車.jpg
水と空気で走る自動車
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2015年09月15日

●「海水で病気が治っては儲からない」(EJ第4120号)

 人類のために役立つ貴重な発見をしながら、既得権団体の利益
を損うということで、貴重な発見がそのまま闇に葬られようとし
ているSTAP細胞のようなケースは、千島学説をはじめとして
まだたくさんあるのです。
 1907年にはじめてのクリニックをオープンし、1910年
までにフランスに70ものクリニックを開き、50万人以上の命
を救ったフランスの偉大な医師兼生理学者がいます。
─────────────────────────────
      ルネ・カントン/1866〜1925
─────────────────────────────
 カントンは「海水は生命を生かす源ではないか」と考えていた
のです。そこでカントンは、1897年に、とんでもない実験を
行っています。それは、愛犬の血液を海水に入れ替えるという途
方もない実験です。この実験の記事は、『ザ・フナイ』の中で、
船瀬俊介氏が連載している記事を要約したものです。
 そんな「残酷なことを!」と誰だって考えます。そんなことを
すれば、愛犬は死んでしまうに決まっています。海水注入は輸血
ではないのです。海水で、水分とミネラル(塩分)を補給しても
肝心の血球成分──血球がないから生きてはいけないはずです。
しかし、カントンは実験を敢行したのです。
 愛犬の体重は5キログラム。その愛犬に同量の海水を犬の血管
に注入を開始したのです。そして90分かけて、約3・5リット
ルの海水を犬に注入したのです。
 実験の結果はどうだったのでしょうか。
 海水の注入中犬は、腹部が膨張し、グッタリして体温も下がり
腎臓排泄機能も弱まって、生命活動が低下していったのです。と
ころが、注入が終わるとすぐに体温が上がり、生理作用は回復、
実験5日後には、体力はすっかり回復して元気を取り戻し、体重
も元に戻ったのです。そして、むしろ以前よりも元気に、跳ねま
わったといいます。海水によって、細胞生命は完全な状態で生き
ることをカントンは証明したのです。
 続いてカントンは第2の実験を行ったのです。今度は、体重が
10キログラムの犬の血液を瀉血法で抜き取り、極限まで血を抜
いた後に、前回同様、海水を注入するという実験です。つまり、
極限まで血液を抜き取り、次に同量の海水を注入すると、どのよ
うになるかという実験です。これは、大量に出血した患者に、海
水で輸血したのと同じです。カントンは、この実験をなんと公開
で行ったのです。
 それでも犬は死亡しなかったのです。実験の結果、次の4つの
ことが観察されたのです。
─────────────────────────────
        1.白血球の増加傾向
        2.感染に対する抵抗
        3.急速な活力の回復
        4.赤血球の急速回復
─────────────────────────────
 この公開実験の成功によってカントンは、次の結論を発表して
います。それは自身の仮説を裏づける結果だったのです。
─────────────────────────────
 海水は生体内部の機能に働きかける優れた性質を持っている
                   ──ルネ・カントン
─────────────────────────────
 この公開実験は、世界上のメディアで取り上げられ、「カント
ンの犬」として、大反響を巻き起こしたのです。自信を深めたカ
ントンは、第3の実験を行ったのです。それは「白血球が海水中
でも生きるかどうか」の証明です。
 実験に使われたのは、哺乳類(犬、人、ウサギ)、両生類(カ
エル)、爬虫類(トカゲ)、魚類(テンチ)、鳥類(ハト)で、
多岐にわたっています。
 実験のポイントは、「最も過激な細胞の一つである白血球が海
中の中でも機能を保てるか」にあったのです。実験はすべて成功
し、カントンは次の結論を得たのです。
─────────────────────────────
        海水こそ生命を生かす源である
           http://bit.ly/1KbPcCr
─────────────────────────────
 このカントンの実験は、千島学説によって十分説明できるので
す。「食は血となり肉となる」です。生体のなかから血液がなく
なり、海水で水分とミネラルが補給されたものの、肝心の血球成
分がないのに体力が急速に回復したのは、生体の危機的状況に反
応して、体細胞(肉)が血球細胞に戻ったのです。
 しかし、カントンの実験は当時話題にこそなりましたが、その
後、報道が封印され、いまではルネ・カントンの名前を知る人は
ほとんどいなくなっています。それは、やはり、ロックフェラー
医学研究所からの圧力です。初代のジョン・ロックフェラーは、
こういったそうです。
─────────────────────────────
 海水だけで病気が治ってしまったら、儲からないじゃないか
               ──ジョン・ロックフェラー
─────────────────────────────
 もうひとつ、カントンは、同時代のフランスの生化学者、ルイ
・パスツールと医学の考え方が合わなかったのです。パスツール
は、ロックフェラー医学研究所と同じ「対症療法」を主張したの
に対し、カントンは「多くの病気の原因は人体の内部環境のバラ
ンスの乱れにある」と主張し、対立したのです。パスツールの主
張はカントンのそれを圧倒し、カントンは葬り去られたのです。
 聞くところによると、ロックフェラーは、自身の医学研究所の
薬品は一切使用せず、ロックフェラーが信頼する主治医は、カン
トンの「海水療法」を取り入れたそうです。商売のことしか考え
ない身勝手な人物です。  ── [STAP細胞事件/093]

≪画像および関連情報≫
 ●現代医学は大きな嘘に基づいている
  ───────────────────────────
   この嘘は少なくとも150年前に遡る。ルイ・パスツール
  が死の床にあった、1895年あたりまで歴史を遡ってみよ
  う。彼の死に立ち会った人々は、パスツールの最後の言葉を
  詳しく語った。「私の細菌理論は間違っていた。細菌を取り
  巻く環境が病気を左右するのだ」と。
   もし巨大な権力を持つものがこの嘘を利用して巨万の富を
  築く可能性を見いださなければ、このとき世界観がかわって
  いたかもしれない。現実には製薬産業の医療に対する強い締
  め付けによって、この嘘は現在に至るまで膨らみ続けた。
   それはすべてルイ・パスツールとアントワーヌ・ベシャン
  から始まった。一方は有名で称賛を浴びた偽物、他方は変わ
  り者扱いされた、真実を追求する科学者であった。彼らの周
  りに起こった論争は医学者を2つの陣営に分割するこ
  とになった。
   一つは monomorphistsであり、他方はpleomorphists (多
  形態性)である。Pleomorphism は1800年代初頭に発見
  された概念である。多形性の微生物は形を変える(多形、変
  形)微生物のことである。ウイルスは細菌、そして菌類へと
  形状を変え、またその逆にも戻る。すべての細菌は形を変え
  る。病院の研究室などで、条件を全く変えずに微生物を培養
  した場合、その微生物の形状は変わらないが、例えば成長を
  媒介する pH などを変えた場合、細菌は別のもの、別の微生
  物に変化する。          http://bit.ly/1KbZcf6
  ───────────────────────────

ルネ・カントン.jpg
ルネ・カントン
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2015年09月16日

●「ケルヴランの『生体元素転換説』」(EJ第4121号)

 「食は血となり肉となる」という千島学説の腸管造血説が正し
いということになると、食生活を含めた日常生活がきわめて大事
になってきます。
 この「食べる」ということに関連して、科学者を悩ませている
ある謎があります。それは、「ニワトリと卵」の命題です。舩瀬
俊介氏の本から引用します。
─────────────────────────────
 ニワトリが菜っ葉を食べて卵を生む。ただ、それだけなのに、
不思議な現象が存在する。エサの菜っ葉に含まれるカルシウムを
1グラムとする。
 ところが産まれたタマゴは殻を持つのでカルシウムは11グラ
ム。差し引き10グラムのカルシウムは、いったいどこから来た
のだろう?小学校1年生レベルのクイズだ。しかし、なんと現代
科学はこの素朴な問いにいまだ答えることはできない。
                      ──船瀬俊介著
        『STAP細胞の正体/「再生医療は幻想だ」
             復活!千島・森下学説』/花伝社刊
─────────────────────────────
 考えられることはひとつしかないのです。カルシウムがニワト
リの体内で生じたのです。そんなことがありうるでしょうか。
 フランスの生化学者のルイ・ケルヴランは、この現象について
次のように述べています。
─────────────────────────────
 その現象は、菜っ葉の成分のカリウムが、カルシウムに元素
 転換したのである。        ──ルイ・ケルヴラン
               ──船瀬俊介著の前掲書より
─────────────────────────────
 ルイ・ケルヴラン(1901〜1983)は、生体内における
酵素やバクテリアの作用によって、ひとつの元素が別の元素に転
換するという生物学的元素転換という理論を提唱したことで知ら
れる学者です。
 ケルヴランは、フランス政府の命令でサハラ砂漠に赴任して、
そこで働く労働者の「食物と排泄」について研究をしていたので
す。そのとき、「ニワトリと卵の命題」と同じ現象に突きあたる
のです。それは、生体に吸収される元素と、排泄される元素の帳
尻が合わないという現象です。
 たとえば、食物で摂取した以上のカリウムが排泄物から検出さ
れるという現象です。研究の結果、ケルヴランは、それは、食物
中のナトリウムが体内でカリウムに元素転換したのではないかと
考えたのです。そこでケルヴランは、それを論文として著作にま
とめています。このケルヴランの本は、1962年に玄米正食マ
クロビオテックの提唱者である桜沢如一氏によって、次の書物に
翻訳されています。
─────────────────────────────
        ルイ・ケルヴラン著/桜沢如一訳
      「生体による原子転換」/日本CI刊
            http://amzn.to/1ikBpDL
─────────────────────────────
 「ニワトリと卵」の命題に関連して、もうひとつ重要な命題が
あります。それは「植物と動物」の関連の立証です。
─────────────────────────────
   「緑」の草を食べて、どうして「赤」の血が生ずるか
              ──船瀬俊介著の前掲書より
─────────────────────────────
 動物は緑の植物を食べて赤い血を得ています。食べ物が血にな
るという腸管造血説に立つと、体内において、「葉禄素」(クロ
ロフィル)が「血色素」(ヘモグロビン)に転換していることに
なります。
 実は、「葉禄素」(クロロフィル)と「血色素」(ヘモグロビ
ン)の分子式は、添付ファイルにあるように、酷似しています。
異なるのは、中枢に位置する金属元素が違う点だけです。金属元
素は次のように異なっています。
─────────────────────────────
   クロロフィル(葉禄素) ・・・・ マグネシウム
   ヘモグロビン(赤色素) ・・・・      鉄
─────────────────────────────
 これによって次のことが考えられます。ケルヴランの生体元素
転換説が正しいとすると、動物の食べる植物が、生体内でマグネ
シウムが鉄に元素転換されることによって、クロロフィルからヘ
モグロビンが生成されることになります。
 これについて千島学説の研究者である忰山紀一氏は、自著で千
島学説とケルヴランの生体内元素転換説には接点があるとして、
次のように述べています。
─────────────────────────────
 クロロフィールとヘモグロビンは、両者とも4つのピロールリ
ングが結合していて、単なる偶然の類似ではなさそうである。葉
緑素と血色素、すなわちクロロフィールがヘモグロビンに転換す
るということが理解できれば、草食動物が草だけを食べていて、
あの巨大な肉体を形成していることの謎が解ける。(中略)この
二つの学説は接点がある。それは、ケルブラン説は原子レベルに
おける転換であり、千島説は細胞レベルの転換ということで、ど
ちらも変化ということを基本にしている点である。
                      ──忰山紀一著
      『よみがえる千島学説/間違いだらけの現代医療』
                   http://bit.ly/1PYoIsF
─────────────────────────────
 しかし、ケルヴランの「生体内元素転換説」は、千島学説と同
様に、ロックフエラーなどの医療マフィアによって抹殺されたの
です。なぜなら、もしこれを認めるとそれまでの生物学や医学は
成り立たなくなるからです。── [STAP細胞事件/094]

≪画像および関連情報≫
 ●最後の錬金術師/ルイ・ケルヴラン
  ───────────────────────────
   ルイ・ケルヴランがその死の間際まで追究し、そして私た
  ちに残したもの、それは「生物学的元素転換」と「微量エネ
  ルギー元素転換」という二つの命題である。
   生物学的元素転換とは、長年の研究によってケルヴランが
  見出した特殊な生体作用による現象で、生体内における酵素
  やバクテリアの介在によって一つの元素がまったく別の元素
  に転換するという現象と定義することができる。
   たとえば人体にはアミラーゼやプロテアーゼなどの様々な
  酵素が存在しており、生体内の代謝物質を処理する多様な化
  学反応を行なっている。ところがケルヴランによると、こう
  した酵素のあるものは温度やpHなどの特殊な条件の下では
  原子核レベルの反応を生じることがあり、それは原子核物理
  学でいうところの核融合・核分裂に相当する現象だというの
  である。一方微量エネルギー元素転換とは、このような元素
  転換の概念が地質学における変成作用や続成作用、鉱物の相
  転移などに適用されたものである。ケルヴランと後の共同研
  究者のG・シューベルによると、地表面では主に微生物によ
  る元素転換が岩石の変質作用などを生じ、地殻深部では高温
  ・高圧による花崗岩化作用や変成作用として微量エネルギー
  元素転換が生じているというのである。
    http://bit.ly/1FDcDnn
  ───────────────────────────
●図の出典/──船瀬俊介著の前掲書/250ページより

緑の植物が赤い血になる謎.jpg
緑の植物が赤い血になる謎
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2015年09月17日

●「STAP論文が潰された真の理由」(EJ第4122号)

 2015年5月7日から約5ヶ月にわたって書いてきた今回の
テーマ「STAP細胞事件」は来週25日で終了します。書くべ
きことはすべて書いたし、STAP細胞はそれが出現しては困る
勢力によって抹殺されたことが明らかになったからです。
 なぜ、STAP細胞は抹殺されなければならなかったのでしょ
うか。これまで述べてきたことをまとめると、次の3つになると
思います。
─────────────────────────────
 1.STAP細胞の研究を進めると、従来の生物学や医学の
   常識をことごとく覆すことになり兼ねない。
 2.STAP細胞はがんの治療に革命的効果をもたらすが、
   それは既得利権をすべて破壊する力を持つ。
 3.STAP細胞の研究を認めると、iPS細胞は影が薄く
   なり、その世界的利権を失う可能性が高い。
─────────────────────────────
 STAP論文そのものは、論文としては未熟であることは確か
です。そのため、STAP論文はそこから攻め崩されたのです。
潰す方としては、それが一番簡単だからです。
 しかし、重要なのは論文のできではなく、論文の中身です。当
初、理研が本人によるSTAP細胞の追試を渋ったのは、それを
やらせると、それが論文の正当性を認めることになり兼ねないか
らです。小保方氏は自身の会見で「公開でやってもよい」ともと
れる発言をしています。もし、本人が公開で実験し、STAP細
胞が本当にできたら、誰も否定できなくなります。
 それと生物学界や医学界が恐れたのは、STAP細胞の研究を
認めると、必ず千島学説が出てくることです。千島喜久男博士は
多くの論文を書いていますが、千島論文のできはSTAP論文と
違ってほぼ完璧であり、どんな学者もそれを否定できなかったと
いいます。九州大学が学位論文として提出された千島学説を10
年間も店晒しにしたのは、論文の訴えていることが核心を衝いて
いることと、論文そのものがきわめてよくできていたからです。
 そのため、もし千島学説が登場すると、それは従来の生物学や
医学の常識をことごとく覆すことにつながる恐れがあるのです。
したがって、潰しやすいSTAP論文の段階でを集中的に潰した
のです。これが「1」です。
 小保方氏は、2014年1月28日のSTAP細胞の記者会見
で、しめくくりとしてこう述べています。
─────────────────────────────
 従来想定できなかったような新規の医療技術の開発に貢献でき
ると思っています。例えば、これまでだと生体外で組織をつくり
移植するという方法が考えられておりますが、生体内での臓器再
生能の獲得が将来的に可能になるかもしれないし、がんの抑制技
術にも結びつくかもしれない。一度分化した細胞が赤ちゃん細胞
のように若返ることを示しており、夢の若返りも目指していける
のではないかと考えております。      ──小保方晴子氏
            ──毎日新聞科学環境部/須田桃子著
       『捏造の科学者/STAP細胞事件』/文藝春秋
─────────────────────────────
 既に指摘しているように、現代医療は単なる「老化」を病気と
して認定し、莫大な医療費を収奪しています。小保方氏は、ST
AP細胞によって「夢の若返りも目指していける」といっていま
す。これが製薬業界を含む医療側としては、どれほど脅威か計り
知れないものがあると思います。
 さらに小保方氏は、「がんの抑制技術」にも言及しています。
このインパクトはメガトン級です。医療側が小保方氏に対して恐
怖を抱いたとしても不思議ではないのです。なぜなら、現代医療
で一番儲かるのは、がん治療であるからです。STAP細胞はそ
れを根こそぎ変えるパワーを持っています。がん治療には、次の
3大療法があります。
─────────────────────────────
           1.   手術
           2. 抗がん剤
           3.放射線治療
─────────────────────────────
 岡山大学のインターンが付属病院の医療統計を調べたところ、
80%がこの3大療法で死亡していることがわかったのです。そ
こで、これを論文に書いたところ、それは握り潰されてしまった
という話があります。
 年間のがん利権はどのくらいかご存知ですか。15兆円です。
国防費の3倍です。しかも、年々増える傾向にあります。抗がん
剤にいたっては0・1グラムが7万円もするのです。それで治る
のでしょうか。治らないのです。巻末の「画像および関連情報」
の立花隆氏の記事を読んでください。国(厚労省)、製薬会社、
マスコミが組んで何かわるだくみをやっているのです。
 「世界の真実の姿を求めて」というサイトに次のような記事が
出ていたので、ご紹介します。
─────────────────────────────
 厚生労働省にガンの専門技官て(いうのが)いるんです。技官
ていうのは医師免許持ってるんです。要するにプロ中のプロです
よ、日本の厚生行政の。そこに聞いたんですよ。「ズバリ聞きま
す。抗がん剤はガン治せるんですか?」。そしたら、「お答えし
ます。抗がん剤がガン治せないのは常識ですよ」って、はっきり
言った。               http://bit.ly/1O8uc6y
─────────────────────────────
 既得権団体はがん利権は絶対に離さないでしょう。彼らにとっ
て、死活問題になるからです。しかし、STAP細胞が実用化さ
れると、がんの治療法自体が変化する可能性があります。実際に
千島学説によって、がんの治療法を変えている医師も出てきてい
るからです。これが「2」です。「3」については、明日のEJ
で述べます。       ── [STAP細胞事件/095]

≪画像および関連情報≫
 ●『がん/生と死の謎に挑む』/立花隆著
  ───────────────────────────
   僕自身(立花隆)ががんになって癌関係のシンポジウムに
  招かれたときのことです。それは朝日新聞の主催で開かれた
  一般市民向けの大きなシンポジウムだった。僕以外の演者は
  すべて、大学や大学病院のそうそうたる名医ばかりが集まっ
  ていた。昼休みだったとき、控え室でみなが雑談的にいろん
  な話をしていた。いつの間にか話題が抗癌剤の事になってい
  た。抗癌剤がどれほど効かないかの話を一人がしだすと、皆
  が具体的な抗癌剤の名前をあげて、次から次にそれがどれほ
  ど効かないかを争うかのように、話し始めました。
   「結局、抗癌剤で治る癌なんて、実際にはありゃせんので
  すよ」と議論をまとめるように大御所の先生が言い出すと、
  皆そのとおりだという表情でうなずきました。僕はそれまで
  効く抗癌剤が少しでもあるのではと思っていましたが。それ
  じゃ「患者よがんと闘うな」の著者の近藤誠さんの言ってい
  たことが正しかったと言う事になるじゃありませんか?」と
  問うと、大御所の先生はあっさりと「そうですよ、そんなこ
  とみんな知ってますよ」と言いました。私(立花隆)が近藤
  理論が基本的に正しいのだと、認識が大きく変わったのは、
  あの瞬間でした。 ──立花隆著/NHKスペシャル取材班
          『がん/生と死の謎に挑む』/文藝春秋刊
                   http://bit.ly/1O8uc6y
  ───────────────────────────

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STAP細胞の発表会での小保方 晴子博士
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2015年09月18日

●「北里柴三郎にも非情のバッシング」(EJ第4123号)

 昨日のEJで、「なぜ、STAP細胞は抹殺されなければなら
なかったのか」について3つ上げましたが、「3」についてはま
だ述べておりませんので、「3」を再現します。
─────────────────────────────
 3.STAP細胞の研究を認めると、iPS細胞は影が薄く
   なり、その世界的利権を失う可能性が高い。
─────────────────────────────
 もし仮にSTAP細胞が、何らかの勢力によって抹殺されたの
だとすれば、なぜiPS細胞は許されるのかという議論をよく聞
きます。それについての答えは明白です。iPS細胞は「夢の再
生医療」といわれていますが、多くの問題があり、それによって
現代の医療体制を大きく変革する力はないからです。
 iPS細胞の問題点については既に述べていますが、舩瀬俊介
氏は、次の6つの問題点を上げています。
─────────────────────────────
        1.導入ウイルスで感染症
        2.ガン抑制遺伝子を妨害
        3.ウイルスによるガン化
        4.発ガン系遺伝子を刺激
        5.ガン防止ブレーキ破壊
        6.超低効率、超高コスト
──船瀬俊介著/『STAP細胞の正体/「再生医療は幻想だ」
             復活!千島・森下学説』/花伝社刊
─────────────────────────────
 これらの問題点について個々に述べることは、繰り返しになる
し、紙面もないのでやりませんが、要するに、遺伝子操作をしな
ければならないiPS細胞と、それをする必要のないSTAP細
胞ではその使い勝手は比較にならず、もしSTAP細胞の研究が
進めば、iPS細胞の影は薄くなり、やがて消えてしまう運命に
あるといえます。そうすればこの利権は泡となって消えます。
 ルネ・カントン、山極勝三郎、千島喜久男、ルイ・ケルヴラン
ロバート・メンデルソン、そして小保方晴子──これらの人々は
真に人類の役に立つ研究に貢献した人たちであるといえます。し
かし、ここまで見てきたように、いずれも自分たちの事業の既得
権益を冒すとして、その研究成果が闇の勢力によって葬り去られ
た人々であるといえます。しかもそれはけっしてレアケースでは
ないのです。
 フランスのパスツールとドイツのコッホといえば、「近代細菌
学」の権威として知られています。彼らは人類のために貢献した
ように見えますが、実は違うのです。ベンジャミン・フルフォー
ド氏は、次のようにコッホとパスツールを批判しています。
─────────────────────────────
 コッホとパスツールたちがつくり出した「近代細菌学」は、ワ
インの品評会で産地と年代を当てるゲームのように、「この病気
はこの菌でした」という“菌当て競争”ばかりやっていて、肝心
の治療法にはまったく無関心だったからだ。
   ──ベンジャミン・フルフォード著/イースト・プレス刊
   『闇の支配者に握り潰された世界を救う技術』【現代編】
─────────────────────────────
 その治療法を確立したのは誰でしょうか。
 それは、1885年に東洋の島国からコッホのいるベルリン大
学に留学生としてやってきた33歳の若者だったのです。その名
は北里柴三郎──そうです。「日本の細菌学の父」といわれるあ
の北里柴三郎(1853〜1931)です。
 北里は、コッホから「破傷風菌の治療法」の研究を命じられた
のです。破傷風という病気は、傷口から入り込んだ破傷風菌の出
す毒素によって起こる病気で、全身の筋収縮、つまり、全身「足
がつった」状態となり激烈な痛みに苦しみながら死んでいく当時
の難病です。その治療法はなく、パスツールの開発した「予防接
種」によって防ぐしかなかったのです。
 当時破傷風菌は、「他の菌との共生によってのみ生存可能」と
されており、その純粋培養は困難だと思われていたのです。そこ
でコッホは、絶対にできないだろうという前提で北里に治療法の
研究を命じたのです。
 ところが北里は、ごくスタンダードな方法で、2年ちょっとで
その治療法を完成させたのです。破傷風菌の出す毒素を薄めなが
ら、投与して耐性をつけさせ、その血液から血清を取り出すこと
に成功したのです。毒というものは、少量ずつ与えれば、耐性が
ついて、致死量を超えても死ななくなるなどということは、細菌
学を志す者であれば誰でも知っているはずの知識です。北里はそ
れをやったに過ぎないのです。
 しかし、コッホとしては、東洋の未開人に何ができると思って
超困難だと思われる課題を与えたつもりだったのですが、あっさ
りとクリアされ、メンツを潰されてしまったのです。そしてその
腹いせに当時「ベルリン大学日本総督府」といわれた旧東京帝国
大学医学部(現在の東京大学医学部)に何らかの圧力を加えてい
るのです。
 しかし、北里の業績に感激した英国は、細菌研究所を設立して
北里を所長に招聘しようとしたり、米国は高額の報酬を条件に大
学教授として迎えようとしたのですが、北里は科学後進国の日本
の科学推進のため、すべてを断って帰国したのです。そのさい、
ドイツ皇帝は明治天皇に感謝のメッセージを送り、北里にはドイ
ツ人しか与えない「大博士」の称号を贈ったのです。
 しかし、帰国後待っていた北里はひどい目に遭うのです。前に
所属していた内務省からは追い出され、東京大学も北里の受け入
れを拒否し、徹底して北里潰しを行い、医学界から追放しようと
さえしたのです。さらに北里が設立していた伝染病研究所も解体
されてしまいます。まさに「明治時代の小保方晴子」になってし
まったのです。これにはベルリン大学からの嫌がらせともう一つ
理由があったのです。   ── [STAP細胞事件/096]

≪画像および関連情報≫
 ●福沢先生と北里柴三郎/慶応義塾豆百科/50
  ───────────────────────────
  人の一生にとって、ある出会いがその人の生涯を決めること
  がある。北里柴三郎の場合も、福澤先生と出会ったことが、
  彼の人生行路を決定づける上で、大きな役割を果たしたこと
  は否み得ない。北里は熊本の人で東京医学校を卒えるや内務
  省衛生局に入り、当時の局長長与専斎の知遇を得、明治18
  年ドイツに留学、コッホに師事して細菌学を学び、破傷風菌
  の純粋培養と血清療法を発見するなど、数多くのすぐれた研
  究成果を挙げ、明治25年に帰朝した。当時の日本は衛生状
  態もきわめて悪く、各種の伝染病が流行していた。北里は1
  日も早く伝染病研究所を設立することの急務を説いたが、そ
  こには多くの困難があった。北里の終始変わらぬ庇護者であ
  った長与はこうした北里の窮状を福澤先生に打ち明けその援
  助を求めたのである。先生にとって長与は緒方塾以来の親友
  であり、かつ北里の業績にもかねてから注目していただけに
  早速同年10月4日付の時事新報に「医術の新発見」と題す
  る社説を掲げて彼の業績を紹介するとともに、知友の実業家
  森村市左衛門と協力して芝公園の御成門脇に研究所を建て、
  北里の使用に供したのであった。伝染病研究所としてはわが
  国嚆矢のものである。この研究所はその後大日本私立衛生会
  の所管となり、場所も芝愛宕下に移ったが、その時も地域住
  民の激しい反対に対し、先生は時事新報紙上で情理を尽くし
  て説得に当ったことも北里には忘れられ得ぬ感銘であった。
                   http://bit.ly/1FGknFc
  ───────────────────────────

北里柴三郎博士.jpg
北里 柴三郎博士
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2015年09月24日

●「北里柴三郎と森鴎外と脚気の関係」(EJ第4124号)

 現在では、日本の細菌学の父といわれる北里柴三郎が「明治時
代の小保方晴子」的バッシングを受けていたことを知る人は少な
いと思います。それもごくつまらないメンツや誤解による嫌がら
せが原因なのです。今回のテーマの最後として、北里柴三郎にま
つわる出来事をご紹介することにします。
 北里柴三郎はなぜバッシングを受けたのでしょうか。その最大
の原因は「脚気」をめぐる騒動にあるのです。それにあの文豪の
森鴎外もこれに深く関係しています。
 「脚気」とは、ビタミンB1の不足によって起こる病気で、現
在ではなんら重病ではありませんが、かつて日本では国民病とい
われたのです。脚気にかかると、倦怠感や手足のしびれ、むくみ
などから始まり、ひどくなると、末梢神経の麻痺や心臓衰弱で死
にいたる恐ろしい病気だったのです。
 当時日本の陸海軍では、多くの兵士が脚気にかかって死亡する
という事態が起こり、その対策に軍は頭を悩ませていたのです。
当時軍隊全体では26%の兵士が脚気になり、その死亡率は陸軍
で22%、海軍では5%であり、このような脚気の蔓延は、軍隊
にとって重大問題だったのです。
 当時日本の医学は全般的にドイツ医学をその範としていたので
陸軍はドイツ軍隊を手本としたのに対し、海軍は英国海軍から兵
食を含む軍事全般を学んでいました。しかし、米を食べない欧米
人からは発症しない脚気という病気に関しては、欧米の医学にそ
のその知見はまったくなかったのです。
 海軍でこの脚気対策に当たったのは、海軍省軍医の高木兼寛で
す。高木は英国に留学して臨床を重視する英国風の医学知識を身
につけており、海軍ではどの階層の者が脚気にかかっているかを
調べています。その結果、階級が下の水兵に最も多く、下士官に
なると若干少なくなり、将校にはいないことが判明します。これ
によって、高木は脚気は兵食に起因すると考えたのです。
 しかし、欧米風の兵食にすると設備などの面でコストがかかる
などの問題があったものの、最終的に高木は米を使いながら、そ
こに欧米風の料理の試験導入を繰り返しながら、カレーを導入す
るのです。これが有名な「海軍カレー」です。そして以後海軍は
白米は出さず、麦飯を兵食とし、脚気を克服しています。
 これに対して陸軍の責任者は軍医本部次長の石黒忠悳という人
物です。ドイツ医学は学理医学が中心であり、英国医学とは大き
く異なります。石黒は海軍の兵食改善路線を批判し、あくまで米
食にこだわり、ちょうどそのとき大学を卒業して入局してきた若
手医師をドイツに留学させ、研究を命じたのです。この若手医師
の名前は森林太郎──後に文豪といわれる森鴎外です。
 しかし、森林太郎は栄養学的知見や日本の食糧事情をもとに日
本の兵食を論じた報告書を出したものの、脚気については次の記
述をもって逃げたのです。
─────────────────────────────
     米食と脚気の関係有無は、余敢えて説かず
  ──「鴎外は卑怯だったか/軍医森林太郎と脚気」
               http://bit.ly/1F7XcsH
─────────────────────────────
 1885年になって日本で画期的な発見が発表されます。脚気
を引き起こす「脚気菌」の発見です。発見したのは、ベルリン大
学のコッホの高弟、レフレルに学んで帰国した緒方正規です。緒
方は、この功績によって時の帝国大学医学部(以下、東京大学医
学部と表記)で日本ではじめての細菌学の教授に就任します。
 その緒方の下に助手として入ったのが北里柴三郎なのです。ち
なみに、北里柴三郎は森林太郎と同じ東京大学医学部の出身です
が、北里は森よりも10歳年上です。そして、北里は緒方の紹介
でドイツ・ベルリン大学のコッホ研究室に留学することになるの
です。そして、破傷風菌の純粋培養に成功するなど、大活躍しま
すが、そのかたわら緒方の発見した脚気菌について、次の趣旨の
論文を日本の学術誌に投稿しています。
─────────────────────────────
 脚気菌は細菌学の厳密な手続きを経たものではなく、その存
 在は追試では確かめられない。      ──北里柴三郎
─────────────────────────────
 この北里の論文に東京大学医学部は騒然となります。「北里は
師に弓を引いた。師に逆らうのは忘恩の徒である」と非難をした
のです。このことがあったため、北里が数々の成果を上げてドイ
ツから帰国したとき、東京大学医学部は「反北里」の姿勢を鮮明
にしたのです。
 しかし、北里は間違っているものを間違いであると指摘しただ
けです。それは、相手が師であろうとなかろうと関係はないはず
です。人命に関わる話であり、もし、原因が菌でなければ、予防
法や治療法が違ってくるからです。
 高木兼寛軍医の海軍の兵食改革によって、1892年頃にはこ
と海軍に関する限り、脚気で死ぬ兵士は激減したのです。しかし
こういう事実を突きつけてもドイツ医学を信奉する陸軍医務局長
の石黒忠悳は、あくまで海軍の兵食改善に反対したのです。麦飯
が脚気に効くという学理が不明であるという理由からです。この
意見をサポートしたのは森林太郎です。
 そのようにして、1894年に日本は日清戦争に突入するので
す。しかし、石黒は麦飯を兵食に使わなかったのです。しかし、
それは惨憺たる失敗に終わったのです。
 日清戦争時の陸軍の脚気の患者数は4万1431名、死亡者数
4064名に達しています。日清戦争の戦死者数は453名であ
るので、実に9倍以上の兵士が脚気によって死亡していたことに
なります。これほどの明白な失敗はないにもかかわらず、陸軍は
学問的に根拠はないとして麦飯の採用を認めず、反省もしなかっ
たといいます。そして、北里も当時日本の医療の全般を握ってい
た東京大学医学部からは完全な締め出しを食うのです。
             ── [STAP細胞事件/097]

≪画像および関連情報≫
 ●脚気と日露戦争と森林太郎
  ───────────────────────────
   森林太郎は明治三十五年、九州小倉の第十二師団の軍医部
  長から、第一師団の軍医部長に転任することになり、再び東
  京に帰ってくる。明治37年2月、日露戦争が始まった。戦
  争が始まると、陸軍医務局長の小池正直が全軍の衛生問題・
  兵食問題を統括することになった。ところが、麦飯と脚気の
  〈原因的関係〉を認めたはずの小池だったが、兵食は米食と
  なった。日露戦争後、責任を問われた陸軍医務局の田村俊次
  は、挽き割り麦は虫が付きやすく、輸送上困難だったため、
  37年4月までは一粒の麦も送らなかったと弁明しているが
  その真相はよくわからない。(中略)
   その結果、日露戦争での脚気患者数は25万人、脚気によ
  る死者は27800余名という大変な事態になった。一方、
  海軍はほとんど脚気患者を出すことはなかった。高木兼寛の
  麦飯の脚気予防効果の根拠は、当時の栄養学の知識をもって
  しても誤っていたのだが、麦飯が脚気に現実に有効であるこ
  とは、論理の正しさとは別に証明されたといえよう。
  特に海軍の側から、陸軍は厳しい批判にさらされることにな
  る。森林太郎が小池正直の跡を継いで医務局長に就任したの
  はその時期だった。──「鴎外は卑怯だったか/軍医森林太
  郎と脚気」より          http://bit.ly/1F7XcsH
  ───────────────────────────

森林太郎/北里柴三郎.jpg
森 林太郎/北里 柴三郎
posted by 平野 浩 at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | STAP細胞事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月25日

●「北里への執拗で陰湿なバッシング」(EJ第4125号)

 どこの国の官僚もそうかもしれませんが、日本の官僚は自分の
やったことに対して絶対にミスを認めないといわれます。役所は
減点主義であり、ミスを認めればそれだけ出世が遅れてしまうか
らです。それに、森林太郎(森鴎外)にも責任の一端は十分あり
ます。彼は脚気菌はないとする北里柴三郎を批判する論文を書い
ているからです。
 脚気の予防には、海軍においては麦飯を兵食にすればよいとい
う結果が出ていたにもかかわらず、陸軍は脚気菌の存在にこだわ
り、あえて麦飯を採用せず、白米を兵食にした結果、日清戦争の
戦死者の9倍の脚気による死亡者を出し、戦争には勝利したもの
の、日本軍に多大の損害を与えたのです。
 それでも高木兼寛軍医や森林太郎は、北里らの主張することは
学理的根拠がないとしていっさい誤りを認めず、謝罪しなかった
のです。それでも彼らは東京大学医学部という鉄壁のバリアに守
られていたので、彼らに対して責任を問う声は上がらなかったと
いいます。その北里も東京大学医学部の出身なのです。
 しかし、東京大学医学部は北里を「忘恩の徒」として糾弾し、
北里が国内で事実上研究を続けることができないようにしようと
したのです。このままでは北里は国外に去ることを恐れた内務省
は、国立感染症研究所の設立計画を何回も閣議に提出したのです
が、すべて廃案にされてしまったのです。
 そこで内務省の幹部は、OBを介して福沢諭吉に助けを求めた
のです。福沢は、優れた学者を擁しながら無為に置くのは国家の
恥であるとし、芝公園の自分の所有地を提供し、私財を投じて研
究所を設立します。1892年の暮れのことです。これが日本初
の「伝染病研究所」です。このようにして民間資本で発足した日
本の伝染病研究所は、やがてドイツのコッホ研究所、フランスの
パスツール研究所と並んで、世界3大研究所のひとつと称される
までになるのです。1899年、伝染病研究所は、内務省の所管
になります。しかし、その設立には、このようないきさつがあっ
たことを知る人は少ないと思います。
 1894年に香港でペストが流行し、欧米各国はその原因菌の
発見に全力を上げていたのです。北里も、内務省から香港に派遣
されたのですが、香港到着2日後に早くもペスト菌を発見し、世
界中を驚かせています。これは英国の雑誌に論文として発表され
たのですが、コッホ研究所の追試でも確認され、北里は世界中の
称賛を浴びたのです。
 ところが、日本での評価は正反対だったのです。北里の発見し
たのはペスト菌ではないと非難する論文が十分な科学的裏付けも
なしに次々と発表されたからです。そのなかには、森林太郎の論
文もあったといいます。
 1901年、科学界のビッグイベントであるノーベル賞が発足
し、第1回のノーベル医学生理学賞を獲得したのはコッホの弟子
であるベーリングで、受賞理由は「ジフテリア血清療法の開発」
だったのです。
 血清療法は、医学に革命をもたらした治療法であり、ノーベル
賞の受賞は当然ですが、そもそも血清療法は北里がコッホ研究所
において破傷風菌について既に開発しており、ベーリングの研究
は、その二番煎じに過ぎなかったのです。
 しかし、ベーリングにはドイツの国を上げての支援があったの
に対し、北里は国を上げて足を引っ張られていたという決定的な
違いがあったのです。このようにして、日本はむざむざノーベル
賞の最初のページに、日本人の名前を記すという栄誉を自らの手
で潰してしまったのです。
 これほど国益を損うことをしながらも東京大学医学部は、北里
柴三郎を許さなかったのです。それは北里が世界的に認められる
業績を上げれば上げるほど、ひどくなっていったのです。執念深
さというか、陰湿な嫌がらせというか、根深い嫉妬というか、そ
こまでやるかという空恐ろしささえ覚えます。そういうものが日
本の医学、生理、生物学界にはあるのです。
 1914年、政府は、所長の北里には何の相談もなく、突然伝
染病研究所を内務省の所管から文部省の所管に移し、東京大学の
下部組織にすると発表したのです。これは、東京大学によって伝
染病研究所が乗っ取られたことを意味します。
 この扱いに激怒した北里以下、所員全員は辞表を叩きつけて伝
染病研究所を去ったのです。その後、北里は北里大学を創立した
り、慶應義塾大学医学部の初代学部長に就任するなど活躍を続け
1931年に78歳で亡くなりました。北里が取れなかったノー
ベル医学生理学賞を日本人がようやく受賞するのは、北里の死後
56年後の1987年だったのです。
 現在、北里柴三郎について調べると、表の文書に関しては、こ
こで述べた裏側の事情については、いっさい伏せられており、日
本の細菌学の父として紹介されているだけです。これほどのバッ
シングにもかかわらず、これだけ数多くの業績を遺したのですか
ら、北里柴三郎は偉人といえます。
 今後の小保方氏について、ベンジャミン・フルフォード氏は、
米軍から勧誘されるのではないかと述べています。具体的には、
DARPA(国防高等研究計画局)への勧誘です。常温核融合の
マーティン・フライシュマンとスタンレーポンズがいるとされる
研究機関です。この常温核融合技術は既に完成し、実用化されて
いるとされています。
 小保方氏には、研究室とともに潤沢の研究資金が提供され、S
TAP細胞研究の継続を保証するという条件で勧誘される可能性
は十分あります。既にSTAP細胞の国際特許は、チャールズ・
バカンティ氏に移っており、理研とは縁が切れています。
 STAP細胞は、再生医療の分野はもちろんのこと、人間の老
化現象を遅らせ、細胞を若返らせる可能性を秘めています。実用
化が進めば、さまざまなことに活用できる夢の技術です。日本は
この貴重な技術を寄ってたかって潰してしまったのです。もった
いないことです。 ── [STAP細胞事件/098/最終回]

≪画像および関連情報≫
 ●STAP細胞が不老不死が現実に
  ───────────────────────────
   STAP細胞は、この100年、医療業界が築き上げてき
  た「老化ビジネス」を根本からくつがえす可能性を持ってい
  る。なぜならその「老化」を治すのが、STAP細胞最大の
  「薬効」だからである。
   STAP細胞は、切断された腕を再生医療で生やすという
  程度のものではない。STAP細胞がもたらす「夢の技術」
  とは、「老化の治療」なのだ。老化とは、体細胞が分裂する
  際、ある一定の割合で起こる複製エラーで細胞数が減る現象
  をいう。30代のとき60兆個あった細胞は、80代を超え
  ころには40兆個近くまで減る。当然、あらゆる機能が低下
  し、健康に支障をきたす。
   さて、STAP細胞は「万能細胞」なので、活動を休止し
  ている幹細胞を復活させることができる。つまり、20兆個
  減った細胞を、STAP細胞でもとの60兆個まで戻すこと
  が可能なのだ。よぼよぼの80代のおじいさん、おばあさん
  が、20代、30代の「若さ」を復活させることができるの
  だ。たとえ胃ガンになつて胃を全摘したとしても、STAP
  細胞で胃を再建すれば新品の胃にとり換えることができる。
  脳細胞が減って認知症になりかけても、脳内にSTAP細胞
  を注射してやれば脳細胞がもとの数に戻って症状は治まる。
  もしSTAP細胞が完全に実用化されたら、年に数回、ST
  AP注射を打つだけで、ほぼ永遠に「若さ」を維持できるこ
  とになる。      ──ベンジャミン・フルフォード著
   『闇の支配者に握り潰された世界を救う技術』【現代編】
                    イースト・プレス刊
  ───────────────────────────

伝染病研究所(芝公園).jpg
伝染病研究所(芝公園)
posted by 平野 浩 at 03:00| Comment(1) | TrackBack(0) | STAP細胞事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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