の11日にも設立総会を開く運びになっています。同じ日に参議
院で「社会保障と税の一体改革」特別委員会が立ち上がり、参議
院での審議がはじまります。
参議院の採決がいつになるかわかりませんが、法案が可決され
ることは間違いないことです。問題は、野田政権がいつ解散総選
挙に踏み切るかです。そのかぎを握るのは、またしても特例公債
法案です。ちょうど一年前に菅内閣が退陣したのも、この特例公
債法案の成立と引き換えだったのです。
本来このような国民の生活に直結する法案を政争の具にするの
は、あってはならないことです。しかし、菅内閣は自らの最初の
参院選で大敗し、ねじれを作った張本人なのですから、それは仕
方がないことであるともいえます。米国でもオバマ政権が同じ目
にあっています。
このこともあって、解散は秋口に行われるとみられています。
あるいはもっと延びる可能性もあります。もし、解散総選挙が行
われた場合、民主党の惨敗は確実ですが、そうかといって自民党
と公明党が大勝するとは思えないのです。
大阪の橋下市長の率いる地域政党・大阪維新の会は本当に国政
に進出してくるのか、石原東京都知事の新党はできるのかどうか
──現時点では予測がつかない状況です。
既成政党としては、できれば大阪維新の会には国政に出てきて
欲しくないと考えるからなのか、民主、自民、公明、みんな、国
民新の与野党5党が「大阪都構想」の実現を後押しする法案に正
式合意しています。何となく橋下市長におもねっているように見
えなくもありません。
このような政治の動きに対してテレビや新聞はどのように伝え
ているかというと、不偏不党の精神はどこへやら、きわめて偏っ
た報道を続けています。とくに小沢一郎氏に対する人物破壊的報
道は、小沢氏が検察審査会に強制起訴された小沢裁判で一審無罪
を勝ち取った現在でも、止むことなく続いているのです。
現在、われわれはかなり発達したIT社会で生活しています。
そういう現代社会で正しい判断をするには、リアルとネットの両
方のメディアからの情報をチェックしないと、大きく判断を誤る
ことになります。
その格好の例として上げられるのが小沢新党の支持率です。A
NNの調査によると、小沢新党の支持率は次の通りです。
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小沢新党に期待する ・・・・ 13%
小沢新党に期待しない ・・・・ 80%
1000人に対する固定電話調査/7月2日
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新党は本日時点でもまだ結成されていないのです。実は、でき
ていない時点で新党の支持率を世論調査したことは、今までに一
度もないことです。それを先回りして調査し、上記のような結果
を公表し、小沢新党の出鼻をくじく──このようなことを現在の
記者クラブメディアは平気でやります。
この調査をもって、13%の支持率は民主党の支持率と大して
変わらないとする意見もあるようですが、これは統計的に考えて
間違っていると思います。
これに対して「ヤフー・ジャパン/みんなの政治」は、7月2
日に、同じ趣旨で調査を行っていますが、その結果はリアルの新
聞調査とは真逆の結果になっています。
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投票総数 12439
支持する ・・・ 73%(9137)
支持しない ・・・ 24%(2937)
どちらともいえない ・・・ 3%( 365)
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これまで新党結成というと、せいぜい数人から10人程度しか
集まらないのが普通であるなかで、40人近い国会議員が離党し
たのですから、本来なら大ニュースであるのに、メディアはそれ
を正しく伝えていないのです。
みんなの党、立ち上がれ日本、新党改革、新党日本など──い
ずれも数人の規模です。あれほどメディアによって叩かれ、控訴
されているので今も刑事被告人でもある政治家が、そのハンデに
もかかわらず、現職国会議員、まして与党議員をこれほどの人数
引き連れて離党したのですから、そのリーダーシップは大変なも
のと考えるのが普通ではないでしょうか。
そういう意味で、小沢新党が今後どのように仕掛けてくるか予
断を許さないものがあります。そういうとき、今後の日本政治の
かぎを握るといわれている橋下市長率いる大阪維新の会の動向が
注目されているのです。
現在、橋下大阪市長が石原慎太郎都知事が立ち上げるとされる
新党と組むかどうかが話題の焦点になっていますが、橋下徹とい
う人物は何者なのでしょうか。大阪府知事として活躍し、現在は
大阪市長に転じて大阪改革に取り組んでいることは周知の事実で
すが、小沢氏と違って政治家としての経験はごくわずかです。
そこで、今日からのEJの新しいテーマは、橋下徹という人物
に焦点を当てることにしたいと思います。
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橋下徹大阪市長研究/日本の政治はどこに向かうか
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私はテレビや報道を通してしか橋下氏のことを知りません。彼
が日本テレビ系の『行列のできる法律相談所』のレギュラー弁護
士だったときもその番組を見ていないのです。しかし、彼につい
て書かれた本も増えてきています。そういう情報をできるだけ集
めて熟読し、EJとしての「橋下徹大阪市長研究」を展開して行
くつもりです。 ―── [橋下徹研究/01]
≪画像および関連情報≫
●文藝評論家/山崎光太郎氏のブログより
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誰が、どういう組織が「小沢夫人離縁状」なる紙爆弾・怪文
書を全国にばら撒いたのか、という問題こそマスコミやジャ
ーナリズムは追及すべきだと思うが、まったくその気配はな
い。ましてや紙爆弾・怪文書を全国にばら撒いたのが野田佳
彦首相周辺だとすれば、日本国の存亡にもかかわる大問題、
大スキャンダルのはずだが、まったく追及の動きはない。マ
スコミも、怪文書騒動の仲間、共犯者ではないのかと思うし
かない。さて、この怪文書騒動に食いついてきたのが、また
また立花隆である。立花隆は、つくづく怪文書、インチキ資
料、偽造文書、ガセ証人・・・がお好きな人である。「金沢
敬」という謎の人物が、「小沢一郎潰し」の生き証人として
登場してきた時、すばやく「これで小沢一郎は終わった・」
と宣言したのも立花隆だったが、今回も、早速、その立花隆
センセイが、「小沢夫人離縁状」なる紙爆弾・怪文書に、ダ
ボハゼのごとく食いついてきた。そして、「週刊文春」の続
報に登場して、またまた「小沢一郎は終わった・・・」と宣
言している。(以下、URL)
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20120626/1340661689
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注目の橋下市長大阪市長