2008年02月14日

●なぜ恐怖を煽るのか(EJ第2264号)

 われわれは、何か自分として自信のないことを述べたり、書い
たりするときに、次のようなテクニックを使って表現をぼかすこ
とがあります。
―――――――――――――――――――――――――――――
         ・・・であると思われる
         ・・・であると確信する
         ・・・ と叫ばれている
         ・・・ といわれている
―――――――――――――――――――――――――――――
 既出の薬師院仁志氏は、環境問題に関してはとくにこういう表
現が多いといっているのです。薬師院氏は、この問題に関連して
2006年1月22日に実施された大学入試センター試験の問題
を取り上げています。
―――――――――――――――――――――――――――――
 人口増加や人類の経済活動の活発化にともなって、化石燃料の
 大量消費や森林伐採が進んできた。これらは、大気中の「ア」
 の増加をもたらすため「イ」の原因の1つと考えられている。
 この問題に対処するため省エネルギー技術の開発や自然エネル
 ギー技術の開発や自然エネルギーの利用などが叫ばれている。
    「ア」 ・・・ 二酸化炭素、 窒素
    「イ」 ・・・ 地球温暖化、酸性雨
     ――2006.1.22/大学入試センター試験問題
―――――――――――――――――――――――――――――
 問題は誰でも解けるでしょう。「ア」は「二酸化炭素」であり
「イ」は「地球温暖化」です。一般的には、ごく常識的な問題で
あるといえます。
 しかし、これは理科の問題なのに、「考えられている」と「叫
ばれている」という表現が使われています。これは、「問題の焦
点は科学の真贋論争ではない」と科学環境ジャーナリストがいっ
ているテーマなのです。これが科学を教える理科の問題として出
題されていることに関して薬師院氏は次のように述べています。
―――――――――――――――――――――――――――――
 そもそも、なぜ「考えられている」ことや、「叫ばれている」
 ことが、客観的事実を問うべき「理科」の設問になるのだろう
 か。まさか、理科の試験の正解を、「科学的疑問などという決
 まり文句でごまかすべきではない」というわけではあるまい。
 かくして様々な経路で「カタストロフを訴え」られ続けた人々
 は、知らぬ間に温暖化論の恐怖に支配されてしまう。    
                     ――薬師院仁志氏
 ――『暴走する「地球温暖化論/洗脳・煽動・歪曲の数々」』
                       文藝春秋社刊
―――――――――――――――――――――――――――――
 薬師院氏のいう「知らぬ間に温暖化論の恐怖に支配されてしま
う」という言葉は決して誇張ではないと思います。地球温暖化問
題には関しては、ここまで述べてきたこと以外にも、まだまだ大
きな疑問がたくさんあるのです。それは、このあと書いていきま
すが、これをマスコミ攻勢を含めて一斉にやられると――もう既
にそうなっていると思いますが、地球温暖化という前提は揺ぎな
いものになってしまいます。
 マイクル・クライトンの『恐怖の存在』の中には、次のように
書いてあるのです。
―――――――――――――――――――――――――――――
 「急激な気候変動」であれば、どんな現象であろうと適用でき
 るだろう。洪水、大寒波、サイクロン、ハリケーンなどは、毎
 年どこかで起こるものだ。こういう現象が新聞やテレビでとり
 あげられないことはない。そんな現象が起きるたびに温暖化に
 起因する「急激な気候変動」のせいだと喧伝すればいいのさ。
    ――マイクル・クライトン著、『恐怖の存在』上下より
                   酒井昭伸訳/早川書房
―――――――――――――――――――――――――――――
 現在、まさにこれが行われているのです。例えば、どこかで大
洪水が起きたとします。そのとき、次のような報道が出されたら
国民はどう思うでしょうか。
―――――――――――――――――――――――――――――
 ○○日に起こった大洪水は、これから頻繁に起きることの一例
 に過ぎません。これからはますます異常気象が増えていくので
 す。洪水、旱魃、トルネードなどなど。それもこれも、みんな
 地球温暖化が招いた結果なのです。
―――――――――――――――――――――――――――――
 なぜ、こうなったのでしょうか。
 その最大の原因は、米国の元副大統領アル・ゴア氏のアカデミ
ー賞に輝いたドキュメンタリー映画『不都合な真実』と、同名の
書籍にあります。この映画をご覧になったでしょうか。
 映画はすさまじい映像と音のオンパレードであり、正直恐怖感
を覚えます。まさにマイクル・クライトンの『恐怖の存在』その
ものです。
 映画をご覧になっていない方は、次のURLをクリックして、
この映画の予告編を見ていただきたいと思います。
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         http://www.futsugou.jp/
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 映画は、ゴア氏が地球温暖化について訴える講演を元に構成さ
れています。彼は、冒頭に「ほんの一瞬だけ大統領だったゴアで
す」と話し出し、笑いを取りながら講演を進めるのです。
 しかし、彼の訴える内容には明らかなウソが多いのです。これ
についても「朝まで生テレビ」でも討論が行われたのですが、専
門家はこぞって「大した問題ではない」といっているのです。
 本当にゴア氏のいっていることは正しいのか。どこにウソがあ
るのか――明日から、この問題についてメスを入れていきたいと
思います。         ――[地球温暖化懐疑論/06]


≪画像および関連情報≫
 ・映画『不都合な真実』について
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  二酸化炭素などの温室効果ガスが増えることで地球の気温が
  上がる「地球温暖化現象」。これにより海水面の上昇や異常
  気象、巨大ハリケーンの発生、生態系の変化といった事態が
  引き起こされている。このままいけば、植物や動物、そして
  人類は危機的な状況に陥ってしまうだろう。こうした地球温
  暖化問題に心痛めた元米副大統領のアル・ゴアは、環境問題
  に関するスライドを世界中で開催。人々の意識改革に乗り出
  していく。  http://www.eigaseikatu.com/title/s-16345
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恐怖の存在.jpg
posted by 平野 浩 at 04:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 地球温暖化懐疑論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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