2008年02月13日

●太陽活動主因説はなぜ劣勢か(EJ第2263号)

 人類が排出するCO2が温室効果となって地球の気温が上昇す
る――これが人為的地球温暖化論の基本です。これと異常気象が
どのように関係するのでしょうか。
 異常気象の原因のひとつが「海水温の上昇」であるのは、正し
いといえます。それなら、海水温はどのようにして上昇するので
しょうか。
 人為的地球温暖化論によると、北極・南極の氷が溶けることや
温まった空気が海水温を上昇させる原因になったと主張している
のですが、これには大きな疑問があるのです。
 仮に水の入った鍋に対して、下からではなく、上から熱を加え
てどれほど水温を上昇させることができるでしょうか。
 上から多少の熱を加えたところで、鍋の水温にはほとんど変化
はないわけです。まして大氣の温度が5℃程度上がったところで
また、両極の氷が多少溶けたところで、広大なる海洋が温められ
るには途方もない時間がかかるはずです。
 はっきりいえることは、特定地域における去年や今年の海水温
の上昇が、長期的な温暖化に起因するという根拠は何もないとい
うことなのです。したがって、気象学者にそのことを聞いても、
明確な回答は返ってこないのです。「朝まで生テレビ」での専門
家の意見がいまひとつ迫力を欠いていたのは、根拠を示して明言
できることがあまりないからです。
 しかし、マスコミはそういうことでも「・・の可能性がある」
とか「・・と考えられる」というように書いてしまうので、それ
を読む人が正しい判断を誤ることにつながるのです。
 それでは、海水温の上昇の本当の原因は何なのでしょうか。気
象学者でもわからないのでしょうか。
 ひとつかなり確からしい根拠があるのです。それは太陽の黒点
数と海水温との関係です。気象庁編『異常気象レポート‘89』
のグラフを添付ファイルにしてあります。この上のグラフを見る
と、太陽の黒点数の増大と平均海面水温との間には明らかに相関
があるといえます。このようなデータは気象学者なら誰でも知っ
ているはずなのです。しかし、彼らの多くは、この太陽黒点説を
自ら口にしようとはしません。それは地球温暖化説が錦の御旗に
なっているので、あえてさからわないのです。
 上のグラフの左側の縦軸が「海面水温偏差」となっているのは
水温が夏に高く冬は低いのは当たり前なので、太陽活動の海面水
温に対する影響をきちんと見るには、単なる水温の絶対値ではな
く、各月の平均的な水温と実際の観測水温の偏差を見なければな
らないからです。
 下のグラフは、大気中のCO2濃度と海面水温偏差との関係を
示しています。実線は大気中のCO2濃度の年増分、点線(薄い
線)は平均海面水温偏差の年増分をあらわしています。
 このグラフを見ると、水温の変化が先にあって、それに連動す
るかたちで事後的にCO2の濃度が増しているのは明らかです。
すなわち、CO2の濃度が高くなることによって水温が高くなる
のではなく、水温が高くなったことにより、海水中のCO2が大
気中に放出され、その結果、CO2濃度が上がっているのです。
 しかし、CO2犯人説に凝り固まっていると、このグラフを見
ても、「CO2の濃度が上がると海水温が上がる」と間違ってと
らえてしまうのです。これを整理すると次のようになります。
―――――――――――――――――――――――――――――
  太陽黒点周期が短い → 太陽活動活発 → 気温上昇
  太陽黒点周期が長い → 太陽活動鈍化 → 気温低下
―――――――――――――――――――――――――――――
 現在の研究では、「小氷期」といわれる17〜18世紀におい
ては、太陽の活動周期は平均で3年長い約14年であったことが
わかっています。したがって、気温は低下しており、そのため、
「小氷期」といわれたのです。
 このように、太陽活動主因説はなかなか説得力があるのに対し
て、人為排出CO2主因説はどうみても劣勢であるといえます。
なぜなら、人為排出CO2主因説では中世の温暖期や小氷期の説
明ができないからです。そんなことは、気象の専門家であれば、
誰でもわかることであるはずです。
 それにもかかわらず、なぜ、人為排出CO2主因説にこだわる
のでしょうか。
 それはきっとそうしないと、困る向きが存在しているからであ
ると思います。したがって、何が何でも地球温暖化を前提として
進めなければならない事情があるのです。
 米国生まれの小説家であるマイケル・クライトンの作品に『恐
怖の存在』という小説があります。薬師院仁志氏は、現在の一連
の地球温暖化騒動は、まさにこの『恐怖の存在』をたくみに利用
しているというのです。この小説には、次の一節があります。
―――――――――――――――――――――――――――――
 政治家は人民をコントロールするために恐怖を必要とする。弁
 護士は訴訟と金儲けのために危険を必要とする。メディアは読
 者や視聴者を魅きつけるために恐怖を必要とする。こんな三者
 が結託すれば、人をコントロールする力は圧倒的に大きい。・
 ・・たとえその恐怖にまったく根拠がなくとも・・・その根底
 に事実のかけらさえなくともじゃ。
    ――マイクル・クライトン著、『恐怖の存在』上下より
                   酒井昭伸訳/早川書房
―――――――――――――――――――――――――――――
 恐怖は温暖化だけではないのです。テロの恐怖もあるし、毒入
りギョーザによって代表される食品テロの恐怖――これは本当の
恐怖ですが――もあります。それに伝染病の恐怖、戦争の恐怖、
リストラによる失業の恐怖、情報流出の恐怖もあります。
 そういう恐怖を巧みに操れば、真実でないことでも本当のよう
に見せることもできます。現在、われわれは明らかにこの陰謀に
巻き込まれつつあります。温暖化に米国が冷淡なのはそれがよく
わかっているからです。   ――[地球温暖化懐疑論/05]


≪画像および関連情報≫
 ・太陽黒点とは何か
  ―――――――――――――――――――――――――――
  太陽黒点とは、太陽表面を観測した時に黒い点を散らしたか
  のように見える部分のこと。単に黒点とも呼ぶ。実際にはこ
  の部分も光を放っているが、周囲よりも弱い光なので黒く見
  える。黒点が暗いのは、その温度が約4000℃と普通の太
  陽表面(光球)温度(約6000℃)に比べて低いためであ
  る。発生原因は太陽の磁場であると考えられている。黒点は
  太陽の自転とともに東から西へ移動する。大きな黒点群の中
  には太陽の裏側を回って再び地球から見える側に出てきても
  消えていない、1ヶ月ほど存在する寿命の長いものがある。
                    ――ウィキペディア
  ―――――――――――――――――――――――――――

海面水温が上昇する理由.jpg
posted by 平野 浩 at 04:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 地球温暖化懐疑論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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