したが、今や「PC用のSoC」というものが続々と登場してい
ます。そこで、米クァルコム(Qualcomm)のSoC「スナップド
ラゴン/Snapdragon」を使ったノートPCをもう1台ご紹介する
ことにします。クァルコムは、カリフォルニア州に本社を置く米
国のモバイル通信技術関連の大手企業です。
現在のノートPCに求められる機能としては、次の4つが上げ
られます。
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@パワフルな性能
A長時間のバッテリー駆動
B5G回線による常時ネットへの接続
Cテレワークでの使いやすさ
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このノートPCの条件にすべて合格するノートPCが、ヒュー
レッド・パッカード(HP)製の次のノートPCです。
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ARM系CPUでもウインドウズが動く
ヒューレッドパッカード/エリート・フォリオ
HP Elite Folio
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「エリート・フォリオ」はどのようなPCであるのか、その主
要機能を以下に示すことにします。
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CPU:クァルコム/スナップドラゴン/8cx Gen2(3GHz)
コア数など:8コア/8スレッド
メモリ:LPDDR4X/8GB(16GB)
ストレージ:NVMeSSD(256GB/512GB)
OS:ARM版ウインドウズ10プロ
無線:WiFi6、ブルーツゥース
重量:1・3Kg
価格:18万4580〜19万7780円
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CPUの欄に「スナップドラゴン」とあります。CPUとあり
ますが、正確にはPCの各種機能が集約化されたSoCです。こ
れはスマホでは定番のARM系のCPUですが、“8cx Gen 2”
はPC用に設計された高性能モデルです。8コア8スレッド(C
PUが8個付いたモデル)で、動作クロックは最大3GHzであ
りながら、きわめて低い消費電力でそれを実現しています。
添付ファイルに、このエリート・フォリオで、マイクロソフト
オフィスがどのように動くか、インテルのコアi5−7200搭
載ノートPCと比較したベンチマークテストの結果のグラフを付
けています。青がヒューレッド・パッカード、赤がインテルを表
しています。アウトルック以外は、ヒューレッド・パッカードが
上回っているように見えます。
しかし、インテルのコアi5は、インテルのCPUとしては低
いレベルであると思うので、むしろARM系のCPUでも、イン
テルのコアi5レべルまで来たというぐらいに捉えるべきである
と思います。
この日本HPエリート・フォリオを試用した芹澤正芳氏は、そ
の使用体験について、次のように述べています。
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スマホ感覚の実現でもう1つ欠かせないのが長大なバッテリ駆
動時間だ。公称で約21・1時間を実現しており、これならば、
カフェや移動中の社内などでPCを使っても日中の充電は不要と
言える。駆動時間を気にすることなく仕事ができるし、充電器を
持ち運ぶ必要もない。寝るときに充電すれば十分というのはまさ
にスマホと同じだ。(中略)
また、テレワークでの利用を想定してパワーポイントでスライ
ド作成15分、ワードで文章作成15分、Zoomでウェブ会議
15分、ウェブブラウザ(Edge)でサイト巡回を15分の合計1時
間の利用でバッテリの消費は7%だった。単純計算ではあるが、
この使い方なら約14時間30分はバッテリが持つことになる。
実に心強い。
ARM版ウインドウズ10ということで動作アプリの問題が一
番気になるところだろうが、32ビット(x86)版アプリが動
き、ARMネイティブアプリも増えつつあるので現状仕事で困る
ことはあまりない。
何よりファンレスで十分なパフォーマンスがあり、バッテリの
残量を気にせず1日使えるのは何より心強い。カフェで仕事する
際にコンセントが使えるか調べる必要もないし、会議や打ち合わ
せでもバッテリが保つか心配することもなくなるので、ACアダ
プタを持ち歩く必要もない。
まだまだ数は少ないが、圧倒的な低消費電力を持つARM系C
PU搭載ノートPCは、新たなビジネススタイルを生み出す可能
性を十分持っていると、今回HPエリート・フォリオを試用する
ことで実感できた。 https://bit.ly/3nn0UuW
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HPのエリート・フォリオについて、大事なことを一つ忘れる
ところでした。このノートPCには、CPUを冷やすファンが付
いていないことです。そのため、バッテリーの持ちがよくなって
います。それがARMのCPUの最大の特色です。
ARMのプロセッサがスマホから発展して、ノートPCまで進
出し、ノートPCの使い勝手が変わろうとしています。13・5
型のディスプレイは、タッチ仕様に加えて、専用ペンの利用も可
能になっています。ペンでちょっとしたことをメモしたり、スマ
ホ感覚でタッチパットも使えます。
実は、ARMプロセッサの進撃は、インテルとAMDが支配す
るサーバー分野にも進出を行おうとしています。明日のEJで取
り上げます。 ──[メタバースと日本経済/051]
≪画像および関連情報≫
●中国半導体業界 脱海外発の動き──RISC−V
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2020年9月、「ソフトバンクがアームをエヌビディア
に売却」と大きく報道された。アームもエヌビディアも、一
般の人々が直接触れることの少ない半導体に関係するIT企
業だが、ソフトバンクは243億ポンド(約3・3兆円)で
買収し、400億ドル(約4・2兆円)で売却する、という
額が桁外れで話題となった。
日本で時価総額4兆円の企業はセブン&アイ、みずほグル
ープ、三井物産あたりになる。そのアーム社はコンピュータ
の基本設計といわれるアーキテクチャー(設計構造)を開発す
る会社。アーキテクチャーはいわば構造で、組立て方、接続
方法、指令方法などの規格体系。ICの設計は、決まった受
け皿の上に設計者が必要な機能を載せていくイメージ。
同社は、主に半導体企業にライセンス供与して収入を得る
英国起源の会社である。といってもやはり、なんだそれは、
と普通思うだろう。例えば、スマートフォンの中核で司令塔
に当たるプロセッサーは、アイフォーンもアンドロイドもほ
とんどがアームのアーキテクチャーを採用している。主な理
由は、アームの特徴である低電力消費にある。スマートフォ
ン最大の弱点で、いつまでたっても抜本的に解決されない課
題は電池。現在主流のリチウムイオン電池を搭載した例えば
アイフォーンも、ほぼ毎日充電しないといけない。そのため
とにかく消費電力が低いことが求められる。
https://bit.ly/3FUrGBe
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エリート・フォリオのベンチマーク


