会ぶりに優勝!!これは快挙です。専門家の試算によると、その
経済効果は、およそ600億円に上るといわれます。これまで低
迷を続けてきている日本経済の浮上に一役買うことは確かである
といえます。
ここまで、国産半導体メーカーの新会社「ラピダス」の誕生に
とってその投資陣にARMを傘下に擁するSBGが加わっている
ことの意義について、ARMについて詳しく述べてきています。
たびたび取り上げているARMホールディングの日本法人、アー
ム株式会社の代表取締役社長の内海弦氏は、ARM買収による日
本経済への貢献について、次のように述べています。
─────────────────────────────
海外企業の日本法人ではあるものの、アームとして日本の経済
に貢献したいという気持ちは強い。買収前は、英国本社や株主の
意向が重視されており、そういった気持ちを実業につなげるのは
難しいことも多かった。しかし現在は、株主であるソフトバンク
が日本にいるわけで、以前よりも格段に風通しが良くなった。
日本は技術のタネができる国であり、自動車、ハイテク、FA
医療機器などの分野では技術のトレンドセッターだ。その技術の
タネを使って日本の経済に貢献する活動を強い意志を持ってやれ
る環境が整ったと感じている。 ──アーム株式会社内海社長
https://bit.ly/40yEgOy
─────────────────────────────
ARMについては、まだ述べることがたくさんあります。AR
Mは、コンピュータ・プロセッサとしては、インテルやAMDな
どのCISCアーキテクチャのファミリーと違い、RISCアー
キテクチャのファミリーに属しています。
プロセッサー・アーキテクチャとしてのRISCは、現在、世
界で最も普及しており、各種センサーからウェアラブル端末、ス
マートフォン、スーパーコンピュータに至るまで、毎年数十億個
ものARMベース・デバイスが出荷されており、過去30年間に
パートナーが出荷したARMベースのチップは2500億個を超
えています。
2022年10月13日未明のことです。マイクロソフトは、
次のオンライン・イベントを行い、自社ブランドPC「サーフェ
ス」シリーズ3種類の新製品群を発表しています。
─────────────────────────────
◎「Microsoft Fall 2022 Event」
@「サーフェス・ラップトップ5」
A「サーフェス・スタジオ2+」
B「サーフェス・プロ9」
─────────────────────────────
注目なのは「サーフェス・プロ9」です。これには2機種あっ
て、次のようにそれぞれプロセッサーが異なるのです。
─────────────────────────────
@インテルの「第12世代コアiシリーズ」プロセッサーを
搭載した仕様/インテル版/価格16万2580円
Aクァルコムと協業で開発したARM系プロセッサー「SQ
3」を搭載した仕様/SQR版/価格21万6480円
─────────────────────────────
注目はAです。この機種は正確には「サーフェス・プロ9ウィ
ズ5G」といい、5Gでの通信機能を標準搭載するモデルであっ
て、「SQ3」というARM系プロセッサーを搭載しています。
遂にPCのプロセッサーにもARMが登場してきています。
2つの機種とも、ボディサイズ・重量にほとんど違いはなく、
ディスプレイなど基本的なスペックは同じですが、「バッテリー
駆動時間」が違います。インテル版が「一般的な処理で15・5
時間」とされているのに対して、SQ3版は「19時間」となっ
ており、ARM系プロセッサーの特徴を表しています。なお、S
Q3版で動作するのは、ARM版ウインドウズ11ということに
なります。「サーフェス・プロ9」について、ITジャーナリス
トの西田宗千佳氏は、次のように述べています。
─────────────────────────────
マイクロソフトは、SQ3を使った「サーフェス・プロ9ウィ
ズ5G」を、主に企業向けと位置付けている(公式サイトからの
注文では個人でも購入は可能)。個人ユーザー向けに出荷するの
は、あくまでインテル製プロセッサーを使った「サーフェス・プ
ロ9」となる。これは、エミュレーションによる分かりにくさに
関するリスクなどを避けた結果かとも思う。
マイクロソフトのこの対応は、2020年にアップルが一気に
「M1」でARM系チップに舵を切ったのとは、対照的とも言え
る。アップルも、当初はエミュレーションを売りにしてアプリの
互換性を担保していたからだ。また、5G接続は企業ニーズが中
心、ということも影響しているだろう。だから、インテルのシェ
アが一気に下がる・・・ということは考えづらい。
https://bit.ly/3nnqMqz
─────────────────────────────
ここで「コンピュータ・プロセッサ」といわれ、単に「プロセ
ッサ」と呼ばれることのあるこの技術用語が非常にわかりずらく
なっています。おおまかには「プロセッサ=CPU」と考えて大
きな間違いはありませんが、ARMの拡大によって「SoC」も
プロセッサと呼ばれることもあるからです。PCの世界にもAR
Mプロセッサが進出しつつある現在、CPUとSoCの違いにつ
いて、再度頭の整理をしておく必要があります。
スマホではSoCは当たり前ですが、ノートPC向けSoCも
あるのです。ノートPCにSoCが搭載されると、何が変わるの
でしょうか。ノートPCを購入するときの前提知識になる可能性
があります。いずれにしても、プロセッサは、インテルとAMD
の時代ではなくなってきているといえます。
──[メタバースと日本経済/050]
≪画像および関連情報≫
●巻き返しの準備を進める「Intel」/約束を果たせなかった
「Apple」――プロセッサで振り返る2022年
───────────────────────────
2022年の大みそか――アップルはこの日までに“全て
の”Macをアップルシリコン化、すなわち自社設計SoC
への移行を完了するはずだった。しかし現実を見てみると、
「Macミニ」の一部モデルと「Macプロ」の全モデルに
は、“いまだに”インテル製CPUのままである。その理由
は定かではないが、アップルが珍しく自信を持ってアナウン
スしていた計画を達成できなかった例となってしまった。
一方でインテルはパフォーマンスコア(Pコア)と高効率
コア(Eコア)のハイブリッド構造を本格採用した「第12
世代コアプロセッサ(開発コード名:Alder Lake)」が好評
を持って迎えられ、一時期の“停滞”を脱してかつてのいき
おいを取り戻しつつある。
2022年を締めるに当たり、主にアップルとインテルと
の2社を、SoC(CPU)視点で振り返ってみよう。
ここ数年、アップルは自社設計のSoCをうまく活用し、
さまざまな驚きを演出してきた。
あまりに多くの人が手にしているため軽視されがちだが、
アイフォーン13/13プロシリーズが搭載した「A15バ
イオニックチップ」は、電力効率とピークパフォーマンスの
バランスに優れた“名作”ともいえるSoCだった。
https://bit.ly/42Sg7o6
───────────────────────────
「サーフェス・プロ9」


