3つの謎があります。
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@ソフトバンクの孫会長はなぜARMを買収したのか
AARMはなぜソフトバンクの買収を受け入れたのか
BARMをなぜエヌビディアに売却しようとしたのか
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まず、@について考察します。
ソフトバンクグループ(SBG)がARMの買収を発表したの
は2016年9月のことです。そのとき、多くの人が考えたこと
は次の疑問です。
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携帯通信事業のソフトバンクが、なぜ半導体の設計会社を買収
するのか。一体SBGは何を考えているのか。
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しかも、買収金額が高額過ぎるのです。SBGのこれまでの買
収金額と比べても倍近いからです。
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@ボーダフォン日本法人買収 ・・ 1兆7820億円
A米スプリントの買収 ・・・・・ 1兆8000億円
BARMの買収 ・・・・・・・・ 3兆3000億円
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これについて、SBGの孫会長は、買収の目的を囲碁に例えて
次のように述べています。
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囲碁は碁石のすぐ隣に打つのは素人のやり方。遠く離れたとこ
ろに打ち、それが50手目、100手目になると力を発揮する。
3年、5年、10年が経過すれば、ソフトバンクグループにAR
Mがいる意味が分かる。ソフトバンクグループの中核中の中核に
なる企業がARMである。 https://bit.ly/2lYeRje
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考えられることがひとつあります。携帯通信事業には、いわゆ
る「土管化」のリスクがあります。携帯通信会社は、その事業に
専念すると、スマホにもアプリにも影響を与えることができず、
ただ通信データを流すだけの土管屋になってしまうリスクがある
ことです。何の付加価値も得られず、通話料や通信料の値下げで
しか、競争に勝つ手段がなく、利益率を押し下げてしまいます。
孫会長が目をつけたのは、あそらくIоT市場であると思われ
ます。IоTは「モノインターネット」といわれますが、それら
のモノにARMの半導体が入り、インターネットに繋がります。
今後そのモノが激増することから、IоT市場は今後17%の高
い成長が見込まれています。
もうひとつSBGがARMを買収する大きなメリットがありま
す。半導体の設計をする企業を買収すると、メーカーが今後どの
ようなテクノロジーを必要としているかについて、情報が得られ
ることです。そうすると、そこで得られた機密性の高い情報に基
づいて、SBGは先手を打った事業開発や投資を行うことができ
ることになります。つまり、ARMを買収することによって、携
帯通信のバリューチェーンにおいて川下にいたSBGは、川上に
立つことができるわけです。
続いて、Aについて考えます。
既に述べているように、ARMという企業は、資本効率が非常
に高い企業です。粗利益は約95%、営業利益は42%、きわめ
て高い指標を示しています。しかも、ARMの収入源は、ライセ
ンス料とロイアリティが中心です。しかも、このようにして得ら
れるIP(知的財産権)は25年以上有効というのですから、安
定そのものです。
SBGがARMを買収する前年の2015年でいうと、ARM
が設計した集積回路は148億個、さらにARMチップを搭載し
たスマホが14億個も売れて売れています。モバイル端末での市
場シェアは実に82%、これによってARMには莫大なロイヤリ
ティが入ってきます。
しかし、業績が好調であればあるほど、株主は「小さくしか儲
けていないんじゃないか」という批判が出てくるものです。それ
が内海弦社長がいう「ARMは2000億円企業です」によくあ
らわれています。
しかし、ARMとしては、サーバー製品のようにインテルに独
占を許している分野がたくさんあり、その競合に勝利するには、
多くの資金が必要であることがよくわかっています。その点、S
BGの孫正義会長は、早くからARMを高く評価しており、英国
の首相や財務大臣にも会っており、英国政府からも信頼されてい
ます。ARMの経営陣としては、ARMの将来の発展を考えるの
であれば、ソフトバンクの買収に応ずるのは、マイナスではない
と考えても不思議はないとて、SBGの買収に応諾したのではな
いかと考えられます。
この点について、現在、スペイン在住のITコンサルタント・
佐藤隆之氏は、次のように述べています。
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このように競争が激化する半導体設計の中で、ARMの技術力
は突出しており、競合のインテルやAMDですらARMの力を借
りる、つまりライセンス契約を締結するほどです。ほとんどの半
導体市場で高いシェアを有するARMですが、唯一、サーバー製
品だけはインテルの独占を許しています。現在の株価に42・9
%のプレミアムの付いたソフトバンクによる買収により、ARM
は巨額の資金を調達できるので、強みを持つモバイルや組み込み
機器へはもちろん、サーバー製品への投資も拡大させると見られ
ています。 ──スペイン在住・コンサルタント/佐藤隆之氏
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Bについては、来週のEJで述べることにします。
──[メタバースと日本経済/048]
≪画像および関連情報≫
●ソフトバンク孫社長はARM買収で「シンギュラリティ」
を先取りしようとしている
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ソフトバンクグループによるARM買収という発表を受け
た業界の反応は、総じてネガティブなものだった。「なぜソ
フトバンクが半導体会社を買うのか」「既存の事業とのシナ
ジーが期待できない」といったところだ。
さらに世間を驚愕させたのが、約3兆3000億円という
あまりにも巨額な買収金額である。過去に、ソフトバンクが
行ってきたボーダフォン日本法人買収の1兆7820億円、
米スプリント買収の約1兆8000億円と比べても2倍に近
い金額なのだから、にわかには、理解できないのも無理はな
い。実際、翌7月19日の株式市場はソフトバンク株が急落
した。
なぜ、孫正義社長は、このような大胆な買収に踏み切った
のだろうか。もちろん単なる勢いでこんなことをやれるはず
がない。すべての始まりは、いまから約40年前の孫社長が
まだ19歳だったときのこと。カリフォルニア大学バークレ
ー校の学生だった孫社長の目にとまったのは、読みかけのサ
イエンス雑誌に掲載されていた1枚の摩訶不思議な写真。そ
れがマイクロプロセッサーの拡大写真であることを、そのと
き初めて知ったのである。「大きなコンピュータが、指先に
乗っかるサイズになった。ついに人類は、自らの知性を超え
るものを自らの手で作り出してしまったという思いに手足が
ジーンとしびれ、涙が止まらなかった。そのときの感動と興
奮を、これまでの40年間にわたって潜在意識に中にずっと
封印していた」まさにその封印を解いたのが、ARMとの出
会いだったわけだ。 https://bit.ly/3LAJt47
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ARM買収について語る孫正義会長



プラットホームに対し、スマホ端末側で音読などアプリ経由でのEJ様の広告は協力で、画面閲覧とりも広告宣伝効果が高いので、この算定も可能なはずで、手抜きせずに、Blog主のEJ様にも還元給付と、請求すべきと提案します。ARM記事の助言を受け、MicroSoftの初代SurfaceのRT(ARM)とPro(Win8.1で更新終了)RTは、添付のOffice2013入力専用として、捨てずに活用すると決断でき、EJ様に感謝します。石川