2022年04月22日

●「インフレ率2%達成されない理由」(第5717号)

 いわゆる「お金」のことを「通貨、貨幣、現金、マネー」と呼
称していますが、それぞれの意味は混乱しています。「通貨の単
位及び貨幣の発行等に関する法律」では、「通貨とは、貨幣及び
日本銀行が発行する銀行券を言う」としています。
 ここで「貨幣」とは、政府貨幣(硬貨)のことであり、日本銀
行の発行する銀行券とは紙幣(お札)を意味し、両方合わせて、
いわゆる「現金通貨」ということになります。
 しかし、日本銀行の定義によると、「預金」も通貨の一種とし
ています。なぜかというと、現代経済では、支払いの大部分が銀
行預金を用いて行われているからです。まして、現代はデジタル
社会であり、カードやスマホでの支払いが増加し、現金通貨を使
う人は急激に減りつつあります。
 預金には、M1、M2、M3の種類があって、全体のほぼ80
%を占めています。市中に流通する通貨量の残高のことを「マネ
ーストック」といいますが、そのなかで、「通貨の単位及び貨幣
の発行等に関する法律」でいうところの現金通貨はわずか20%
に過ぎないのです。
 さて、どうしたら、景気を良くし、経済を活性化することがで
きるでしょうか。
 はっきりしていることがあります。それはマネーストックを増
やせばよいのてです。つまり、市中に流通する通貨の量を増やせ
ばよいのです。もっと具体的にいうと、マネーストックの約80
%を占める銀行預金を増やすのです。
 といっても、何らかの方法で預金者を増やすということではあ
りません。それは銀行の営業の仕事です。信用創造のメカニズム
を使って、マネーストックを増やすのです。つまり、信用創造で
銀行預金を劇的に増加させることです。
 角谷快彦氏という学者がいます。現在、広島大学大学院社会学
研究科准教授です。その角谷准教授からの設問です。
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【問題】
 安倍政権で「黒田バズーカ」と言われた大規模な量的緩和(日
銀が市中銀行の持つ国債を大量に買い取ってのマネタリー・ベー
ス増加)に関する質問です。黒田日銀総裁は「インフレ率2%」
を目標に、2013年3月から、マネタリー・ベースをおよそ、
380兆円増やしましたが、その間、日本の実質の物価はほとん
ど何も変化しませんでした。これは要するに、市中銀行が持って
いる大量の国債を、日銀が現金化し、市中銀行の日銀当座預金を
380兆円程度も積み上げたということです。この政策が物価に
ほとんど何も影響しなかった理由について考えてみてください。
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 この問題中の「マネタリーベース」とは、市中に流通している
現金通貨(預金を含む)、すなわち、マネーストックに、各金融
機関が日銀に設けている日銀当座預金の合計額のことです。
 さて、インフレ率を上げるには、マネーストックを増やす必要
があります。そのためには、銀行に大量の資金を提供しなければ
ならないと日銀は考えるわけです。そのため、黒田総裁は、大規
模な量的緩和を行い、銀行の保有する国債を買い取って、その代
金を金融機関の日銀当座預金に積み上げたのです。それが380
兆円です。しかし、2022年4月現在でも2%のインフレ目標
は達成されていません。なぜ、でしょうか。
 日銀としては、マネタリーベースを増やせば、銀行はそれを引
き出し、企業や個人の融資に回せると考えたのです。セイの法則
ではありませんが、供給を増やせば、それに見合う需要が増える
はずと考えたのでしょうか。
 しかし、日銀が提供した膨大な資金は、一向に引き出されるこ
となく、日銀当座預金に「ブタ積み」にされたままです。肝心の
企業や個人に資金需要がないからです。それは、デフレが原因だ
からです。
 こういう場合、どうすればよいのでしょうか。
 企業や個人に資金需要がない場合、その分政府がお金を使って
何かをやる必要があります。金融政策ではなく、大規模な財政政
策をやる必要があるのです。具体的には、政府が借金をして、公
共投資を増やし、信用創造によって、マネーストックを増やすの
です。そうすれば、インフレ率の2%は達成できます。しかし、
これは、信用貨幣論に立った考え方です。ただ、過度のインフレ
にならないよう留意する必要があります。
 ところが、主流派経済学が立脚する商品貨幣論に立つと、ただ
でさえ政府の借金が膨大なのに、そのうえまだ借金をするなんて
考えられない。そんなことをすれば日本は財政が破綻するという
武藤財務事務次官のような考え方になってしまいます。そのため
には、政府の借金を少しでも減らすために、消費税をさらに増税
して、プライマリーバランス(PB)を黒字化する必要があると
いう、一見正しく思える政策が推進されるのです。なぜ、正しく
見えるかというと、国の財政を家計と同一視しているからです。
だから、20年以上デフレから脱却できないのです。
 「信用創造」の仕組みを1分40秒で説いた珍しい動画がある
ので、ご紹介することにします。広島大学大学院の角谷快彦准教
授のサイトに出ていたものです。残念ながら、英語ですが、何と
か理解できます。
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  ◎Where does money come from?/お金はどこから来るか
                 https://bit.ly/3ry0eSB
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 角谷快彦氏によると、フローニンゲン大学の Dirk Bezemer 教
授の説明に加え、後半でIMFエコノミスト Michael Kumhof 氏
氏が「銀行の又貸し説は完全に間違っている」とした上で「銀行
は何もないところからお金を生み出す」と証言しています。手品
ではありません。これが信用貨幣論の考え方です。
              ──[新しい資本主義/073]

≪画像および関連情報≫
 ●日本景気はコロナ以前から重症ですよね
  ───────────────────────────
   お金を作り出しているのは日銀だけではない。民間銀行も
  お金を作り出している。ここを理解するのに邪魔になる概念
  が存在し、それを作り出しているのは貴方自身なのです。
   ここで貴方がお金を借りると想定します。貴方は20万円
  が必要になり、知人に借金を申し込みます。知人は子供時代
  からの親友でAさんとBさんです。
   Aさんは預金が5万円。
   Bさんは預金が200万円。
   当然ですが貸してくれるのはBさんです。理由は現金(預
  金)を20万円以上持っていなければ貸すことができないか
  らです。しかしこの発想が「管理通貨制度」「信用創造」を
  理解する障害になるのです。個人レベル(価値観や常識)で
  考えてはいけません。何故ならお金は物ではないからです。
   2022年現在、現金で商品を購入する人は昭和の時代と
  比較すると減少しています。クレジット・カードを利用する
  人が増えているからで、現金を持ち歩かなくても買い物がで
  きます(100円ショップでも利用できる)。
   昭和の時代は現金が主流でしたので、「お金=物」と感じ
  ていたと思います。今でも現金主義の人は存在しますが・・
  財布にお金が無くても買い物ができる。この現実を受け止め
  ることは可能だと思います。何故ならお金は物ではなくデジ
  タル・データーだからです。では、貴方が優良企業の社長だ
  と仮定します。貴方の会社は新規ビジネスを起こすことにな
  り、取引銀行に20億円の融資を持ち掛け承諾されました。
  しかし取引銀行の金庫には1億円しか存在しません。取引銀
  行はどのように貴方の会社の口座に20億円を振り込むので
  しょうか?          https://amba.to/3JTFIC5
  ───────────────────────────
「信用創造」の解説動画.jpg
「信用創造」の解説動画
posted by 平野 浩 at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 新しい資本主義 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
診断書
○○様
住所氏名生年月日
一、重症ワクチンアレルギー
 ご本人様既往歴で皮下接種後即時型アナフィラキシー発症を確認した。
 よって今後、重大なアナフィラキシーショックを発症する危険性に鑑み、
皮下注及び筋注投与経路を用いたすべてのワクチン接種を、
一切厳禁中止すべきであることを確定診断する。
診断日日付
医師住所氏名署名捺印

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医師法第一条医師の任務を完遂する肉筆診断書
hougakumasahiko.muragon.com/entry/343.html
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 医師法により診断書は全て肉筆でなければ書証として無効である。

 すべての医師免許医師は自分と一対一診療契約を結んだ患者様に対し、
肉筆の上記文面診断書を発行清書して差し上げなければならない、
医師法第一条神聖な責務を負っているのである。

 医師法第一条神聖な責務を果たさない医師は全員刑法第25章汚職の罪で告発され刑事訴追を受けねばならない。
この罪は公務員が神聖な責務を果たさず汚職刑事犯罪を犯したとき科される憲法最高法規99条違反の刑法極刑国家反逆罪と真に同罪である。

 なぜならば、医師法と最高法規日本国憲法はともに特別刑法であり、
医師と公務員はすべて刑訴法239条の厳格厳正な適応をそのすべての職権行為に於いて受けるのであるからである。
告発された犯罪は必ず憲法37条に従い裁判所で迅速な公開審理を受けて、
良心に従い独立して職権を行う裁判官によって日本国憲法と法律にのみ拘束された判決を下され、
罪に対する科を受けねばならない。
汚職は刑法第25章に違反する犯罪である。
最高法規に違反する汚職は刑法の極刑が罪相当の刑罰である。
これが罪刑法定主義である。
日本国は六法全書に記してある通り、
立憲法治国家の主権在民未来永劫戦争放棄平和希求無我平等国民国王老若男女全員が、
均しく拈華微笑して父母の大慈悲に報恩感謝の親孝行親切を行ずる、
「和を以て貴しとなす」三宝帰依仏心菩薩即身成仏国家なのである。

 医師免許は殺人免許ではない。

 すべての医師は終生医師法第一条神聖な責務を果たせ。

 すべての罪びとは慚愧し懺悔せねばその罪は永遠に消えず、
慚愧して懺悔すればその罪は永遠に消えるのである。

 日本国憲法は教えを守る転輪王統治に従い、
罪を憎んで人を憎まず、一切衆生悉有仏性草木国土皆悉成仏の、
不立文字拈華微笑不傳皆伝一刀正伝無刀流活人剣法であるがゆえに。
hougakumasahiko.muragon.com/entry/9.html
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Posted by 豊岳正彦 at 2022年04月23日 02:02
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