2022年02月07日

●「矢野次官の論文がもたらす大波紋」(第5666号)

 岸田政権が発足して3カ月が経過して、この政権についていろ
いろなことがわかってきています。政権発足当初は、さしたる実
績を上げたとは思えないのに、これまで支持率がジリジリと上昇
していました。
 それは、過去の政権とどこが違うかというと、反発があると見
るや、自説をあっさりと引っ込めて善後策を検討して見せる融通
無碍の手法が成功しているように見えます。そして、何よりもわ
かってきたのは、岸田文雄氏という政治家が、どこにでもいる調
整型の普通の政治家の1人であるということです。
 しかし、オミクロン株による感染が猛威を振るう「第6波」に
なってから、ワクチンの3回目接種の致命的な遅れが、誰の目に
も明らかになったことで、はじめて支持率を下げています。岸田
政権が発足したとき、感染が下火になっていたので、河野大臣の
ときに比べて、ワクチンチームの人数削減、チームの部屋の場所
の移動、ワクチン交渉の権限を厚労省がすべて握ることによって
情報を出さなくなるなど、接種は都道府県任せになり、それが3
回目接種の遅れにつながっていると考えられます。
 もうひとつ岸田政権で気になることは、財務省寄りの政権であ
ることが鮮明になっていることです。それを象徴しているのが、
政権発足と同時に『文藝春秋』2020年11月号に掲載された
現職の矢野康治財務事務次官による岸田政権の政策批判ともとれ
る次の論文の扱いです。
─────────────────────────────
                        矢野康治著
 「財務次官、モノ申す『このままでは国家財政は破綻する』」
           ──『文藝春秋』/2020年11月号
─────────────────────────────
 この論文は、日本の財政が危機に瀕しているのに、いわゆる各
党がこぞって掲げる”バラマキ”政策を批判したものですが、そ
れは、財務省が支える自民党の政策も歯に衣を着せず、批判した
ことになります。この矢野論文は次のように書かれています。そ
れは、日本の財政破綻を予告する内容です。
─────────────────────────────
 私は一介の役人に過ぎません。しかし、財政をあずかり国庫の
管理を任された立場にいます。このバラマキ・リスクがどんどん
高まっている状況を前にして、「これは本当に危険だ」と憂いを
禁じ得ません。すでに国の長期債務は973兆円、地方の債務を
併せると、1166兆円に上ります。GDPの2・2倍であり、
先進国でずば抜けて大きな借金を抱えている。それなのに、さら
に財政赤字を膨らませる話ばかりが飛び交っているのです。
 あえて今の日本の状況を喩えれば、タイタニック号が氷山に向
かって突進しているようなものです。氷山(債務)はすでに巨大
なのに、この山をさらに大きくしながら、航海を続けているので
す。タイタニック号は衝突直前まで氷山の存在に気づきませんで
したが、日本は債務の山の存在にはずいぶん前から気づいていま
す。ただ、霧に包まれているせいで、いつ目の前に現れるかがわ
からない。そのため衝突を回避しようとする緊張感が緩んでいる
のです。             https://bit.ly/34BQ2Qm
─────────────────────────────
 この論文は大きな反響を巻き起こしたのです。こともあろうに
国の財政を担当する財務事務次官の地位にある者が、こういう内
容の論文を誰でも買える一般の雑誌に発表することが前代未聞で
あるからです。
 この矢野論文については、多くの識者から意見が出されていま
すが、それらを要約すると、次の3つになります。
─────────────────────────────
 第1の問題は、矢野次官が自ら言うように「財政をあずかり国
庫の管理を任された立場」という重要な立場にいながらそういう
立場にはあるまじき行為に及んだことにある。
 第2の問題は、矢野次官のように責任ある立場の人間がこのよ
うな論文を公表することは、格付け会社が、日本国債の格付けを
下げるリスクをわざわざ犯すことにつながる。
 第3の問題は、矢野次官が「このままでは、日本は財政破綻す
る」と乾坤一擲のメッセージを発したのに、長期金利は高騰せず
超低金利のまま、反応しなかったことである。
─────────────────────────────
 朝日新聞系の言論サイト「論座」は、矢野論文について、キー
パーソンに意見を求めて特集しているので、その一部を以下にご
紹介することにします。
─────────────────────────────
◎鈴木俊一財務相
 財政健全化に向けた一般的な政策論を述べたもの。手続き面も
問題ない。政府の考えに反するようなものでもない。財政健全化
はとても大切なものと思っている。
◎高市早苗・自民党政調会長
 大変失礼な言い方だ。基礎的な財政収支にこだわって、本当に
困っている方を助けない。子供たちに投資しない。これほどばか
げた話はない。
◎山口那津男・公明党代表
 財政を維持する観点からの一つの見識を示したもの。政治は国
民の生活や要望を受け止めて合意を作り出す立場だ。
◎櫻田謙悟・経済同友会代表幹事
 書かれていることについては100%賛成。ファクト(事実)
だと思う。常識的に考えても最も多くの政府債務を抱えている国
そしてOECD加盟諸国の中で最も成長率と生産性が低いといわ
れている国が無視してよいはずがない。    ──高橋洋一著
    『岸田政権の/新しい資本主義で無理心中させられる/
                   日本経済』/宝島社刊
─────────────────────────────
             ──[新しい資本主義/第023]

≪画像および関連情報≫
 ●矢野論文が投げかけたもの
  ───────────────────────────
   矢野康治財務次官が債務膨張を続ける財政の現状を憂える
  論文を月刊誌に発表してからもうすぐ2カ月。衆院選公示日
  直前の論文発表はインパクトこそあったものの、国民の意識
  を財政健全化の方向へ転換させたとまでは言えないようだ。
  政府の2021年度補正予算案は、消費税増税などの効果も
  あって税収を6兆4320億円積み増した。同年度の税収は
  過去最高となる見込みだ。一方、追加歳出総額も巨額で、補
  正としては過去最大の35兆9895億円。特例公債(赤字
  国債)と合わせ22兆580億円の国債追加発行も盛り込ま
  れている。政治はバラマキ批判に痛痒(つうよう)を感じな
  いのか、大盤振る舞いの感は拭えない。
   日本財政を「氷山に向かうタイタニック号のようなもの」
  にたとえた矢野論文だが、「財政破綻」を厳密には定義して
  いない。財政への信認低下から金利が急激に上昇したり、国
  債格付けが大幅に下がったりする状態なのか、さらに踏み込
  んで利払いが滞る事態なのか。
  「財政破綻」が「いつどんな形で起きるか」を予測する能力
  は政府にも経済アカデミズムにも、そして市場にもない。日
  本の財政悪化リスクを重く見て、金利上昇にかける外国人投
  資家はこれまでも出現した。思惑に反して金利は上昇せず、
  こういった取引はいつしか負け続きの「ウィドー・メーカー
  ・ディール」と呼ばれるようになった。敗戦で夫を亡くす人
  が続出するようなもの、というわけだ。
              https://s.nikkei.com/3orWLDJ
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矢野次官論文.jpg
矢野次官論文
posted by 平野 浩 at 00:00| Comment(1) | 新しい資本主義 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
令和四年二月七日児玉龍彦厚労省総務省NHK文科省汚職公開告発状
児玉龍彦と政府公務員汚職犯罪公開告発状メールの拡散全世界伝達よろしくお願いいたします。
masa-ho.blogspot.com/2022/02/30.html
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告発状

(1)告発人 
豊岳正彦

(2)被告発人 
1.児玉龍彦
2.厚労省
3.総務省NHK
4.文科省

(3)告発人が思料する被告発人の罪状

偽計汚職威迫未成年者掠取誘拐拉致監禁暴行凌虐致死傷罪

(4)告発状本文

昭和の吉展ちゃん誘拐殺害事件以来、身代金目当ての児童誘拐拉致監禁犯罪者の量刑は必ず無期懲役以上死刑の極刑である。

この世で最も凶悪で悪質な犯罪に極刑罰を科すのが日本国刑法である。
吉展ちゃんが殺されて発見されたとき、日本国民の総意によって、卑劣な身代金目当ての児童誘拐虐待犯罪は死刑と無期懲役をもって臨む刑法改正が、国会で承認されたのである。

憲法41条により成立した刑法によって、日本国内で起きた身代金目当ての人質誘拐拉致監禁暴行凌虐の罪は、犯罪者の国籍身分地位いかんを問わず15歳以上の成年犯罪者に対して、法の公正平等に従って全員に極刑罰を加えることが確定している。

裁判官といえども法を曲げることは許されざる極刑犯罪なのだ。
これが法の前の万人平等を定めた最高法規日本国憲法14条である。

しかるに現在令和の日本国において、吉展ちゃん事件をはるかに凌駕する最重大規模の凶悪な身代金略取目的未成年児童集団誘拐拉致監禁暴行凌虐致死傷の政府公務員による凶悪汚職犯罪が横行しているのを現認する。

すなわち児玉龍彦とNHKが偽計のPCRを悪用して5類伝染病を2類伝染病に偽装して日本国内ででっちあげたコロナウイルスパンデミックを、

さらに悪用したNHK政府三権公務員共謀共同正犯犯罪組織である厚労省医政局の要求を受けて岸田総理が発表した新たなコロナ対策の、

新たなみなし感染者認定通達の、15歳以下義務教育年齢日本国民子女を全員みなし感染者として未成年者略取誘拐拉致監禁処罰対象とする国家反逆内乱罪外患誘致罪通達行政をもって、

医者と公吏官吏を実行犯とした政府三権公務員首謀の憲法99条違反汚職の
「身代金略取目的未成年者誘拐拉致監禁暴行凌虐致死傷重大凶悪極刑罰刑事犯罪」を現認したので、

児玉龍彦及び厚労省公務員と政府三権公務員の上記犯罪の共謀共同正犯を刑訴法239条告発する。

以上、児玉龍彦と厚労省他公務員を被告発人として、
「偽計汚職威迫拉致監禁暴行凌虐傷害致死傷罪」共謀共同正犯「告発状」を、
告発人豊岳正彦が東京地検に公開提出する。

刑訴法239条「なんびとでも、犯罪があると思料するときは、告発をすることができる。」ので、

何人でも豊岳正彦の告発状を用いて児玉龍彦と総務省NH文科省厚労省所属全公務員を,

「偽計汚職威迫未成年者掠取誘拐拉致監禁暴行凌虐致死傷罪」で告発することができる、

即ち一通の告発状で国民全員が集団署名すれば、

主権在民日本国憲法勤労国民主権者国王が総意をもって臣下の三権公務員に対して迅速で公正な公務執行を命じる、

「凶悪犯罪者迅速摘発公開裁判適正司法執行命令」となるのである。


令和4年2月7日

山口県岩国市山手町1丁目16−35

豊岳正彦

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このメールもあらゆる知り合いのメアドに転送して世界中の全ての人に拡散公開伝達のほどお願いします。
masa-ho.blogspot.com/2022/02/blog-post_7.html

児玉龍彦と政府公務員汚職犯罪公開告発状メールの拡散全世界伝達よろしくお願いいたします。
Posted by 豊岳正彦 at 2022年02月07日 11:56
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