2021年04月22日

●「起業家になろうといない日本若者」(第5476号)

 アイフォーンをお使いの方に限定して、COCOAについての
新しい情報を提供します。これは、アイフォーンのユーザーでも
案外知らない人が多いのです。これは、iOS13.7から装備
されている機能です。本日現在のiOSの最新バージョンは次の
通りです。最新のバージョンにアップデートすべきです。
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          iOS14.4.2
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 iOSを最新にすると、「設定」のアイコンのなかに「接触通
知」というアイコンが現れます。このアイコンが表示されていれ
ば、COCOAのアプリをインストールしていなくても、COC
OAが使えるようになるはずです。機能しないようであれば、C
OCOAのアプリをインストールしていただきたいと思います。
 この「接触通知」をタップすると、「接触通知」の画面が表示
されます。このページの一番上の「接触通知をAppで表示」を
タップすると、COCOAのアプリの画面になります。
 「接触のログ記録の状況」の項目が「使用中」になっています
が、そこには次のメッセージが表示されています。
─────────────────────────────
 このiPhoneは、ほかの携帯電話とランダム識別子を交換して、
それらのログを記録します。過去14日間の接触ログを確認する
リクエストはすべて保存されます。
─────────────────────────────
 この「使用中」のボタンの横にある「>」をタップすると、本
人認証が行われるか、パスワードの入力が求められます。そうす
ると、「接触チェックの記録」が表示されます。ここで日付を選
んでタップすると、その指定日の「チェックの詳細」が次のよう
に表示されます。私のアイフォーンの画面で説明しています。
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 「チェックの詳細」
   タイムスタンプ 2021/04/19 1:51
  一致したキーの数               0
    データソース         接触確認アプリ
  新規ファイネール
  13本のファイル(省略)
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 この状況について解説します。4月19日に私は外出しました
が、そのとき、13本の携帯電話と1メートル以内、かつ15分
間以上接触し、それぞれ相互に接触記号を交換したことを示して
います。
 もし、そのなかでコロナの陽性者がいれば、通知サーバーから
キーが通知され、そのキーと一致するファイルがあれば、「1」
と表示されます。私は、13本のファイルを全部開いてみました
が、「一致したキーの数」は「0」でした。つまり、感染者とは
接触していないことになります。つまり、すべてが「0」ならば
コロナ陽性者との接触はなかったことになります。
 どうでしょう。私はCOCOAはインストールしましたが、ど
うも反応がないようなので、いろいろ情報を集めて、アイフォー
ンの「接触通知」のことを知りました。仕組みとしてはよくでき
ています。それにしてもアイフォーンだけに「接触通知」のボタ
ンが付いているのは、どうしてなのでしょう。アンドロイドOS
を使う携帯電話にはこの機能は付いていないのです。しかも、O
Sをバージョンアップするだけで、自動的にCOCOAのアプリ
もインストールされるのです。なぜ、アンドロイド版にはこの機
能はないのでしょうか。
 COCOAの話はこのくらいにして、デジタル社会論の本題に
入っていくことにします。
 もともと日本は、技術の国であり、半導体など、日本の技術が
世界をリードしていた時期もあったのです。それがなぜ、米国は
ともかくとして、なぜ中国にも大きく差をつけられてしまったの
でしょうか。
 日本は、米国、中国とでは、起業家気質の差があるといわれて
います。米国バブソン大学やロンドン大学ロンドン・ビジネスス
クールなどの研究者らが継続的に実施している国際調査「グロー
バル・アントレプレナーシップ」の2014年版によると、「職
業として起業家はよい選択である」に賛成した割合は、次のよう
になっています。中国が米国を抜いてトップなのです。
─────────────────────────────
       米国 ・・・・・ 64・7%
       中国 ・・・・・ 65・7%
       日本 ・・・・・ 31・0%
 ──「グローバル・アントレプレナーシップ」の2014年版
─────────────────────────────
 中国の技術力が急速に伸びたのは、何といっても米国から学び
取ったものが大きかったと思います。多くの中国の若者が米国に
留学して学び、さらには、米国のカルフォルニア州、南サンノゼ
から北サンマティオに広がるGAFAの聖地、シリコンバレーに
多くの中国人の若手エンジニアが就職して住み着き、シリコンバ
レーのノウハウをマスターしたのです。その結果、米国のGAF
Aに続き、アリババ、テンセント、バイドウ、ファーウェイなど
が続々と誕生し、急速に業績を伸ばしています。デジタル革命を
主導してきたのは、これらのベンチャー企業なのです。
 これに対して日本は、諸外国に留学する学生の数は年々減少し
内向きになっています。就職先も生涯安定した収入が得られる公
務員などの安定性志向が強く、起業を志す者はほんの一握りに過
ぎないのです。この安定主義がデジタル革命において、米中の後
塵を拝しているといえます。今頃になって、デジタル庁を作るの
はわるくありませんが、それによって、日本のデジタル化が一挙
に進むとは到底思えないのです。
             ──[デジタル社会論U/004]

≪画像および関連情報≫
 ●日本は起業家が少ない?大学生を通して見る
  日本の“起業観”
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   日本は本当に起業の割合が低いのだろうか? 「中小企業
  白書」(2019年、中小企業庁)の起業活動の国際比較で
  は、日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、オラン
  ダ、中国の7カ国を比較している。
   独立・社内を問わず、新しいビジネスを始めるための準備
  を進めている人や、起業して3年半以内の人の割合をみると
  日本は4・8%で、アメリカ12・3%、中国10・7%に
  比べれば低い数字だが、ドイツやイギリスの6・2%と比較
  すると、一概に低いともいえない。フランスなどは3・1%
  で日本よりも低水準にある。
   ただ、起業に無関心な日本人の割合は、75・8%と群を
  抜いて高い。アメリカ21・6%やオランダ23・9%、ド
  イツ32・1%どころか、日本の次に高いフランス43・5
  %にも大きく水をあけられている。
   国際的な起業活動の比較を行うGEM調査(2018年)
  によるアンケートでも、職業選択にあたり「新しいビジネス
  を始めることが望ましい」と答えた日本人の成人人口は22
  ・8%にとどまり、先進各国で軒並み50%を超えているの
  を鑑みると、日本人の起業意識は低いといわざるを得ない。
                  https://bit.ly/3tEx4jB
  ───────────────────────────
アイフォーンの「接触通知」.jpg
アイフォーンの「接触通知」
posted by 平野 浩 at 00:00| Comment(0) | デジタル社会論U | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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