2020年10月06日

●「ファーウェイ華為海洋を売却する」(EJ第5343号)

華為技術(ファーウェイ)は、なぜ、ファーウェイ・マリーン
を手離す決断をしたのでしょうか。そのことについて書く前に、
そもそもファーウェイの光海底ケーブル事業を担うファーウェイ
・マリーンとは、どういう企業かについて調べてみます。
 ファーウェイ・マリーンは、2008年に香港でファーウェイ
と英国の海洋通信会社グローバル・マリン・システムとの合弁会
社として設立されています。株式は、華為投資ホールディングが
51%、グローバル・マリン・システムが49%で事業をスター
トさせています。
 ファーウェイ・マリーンの事業は順調でした。それについて、
ジャーナリストの児島博氏は、「ウェッジ・レポート」に、次の
ように紹介しています。その敷設ルートは、添付ファイルをご覧
ください。
─────────────────────────────
 香港に端を発し、ベトナム、マレーシア、ミャンマーといった
国々に接続しながらインド洋を横切り、インド、パキスタン、カ
タール、UAEなどにも支線を延ばし、中東、アフリカと欧州を
結ぶ紅海の底を這うように延びては、スエズ運河を越え、地中海
に達するや、そのケーブルはギリシャ、イタリア、そしてフラン
スに達する。実に2万5000キロ余りの海底ケーブルが「AA
E−1」(アジア・アフリカ・ユーロの略)と呼ばれているもの
だ。運用は2017年から始められた。
 実際のケーブル敷設工事の一部を行ったのは世界を代表する敷
設技術を持つ日本のNEC。欧米企業も数多く出資しているこの
プロジェクトには、中国を代表する中国聯合通信(チャイナ・ユ
ニコム)も参加していた。同社は中国移動通信(チャイナ・モバ
イル)、ボーダフォンに継ぐ携帯キャリアでもある。
                  https://bit.ly/2HvKATz ─────────────────────────────
 何しろ欧米企業がシェアの90%以上を占める海底ケーブルの
世界で中国は新参者ですが、海底ケーブルに不可欠である陸揚げ
基地局の技術力については、ファーウェイ・マリーンは欧米を上
回る高い技術力を発揮しています。
 そういう意味で前途有望であるファーウェイ・マリーンをファ
ーウェイはなぜ手離す決断をしたのでしょうか。
 それは、2019年5月20日に、ファーウェイとその関連会
社68社がEL(エンティティリスト)に掲載されたからです。
このリストに入れられると、事業は著しく困難を極めることにな
ります。ファーウェイ・マリーンはその時点では、ELリスト入
りされていませんが、いずれ入れられる可能性が大です。
 2016年6月、ファーウェイは、ファーウェイ・マリーンを
中国・江蘇省に本部を置く江蘇亨通光電(ヘントン社)に売却し
たのです。このヘントン社の会長は、中国共産党員であり、全人
代のメンバーを務めているのです。これは、中国が、海底事業ピ
ジネスを諦めていない証拠といえます。だから、ELに入れられ
る前に手を打ったのです。
 ちなみに海底ケーブルのビジネスにおいては、NECが圧倒的
存在感を持っていることを知っておく必要があります。この海底
ケーブルビジネスの世界におけるNECの実績について、NEC
のサイトから転載します。
─────────────────────────────
 NECは、過去40年以上にわたり海底ケーブルシステム事業
を手掛ける海底ケーブルのトップベンダーです。地球6周分のべ
25万キロメートルを超える敷設実績があり、特に日本を含むア
ジア・太平洋地域で強みを有しています。
 また、陸上に設置する光伝送端局装置、光海底中継器、光海底
ケーブルなどの製造、海洋調査とルート設計、機器の据付とケー
ブルの敷設工事、訓練から引渡試験まで、全てをシステムインテ
グレータとして提供しています。   https://bit.ly/3kIOfMe
─────────────────────────────
 既に述べているように、ELに入れられても問題が解決しない
と、担当が商務省から財務省の外国資産管理室に移り、そこには
「SDNリスト」が待っているのです。これについて、中国には
苦い経験があります。これに関する「ウェッジ・レポート」の記
事を以下に示します。
─────────────────────────────
◎バンコ・デルタ・アジアの屈辱
 中国には忘れ難い屈辱の経験がある。05年9月、時の米ブッ
シュ政権は「資金洗浄(マネーロンダリング)に関与の疑いが強
い」として、中国の特別行政区マカオの銀行「バンコ・デルタ・
アジア」に対し、金融制裁を課した。これにより同銀行は一切の
ドル取引ができなくなり、同銀行を生命線としていた北朝鮮は干
上がった。なぜなら、同銀行と取引をすれば米国政府の制裁対象
となりドル取引ができなくなるからだった。周到に準備された金
融制裁を前に、北朝鮮は白旗をあげた。裏で北朝鮮に血液、つま
り、資金提供していた中国もこの時は一切、供給を断念せざるを
得なかった。ドル取引が止まれば、中国経済が干上がるのも明ら
かだった。             https://bit.ly/2G6Ybjz
─────────────────────────────
 ところで、覇権国になるには、次の3つの要素が必要です。
─────────────────────────────
            @経済力
            A軍事力
            B金融力
─────────────────────────────
 米国は3つとも握っていますが、中国は@とAはクリアしたも
のの、B金融力──金融センター機能に圧倒的に欠けています。
中国は通貨「元」の国際化を必死になって進めようとしています
が、うまくいっているとはいえません。そのカギは海底ケーブル
が握っています。 ──[『コロナ』後の世界の変貌/087]

≪画像および関連情報≫
 ●チリ、光海底ケーブル敷設で中国案退ける日本企業が優位に
  ───────────────────────────
   チリ政府はこのほど、初となる南米とアジアを結ぶ光海底
  ケーブルの敷設に関して、中国側の提案を退け、日本が提案
  したルートを採用した。海底ケーブルの終点は、中国側が提
  案する上海市ではなく、オーストラリアのシドニー市に予定
  された。日経アジアン・レビュー7月29日付などによると
  日本政府はチリから、ニュージーランドを経由し、豪州シド
  ニーを結ぶルートを提案した。全長が1万3000キロ。チ
  リ政府はコストなどに基づいて「最も推奨されるルートだ」
  との見解を示した。今後、日本通信企業がケーブルや他の設
  備の受注で優位になるとみられる。
   日経アジアン・レビューは、チリ政府の決定は中国通信業
  界や中国当局が後押しする通信機器大手の華為技術(ファー
  ウェイ)に打撃を与えたとした。ファーウェイは当初、同光
  海底ケーブル建設の主要候補だったという。
   中国側は終点を上海にする案を出した。昨年4月、チリの
  セバスティアン・ピニェラ大統領が訪中の際、ファーウェイ
  は、チリでデータセンターを建設すると表明した。これに対
  して米トランプ政権は、チリ政府にファーウェイによる安保
  上の脅威を警告した。ファーウェイは近年、海外で海底ケー
  ブル事業の展開にも力を入れてきた。2008年、同社は英
  国のグローバル・マリン・システムズと共同で、香港で合弁
  会社、華為海洋網絡を設立した。 https://bit.ly/3cBVsKY
  ───────────────────────────

ファーウェイ・マリーンが2017年に運用をン意思した海底ケーブル.jpg
ファーウェイ・マリーンが2017年に運用をン意思した海底ケーブル
posted by 平野 浩 at 00:00| Comment(1) | 『コロナ』後の世界の変貌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
【ほうじ茶と抗生物質でコロナパンデミック完封】
トランプ氏の件で、強制帰国になりそう。VLOG【大統領選挙】
youtube.com/watch?v=YvVWnDMlb8E
ほうじ茶を買って
(番茶でもよいが淹れるまえに少しフライパンで200℃らへんに加熱して2分ほど炒って
180℃で壊れるカフェインを全て壊してほうじ茶と同じカフェインがないカテキン茶にしてから)
淹れて飲むと、
カフェイン利尿がないので体が温まって子供から老人まで安全に飲めて、
しかもカテキンでウイルスはすべて消毒不活化できます。

おそらくカテキンは鼻粘膜上に分泌される感染防御抗体のIgA抗体と同じ、
ウイルスを多孔たんぱく構造の微細な穴に吸着して細胞内に入れなくする吸着浄化剤として働くのでしょう。
ウイルスのサイズはみな同じだから、
IgA抗体同様カテキンたんぱくは皮膚や粘膜上のすべてのウイルスを吸着除去できます。

また、カテキンを含むお茶全般で体外環境を掃除してもウイルスを除去できます。
ダイキン工業のエアコンに採用されたカテキンフィルターが
空気中のインフルエンザウイルス微粒子を多孔フィルターに吸着して空気を清浄化し、
これはシャープのプラズマクラスターイオン発生装置同様の空気中ウイルス除去効果を示しています。
ただしプラズマクラスターイオンは体内の粘膜上感染したういるすには使えないので、
飲んで使えるほうじ茶が最強のウイルス吸着除去アイテムとなります。

ノロやロタの胃腸菅内に入ったウイルスもほうじ茶をたくさん飲んで消毒しながらしかも体を温めて、
カフェインがないから強制利尿で体温が失われずに、
胃腸管内のウイルスを全部消毒して嘔吐や下痢で体外に排出すれば、
体が冷えず温かいまま、
早期に感染症状から回復できます。

カフェインの強制利尿は脱水症を起こし、ますます体の奥から全身が冷えます。
脱水と冷えがすべての白血球の防疫活動を著しく阻害します。
竹取物語以前の大昔から言われてきた、風邪やインフルエンザの高熱が出た時、
体を逆に温めて梅干しとお茶飲んで大量に汗をかけというのは理にかなった治療ですね。

いわゆる消毒剤は、
アルコールにしても塩素系にしても拭けば皮膚も粘膜も被膜が取れて非常にウイルスや細菌の感染定着に対して弱くなり、
さらに発赤して皮膚も粘膜も本来の細かい構造が壊れて物理的に脆弱になってしまうし、
なによりも子供が知らずに消毒液を飲んだら死にます。
ほうじ茶はいくら飲んでも絶対に死にません。

ほうじ茶を飲むときは塩味を利かせて塩こぶでも加えて塩ほうじ茶にして飲むとよい。
バレエの練習で汗をかいたとき失われた最も重要なミネラルは塩ですから、
塩ほうじ茶や塩が結晶した梅干しでほうじ茶を飲めば運動も続けられます。

アメリカ中のみなさんで塩ほうじ茶を飲んで、
緑茶紅茶ウーロン茶で体外環境を清掃してください。
コロナウイルスごとき極小微粒子などほうじ茶ですぐに消毒除去できます。
インフルエンザも子宮頸がんウイルスもエボラもデングもノロも豚コレラも、
ウイルスパンデミック完封はカテキンで容易に達成できます。


ただし常在菌の強毒化やペストコレラなどの外来強毒細菌感染症には、
絶対に抗生物質なしで放置してはなりません。
ウイルス感染して体の自衛隊白血球が体温を高めてウイルス防御に全力を挙げて戦っているとき、
普段自衛隊に抑えられていた常在菌が自衛隊が移動したことでたんぱく毒をせっせと作り始めると、
生物はすべて細菌毒という猛毒のたんぱく毒に暴露されたら急速に死に絶えますから、
【ウイルス疾患の感染症状が少しでも見られたら、抗生物質を5、6日間必ず併用すること。】

抗生物質は実際上は通常のセフェム系で十分でしょう。
コロナの咳にジスロマックが有効だとアメリカの臨床医が報告していましたが、もちろん事実です。
ジスロマックはクラミジア感染症治療に最も有効で、日本の川崎医大教授尾内先生が事実を正確に報告しています。

コロナでもインフルでも、アビガンやタミフルなどのいわゆる抗ウイルス剤は対症療法以外無効です。
必ず抗生物質を1週間内外併用して初めて死に至る感染症の根本治療ができることを忘れないでください。

これはホワイトハウスへも教えてあげるとよいですね。私もメールしますが日本語で。
ヤマカイさんネレアさん皆さんへ英語やロシア語でほうじ茶をお勧めして、
一緒に飲んで身の回りをカテキンで拭き清めてコロナを多言語国家アメリカで完封してください。

豊岳正彦1 秒前
ゆうべ竹取物語を左大臣光永さんのページで読んで泣きました。
ネレアさんをかぐや姫にしてバレエを作ってほしいです。
roudokus.com/Taketori/






Posted by 豊岳正彦 at 2020年10月06日 06:51
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