2020年08月20日

●「武漢ウイルスの新しい発生源判明」(EJ第5312号)

 昨日のEJで述べたように、「新型コロナウイルスは武漢ウイ
ルス研究所から漏洩したのではないか」という疑いに対して、5
月25日、渦中の石生麗研究員が、国営テレビの中国中央電視台
(CCTV)のインタビューに応じたのです。これは、世界中が
注目した大ニュースです。
 その前日の5月24日、中国科学院武漢ウイルス研究所所長の
王延秩氏が、中国中央電視台(CGTN)のインタビューに応じ
ています。この問題に関心のある人は、誰でも両方見たいと思う
はずです。ところが、石生麗研究員のインタビューは、現在ネッ
トからすべて消去されているのに対して、24日の王延秩所長の
インタビューは簡単に見つかったのです。これは、中国政府の考
え方として、石生麗研究員のインタビューは見て欲しくないが、
王延秩所長のインタビューは、多くの人に見て欲しいと思ってい
る証拠です。そこで石生麗研究員のインタビューは削除し、王延
秩所長のそれは、各国向けに、動画を提供しているようです。中
国とはそういうことをする国です。
 王延秩所長のインタビューをご案内します。中国語のやりとり
ですが、日本語のテロップが出るので、内容は理解できます。時
間は7分27秒ですが、ぜひご覧ください。王延秩所長がいかに
切れ者であるかよくわかります。テレビチャンネルはCGTNに
なっていますが、これは、中国中央電視台の中国グローバルテレ
ビジョンネットワーク(中国環球電視網)で、外国向けに提供す
る動画であることを示しています。
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  ◎武漢ウイルス研究所の王延軼所長へ独占取材=CGTN
                 https://bit.ly/2PYtyOX
                  収録時間/7分27秒
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 台湾の毒性学および生物兵器・化学兵器の専門家、アンソニー
・トゥー氏の本に、とても気になる情報が載っています。
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 2020年の2月に、華南理工大学で生物学を教えている肖波
濤教授が、研究者向けのSNS「リサーチ・ゲート」に発表した
論文「新型コロナウイルスで考えられる発生源」が、英文で発表
されたが、それがすぐに中国政府によって発表を取り消された。
 このペーパーでは、漏れた場所を明確に「武漢市疾病予防管理
センター」であると指摘している。 ──アンソニー・トゥー著
         『毒/サリン、VX、生物兵器』/角川新書
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 まず、肖波濤教授とはどういう人物でしょうか。
 肖波濤教授は、中国の理系トップクラスの国立大学である広東
省広州市の華南理工大学の教授で、生理学、生物物理や医薬生物
学、生物データ学、生化・分子生物学、微生物学の専門家です。
2017年まで武漢市の華中科技大学物理学院生物物理所の教授
と副所長を務めていたので、武漢市の地理に詳しい人です。
 この肖波濤教授の主張によると、新型コロナウイルスの発生場
所は、「武漢市疾病予防管理センター(WHCDC)」であると
特定していますが、この施設ははじめて聞く名前です。
 ここまで、武漢市には、武昌区と江夏区に2つのウイルス研究
所があるとしてきましたが、もうひとつ「武漢市疾病予防管理セ
ンター」(以下、WHCDC)というものが出てきたのです。こ
のWHCDCは、どこにあって、これまで何をしてきたところで
しょうか。この論文内容のまとめについて、河添恵子氏の本から
引用します。
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 コウモリが市場に飛ぶ可能性は非常に低い。自治体の報告と、
31人の居住者と28人のビジターの報告と証言によれば、コウ
モリは市民の食糧源では決してなく、市場で売り買いされていな
い。他に何か考えられる感染経路はあるだろうか?我々(肖教授
ら)は海鮮市場周辺で、コウモリのコロナウイルスの研究をして
いる2つの研究所を特定した。市場から280メートル以内に、
武漢市疾病予防管理センター(WHCDC)がある。
 WHCDCは、研究目的で動物を確保し、病原体収集と識別を
専門にしていた。WHCDCは、過去2年以内にコウモリを湖北
省から155匹、浙江省から450匹調達している。WHCDC
は医師らのグループが最初に感染した協和医院に隣接している。
 第2の研究所は、海鮮市場から約12キロメートル離れた中国
科学院武漢病毒(ウイルス)研究所(武昌区)がある。この研究
所は、中国の馬蹄コウモリが重度のSARS(重症急性呼吸器症
候群)の大流行を2002年から2003年に引き起こしたこと
を報告している(中略)。直接の推測は、SARS・COVまた
はその誘導体が実験室から漏れる可能性がある。
 要約すると、誰かが2019─nCOVコロナウイルスの進化
と絡み合っていた。天然組換え及び中間宿主の起源に加えて、キ
ラーコロナウイルスはおそらく武漢の研究室から発生した。
                  ──河添恵子著/WAC
『習近平が隠蔽したコロナの正体/それは生物兵器だった!?』
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 論文全文を見ていないので、理解できない部分もありますが、
この論文が指摘する感染源は、武昌区のウイルス研究所でも新し
いラボの江夏区のウィルス研究所でもなく、海鮮市場から280
メートルも離れていない武漢市疾病予防管理センター(WHCD
C)であるということになります。
 それにしても武漢市には、新型コロナウイルスの発生源になり
うる研究施設が3つもあることになります。問題は、その3つの
研究施設の位置関係です。肖波濤教授は、論文できわめて重大な
ことを指摘したことになります。中国政府は、慌てて消去しまし
たが、いったんアップロードしたものは、誰かが所有しているも
のです。3つの研究施設の位置関係については、明日のEJで検
証します。    ──[『コロナ』後の世界の変貌/056]

≪画像および関連情報≫
 ●新型コロナウイルス発生源を巡るミステリー
             ──斎藤 直樹 山梨県立大学教授
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   現在、新型コロナウイルが世界各地で猛威を振っているが
  新型コロナウイルスの発生源はミステリーに包まれたままで
  ある。本稿は同ウイルスの発生源を巡るミステリーの解明の
  鍵となりうる研究報告を概説すると共に、発生源を巡る米中
  間の激しい対立について焦点を当てる。そもそも新型コロナ
  ウイルスの感染により肺炎を発症した患者が出た地域は中国
  湖北省に位置する武漢市であり、その時期は2019年12
  月であったことは周知のとおりである。当初、41人の感染
  者が肺炎を発症したとされるが、その中で27人が同市の華
  南海鮮市場との関係を疑われた。これを受け、同海鮮市場に
  おいて585に及ぶサンプルが採集されたが、そのうち33
  のサンプルから新型コロナウイルスが検出されたという。こ
  れにより、新型コロナウイルスは2003年に流行したSA
  RS(重症急性呼吸器症候群)の原因となったSARSコロ
  ナウイルスと極めて類似していることが明らかになった。と
  ころが、謎が残った。と言うのは、新型コロナウイルスを運
  んだのではないかと疑われたキクガシラコウモリが同海鮮市
  場で売買された事実はなかったからである。キクガシラコウ
  モリの生息地は、浙江省や雲南省であり、同海鮮市場から、
  900キロ・メートル以上離れている。コウモリが市場に飛
  んできた可能性は考え難かった。 https://bit.ly/3g56WXL
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王延秩所長へのCGTNのインタビュー.jpg
王延秩所長へのCGTNのインタビュー

posted by 平野 浩 at 00:00| Comment(0) | 『コロナ』後の世界の変貌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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