況が続いています。もし新型コロナウイルスが、何らかの事情で
武漢病毒(ウイルス)研究所から漏洩し、もし、それを中国政府
が隠蔽を図ったとすれば、それこそ、数千兆円規模の賠償請求と
国際的な批判が中国共産党政権に殺到することになります。その
カギを握る人物は石生麗氏といっても過言ではないでしょう。
その石生麗氏の消息は、はっきりしていないのです。石生麗研
究員とその上司の王延軼武漢ウイルス研究所長の関係を探ると、
何かが見えてくると思います。このことについてフリー・ジャー
ナリストの山口敬之氏が、「月刊HANEDAセレクション」で
次のタイトルで書いているので、この記事を参考にして、真相に
迫って行きます。この記事は、「月刊HANEDA」7月号と8
月号の論稿が再構成されています。
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山口敬之著
「武漢P4研究所の『蝙蝠女』石生麗だけが知っている」
──「月刊HANEDAセレクション」
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石生麗氏は、いまどこにいるのでしょうか。今年に入ってから
の石生麗氏の発言の記録を追っていきます。
最初の発信は、今年の2月です。新型コロナウイルスは、武漢
のウイルス研究所から流出し、武漢市民に感染したのではないか
という噂が出始めた頃です。
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◎ウイルスの発生源が自身の研究所でないことを命に賭けて約束
する。悪意のあるメディアの噂を信じて拡散する人たちには、
その臭い口を閉じるよう忠告する。
──上記、山口敬之著のレポートより
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この文字による発信は、石生麗氏のものではないという分析も
あります。石生麗氏を知る内外の研究者は、寡黙で学究肌の石氏
が、「臭い口を閉じるよう忠告する」というような下品な表現を
使うとは考えられないという反論です。
この発言後の4月末には、ネット上に例の亡命説が出てくるの
です。この真偽ははっきりしませんが、亡命先であるとされるフ
ランスの米国大使館が沈黙を守っているので、デマであることに
なっています。
しかし、この情報の発信源は、トランプ政権発足時にホワイト
ハウスで首席戦略官兼上級顧問を務めた対中強硬派のスティーブ
・バノン氏であったといわれており、単なるデマではないという
見方もあります。
5月2日、中国共産党の国際情報誌「環境時報」は、石生麗氏
の友人とのやり取りとして、次の文章を公表しています。
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「私と私の家族はみな元気です。いかに多くの困難があろうと
亡命などしない」
「我々は何も間違ったことはしていない。我々の心のなかには
科学に対する揺るぎない信念がある」
──上記、山口敬之著のレポートより
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中国の対応もおかしいのです。武漢ウイルス研究所のコロナウ
イルスの研究を仕切っていていた石生麗研究員が疑われているの
ですから、何もやましいことがないなら、石生麗研究員自身が武
漢ウイルス研究所で記者会見を開き、ウイルスの研究所からの流
出を明確に否定すれば済むことです。それをしないということは
それができない中国側の事情があると思われます。
ここまでのEJの記述については、興味のある方は、本テーマ
の6月4日のEJ第5260号から6月9日のEJ第5263号
の4本の記事を読み直していただきたいと思います。とくに6月
8日のEJによると、2019年12月10日の武漢ウイルス研
究所周辺は、人影もなく静まり返っていたといいます。
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◎2020年6月4日/EJ第5260号
「ウイルスは武漢研究所からの流出」
https://bit.ly/31Kh42Y
◎2020年6月8日/EJ第5262号
「19年12月10日のある出来事」
https://bit.ly/3kMLBpI
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2019年12月10日の武漢ウイルス研究所周辺の異常な静
まりの原因は何だったのでしょうか。以前にこの技術院を訪問し
たことのある人の話によると、技術院の敷地内は乗用車や業者の
トラックが頻繁に出入りし、技術院のなかは、白衣の研究者が多
く行き来する活気に満ちた場所だったといいます。ところが、そ
の日は技術院のなかにはほとんど人はおらず、その後の武漢の市
中案内でも、いつもなら必ず目にするはずの市民はほとんどいな
かったというのです。
これについて、米共和党のトム・コットン上院議員は、武漢ウ
イルス研究所でそのとき何かトラブルが起き、研究所周辺には人
が立ち入りできないよう規制されていたのではないかと発言して
います。つまり、新型コロナウイルスの感染確認は、中国当局の
いう12月31日ではなく、12月10日以前だったのではない
かと疑いが出てきたのです。
5月25日のことです。それまで消息不明であった石生麗氏が
国営テレビのインタビューに登場したのです。テレビに本人が登
場したのです。そのときのテロップには、「石生麗/武漢ウイル
ス研究所研究員」と明記されていたのです。ということは、石生
麗氏は、少なくとも5月25日時点では、武漢ウイルス研究院の
研究員として在籍しているようです。
──[『コロナ』後の世界の変貌/053]
≪画像および関連情報≫
●謎深まるコロナウイルス感染源/中国内の報道から検証
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新型コロナウイルスをめぐり、トランプ米大統領らは、中
国湖北省武漢市にある武漢ウイルス研究所からの流出説を唱
えている。一方、中国側は猛反発し、米中対立の火種となっ
ている。真相≠ヘ、今後の調査に待たれるが、中国ウオッ
チャーの龍氏がこれまでの報道などをまとめ、検証した。
(編集部)
中国では早い段階から、武漢にある国や地元政府の研究所
と、新型ウイルスとの関係を議論してきた。一部専門家も、
武漢発のウイルスが人災であり、天災ではないと追究し、政
府の抑圧と対峙(たいじ)してきた。疑いの目は武漢にある
二つのウイルスと関係がある施設に向けられた。武漢ウイル
ス研究所と武漢疾病対策センター(CDC、以下センター)
だ。今回のウイルスを研究していた武漢ウイルス研究所から
漏れたのではないかとささやかれた。センターからウイルス
が広まったのではないかともいわれた。もちろん、現時点で
は確認されていない。感染公表後、武漢政府は素早く「武漢
華南海鮮卸売市場」(以下、海鮮市場)を封鎖し、ここが新
型コロナの発生源だ、と世界に印象づけた。一方、中国のウ
イルス専門家や一部マスコミは、それは真実を隠した、中国
政府のカモフラージュだと主張した。中国華南理工大学生物
科学与工程学院教授の肖波涛氏は、今回のウイルスが「市場
以外」のところから流出した可能性があると指摘する。
https://bit.ly/3gYUSIW
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石正麗研究員


