2020年08月12日

●「武漢研究所からのウイルス流出説」(EJ第5306号)

 現在、中国が世界中から非難を浴びています。新型コロナウイ
ルスの感染拡大のこともありますし、台湾に対する中国の姿勢や
チベット、東トルキスタンにおける民族浄化など、世界の非難を
浴びて当然のことを中国はやっています。
 しかし、日本のマスコミは、こういう中国の振る舞いについて
ほとんど報道しません。日本固有の領土である尖閣諸島において
中国の公船が、毎日のように傍若無人に振る舞っても、マスコミ
の報道は、たんたんと事実を伝えるのみです。一体どうなってい
るのでしょうか。
 それは、「日中記者交換協定」というものがあるからです。日
本と中国は、1964年4月19日に、「新聞記者交換会談メモ
修正に関する取り決め事項」と題する文書に調印しているからで
す。その結果、日本のマスコミは、次の3つを守らざるを得なく
なっています。
─────────────────────────────
     1.中国を敵視しない
     2.2つの中国をつくる陰謀に加わらない
     3.日中国交正常化を妨げない
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 こういう中国との取り決めがあることを多くの日本国民、とく
に若い人は知る由もないはずです。新聞でもテレビでも報道しな
いので、本を読まない若い世代では、中国が現在世界で何をして
いるのか知らないし、関心も薄いと思います。
 これについて、中国に詳しいノンフィクション作家の河添恵子
氏は、怒りをもって次のように述べています。
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 台湾はそもそも中国ではない。主権があり、総統も首長も立法
委員も国民による投票で選ばれ、軍隊を持ち、独自の教育システ
ムがあり(高学歴者の割合は世界最多とされる)、独自の経済シ
ステムも有する。人権に至っては「世界一と言って過言でないほ
どである。「日中国交正常化を妨げない」の原則にしても、南シ
ナ海や東シナ海で日中国交正常化を妨げる野蛮な行為を繰り返し
ているのは中共軍なのだ。
 世界各国が、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な流
行)で危機的状況にあるなかでも、人民解放軍が戦闘モード″
にあることも明らかだ。習近平国家主席はこれまでも「(台湾)
統一のために、武力行使も放棄しない」と公言してきた、が、東
部戦区(元南京軍区)は国家安全教育日の4月15日、公式アカ
ウント「人民前線」に「幻想を捨て、戦闘を準備せよ」とのメッ
セージを掲載した。東部戟区の任務は「台湾有事」「日本有事」
に備えることとされる。       ──河添恵子著/WAC
『習近平が隠蔽したコロナの正体/それは生物兵器だった!?』
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 新型コロナウイルスの感染が世界中で止まらないなか、トラン
プ米大統領は、「何としてもウイルスが流出した発生源を突き止
める」といっている。実際に米国では、口先だけでなく、本気で
リサーチしています。それに対して中国は防戦一辺倒になってい
る。そこで、河添恵子氏の本とアンソニー・トゥ博士の本を参照
に、発生源の問題を整理することにします。
 新型コロナウイルスが中国湖北省武漢市で発生したことは間違
いない事実です。中国側はこれについては認めています。問題は
武漢市のどこから発生したかです。これに対して中国側は、「海
鮮市場にいた動物から」としています。その動物とは、コウモリ
ではないかといわれています。
 その武漢市には、武昌区と江夏区にそれぞれウイルス研究所が
あります。このうち、江夏区の研究所である「中国科学院病毒研
究所」の方が新しい研究施設であり、バイオ・セーフティーレベ
ル4(BSL/4)の能力を持っているといわれます。
 この研究所について、アンソニー・トゥ博士は、自著で、次の
ように書いています。
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 この研究所は、2004年、伝染病について共同研究するため
にフランスが中国と結んだ協定によって設立された。はじめは、
この二国で建設が行われたが、途中から中国がフランスの参加を
拒絶し、最後の2年間は中国だけが建設に携わった。
                 ──アンソニー・トゥー著
         『毒/サリン、VX、生物兵器』/角川新書
─────────────────────────────
 このことは、8月3日のEJでも既に述べていますが、フラン
スは、BSL/4実験室にとって技術的に最も大切なところで、
中国側の意向で、建設に参加できなくなってしまったようです。
これが、2018年1月の米外交官の訪問によって、安全対策上
の危惧の念が表明される原因になっていると思われます。トゥー
博士によると、現地では「研究員が、市場で実験済みの動物を販
売している」という噂が立っていたといいます。
 また、トゥー博士によると、既出の石正麗氏は、この江夏区の
新しいラボ──中国科学院病毒研究所において、コウモリ由来の
コロナウイルスを猿に感染させ、それから血清を作る研究をして
いたと指摘しています。大変リスクのある実験であり、ここから
ウイルスが漏れたことも十分考えられるそうです。
 トゥー博士は、中国政府が3月10日に上海の復旦大学に対し
「新型コロナウイルスの発生源については、一切発表してはなら
ない」という通達を出しているといっています。おそらくこの通
達は、他の大学や研究所にも出されていると思われ、出所を何と
か隠蔽しようとしているものと思われます。
 そして、この江夏区の新しいラボが、今やグーグルマップから
消えていることを河添恵子氏は指摘しています。武昌区のラボは
残っています。「都合の悪いものは何でも徹底的に隠蔽する」の
が中国の方針のようです。
         ──[『コロナ』後の世界の変貌/050]

≪画像および関連情報≫
 ●新型コロナウイルス 「研究所から流出」説の真偽を追う
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   中国・武漢市に世界トップレベルのウイルス研究所「中国
  科学院武漢病毒(ウイルス)研究所」がある。この研究所が
  備える最新鋭の設備の1つが、BSL4(バイオセーフティ
  ーレベル4)実験室だ。実験室では、SARSやエボラ出血
  熱のような、感染力が強くて、危険なウイルスのコントロー
  ルも可能で、洪水の被害が及ばない場所に設置され、マグニ
  チュード7の揺れにも耐えうるという。
   しかしいま、この研究所から新型コロナウイルスが流出し
  たのではないかという疑惑が持ち上がっている。1月末、イ
  ンド・デリー大学とインド理工学院に所属する研究者たちが
  まとめた「新型コロナウイルスにエイズウイルスと不自然な
  類似点がある」とする論文が物議をかもした。さらにこの研
  究者たちは「このウイルスが自然発生することは考えられな
  い」とした。この論文は大バッシングののちに撤回されたが
  一部のネットユーザーの間で内容が拡散。「新型コロナウイ
  ルスはSARSウイルスとエイズウイルスを武漢ウイルス研
  究所が人工的に合成したものでは」という憶測も飛び交い、
  不安が高まったのだ。さらに1月28日、ハーバード大学公
  衆衛生学教授のエリック・ファイグルーディン博士は、自身
  のツイッターで、「武漢市の海鮮市場はウイルスの発生源で
  はない」と発信。たちまち、世界中のメディアで取り上げら
  れた。             https://bit.ly/3fM6w8F
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中国科学院病毒研究所/武漢市江夏区.jpg
中国科学院病毒研究所/武漢市江夏区
 
posted by 平野 浩 at 00:00| Comment(0) | 『コロナ』後の世界の変貌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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