2020年04月27日

●「東京には83万人の感染者がいる」(EJ第5236号)

 先週は、新型コロナウイルスの感染に関する複数の衝撃的デー
タが次々と発表されましたが、なかでも慶応義塾大学病院の次の
発表は衝撃的です。
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 慶応義塾大学病院(東京都新宿区)は4月23日までに、新型
コロナウイルス感染症以外の治療目的で来院した無症状の患者、
67人にPCR検査を行ったところ、4人(5・97%)が陽性
者だったと公表した。4月13日から4月19日に行った術前お
よび入院前PCR検査で明らかになったもの。同院は、「これら
は院外・市中で感染したものと考えられ、地域での感染の状況を
反映している可能性がある」とし、感染防止にむけて更なる対策
を講じていく必要があると指摘している。
                  https://bit.ly/35834S2 ─────────────────────────────
 サンプルは、慶応義塾大学病院に新型コロナウイルス感染症以
外の治療目的で来院した67人です。この67人全員にPCR検
査を実施したところ、4人が新型コロナ陽性と判明したのです。
約6%です。もし、これが市中感染率であるとすると、次の通り
となります。2020年1月1日現在、東京都の人口は、139
5万1636人です。
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  13951636人 × 0・06 = 837098人
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 これによると、東京都内には、約83万7000人以上の新型
コロナウイルスの感染者がいることになります。これが本当であ
れば、誰が罹患しても不思議はないのです。
 続いて、米ニューヨーク州で実施された新型コロナウイルスの
検査に関するニュースです。これは、PCR検査ではなく、少量
の血液から計る抗体検査です。
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 CNN/米ニューヨーク州のクオモ知事は、23日、住民3千
人を対象に実施した新型コロナウイルスの抗体検査の結果、これ
までに13.9%に陽性反応が出たと発表した。この結果は、新
型コロナウイルスの感染が、当初確認されたよりも、早くから広
がっていて、感染者の数も公式統計より多いことを改めて裏付け
ている。抗体検査は州内で新型コロナウイルスに感染して抗体を
もつ人がどれくらいいるかの実態を把握する目的で、外出したこ
とのある住民から無作為に抽出した大人3000人を対象に実施
した。その結果、抗体ができていたのは州全体では13.9%、
ニューヨーク市に限ると21%だった。ニューヨーク州の人口は
1950万人、ニューヨーク市の人口は840万人。つまり州全
体で約270万人、市では約180万人がウイルスを持っている
ことになる。これは公式統計の数倍に上る。
                  https://bit.ly/2VyKrmV ─────────────────────────────
 この結果について、米ジョンズ・ホプキンス大学の専門家、ア
メッシュ・アダルジャ氏は、この結果について、新型コロナウイ
ルスによる死亡率が、公式統計よりも低い可能性があることをう
かがわせると指摘し、次のように述べています。
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 このウイルスは、我々が考えていたよりもはるかに広く拡散し
ている。我々にある程度の抗体ができているという意味で、一種
の安心感を抱かせる。     ──アメッシュ・アダルジャ氏
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 この米ジョンズ・ホプキンス大学のアメッシュ・アダルジャ氏
と同じ趣旨のことを、2018年にノーベル医学・生理学賞を受
賞した本庶佑氏(京都大学特別教授)も述べているのです。4月
23日のBSフジプライムニュースに自宅から出演し、おおよそ
次のように述べています。そのさい、BSフジのスタジオには、
日本医師会会長横倉義武氏と佐藤正久元防衛省政務官が出演して
いたのです。
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 我々は敵を知る必要がある。しかし、我が国のPCR検査は、
人口比で考えれば、韓国、ドイツ、シンガポールなどに比べて一
桁以上少ない。検査で陽性になった感染者を治療したり、一定期
間だけ隔離するなどしたりすれば、感染の状況を知るにはもっと
PCR検査をする必要がある。  ──本庶佑京都大学特別教授
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 本庶佑京都大学特別教授は、医師会とは近い関係にあり、医師
会が、国の「緊急事態宣言」の発令に先立って医療現場から「医
療危機的状況宣言」を行ったのも本庶佑氏(京都大学特別教授)
のアドバイスによるものです。本庶教授は、官邸や厚労省とはあ
まりうまくいっていないようです。とくに厚労省とは、新型コロ
ナウイルス対策に関する考え方がぜんぜん違うからです。
 横倉義武医師会会長は、医療危機的状況宣言を行うさい、次の
ように発言しています。本庶佑教授も同じ考え方です。
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 世界では、ヨーロッパ諸国を始めとして爆発的な感染拡大が起
きているのに対し、世界で最も高齢化が進んでいるにもかかわら
ず、日本の人口に占める死亡率は、低く抑えられているドイツよ
りもなお低い。感染者数については議論があるものの、重症の肺
炎患者を診るさい、医師は新型コロナウイルス感染症に留意して
診察を行っており、死亡者数については正確な値に近い。
      ──横倉義武医師会会長 https://bit.ly/2VV8lbo ─────────────────────────────
 実は、日本の新型コロナウイルスの死亡率の低さは、日本が最
も世界に対して誇りに思っていいことですが、なぜか、政府も厚
労省も、当のほとんどの日本人も、なぜか、このことはあまり口
にしない。どうしてなのでしょうか。とても不思議な話であると
思います。      ──[消費税は廃止できるか/077]

≪画像および関連情報≫
 ●新型コロナの死亡率が低い日本人 すでに免疫持っている
  との仮説
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   3月末時点で人口10万人あたりの日本の死者数は、実に
  0・04人。一方でイタリアは同17・79人、スペインは
  同15・64人と大きな差がある。医療ジャーナリストの鳥
  集徹(とりだまり・とおる)さんが説明する。
   「原因については諸外国も関心を持っていますが、現状で
  は日本はウイルス感染の有無を調べるPCR検査数が絞られ
  ているため、感染数や死亡数が過小評価されているとの指摘
  がある。あまり他人と直接的に接触しない、大声でしゃべら
  ないといった行動様式や、マスクや手洗いなどの習慣が日本
  における感染拡大を防いでいる可能性も考えられます」
   また、日本におけるBCG接種率の高さが重症化を抑えて
  いる可能性を指摘する声もある。さらに注目されるのが「日
  本人は新型コロナの免疫を持っている」という新たな仮説で
  ある。新型コロナにはS型と感染力の強いL型があり、京都
  大学大学院医学研究科・医学部特定教授の上久保靖彦さんら
  は論文で「S型がL型よりも早く中国から伝播し、部分的な
  抵抗力を与えた」と発表した。「昨年末まで日本はインフル
  エンザが史上最高ペースで流行していましたが、今年になっ
  てから急速に流行がストップしました。その理由を、論文で
  は昨年末から日本にS型が流入して、インフルエンザ感染を
  阻害している可能性を示唆しました。
                  https://bit.ly/2VANlYj
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本庶佑京都大学特別教授

posted by 平野 浩 at 00:00| Comment(0) | 消費税は廃止できるか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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