00号発行記念祝賀パーティー」が茅場町証券会館、ホテルオー
クラレストランニホンバシで開催され、長年にわたるEJの読者
が雨のなか、多数参加されました。また、当日会場には出席され
ませんでしたが、大勢の方から、お祝いのメッセージとともに、
記念品代をお寄せいただいております。
EJの書き手としての私、平野浩として、このような会を開い
ていただいたことについて、今回の発起人を務めていただいた8
人の方々をはじめ、雨のなか祝賀パーティーにご参加していただ
いた方々、記念品代をお寄せいただいた方々に対し、厚く御礼申
し上げます。本当にありがとうございました。EJの本号をかり
まして、御礼申し上げます。本号は、特別号として、「エレクト
ロニック・ジャーナル」について書くことにします。
EJ第1号を配信したのは、1998年10月15日のことで
す。メールマガジンとして約50人ほどの方に配信したことを覚
えています。それ以来、私が今まで守っていることがあります。
それは、基本的にEJは「配信してほしい」と希望した人にしか
配信しないことです。1998年当時のITといえば、メールと
ウェブサイトが中心であり、ブログはまだ登場していなかったの
です。ブログが登場するのは、2005年のことです。
EJは、もともと私の明治生命での最後の職場になった明生シ
ステムサービス(MSS)の時代に、私は「家庭教授部」という
部の部長をしていました。確か10人前後の部員がいましたが、
それらの部員と技術情報を共有するために、毎日「電子情報」を
配信していたのです。実は、EJの前身はこの「電子情報」なの
です。当時日本のITは、スタートしたばかりであり、そのリテ
ラシーは、今から考えると、信じられないくらい、初歩的なレベ
ルに止まっていたのです。
1998年12月28日のEJ第50号で伝えているEJの配
信者は全部で69人です。内訳は、明治生命本社関係9人、明治
生命OB8人、MSS18人、その他外部関係34人、全体の約
半数は外部の人です。なぜ、明治生命本社関係が少ないかという
と、当時の明治生命は、特定の手続きをした人以外は、外部から
メールを送信できなかったからです。
EJ第50号には、次の記述があります。こんなことは、今で
は信じられないと思うでしょうが、当時のITのリテラシーは、
その程度のレベルだったのです。
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1998年の年の終りに明治生命に関して、若干苦言を呈した
いと思います。私は、今年の9月25日の最後の「電子情報」で
メールアドレスの敬称(社長、専務、常務など)をやめるよう金
子社長に提案しました。そのようなことをやっているのは明治生
命だけだからです。それにメンテナンスに膨大な手間がかかるな
どの理由からです。名前の方は変化しませんが、役職は毎年変化
するからです。あわせて、社外にインターネットを通じてメール
を出すとき、コードで届くのは何とかならないかということも提
案しました。社内では、コードと氏名の変換プログラムによって
漢字で読めますが、社外に送るときは相手にコードで届いてしま
う点です。 ──1998年12月28日付、EJ第50号より
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当時明治生命では、社内メールには役職が付いていたのです。
関係者としては「役職なし」を提案したのですが、上層部はがん
として聞き入れなかったのです。そのため、私は当時の金子社長
にメールで「役職全廃」をストレートに提案したのです。金子社
長からは「前向きに検討する」という返信メールをいただきまし
たが、実際に役職が撤廃されるまで相当時間がかかったのです。
1998年というのは、ことITに関しては、日本では、そのよ
うなレベルでした。完全な内部指向です。
EJは「作品型情報」を目指しています。読み切りのコンテン
ツではなく、作品として残せるコンテンツにするというのが作品
型情報の意味です。1つのテーマについて書くとき、膨大な情報
を集めます。とくに本は、何冊も読みます。当然本からの引用は
多くなります。そのため、EJを読んでいただくと、読み手は、
結果として多くの本を参照したことになるのです。しかし、テー
マ全体としては、私の主張を貫いているつもりです。
少しでも文章を読み易くするために、ツイッターをやっていま
す。交流を目的とする使い方ではなく、情報発信型のツイッター
です。2010年1月4日からはじめましたが、以来一日も休ま
ず、ツイートを発信しており、現在フォロワーは、2・2万人い
ます。これ以上はなかなか増えません。このあたりが、私の限界
ではないかと感じています。
ツイッターは、長い文章を140字にまとめる訓練に役立ちま
す。しかもツイッターは、「いいね」と「リツィート」の数とし
て数値で評価されるので、コンテンツの影響度を客観的に知るこ
とができます。2・2万人のフォロワーの内容は多士済々です。
なかには有名人も多くいます。有名人は、何十万、何百万という
フォロワーを持つ人が多いので、それらの有名人の方が、私のツ
イートをリツィートすると、とんでもない数の人にツイートが届
くことになります。その結果、フォロワーが増えるのです。
400字原稿用紙7枚の量のEJを毎日書いて配信するのは、
正直いって大変です。最近では、さすがに息切れしつつあるのが
現状です。しかし、ひとつ書き上げると、大きな達成感を感じる
ことができます。今やそれが、生き甲斐になりつつあります。
今後、何号まで書き続けられるか、私にもわかりません。しか
し、熱心に読んでくださる読者がいて、それを実感できるとき、
続ける意欲が湧いてきます。9月18日の5000号記念のパー
ティーは、改めて、継続してEJを書く意欲が湧いて来たような
気がします。本当にありがとうございました。10月7日からは
新しいテーマに取り組む予定です。
──[中国経済の真実/101]
≪画像および関連情報≫
●EJ5000号パーティー風景
「乾杯」パーティー写真1
「懇談」パーティー写真2
「オペラ歌手」パーティー写真3