2019年09月11日

●「なぜ韓国と上手に付き合えないか」(EJ第5087号)

 9月6日には、韓国に関連して、いろいろなことが起きていま
す。韓国もこんなことをいつまでもしつこく続けていると、本当
に日韓両国は後戻りできないところにきてしまいます。
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【ソウル共同】韓国のソウル市議会は6日、特定の、日本企業を
「戦犯企業」と定義し、市などが今後その企業の製品を購入しな
いよう努力義務を課す条例案を可決した。同日午前にも釜山市議
会で同様の条例が可決されたばかり。菅義偉官房長官は6日の記
者会見で「不適切、不合理な主張に基づき不当に非難し、経済的
不利益を及ぼす内容で、極めて遺憾だ」と強く反発した。
 韓国を代表する2都市で成立したことにより、全国でも相次ぐ
とみられる。今後どのように運用され、日本への影響がどうなる
かは不透明だ。韓国紙、朝鮮日報によると、ソウル市は条例に反
対の立場を示しているとされる。        ──中日新聞
                  https://bit.ly/2kxSS24 ─────────────────────────────
 どうして韓国は、過去のことを何度も蒸し返すのかについては
朝鮮文化の基調をなす「恨」の思想によるものであるという人が
います。単なる恨み、辛みではなく、悲哀、無念さ、痛恨、無常
観、優越者に対する憧憬や嫉妬などの感情をいいます。
 詳しくは、よくわかりませんが、この思想は、儒教にも関係が
あるといわれています。どうしてこのような思想が生まれるのか
というと、それは、韓国という国が、日本を含む多くの国によっ
て支配された歴史があるからです。これは、中国にも通じるもの
があるといえます。中国問題を考えるとき、儒教については考慮
に入れる必要があります。
 その点、日本は島国であって、どこかの国から支配されたこと
がほとんどない国です。終戦後にGHQに占領された7年間ぐら
いのものです。私などは、その時代に生きてきているので、よく
わかりますが、支配されたといっても、支配者である米国にマイ
ナスの感情をもっていないです。そのせいか、日本は、他国の文
化を取り入れるのにあまり抵抗というものがない。こういう日本
人の特性について、渡邊哲也氏と福島香織氏は、共著の対談本で
次のように述べています。
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渡邊:基本的に日本というのは多神教社会で、もともと神道とい
 うのは、全てのものに神が宿るという考え方です。ですから、
 日本人ほどいろいろな異文化を取り込みやすい文化はないので
 しょう。たとえば、12月24日にキリスト教を祝って、12
 月31日になるとお寺に行って除夜の鐘を聞いて、元旦は神社
 に行って神様に祈っています。最近では、ハロウィンまで取り
 込んでしまう。
福島:八百万の神というのは、相当奔放で、恋愛もするし喧嘩も
 する。人間臭い神さまたちで、結構、大らかですよね。そこに
 儒教が渡ってきましたが、日本人は全部まるごと受け入れるの
 ではなくて、自分たちの得になるものとならないものを分けて
 取捨選択しました。儒教の良いところというのは、たとえば孝
 とか徳とか、親孝行とか、年長者を敬うとか、礼節を持てとか
 そういう部分は結構入れましたが。──渡邊哲也/福島香織著
     『中国大自滅/世界から排除される「ウソと略奪」の
                中華帝国の末路』/徳間書店
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 上記の福島氏の言葉に、日本人は「儒教の良いところを取り入
れている」というのがあります。「長幼の序」などは、真っ先に
取り入れています。長幼の序とは、年長者と年少者の間にある秩
序のことです。このことに関連して、電車に設けられている「優
先席」の話があります。
 昔の電車に「優先席」はありませんでしたが、老人や障害者な
どが電車に乗ると、必ずといってよいほど、席を譲る人が現れた
ものであり、「優先席」のようなものは、必要なかったのです。
これは「道徳」であり、単に社会の規準に従うというだけではな
く、これを「自発的に行なう精神」と捉えています。日本には間
違いなく「道徳」があったのです。
 これに対して「モラル」という言葉がありますが、これによっ
て優先席は設置されたといわれます。これは「その社会の規範」
であると同時に、「その社会に対する姿勢」という意味合いが含
まれます。いわば「ルール」のようなものと考えるべきです。
 しかし、優先席が設けられると、優先席以外の席では老人や障
害者が前に立っても、平然として席を譲らない若者が多いのは確
かですが、それでも席を譲る若者もたくさんいます。これは家庭
での教育に関係していると思います。
 それどころか、優先席に若者が座って動かないケースもよくあ
ります。スマホを操作するには、座っていた方が操作しやすいか
らです。彼らは、そこが優先席であるかどうかより、空いている
かどうかで座るのです。かつての道徳は消えているようです。
 私もよく電車に乗って出掛ける老人の一人ですが、席を譲られ
るのが嫌であり、申し訳ないので、座れる電車を選んで乗ること
にしています。急行に乗らず普通に乗るとか、それでも混んだ電
車に乗るときは、なるべく優先席の前には立たないようにするな
ど、席を譲られる状況を避けて乗っています。
 そもそも中華思想では、中国が世界の中心(華のあるところ)
であって、中国を兄とするなら、朝鮮はその弟分の「小中華」、
日本などは「東夷」という蛮族として位置づけられています。そ
のため、朝鮮の人は、中国からの距離によって、日本をひとつ下
に見る傾向があります。儒教の考え方です。日本では、とても受
け入れられない考え方ですが、中国や韓国と付き合うときは、そ
ういう考え方を相手が持っていることも、念頭におく必要があり
ます。日本は、独自の価値観や思想がありながら、西側の価値観
に馴染んでしまっていますが、韓国や北朝鮮は、まだ馴染めてお
らず、小中華のままです。  ──[中国経済の真実/086]

≪画像および関連情報≫
 ●買ってはいけない「儒教本」お粗末な中身/古谷経衛氏
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   そもそもこの「小中華思想」の解釈が間違っている。韓国
  が持つと「される」小中華思想とは中国をナンバー1と捉え
  て、半島がその次、日本がその下という秩序ではない。17
  世紀中葉、漢民族の国・明朝が滅亡して満州族の王朝清が勃
  興すると、東アジアの華夷秩序は崩壊した。華夷秩序は漢民
  族の王朝を頂点とした国家の上下関係を指すので、その中心
  である明(みん)が滅べばこの秩序は機能しない。
   大陸における明朝から清朝への王朝交代――これを「華夷
  変態」と呼ぶ――によって、華夷秩序をけん引する正統なる
  後継者は明朝の属国であった朝鮮に移った。したがって朝鮮
  こそが明朝亡き後の華夷秩序の後継者である。これが「小中
  華思想」の正しい解釈である。
   つまり「小中華思想」とは、朝鮮こそが世界の一等国とい
  う発想なのである。それなのに、「中国1番、半島2番、日
  本3番」というネット上の間違った歴史解釈を、この本は疑
  うことなくそのまま転写している。「小中華思想」に基づく
  韓国一等主義は、現代においては「高句麗論争(朝鮮半島北
  部と満州の一部を支配した高句麗が、朝鮮民族の王朝だとす
  る韓国側歴史学者と、それを否定する中国側学者の論争)」
  などにも顕著に見て取れるが、そういった海外の歴史論争の
  時事についても、著者の疎さが伺える。全般としては、高校
  程度の日本史、東アジア史の把握も正確にできているかどう
  か疑わしい。          https://bit.ly/2lJYdU8
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日本製品の不買条例/ソウル市議会.jpg
日本製品の不買条例/ソウル市議会
posted by 平野 浩 at 00:00| Comment(0) | 中国経済の真実 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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