2019年08月26日

●「文在寅韓国大統領の支持率が急落」(EJ第5075号)

 「韓国GSOMIA破棄」──韓国文在寅政権の愚かな決定で
す。これで日韓両国は、容易には元の状態に戻ることは不可能に
なったといえます。一線を越えてしまったのです。現在、EJは
米中貿易戦争、それも中国に重点を置いて書いていますが、これ
は日本や米国はもちろんのこと、中国にも関係のある問題であり
避けて通ることはできないので、メディアが報じない視点から検
証することにします。
 文在寅大統領がGSOMIAを破棄した直接的な理由は、自身
の支持率のことを考えた結果であると思います。韓国の大統領の
任期は5年であり、再選はありません。文大統領が大統領に就任
したのは、2017年5月であり、既に今年の5月で2年が経過
しています。任期はあと3年です。
 就任当初は80%を越えていた文大統領支持率は、自らの経済
政策の失敗などにより、今年に入ってからは、半分の40%台に
下落しています。韓国の大統領は、5年の任期の半分を過ぎると
レームダック化して求心力がなくなるものです。文大統領の場合
も、2年半直前の時点で既に支持率が就任時の半分以下であり、
さらに失政を重ねると、前任の朴大統領のように弾劾裁判にかけ
られたり、退任後に逮捕されたり、実に悲惨な目に遭う可能性が
あります。したがって、韓国の大統領は、自身の支持率には異常
なほど、神経を尖らせるものです。
 そこに、安倍政権による韓国のホワイト国外しの宣言が行われ
ます。この決定にいたる過程にはいろいろなことがあるのですが
それは後で述べるとして、文政権はこれに対していささか異常に
反応します。それは、まさに“逆ギレ”に近いものです。日本側
があっけにとられるほどです。
 文大統領はこれを千載一遇のチャンスとしてとらえたのです。
反日をやる絶好の機会です。韓国の大統領がよくやる、支持率が
下がったときの反日行動です。果せるかな、安倍政権による韓国
のホワイト国外しに端を発する韓国の日本製品不買運動、日本に
行かない運動(日本への旅行中止)などの激しい反日運動によっ
て、文大統領の支持率は回復し、40%台を脱して、50%台に
復帰したのです。2019年7月半ばのことです。
 しかし、反日運動が頂点に達していた7月22日時点と、その
1ヶ月後の文大統領の支持率を比較すると、実に興味深いことが
分かります。
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  ◎2019年7月22日   ◎2019年8月23日
    支 持:51・8%     支 持:46・7%
    不支持:43・1%     不支持:49・2%
           韓国世論調査会社/リアルメーター調べ
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 文大統領の“逆切れ”に近い反日運動の効果によって、50%
台に復帰した文大統領の支持率は、「GSOMIA破棄」を宣言
することになるその1ヶ月後には、またしても40%台に落下し
しかも支持と不支持が逆転しています。大変化です。なぜ、逆転
したのでしょうか。
 日本のメディアは、なぜかこのことを報道していないので、文
大統領の支持率は高いままだと思っている人が多いようです。残
念ながら、韓国の国民が「反日活動などするべきではない」とし
て、声を上げているわけではありません。ぜんぜん別の理由で、
大統領の支持率が急降下しているのです。大統領は、これに頭を
かかえているといわれます。
 現在、文大統領のいる青瓦台には、超左派系の”反日の戦士”
が集結しています。誰も文大統領のいうことに、逆らうことはで
きません。文大統領は、そのなかから、自分の次の大統領候補を
選び、育てようとしています。その一人と目される候補者に、元
大統領府民情首席秘書官のチョ・グク氏がいます。
 2019年8月9日、チェ・グク氏は、大統領府で文在寅大統
領によって法務部長官候補者(法相)に指名されています。民情
首席秘書官は、政府高官の監視と司法機関を統括するポストで、
政府高官や大統領の親戚など、権力層に対する捜査や、組閣のた
めの候補者推薦と人事検証などを主要業務とするだけに、大統領
府秘書官の中でも、大統領と最も近い関係にあります。そのため
事実上の「政権のナンバー2」といえます。
 チョ・グク氏は、文在寅大統領が次期大統領候補の一人として
選んでいるだけあって、超左派で、最も尖鋭な反日の戦士です。
したがって、文大統領は、韓国のホワイト国外しで反日が盛り上
がっている今のタイミングで、自分の右腕として政権の一角に据
えようとしたのです。
 ところが、そのチョ・グク氏に、複数の疑惑が浮上し、大問題
になります。なかでも、チョ・グク氏の娘の不正入学疑惑につい
ては、とくに韓国の若年層を中心に怒りの輪が広がっています。
韓国ではそれほど一流大学の入学が困難だからです。8月22日
付、「聯合ニュース」は次のように報道しています。
─────────────────────────────
 釜山大は22日、法務部長官候補に指名されたチョ国(チョ・
グク)前青瓦台民情首席秘書官の娘が、同大医学専門大学院に入
学するまでの過程全般について内部的に検討・調査を進めている
と明らかにした。チョ氏は長官候補に指名されてから娘が高校生
のときに医学論文の第1著者に名を連ね、大学や大学院に不正入
学したとの疑惑が持ち上がり批判にさらされている。娘は、20
15年に同大学院に入学した。釜山大側がこれまでに確認した事
実は、チョ氏の娘が大学院の入学選考のときに提出した自己紹介
書に問題の医学論文について言及しなかったことだ。釜山大関係
者は、チョ氏の娘が論文の第1著者として名を連ねた事実を自己
紹介書には記載しなかったことを確認したと説明した。
                  https://bit.ly/2LbNYkW ─────────────────────────────
              ──[中国経済の真実/074]

≪画像および関連情報≫
 ●危ういチョ・グク法務部長官候補の選択は
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   法務部長官候補であるチョ・グク氏が危うい状況に置かれ
  ている。文在寅(ムン・ジェイン)大統領が最も信頼する人物
  の一人と評価され、次期大統領候補にまで分類されたので、
  検証において激しい攻防が予想されたが、これほど激しいと
  は予想できなかった。とうとう彼の進退が取りざたされるこ
  とが全くおかしくない状況にまで至った。
   チョ候補者は9日、大統領府で文在寅大統領によって法務
  部長官候補者に指名された後、「誓海盟山」を語った。「海
  と山に誓う」という意味で、壬辰戦争(文禄・慶長の役)の
  時、李舜臣将軍が倭敵を打ち破るという意志を込めて詠んだ
  詩に登場する。彼が忠武公・李舜臣の詩まで取りあげて誓っ
  たのは、正な法秩序の確立、検察改革、法務部の革新」だっ
  た。生涯進歩的な観点で法を学び、教えてきたチョ候補者が
  法務部長官となって繰り広げる新しい法行政への期待が大き
  かった。
   半月近くたった今、好機といえる状況は過ぎ去った。チョ
  候補者は、連日相次ぐ疑惑の釈明に汲々としている。現在ま
  で人事聴聞会準備チームが出した公式釈明だけで20回にの
  ぼる。チョ候補者の実弟をはじめ、チョ候補者が投資した私
  募ファンド会社、同社が投資した会社まで釈明し、しまいに
  は離婚した元妻まで、私と息子は関わらせないでほしい」と
  訴えた。            https://bit.ly/2PcTGrN
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疑惑のエリート/チョ・グク氏.jpg
疑惑のエリート/チョ・グク氏
posted by 平野 浩 at 00:00| Comment(0) | 中国経済の真実 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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