上げています。番組のタイトルと出演者、要約動画をご紹介して
おきます。
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●BSフジ/「プライムニュース」
2019年8月5日/午後8時から10時
◎タイトル
『“ホワイト国除外”日韓関係の行き着く先』
◎出演者
元駐韓特命全権大使/武藤正敏氏
産経新聞ソウル駐在特別論説委員/黒田勝弘氏
世相研究所日本研究センター長/陳昌洙氏
前編/20分38秒 https://bit.ly/2KvjA4v
後編/10分43秒 https://bit.ly/31ouboO
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動画の後編で、韓国の陳昌洙氏が、次のようにいうシーンがあ
ります。「安倍さんのやり方はひどい。最高裁判決による強制執
行によって日本企業に実害が出た場合、それなりの処置(報復)
を取る」といっていたのに、その前に報復措置をとった。もし、
言葉通りだったら、こんな騒ぎにはならなかった」と。
陳昌洙氏はこの番組の常連で、私は何回も意見を聞いたことが
あります。とても穏やかに話をする人ですが、ネット上には次の
ようにいう人がいます。
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陳昌洙氏は、学者肌の「韓国人らしくない」穏やかな話しぶり
ですが、話してる内容は、いつものギャアギャアとヒステリック
にわめく韓国人と変わりません。 ──あるネット上の意見
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まったくその通りで、今回の問題でこの人は、韓国の非は絶対
に認めないのです。そういう点は北朝鮮と同じです。それよりも
問題なのは、陳昌洙氏が今回の3品目の輸出規制とホワイト国外
しを、徴用工問題などについての日本の報復であると受け止めて
いることです。これは、メディアの当初の伝え方にも問題があり
ますが、完全な間違いです。
問題は、米国の核合意からの離脱を受けて、イランが対抗処置
として、核合意の上限である「濃縮3・67%」を短期間で「濃
縮4・5%」まで引き上げたことです。これには大量のフッ化水
素が必要ですが、この物品は厳しく管理され、禁輸されているの
で、イランが大量に持っているはずがないものです。
推測ですが、これについて日米で話し合いがもたれ、とりあえ
ず、日本は重要3品目の輸出を止めたのです。そのさい「韓国に
問題がある」ことを日米双方が認識しています。そして、7月1
日に公示、4日に韓国向け通関を停止しています。緊急を要する
からです。そして今後は、個別の契約ごとに審査し、許可を出す
方式にしたのです。このさい、許可の審査は、各地方局ではなく
経済産業省本省が行うことにしています。
この時点では、韓国は依然としてホワイト国です。しかし、こ
れら3品目に加えて、兵器に転用される可能性のある物質につい
ても規制することにしたのです。そこで行ったのが韓国の「ホワ
イト国外し」です。これによる規制される品目は1000種類を
超えるといわれています。したがって、これらの措置は、徴用工
問題とは何も関係はないのです。もし、今後日本企業に本当に実
害が出ると、日本政府は躊躇なく報復を行うはずです。それを韓
国の日本研究の専門家がわかっていないことになります。
もうひとつ、ホワイト国でなくても90日経てば、出荷される
ということをいうテレビのコメンテーターは多いですが、そんな
ことはありません。上記のように輸出品の個別審査は、経済産業
省扱いの本省検査になっており、より厳しいのです。そのため、
90日かかったうえで、「NO!」になることもあります。これ
について、渡邊哲也氏は次のように述べています。
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この日本から韓国への輸出規制強化については、前提条件に国
家間の信頼の低下があるが、あくまでも「韓国の不適切かつ不適
正な輸出管理」が原因であり、この状況が改善されないかぎり、
輸出許可が下りない可能性がある。
また、一部報道では、90日で許可が下りるかのように報じら
れているが、あくまでも90日以内に許可、不許可、継続審査を
通達しなくてはならないだけで、これは目安でも何でもない。カ
ーボンなどの場合、継続審査で1年程度かかったケースもあり、
認められないケース(自発的に取り下げる)も多数ある。
──渡邊哲也著/徳間書店
『「中国大崩壊」入門/何が起きているのか?/
これからどうなるか?/どう対応すべきか?』
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韓国と北朝鮮が異常に接近していることには、米国は不快感を
もっています。それは国連安保理決議により禁止されている北朝
鮮籍船舶の「瀬取り」を含む違法な海上活動の監視に、肝心の韓
国は入ろうとしないからです。
現在、この監視活動に関しては、日本、米国、オーストラリア
カナダ、ニュージーランド、フランス、英国の7ヶ国が行ってお
り、韓国は入っていません。韓国は汗をかいていないのです。そ
れどころか、韓国が北朝鮮の瀬取りを助けている疑いすらありま
す。そういう国に、核兵器に転用可能な重要物資をホワイト国と
して、フリーに輸出できるでしょうか。
トランプ大統領は、文在寅大統領からの日本との仲裁要請につ
いて、「両国がそれを望むなら・・・」という条件をつけていま
す。日本がそれを望まないことを知っているからです。もともと
日米で緊密に相談としてやった措置だからです。説明予定のEC
RAについては、明日のEJで説明します。
──[中国経済の真実/063]
≪画像および関連情報≫
●「ホワイト国」の条件は「信用できる国」
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予想通りと言うべきか、意外と言うべきか、政府は韓国に
対して「ホワイト国」から除外することを正式に閣議決定し
た。奇しくも米中貿易戦争が再燃した日に、日韓においても
一種の貿易戦争の火蓋が切って落とされた格好となった。
「ホワイト国」というのは、子どもでも解るように一言で
直訳すると「信用できる国」ということになるだろうか。
企業における「ホワイト企業」や「ブラック企業」のよう
なもので、両者を分ける条件は「約束が守れる」かどうか。
現在の韓国政府は、まともな法律や常識が通用せず両国間
の約束を守らないという意味で、到底「ホワイト国」とは呼
べそうにない。北朝鮮などのテロ支援国家を「ブラック国」
と呼ぶなら、さしずめ、韓国は白黒がはっきりしない「グレ
ー国」といったところだろうか。
「ホワイト国」は世界に27カ国あり、アメリカ、カナダ
オーストラリア、ニュージーランド、EU加盟国などの先進
国ばかりが名を連ねており、アジアでは唯一、韓国のみが先
進国として「ホワイト国」扱いされてきた。
アジア、東南アジア、アフリカ、中東の国々は「ホワイト
国」とは認定されていないが、近日中には、韓国もその中に
入ってしまうことになる。韓国は、情報技術的には先進国で
あっても、外交上、「約束を破る」などの先進国とは思えな
い大人げない言動が目立ち、精神的には大人に成り切れてい
ない国というイメージがある。(特に日本に対しては)
https://bit.ly/2ZCdQw1
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世相研究所日本研究センター長/陳昌洙氏