2019年07月09日

●「韓国は戦略物資を横流ししている」(EJ第5043号)

 重要なポイントなので、昨日のEJでご紹介した萩生田幹事長
代行の発言を繰り返します。ある時期、韓国の企業から、フッ素
関連の物品(高純度フッ化水素、エッチングガス)に大量発注が
急遽入って、その後、その企業の行方が分からなくなった。事実
関係を韓国側に問い合わせたが、答えが返ってこない──こうい
う内容であります。
 フッ素関連の物質は、毒ガスとか化学兵器の生産に使えるので
行き先は“北”ではないかという疑いです。ホワイト国であるか
らといって、何でもフリーパスというわけではなく、疑問がある
ときは情報を求めたり、話し合いをするのですが、文在寅政権に
なってからは、この話し合いは一回も行われていないのです。
 何しろ兵器にも転用可能な戦略物質なので、その行方は重要で
あり、管理に韓国側は重大な責任があるのに、行方不明というだ
けで、まともに答えてくれない。これではホワイト国として失格
であり、以後も続いて、特典を与えるわけにはいかないというの
が日本政府の見解です。話のスジは通っています。
 ところで、今回の日本政府による韓国のホワイト国取り消し問
題について、参考になるビデオがあります。それは、7月5日の
「BSフジ/プライムニュース」の要約版ですが、視聴する価値
は十分あります。前編と後編がありますが、前編はとくに興味深
いので、必ずご覧になることをお勧めします。
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    ●BSフジ/「プライムニュース」
     2019年7月5日/午後8時から10時
    ◎タイトル
     『日本の“対韓輸出規制”に揺れる韓国/文在寅政
     権と朝鮮半島情勢の今後は?』
    ◎出演者
     前防衛相/自民党安全保障調査室長/小野寺五典氏
             愛知淑徳大学教授/ 真田幸光氏
          元日本経済新聞編集委員/鈴置 高史氏
     前篇/21分33秒   https://bit.ly/2xAksig
     後編/22分07秒   https://bit.ly/2L3KPWz
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 このビデオのなかで出演者が語っていることは、韓国がホワイ
ト国という地位を利用して、兵器にも転用できる、日本から輸入
した戦略物質を第3国経由で、北朝鮮やイランに流していること
に米国が気付き、日本に相応の措置をとってくれと依頼してきた
ことの結果であるというものです。こういう論調は、表向きのメ
ディアには出てこないものです。
 表向きのテレビの論調は、韓国による徴用工最高裁判決や火器
管制レーダー照射などに対する韓国への報復措置として捉えてい
て、コメンテーターはそういう発言を繰り返しています。そうい
うコメントをさんざん聞かされてきた後で視聴したのが、7月5
日のBSフジ/プライムニュースです。とくに、真田幸光淑徳大
学教授と元日本経済新聞編集委員の鈴置高史氏の主張は実に明解
そのもの、ズバリと核心を衝いています。
 もうひとつの問題は、板門店での米朝首脳会談のウラ事情につ
いてです。この会談は、トランプ大統領がツイートで金正恩委員
長に呼びかけ、金委員長がそれに応じて実現したという簡単なも
のではないのです。
 まず、金正恩党委員長が、トランプ大統領に親書を送っていま
す。2019年6月11日、トランプ大統領は親書を受け取った
ことを認め、「美しい内容だった」と述べています。トランプ大
統領の誕生日は6月14日なので、誕生日祝いの親書だったこと
は明らかです。しかし、そこには、当然ではあるが、3度目の米
朝首脳会談の早期実現が要請されていたのです。
 これに対して、トランプ大統領は、今度は金委員長に返信の親
書を送っています。6月23日に北朝鮮国営中央通信社が親書を
受け取ったことを報道しています。内容は、明らかになっていま
せんが、「素晴らしい内容の書簡が盛り込まれていた」という金
委員長のコメントが報じられています。
 問題は、この親書の内容ですが、「6月末日に近くに行くので
会えないか」という誘いをしたことは確かですが、もうひとつ大
事な提案をしていると思われるのです。これについて、述べる前
に、金正恩という国家指導者の資質について、知っておくべきこ
とがあります。
 北朝鮮と韓国、北朝鮮とアメリカ、それぞれの国の規模につい
て、覚えておくと、便利な数値があります。
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          北朝鮮    韓国
            1    50
          北朝鮮    米国
            1  1100
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 国として比較すると、北朝鮮を1とすると、韓国は50であり
米国は1100になります。北朝鮮にとっては、韓国といえども
50倍の大国であり、米国については何と1100倍。しかし、
金正恩委員長は、若いにもかかわらず、このところ、この2つの
大国を完全に手玉に取っています。その指導者としての能力、力
量、政治的センスは、非常に優れていると考えるべきです。米国
は、金正恩委員長との2回の会談を通じて、それを十分見抜いて
います。「この男とは交渉できるかもしれない」と。
 金委員長は、韓国の文大統領が過去の日韓条約を否定して、元
徴用工問題を持ち出したことについて、不快感を持っているとい
われます。それは、北朝鮮が、いずれやらなければならない日朝
交渉において、日韓条約に基づいて支払われた金額をベースに日
本にカネを要求しようと思っているのに、韓国はそれを否定して
いるからです。彼はよく勉強しており、国際感覚が優れているこ
とがよくわかります。    ──[中国経済の真実/042]

≪画像および関連情報≫
 ●トランプ大統領から金氏への親書/飯田浩司氏
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   北朝鮮の国営朝鮮中央通信は6月23日、トランプ大統領
  が、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長に親書を送ったと報じ
  た。金委員長はすばらしい内容だとして満足感を示し、トラ
  ンプ氏の並外れた勇気を評価したとしている。
  飯田:内容については報じられていないなか、その反応だけ
   が報じられています。もともと、去年(2018年)6月
   12日のシンガポールでの首脳会談があり、その1周年で
   まずは、北朝鮮側から、アメリカ側に親書が送られていま
   した。
  須田:それを受けての返書ということだと思います。確かに
   ベトナム、ハノイでの米朝首脳会談はある意味で失敗に終
   わったけれども、だからと言ってトランプ大統領と金委員
   長の個人的な人間関係が悪くなったわけではない。両者の
   関係は、まだ良好な状況を保っていると受け取ってもいい
   のではないでしょうか。「トランプ大統領との個人的な人
   間関係までおかしくなったわけではない」という、北朝鮮
   からのメッセージだと受け止めるべきだと思います。それ
   を前提に考えてみると、イランへの対応を含めて、トラン
   プ外交のやり方がだんだん見えて来た。交渉相手に対して
   限界まで圧力を強め、その上で首脳同士で顔を合わせて話
   し合い、妥協点を探る、あるいはアメリカの要求を飲ませ
   る。力による外交かなと私は思います。
                  https://bit.ly/2XRoHEO
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7月5日/プライムニュース/鈴置高史氏.jpg
7月5日/プライムニュース/鈴置高史氏
posted by 平野 浩 at 00:00| Comment(0) | 中国経済の真実 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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