分担──日本の「盾」と米国の「矛」は、バランスがとれていな
ければならないといっています。日本の防衛力をもっと高めない
と日米同盟は機能しないといっているのです。これについて、香
田洋二氏は、次のように述べています。
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日米同盟の基本は、自衛隊が敵の第1波の侵攻を食い止めてい
る間に、米軍が侵攻国に対して反撃することで、敵国の物理的な
侵攻能力や戦争継続活動に必要な工業施設などの戦略ターゲット
を破壊して、敵の侵略の意図をくじくことです。
それにより敵の侵略戦争を停戦・終戦にもっていくということ
です。要するに、米軍の来援、すなわち来援米軍による侵略国の
策源地に対する戦略打撃がなければ戦争を終わらせることができ
ないのです。
しかし、その基本となる、敵国の策源地を攻撃するために必須
となる米軍の来援部隊を自衛隊がどのように支援するかについて
は、今日の我が国で深く議論されていません。そして、そのため
の十分な予算も装備も自衛隊には与えられていません。
https://nkbp.jp/2AmWgSr
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この「盾」の能力を強化するためのプラン──とくに島嶼防衛
強化には、複数のプランがあります。現在調達が進んでいるF3
5Aと空中給油機の増加による防衛能力の強化と、「いずも」と
F35Bとの組み合わせによる空母化がありますが、これについ
ては、精緻な比較検討が必要であると香田氏は説いています。
それからもうひとつ、香田氏は、島を取られたら、それを取り
返す作戦については強い疑問を持っています。島はとられないよ
うにしなければならないと説いています。
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島を取られないようにしなければなりません。昨今の我が国の
防衛論議では、防衛省の公刊資料も含め、島嶼奪還作戦が注目を
集めていますが、歴史、とくに前大戦における我が国の苦い経験
を振り返れば、一度取られた島を取り返せた例はありません。
島を取られない体制構築の第一要件が、敵が侵攻する兆候を早
期に察知するための早期警戒能力の向上です。また、南西諸島の
島嶼防衛に限らず、我が国防衛全体の立場からも、敵侵攻の際に
最初に狙われるのは固定レーダーサイトです。その際の早期警戒
能力損失を局限して補完する早期警戒機EE−2Dなどの数を増
やすことが重要です。 https://nkbp.jp/2AmWgSr
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「攻撃は最大の防御なり」というように、強固な「守り」とは
「攻撃」することです。何かすると攻められることがわかると、
ちょっかいを出しにくくなります。逆に、攻めてこないとわかる
と、いろいろちょっかいを出してくるものです。中国の公船がし
ばしば、堂々と尖閣諸島の領海に入ってくるのは、そうしても日
本は攻めてこないことを知っているからです。
したがって、攻めないで守りに徹する専守防衛は、かえってコ
ストがかかるのです。香田氏のいう「盾」の役割を日本が完全に
果すには膨大なコストがかかります。実際に日本は米国から最新
兵器を言い値で買い、米軍と軍事演習を重ねているので、膨大な
軍事コストがかかっています。
ところで、「世界軍事力ランキング」というものがあります。
このランキングは、武器の種類、国の人口、軍の兵士の数、地理
的な環境、弾道ミサイルの数、交通・物流の潜在力、自然資源、
工業水準、衝突への対応力など55項目のデータをもとに決定さ
れます。2018年度のランキング10位は、次のようになって
います。日本は、第8位にランクされています。
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軍事力指数 兵員 軍事予算
@アメリカ 0.0818 208万人 6470億ドル
A ロシア 0.0841 359万人 470億ドル
B 中 国 0.0852 269万人 1510億ドル
C インド 0.1417 421万人 470億ドル
Dフランス 0.1869 39万人 400億ドル
Eイギリス 0.1917 28万人 500億ドル
F 韓 国 0.2001 583万人 400億ドル
G 日 本 0.2107 31万人 440億ドル
H トルコ 0.2216 72万人 102億ドル
I ドイツ 0.2461 21万人 452億ドル
https://bit.ly/2SgmsF5
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このランクに韓国と日本が第7位と第8位を占めているのは驚
きです。なぜなら、第1位の米国から第6位の英国までは、すべ
て核保有国だからです。ということは、核保有国ではない軍事強
国は、韓国と日本ということになります。これまで、北朝鮮と対
峙してきた韓国の軍事力の高いことはわかるものの、専守防衛の
はずの日本の第8位は驚きです。2017年度は、日本が第7位
で、韓国は第8位でした。両国は、このところ大体このポジショ
ンにいます。
日本について、ロシアの軍事専門家の言葉です。日本は事実上
の世界第4位といっています。
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軍事力の世界の第4位は日本かもしれない」とロシアの軍事専
門家らが解説している。戦後の兵器製造において、制限が設けら
れてきたものの、高い技術力を持っており、「米国の支援の下で
ひとたび全力で軍備拡張すれば、短時間のうちにロシアや中国に
肩を並べる可能性が極めて高い」と分析されたことを伝えた。
https://bit.ly/2rSOWcA
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──[フリーテーマ/012]
≪画像および関連情報≫
●日本の本当の軍事力を見誤るな!/中国
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米国の軍事力評価機関「グローバル・ファイヤーパワー」
がまとめた2018年の軍事力ランキングによれば、日本は
8位だったのに対して、中国は米国とロシアに次ぐ3位だっ
た。このランキングの評価で言えば、中国の軍事力のほうが
日本を大きく上回っているが、中国メディアの今日頭条はこ
のほど、表面的な事象だけで見ていては日本の本当の軍事力
を見誤ると論じる記事を掲載した。
記事は、日本は太平洋戦争の敗戦国であり、憲法で軍隊の
保有は禁じられていることを指摘し、それゆえ日本は専守防
衛の自衛隊しかないと指摘。自衛隊の兵力で言えば、中国人
民解放軍より圧倒的に少ないことを強調する一方、過小評価
できないのはその装備の先進性であることを強調した。
たとえば、海上自衛隊には先進的な艦艇が数多く存在し、
空母に改修できるヘリコプター搭載護衛艦を複数保有してい
るほか、日本の潜水艦の性能は世界有数であることを強調し
た。また、航空自衛隊には米国の戦闘機が配備されており、
その戦力は中国にとって大きな脅威であると指摘した。また
日本には約5万人もの米軍兵がいて、F35Bをはじめとす
る最新鋭のステルス戦闘機も配備されていると指摘。日本は
これまでも準空母と呼ぶべき「いずも型護衛艦」について、
「空母への改修はしない」と主張していたが、ここにきて空
母化に前向きな姿勢を見せはじめたとし、「日本は自国の軍
事力について、煙幕を使って外部から正確な姿が見えないよ
うにしている」と主張、表面的な事象だけで日本の軍事力を
評価してはならないと論じた。 (編集担当:村山健二)
https://bit.ly/2EFR92x
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F35B戦闘機


