最後まで不時着しようとしていたようです。もし、山に激突すれ
ば、全員死亡は避けられないからです。既にご紹介しているよう
に、池田昌昭氏の仮説による復元ボイスレコーダーの最後の部分
を少し長いですが、引用します。33年経過した現在でもボイス
レコーダーは全面公開されていないからです。
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◎午後6時54分40秒
123便:羽田も横田もOKしているが、軍用機の背後の意思は
撃墜だ。
・できるだけ、スピードを落としながら、ミサイル衝撃を最小
限度に食い止め、火を噴きながらでもよいから、山林樹木を
クッションにして、バウンドしながら不時着しよう。
・右バンクとり、右旋回
◎午後6時54分55秒
123便:フラップオールね。
・はい。
・うまく不時着するぞ。
◎午後6時55分25秒
123便:頭上げろ。
◎午後6時55分35秒
123便:地上からの交信はちゃんとつながっております。
・えー、その他・・・
◎午後6時55分40秒
123便:「ガーン」
・来た。
・ミサイル攻撃だ。
・ずっと前から、狙っていた戦闘機に、右後方上からミサイル
を撃ち込まれた。
・右に、真っ逆様に墜ちる。
◎午後6時55分42秒
123便:真っ逆様に墜ちていく。
・フラップ止めな。
・止めな。
◎午後6時55分45秒
123便:あーっ
◎午後6時55分48秒
123便:あー、フラップそんなに下げたらだめだ。
・フラップ アップ、フラップ アップ、フラップ アップ、
フラップ アップ
・はい
・これは地面に激突する
◎午後6時55分50秒
羽田空港管制:こちらAPC。JAL123便、位置は50マイ
ル、訂正する。羽田の北西50マイル、オー、5マイル、羽田
の北西50カイリ
◎午後6時55分55秒
123便:パワー、パワー
・フラップ
・上がっています。
◎午後6時56分05秒
123便:頭上げろ、頭上げろ
・パワー
・最後だ!
・死力を尽くして比較的峻険でないあの「山」付近に突っ込ぞ
・はい。
・後部座席乗客は、助かるかもしれない。
・機体最前部は激突で粉砕。機体前部・中部乗客はミサイル炸
裂爆薬で機内で粉々。生きて二度と逢えぬが、みんな、よく
やった。感謝する。乗客・乗員のいのちは、また必ず生まれ
変わる。
・はい。
◎午後6時56分14秒
123便:GPWS(対地接近警戒装置)による警報音
・シンクレイト
・プアプア、プルアップ、プアプア、プルアップ
・横揺れ角は右40度ほどに回復。機首も次第に上向き回復し
つつある。
・うまく不時着するぞ。
◎午後6時56分19秒
123便:プアプア、プルアップ
・パワーは最大までに上がり、降下が止まり、垂直加速度は、
上向き3G
・もうダメだ。
◎午後6時56分23秒
123便:接触音
・プアプア、プルアップ
◎午後6時56分26秒
123便:激突音 ──池田昌昭著/文芸社
『御巣鷹山ファイル3/JAL123便は自衛隊が撃墜した』
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これでわかるように、JAL123便は、コックピットが総力
を上げて、不時着したのです。専門家によると、「山腹を駆け上
がるように着陸する胴体着陸を試みている」と分析しています。
今までの航空機事故において、墜落、激突では生存者は出ていな
いのです。不時着は、コックピットが明確に意図して試みなけれ
ば、できることではありません。池田昌昭氏による復元ボイスレ
コーダーからは、高濱機長と操縦スタッフが不時着を目指して最
後までがんばったことが十分読み取れます。
──[日航機123便墜落の真相/044]
≪画像および関連情報≫
●日本航空123便墜落事故を検証する
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(1)墜落ではなく不時着だった
1985年8月の日航機123便墜落事故の真実は、墜落
ではなく不時着したと考える方が合理的だ。なぜなら、航空
機事故で、離陸時や着陸時の不時着による事故での生存者は
いるが、墜落した状況で生存者がいた事例はないからだ。
日航機123便は、山腹を駆け上がるように着陸する胴体
着陸を試みて、絶望的な状況で多数の生存者が出た。(4人
だけが救出)
(2)斜面を利用しての胴体着陸だとする根拠
墜落直前に、「あたまあげろ」「パワー。パワー」と叫び
ながら録音は終わっています。123便は、墜落直前にエン
ジンを全開にして機首を上げていたのでしょう。斜面と機体
が平行になるように。つまり、山の斜面を駆け上がるように
胴体着陸を試みていたのです。
1. 図1のAの地点で胴体の底が接触。
2.Bの地点で胴体後方部分が接触し、尾根をU字に削り
3.C(写真2)の地点に右翼を下に墜落。
4.右エンジンの爆発で胴体が折れて、
5.写真3の方向に胴体後方から斜面をずり上がり、
6.機首部分は、写真1の方向に斜面を上にずり上がって
いった。おそらくBの地点で胴体が尾根と接触し、機体が右
に傾きそのまま写真2に機体の腹から衝突したと考えられま
す。衝突で機長が「駄目だ」と言ったのは、それまで保って
いた水平が、Bの地点接触で、機首が少し下がり、右翼が下
がったからだと思います。 https://bit.ly/2S3EHxE
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123便が墜落した状況