結論としている「後部隔壁破壊説」以外の、いわば陰謀論扱いさ
れている主張の骨子をまとめると、次の6つになります。
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1.護衛艦「まつゆき」から発進したとみられるミサイル標
的機が、JAL123便の垂直尾翼を破壊する。
2.JAL123便の高濱機長は、操縦困難の飛行機をコン
トロールし、横田基地へ緊急着陸しようとする。
3.浜松基地から発進し、123便を追尾していた2機の戦
闘機が横田着陸を阻止し、山の方向に誘導する。
4.123便はなおも不時着を試みようとするので、戦闘機
2機は123便にミサイルを発射し、撃墜する。
5.自衛隊は墜落場所が特定されないようニセの情報を流し
その間に特殊部隊が現場から証拠物を搬出する。
6.自衛隊特殊部隊が現場から立ち去るさい、火炎放射器を
使って、墜落現場を万遍なく焼き尽くしている。
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内容は非常におぞましいものです。あり得ない、考えられない
内容です。まともに書くのも憚られます。だから「妄想の世界」
などといわれるのです。多くの情報が隠されていますから、この
事件をよく調べていない人から見ると、妄想の世界、陰謀論の世
界になってしまうのです。
当然のことですが、政府は「事故調の結論は正しい」という立
場なので、政府としては、航空機に詳しい専門家を使って、事故
調以外の説を、あり得ない内容で、陰謀論だと喧伝させれば、事
故についての情報が少ない一般人から見れば、本当に陰謀論であ
ると信じてしまう傾向があります。
しかし、この墜落事故で犠牲になった520人の遺族は一般人
とは違います。遺族にとっては、事故原因や時の政府の対応は大
いに不満であり、事故調の結論には疑問を持っています。とくに
何十年もかけて、多くの関係者の膨大な証言から疑問を問う青山
透子氏の本は貴重なものであり、遺族たちから大きな支持を集め
ています。なぜなら、この考え方に立つと、この事件のすべての
謎が氷解し、きちんと整合性がとれるからです。
なぜ、頑丈な垂直尾翼が破壊されたのか。なぜ、自衛隊の戦闘
機が横田基地への着陸を邪魔したのか。2機のファントムが追尾
しているのに、なぜ、墜落現場を早く特定できなかったのか。な
ぜ、自衛隊は、この2機のファントムのことを隠すのか。なぜ、
横田基地の米軍の救助申し出を断ったのか。なぜ、墜落現場で、
遺体が炭化するほど燃えているのか。ジェット燃料ケロシンの燃
焼ではあり得ないことです。
そして、明らかに矛盾が多い「後部隔壁破壊説」にこだわり、
なぜ、再三にわたる遺族からの再調査要請を断り続けたのか。そ
れは、もし、再調査を認めると、日本政府にとって、非常に都合
の悪い事態になるからです。だから、何が何でも事実を伏せる必
要があったといえます。おそらくこの事故は終ったことにして、
二度と再調査の話は出てこないでしょう。何しろ33年も経過し
ており、遺族も高齢化しているからです。
当初事故調の後部隔壁破壊説には、当の日本航空の技術陣も疑
問を抱いていたのです。日本航空では、技術陣が、尻もち事故の
後遺症で飛行機の機体に穴があいて、垂直尾翼の内部に客室内の
与圧空気が吹き上げられた場合、尾翼のどの部分が壊れるかにつ
いて実験を行っています。
その実験の結果は、当時の読売新聞夕刊の記事になって次のよ
うに発表されています。
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日航のコンピュータ解析実験の結果を発表。機内の与圧を8・
7PSI(1インチ四方にかかる圧力の単位、事故機は8・9P
SI)とした場合、一番先に壊れるのは垂直尾翼最上部のふたで
次は垂直尾翼の中央にあるトーションボックスと尾翼の仕切りで
あることがわかった。
しかし、相模湾から発見された垂直尾翼の前縁上部は、トーシ
ョンボックスの一部も一緒になって吹き飛ばされていた。この様
な壊れ方は、突出した与圧だけの力ではとても考えられにくく、
他に外部から別のもっと大きな力が加わらなければならない、と
いう。その力がなにかについては、日航は垂直尾翼に働くねじれ
力もあるとする一方、晴天乱気流(CAT)や突風などのような
ものがきっかけとなり、垂直尾翼に何らかの変形が生じる場合も
ある、としている。──1985年8月19日付、読売新聞夕刊
──青山透子著/河出書房新社
『日航123便/疑惑のはじまり/天空の星たちに』
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この実験結果では、垂直尾翼の内部に客室内の与圧空気が吹き
上げられた場合、最初に壊れるのは、尾翼のトーション・ボック
ス(主要構造部)の最上部(前桁ウェーブ)という結果ですが、
相模湾から発見された垂直尾翼を調べると、その部分は破壊され
ておらず、尾翼の下の部分から根こそぎ破壊されていることがわ
かったのです。
これについて、当時の日本航空の河野宏明整備部長は「隔壁が
破壊し、垂直尾翼が下からのプレッシャーで破壊されたとは考え
にくい」ことを指摘しています。日本航空といえば、加害者の立
場ですが、事故調の結論には反対の実験結果を公表しているので
す。なお、晴天乱気流(CAT)の可能性が指摘されていますが
当日の天候は、他の飛行機も飛んでいるなかで、CATの報告は
なく、天気は安定していたのです。
このように、垂直尾翼は、外部からの何らかの圧力なしには破
壊できないと、加害者側の実験結果は示しているのです。しかし
事故調は、こういう実験結果には何ら関心を示さず、後部隔壁破
壊説を結論としています。それなら、事故調の結論の方が陰謀論
になります。 ──[日航機123便墜落の真相/043]
≪画像および関連情報≫
●「日航123便 墜落の新事実」を読み終えて
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河出書房新社から「日航123便 墜落の新事実」が発売
になった。著者は元日航客室乗務員の青山透子氏である。青
山氏は日航123便事故で多くの同僚を失い、前著「天空の
星たちへー日航123便 あの日の記憶」(マガジンランド
2010年)で123便の事故原因に対する数々の疑問を提
示している。
今回は、さらに事故原因を深く掘り下げ、123便でお亡
くなりになった乗員乗客の方々の無念さを浮き彫りにしてい
る。事故当時の運輸省航空局事故調査委員会が公表した事故
調査報告書と真っ向から対立する内容の書籍はこれまで数多
く出版された。多くの書籍が、事故調査委員会が主張する後
部圧力隔壁の破壊で急減圧が起こり垂直尾翼が破壊され、同
時に油圧系統が破壊され操縦不能に陥り墜落したという事故
原因の矛盾を指摘している。
特に事故調査報告書にあるような毎分30万フィート毎秒
の減圧が発生したならば、乗客や機内の備品が機体後部に向
かって吹き飛ばされてもおかしくないはずである。しかし乗
客が撮影した写真や生存者の話からは、客室内に激しい減圧
が起きた証拠は何一つ見られず、急減圧時に行う酸素マスク
の着用を操縦士が行なっていない。そうなると、垂直尾翼は
外部から何かが衝突して破壊されたと考える方が、自然であ
る。外部衝突による破壊説を元に事故原因を推定すると、さ
まざま状況がつじつまが合うのである。
https://bit.ly/2R0ftPq
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何が垂直尾翼を壊したのか
これは創作話です。どこの誰が目撃証言したというのでしょうか?
また、北朝鮮による爆破テロを隠すための、朝鮮人の池田や青山や、この友人たちの証言では信憑性は0%です。
米軍の横田基地の目撃証言者がいるはずで、いない以上、創作話です。
冒頭の「6つの主張」は、どなたの主張か不明ですが、それぞれにコメントします。
1、「ミサイル標的機」というものは存在しません、「無人標的曳航機」もしくは「ミサイル」でしょう。
前者ならこの主張は成立しますが、後者はありえません。
2、「横田基地へ緊急着陸しようとする。」に根拠はありません。
油圧を失って操縦不能の状態で、エンジン出力を下げた結果、相模湖の北付近から左旋回が始まりました。
クルーが意図的に左旋回したのではありません。このことはDFDRとCVRに示されています。
3、「123便を追尾していた2機の戦闘機」に合理的根拠も信頼できる証言もありません。
4、「123便はなおも不時着を試みようとするので、戦闘機2機は123便にミサイルを発射し、撃墜する。」にも合理的根拠はありません。
川上村の上空を過ぎたあたりから、右急旋回をし、さらに急降下に至ったのは、
ここでフラップを下げ過ぎたこと、エンジン出力を上げたこと、奥多摩上空を飛行中から続くフゴイド運動とが複合的に作業をして悪い方向へ重なったためです。
このことも、DFDRに示されています。
「不時着を試みる」に合理的根拠がありません。地形の複雑な山岳地帯に向かっていながら、操縦不能の日航機に意図的な不時着は不可能です。
ミサイルを日航機のどこに当てたと推測しているのか不明だが、そのような証拠も根拠も存在しません。
5、「ニセの情報を流」したかどうかは確かめようがありませんが、結果的に誤った情報を流したことは確かです。
特殊部隊が現場から搬出しなければならないような「証拠物」の存在は確かめようがありませんが、何者かの不可解な行動の証言はあります。
6、第4869号に対するコメントで述べたように、「火炎放射器」はありえません。
また、「万遍なく焼き尽く」されてはおらず、焼損していない部分や炭化や火傷をしていない遺体も多くあります。
このことは、青山著「遺物は真相を語る」P82〜83と飯塚訓著「墜落遺体」P56の図で明らかです。
以上、全体を通して確実に言えることは、「無人標的曳航機」の件のみです。これは、DFDRの解析結果からも指摘できます。
2023,10,15-2
鷹富士成夢