その態勢に入っていたのです。横田基地も「受け入れ可能」を表
明していたからです。よくJAL123便は、山でなく、なぜ海
に出て、不時着しなかったのかといわれますが、そんなことをし
なくても、横田基地に十分着陸できたからです。
それは、ちょうどそのとき、機内放送で、スチューワーデスが
「予告なく着陸することがあります」という放送を流していたこ
とからもわかります。この放送は、緊急着陸を意味しているから
です。それを阻んだのは、123便を追尾してきた自衛隊の2機
のファントムです。
123便のコックピットは、自衛隊の戦闘機が追尾してきてい
ることは、わかっていたのです。それは、123便が「スコーク
77」を発信したので、救護のために追尾してきているとコック
ピットは考えていたようです。
しかし、そうではなかったのです。自衛隊は、この浜松基地発
進の2機のファントムの存在を否定しています。しかし、この2
機の戦闘機については多くの目撃証言があり、間違いなく存在し
ているのです。自衛隊はそれに対し、否定も肯定もせず、一切発
言を控えています。
123便が横田基地への着陸を試み、それを断念するまでの池
田昌昭氏の復元ボイスレコーダーをご覧ください。
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◎午後6時46分23秒
横田基地管制:こちら横田基地管制所。JAL123便、緊急周
波数で呼んでいます。聞こえますか。緊急信号5423
123便:横田基地どうぞ。
・こちら、JAL123便。横田基地へのレーダー誘導をお願
いします。
横田基地管制:了解
123便:高度はだいぶ降りています。
・もうすぐ、酸素はいらなくなります。
・もうすぐ、予告なしで着陸する場合があります。
・赤ちゃん連れの方は座席の背に頭を支えてください。赤ちゃ
んはしっかり抱いてください。
・ベルトはしてますか。テーブルは戻してありますか。確認し
てください。
・着陸の際は、予告なしで着陸する場合があります。
・地上との交信は、ちゃんとつながっております。
◎午後6時46分
航空基地司令:こちら、地上指令
・JAL123便の横田基地着陸は阻止せよ。
・理由は、民家に被害が出るからだ。
・それと、撃墜兵器の痕跡がJAL123便の垂直尾翼に残っ
ているからだ。
・横田に着陸されると、民間機にたいする軍事攻撃が明らかに
になる。
・着陸を阻止せよ。
・強行着陸するかも知れないので、そのときは、横から前に出
て、体当たりするようにして着陸を阻止せよ
・これは絶対命令である。
・了解。
◎午後6時46分30秒
123便:アァー。戦闘機が前に出てきた。
・前を交差した。
・着陸を阻止するつもりだ。
・ミサイルを撃ち込む気か。
・戦闘機が右側から突っ込んで来ます。
・あくまでも阻止するつもりだ。
◎午後6時46分33秒
123便:これはダメかもわからんね。
・はい。
・横田基地は無理だ。
・はい。
・やはり羽田に行こう。
・はい。 ──池田昌昭著/文芸社
『御巣鷹山ファイル3/JAL123便は自衛隊が撃墜した』
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問題なのは、このなかに出てくる横田基地への着陸は絶対に阻
止せよとの航空基地司令の命令をどのようにして軍用機がJAL
123便に伝えたかということです。
軍用機の使用電波は、原則UHFであり、民間機のそれはVH
Fです。そうであれば、軍用機から民間機への交信はできないこ
とになります。しかし、これはあくまで原則です。これについて
池田昌昭氏は次のように述べています。
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「軍事は民事を包括する」という大前提から考えれば、軍用機
が民間機と直接交信できる手立てを保有していた、また保有して
いるとしても不思議ではない気がします。現在も原則は、軍用機
と民間棟は直接、交信できない。
しかし、昭和60年当時を含めて、軍用機が原則、民間機と交
信できないということは、どうもないような気がします。全部で
はないが、一部の、たとえばスクランブルをかけるような戟闘機
には、民間機と交信できる装置、もしくは民間機自体の交信を傍
受できる装置を備えていないのだろうか?
──池田昌昭著の前掲書より
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いずれにしても可能性が十分あった123便の横田基地着陸は
航空基地司令によって阻止されたのです。「これはダメかもわか
らんね」という、すべてを悟った高濱機長のつぶやきは誠に悲痛
の極みです。 ──[日航機123便墜落の真相/037]
≪画像および関連情報≫
●日航機墜落の真相が徐々に明らかになる!!
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JAL123便を御巣鷹山に誘導した2機の自衛隊機の存
在はこの件に関するマスコミ報道では完全に伏せられていま
す。しかし、この2機の自衛隊機を目撃した人物がいます。
その人物とは、角田四郎氏といい、事故当日大月付近でキャ
ンプをしていて目撃したというのです。
2機の自衛隊機の目撃情報は角田氏だけですが、防衛庁側
はこれに対して何もコメントしていません。自衛隊機がこの
付近の空を飛んでいても別に不思議ではないからです。角田
氏自身もあとでJAL123便の墜落を知って、自衛隊機と
JAL123便とをはじめて結びつけたのです。
ところで自衛隊機はどのようにして、JAL123便の進
路を変更させたのでしょうか。
自衛隊機は無線で直接JAL123便と交信して旋回する
よう指示したか、あるいは、航空基地を経由しての交信によ
り横田基地に着陸しないよう伝えたはずです。
おそらくJAL123便の機長は、あくまで横田基地着陸
を訴えたはずです。機長が当初「羽田に戻りたい」といった
のは、羽田空港の方が救急医療体制が整っているからです。
いずれにしても、まともな着陸はできないと考えていたの
でしょう。しかし、機を完全にコントロールできないことも
あり、この時点では、横田基地しか選択肢はなかったはずで
す。とにかくボイスレコーダには、自衛隊機とのやりとりは
記録されていないので、推測するしかないのですが、もしか
したら自衛隊機の指示を拒否したことも考えられます。
https://bit.ly/2RDLBK5
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高濱雅己機長