2018年09月14日

●「ある女性の2つの情報の重要証言」(EJ第4850号)

 青山透子氏の本に、小林美保子さんという女性による2つの目
撃情報の証言です。小林さんは現在東京で福祉関係の仕事をして
いますが、1985年当時は、実家から静岡県藤枝市にある運輸
関係の会社に勤めており、車で通勤していたのです。事故当日の
8月12日、18時30分頃仕事が終わって会社を出たとたん、
「キャーン、キャーン」と2回にわたり、女性の金切声のような
音を聞き、空を見上げると、目の前を低く右斜めに傾きながら、
巨大なジャンボジェットが低空で飛んでいたといいます。窓が、
はっきり見えるほどの低空でしたが、飛行そのものは、安定して
いるように見えたとしています。
 このジャンボジェットは、時間と場所からみて、JAL123
便であることは間違いないと思われます。その飛行機を見た小林
さんは、飛行機の胴体にあるものを見たのです。それが一つ目の
目撃情報です。小林さんは、次のように述べています。
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 「それはですね。機体の左下のお腹です。飛行機の後ろの少し
上がり気味の部分、おしりの手前くらいでしょうか。貨物室のド
アがあるような場所、そこが、真っ赤に抜けたように見えたんで
す。一瞬火事かなと思ったけど、煙が出ている様子もない。ちょ
うど垂直尾翼のあたりがグレー色でギザギザのしっぼみたいだっ
たので、それが煙に見えたけど・・・煙なら、たなびくけど、そ
れは動かなかった。今思うと、千切れたしっぼのギザギザが煙の
ように見えたんですね」。
 真っ赤というと火事かと思いきや、そうではないという。「そ
のお腹の部分、つまり飛行機の左側のお腹の部分、4〜5メート
ルくらいになるのかなあ。貨物室ドア2枚分ぐらいの長さでしょ
うか。円筒形で真っ赤。だ円っぼい形でした。濃いオレンジ、赤
という色です。夕日を浴びて赤い、という感じでもない。夕日は
機体の背を照らしていたので、逆にお腹はうす暗く見えました。
円筒形のべったりとした赤色がお腹に貼り付いているイメージ、
言葉で伝えるのは難しいけど。絵に描くとこんな感じかなあ」。
               ──青山透子著/河出書房新社
  『日航123便/撃墜の新事実/目撃証言から真相に迫る』
─────────────────────────────
 添付ファイルは、小林さんのイメージに基づいて作成した作図
であり、本物のJAL123便ではありません。問題は「垂直尾
翼のあたりがグレー色でギザギザのしっぼみたいだった」という
表現です。これは、破壊された垂直尾翼が、ギザギザのように見
えたものと思われます。
 しかし、事故調で発表された静岡県焼津付近の高度は、249
00フィート(7470メートル)となっており、この高度では
胴体の赤マークも尾翼のギザギサも地上からは、見えないはずで
す。そのため小林証言は、ウソということにされてしまいます。
 しかし、事故調発表のこの高度には疑問があるのです。小林さ
ん以外にも、小林さんの位置に近い東名高速道路や新幹線の駅で
も低空飛行するジャンボ機が目撃されているのです。したがって
小林さんの証言は正しいと判断されます。
 それでは、JAL123便の胴体の赤いものは、一体何なので
しょうか。
 これについては、池田昌昭氏の本に重要なヒントが載っていま
す。それは、標的機は吹流しのようなものをつけて飛んでいると
いう指摘です。その吹流しもオレンジ色なのです。
─────────────────────────────
 この標的機、1回1回撃ち落としていたのでは金がいくらあっ
ても足りない。ジェット戦闘機から機関砲射撃をしたり、ミサイ
ル発射をするときの標的なのである。では何が考えられるのか。
ちょうど鯉のぼりのような「吹き流し」をつけて標的機が飛び、
それを地上か海上か空中でリモコン操作をして、その後ろに引っ
張っている「吹き流し」に、機関砲やミサイルの発射と命中にい
たる訓練をする仕掛けではないのか。この「吹き流し」を引っ張
るワイヤーも一緒に垂直尾翼にぶつかり、絡み付いた可能性があ
る。(一部略)
 さらにこの「吹き流し」は少なくとも30メートル以上は、標
的機から離さないと機関砲の弾丸があたってしまう。従って30
メートル以上はワイヤーロープで引っ張られているわけであり、
またワイヤーロープで、グライダーを引っ張ることもできる。標
的機がグライダーを引っ張り、そのグライダー目掛けて空中で機
関砲等が発射されるのである。ミサイルは熱感知システムであり
標的機のエンジンが出す排気熟をキャッチするのである。ここで
ミサイルを発射してしまえば、標的機は破壊されてしまうので、
排気熱キャッチ(ロック・オン)までである。
                 ──池田昌昭著/文芸社刊
  『JAL123便は自衛隊が撃墜した/御巣鷹山ファイル』
─────────────────────────────
 標的機がそのような「吹き流し」をつけて飛んでいるとすれば
接近すれば、その吹流しが飛行機の胴体に絡みつき、オレンジ色
の塗料をつける可能性は十分あります。これが小林美保子さんが
証言する1つ目の情報です。
 もうひとつの情報とは何でしょうか。
 それは小林さんが空を見上げていると、ジャンボジェット機の
すぐ後をファントム機2機が追いかけていったということです。
そしてなぜかホッとしたといいます。なぜなら、低空を飛行する
ジャンボジェット機をファントム機が追尾するということは、行
方不明機ではなく、その救助のために飛んでいると思ったからで
す。実は、この2機のファントム機は、自衛隊員の目撃情報もあ
り、けっして小林さんの見間違えではないのです。自衛隊の情報
では、ファントム機の飛行は、通常とは違う感じがしたといいま
す。そうであるとすると、JAL123便の墜落場所がわからな
いはずはないのです。ここに大きな疑問があります。
         ──[日航機123便墜落の真相/020]

≪画像および関連情報≫
 ●尋常ではない勇気『日航123便墜落事故の新事実』を読む
  ───────────────────────────
   青山のこの近刊で明らかにされる新事実は以下の3つ。
  1.123便のすぐ後ろを追尾しながら飛行するファントム
    機の存在
  2.123便の腹部に付着しているように赤い物体が存在し
    ていたこと
  3.現場遺体の炭化状態
  順に説明する。
   1の航空自衛隊のファントム戦闘機は、これまでの発表で
  は、123便墜落直後の午後7時10分に、墜落位置探索の
  目的で、茨城百里基地を出動となっていたものだ。それを青
  山は、このジャンボ機墜落事故への疑問を最初に書いた前著
  『天空の星たちー日航123便のあの日』(10年刊)の後
  それを読んで  告げたくなったことがあると出版元に直接
  訪ねてきてくれた読者からその目撃情報として知らされた。
  当時22歳のこの女性は静岡の藤枝に車で通勤していたが、
  6時35分に、123便が異様に低く飛んでいる姿と、それ
  のすぐ後に飛行する自衛隊ファントム2機をはっきり見たと
  証言してくれた。青山はこのファントムについての目撃証言
  をべつの2人からも得ている。前記の当時20代の女性がな
  ぜ機種特定まで明確に述べているかというと、彼女は年少時
  から自宅近隣にある航空自衛隊の基地で、毎年こどもの日に
  実施される展示やイベントによく行っており、充分な知識が
  あったからだ。         https://bit.ly/2MiiCrl
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123便に付着する赤いもの.jpg
123便に付着する赤いもの
posted by 平野 浩 at 00:00| Comment(1) | 日航機123便墜落の真相 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
平野浩様

ここで紹介された、藤枝市の女性の話は極めて不可解です。

「「キャーン、キャーン」と2回にわたり、女性の金切声のような音を聞き、空を見上げると、目の前を低く右斜めに傾きながら、巨大なジャンボジェットが低空で飛んでいたといいます。窓がはっきり見えるほどの低空でしたが、飛行そのものは、安定しているように見えたとしています。」

飛行機の窓ガラスは新幹線よりも分厚く、機内の叫び声が機外に聞こえる事はありえません。
これほどの超低空飛行なら、多くの人が目撃したはずなのに、そのような情報は記録されていません。
直ぐ上を低空で飛んでいたら、エンジンの轟音が聞こえたはずなのに、それがありません。
油圧を失った状態ではフラップを動かせないから、伊豆半島上空(7200m)から駿河湾を経て藤枝市へ向けて急降下はできません。
この女性の話が正しく現在公表されているDFDRのデータが誤りとするなら、DFDRは改竄されていることになるが、改竄は極めて複雑で不可能です。
池田著と角田著には、焼津市と静岡市の目撃情報が記されていて、こちらは不自然なところがありませんが、焼津・静岡と藤枝は経路としてつながりません。
この女性が青山氏を訪ねてきて、この話をしたのは事故から30年も経った2015年です。全体として、不自然で作り話としか考えられません。

「機体の左下のお腹です。飛行機の後ろの少し上がり気味の部分、おしりの手前くらいでしょうか。貨物室のドアがあるような場所、そこが、真っ赤に抜けたように見えたんです・・・・・・・・・・・・・そのお腹の部分、つまり飛行機の左側のお腹の部分、4〜5メートルくらいになるのかなあ。貨物室ドア2枚分ぐらいの長さでしょうか。円筒形で真っ赤。だ円っぼい形でした。」と記されているのも、奇怪です。

青山氏は、これを標的曳航機が曳く標的としての「吹流し」だとしています。しかし、標的機が曳く「吹流し」は、5月の鯉のぼりの「吹流し」のようなものではなく、角田著(P373)の解説によれば、それ自体で翼を持ち滑空能力をもつグライダーのような物です。単純な「吹流し」のような構造だと、空気抵抗が大きくて、標的曳航機は曳けません。

堀越豊裕氏が青山氏に、この女性に取材したいと連絡先を尋ねたところ、情報源の秘匿のため教えられないと断っています。
 (この経過は、両氏の著作に、それぞれ記載しています。)
池田著や角田著には、新聞・週刊誌からの引用も含め、多数の目撃情報が載っていますが、大部分は名前だけでなく住所も明記され、望めば他の人も確認できます。
現に、河津町の目撃者の場合、少なくとも3社の取材を受けています。長野県川上村梓山地区では多数の目撃者がありましたが、狭い土地なので、名前だけで誰の話か確認できます。
藤枝市の女性の目撃情報は、青山氏にしか言えない話なら、それ自体が作り話と疑われても仕方がありません。

藤枝市の女性の話を取り上げた青山氏は、飛行機の構造や航空力学の基本も知らないことを露呈しています。

青山著「墜落の新事実」のP103に、「青山氏の公式サイトには多数の目撃情報が寄せられている」と記し20箇所の地名が記されているが、
青山氏の著書全6冊に具体的に情報の内容が記されているのはこの藤枝市の女性の話のみです。。
藤枝市の女性の話がこのような怪しげなものであれば、他の20件の情報も信用のできないものばかりと疑われます。


 2023,10,9−2 
    鷹富士成夢
Posted by 鷹富士成夢 at 2023年10月09日 17:17
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