田方篤志氏のブログには、「ロボマインド・プロジェクト」に
ついてのとても興味ある説明が出ています。田方篤志氏は、この
プロジェクトを推進しておられます。その主張には、強い説得力
があります。ブログのURLを以下に示しておきますので、一読
をお勧めします。そのさい、「代表プロフィール」も一緒にお読
みになることをお勧めします。
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◎ロボマインド・プロジェクトとは
https://bit.ly/2NKRbIw
◎代表プロフィール
https://bit.ly/2ukRnoW
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「心」を持つAIロボットとは、どういうものをいうのでしょ
うか。EJとして、ブログで述べられていることを要約してお伝
えします。
「三つの物語」が紹介されます。いずれも山ガールのメアリー
が登山をし、熊に遭遇する話です。
「第一の話」です。
メアリーは大きなリュックを背負って山に入ります。そして、
熊に遭遇します。そのときは、とっさに背負っているリュックを
熊に投げつけ、熊がリュックをあさっている間に、メアリーは逃
げ出すことに成功します。
「第二の話」です。
メアリーは、荷物運搬ロボットと一緒に山に行ったのです。こ
のロボットは「ついて来い」と命令すると、どこまでもついてき
ます。そして、またしても熊に遭遇します。このとき、メアリー
は、荷物運搬ロボットに熊に向うようスイッチを押し、その隙に
逃げ出したのです。ロボットに熊も驚いたと思います。
ここで、荷物運搬ロボットについて説明します。いわゆる四足
歩行ロボットのことですが、現在、とても進化しているのです。
次の3つのユーチューブ動画をご覧ください。
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@四足歩行ロボット/1
https://bit.ly/2KSEZHO
A四足歩行ロボット/2
https://bit.ly/2Je5xha
Bロボットにからむ動物
https://bit.ly/1QRytLg
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@は「ついて来い」と声をかけると、どこまでもついてくる四
足歩行ロボットです。山道でも大丈夫です。ヨタヨタしているよ
うに見えますが、頑丈であり、こんなロボットに向ってこられた
ら、熊もひるむはずです。性能的には、十分戦争にも使えるレベ
ルになっているといわれます。
Aはさまざまなロボットが登場します。あらゆる場所を歩行で
きます。建物の中、外の道、階段、雪道、どのような道でも歩行
できるのです。やがて、四足歩行から二足歩行に進化し、人間と
同じように歩行をはじめます。バック転もできます。ときどき転
びますが、人間のようにすぐ起き上がります。また、小さいロボ
ットがビルの屋上に飛び上がったり、飛び降りたりします。
Bはご愛嬌です。家の中に置いた小さなロボットに、猫がさま
ざまな攻撃を加えます。しかし、ロボットがあまり激しい反応を
見せないと、バカにしてじゃれつきます。猫が可愛いということ
で、多くの回数視聴されています。
「第三の話」です。
メアリーは三度山に登ります。このときのお供もロボットです
が、このロボットは第二話のロボットと違って、会話ができるの
です。ちゃんと名前もあり、「ロジャー」と呼ばれています。
ロジャーはメアリーにいろいろ声をかけます。
「足元に気をつけて」
「疲れませんか」
「休憩しませんか」・・・
そこにまたしても熊が飛び出してきます。今度は、メアリーの
前にロジャーが自発的に飛び出し、メアリーに対して、次のよう
にいったのです。
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お嬢さん、ここは私が時間を稼ぎます。その間に、お逃げに
なってください。
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この三つの話を聞いて、どのようにお感じになりましたか。ロ
ボットは、いま急速に進化しています。それでも心を持つロボッ
トはできるのでしようか。これについて、田方篤志氏は次のよう
に述べています。
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さて、この3つの物語を読んで、どう感じたでしょうか?
第一の物語のリュックサック、第二の物語の“四足歩行ロボッ
ト“、第三の物語のロジャー、どれも人間ではなく、物ですが、
心はあるでしょうか?
リュックサックに心は感じないですよね。リュックサックは、
動かないただの物体です。では、四足歩行ロボットには心を感じ
るでしょうか?四足歩行ロボットは、動いたり、呼びかけに応答
したりしますが、心をもっているとは感じられないですよね。そ
れでは、ロジャーはどうでしょう?必死でメアリーを守ろうとす
る姿に、何か、感じるものがあったのではないでしょうか。もし
かして、・・・「ロジャーには心がある?」そう感じられたので
はないでしょうか?それではロジャーにだけ、なぜ、心を感じた
のでしょう? https://bit.ly/2NKRbIw
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──[次世代テクノロジー論U/050]
≪画像および関連情報≫
●人間の心を持った人工知能を実現する
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「実現は無理と言われ、だからこそ、絶対にやってやると
思った」。情報理工学系研究科の國吉康夫教授は静かにこう
語ります。しかしその鋭い眼光は「真に賢く、人間のために
なる人工知能」という壮大な目標をずっととらえています。
現在、音声認識機能や自動運転機能といった人工知能(A
I)は人と遜色のない振る舞いを見せます。ですが、音声認
識機能がチェスをできず、将棋AIが車を運転できないよう
に、今のAIにはその製作者が意図しなかった動作はできま
せん。人とは「考える方法」が違うので、あらかじめ準備で
きていない状況には対処できないのです。
これに対し、真に賢く適応力の高いAIを達成するには、
人と同じことを「同じような方法で」考え、できる必要があ
ります。そのためには、「人の知能とはどんなもので、人の
振る舞いを生み出す大本の原理とは何なのか理解せねば」と
國吉教授は説明します。
では、「人らしい振る舞い」はどう生み出されるのでしょ
う。その原理を探索すべく、國吉教授らは2000年代に、
動物の筋骨格系を再現したロボットを作製し、床から椅子に
飛び乗ったり、人型ロボットを作製し、寝ている状態から足
を振り勢いをつけて起き上がらせる実験に成功しました。こ
こで注目すべきは、動作の最初から最後までを細かく制御す
ることなく達成できた点です。 https://bit.ly/2KMJtjj
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ロボットにじゃれる猫



それにあなたは耐えられますか?