ています。以下は、NHKニュース・ウェブの内容です。
─────────────────────────────
森友学園に国有地がごみの撤去費用などとして8億円余り値引
きされて売却された問題で、去年2月、財務省が学園側に口裏合
わせを求めていた疑いが出てきました。当時、国会で財務省は野
党側から「実際に大量のごみの撤去を確認したのか」などと追及
されていましたが、そのさなか財務省の職員が学園側に対し「ト
ラックを何千台も使ってごみを撤去したと言ってほしい」などと
うその説明をするよう求めていたことが関係者への取材でわかり
ました。大阪地検特捜部はこうしたやり取りを把握していて詳し
い経緯を捜査しています。 https://bit.ly/2GwbM3k
─────────────────────────────
安倍政権が衝撃を受けたのは報道元がNHKであることです。
記事のなかには「大阪地検特捜部はこうしたやり取りを把握」と
いう表現があり、この情報が検察筋からのリークであることを暗
に示しています。
2017年2月17日の衆議院の予算委員会の時点では、安倍
首相は森友学園の先生の指導を次のように賞賛していたのです。
─────────────────────────────
妻から森友学園の先生の教育に対する熱意はすばらしいとい
う話を聞いている。 ──安倍首相
─────────────────────────────
しかし、このとき、当時の民進党の福島伸享元衆院議員が8億
円の値引きの根拠となったごみの撤去工事について「ダンプカー
4000台」に相当する規模だなどと追及していたのです。
この民進党の質問に眉をひそめたのは、佐川理財局長と当時総
括審議官を務めていた太田充氏です。彼らは、直ちに行動をとっ
たのです。2月22日に2人は、菅官房長官に相談に行きます。
そこで何が話し合われたかはわかりませんが、その直後、24日
の衆院予算委員会では、安倍首相は一転して、籠池氏を「しつこ
い」呼ばわりし、17日の答弁と打って変わって森友学園を突き
放し始めたのです。
考えられない話ですが、撤去していないゴミを「トラックを何
千台も使って撤去したことにしてくれ」と財務省側が森友学園に
持ちかけたところ、「事実と違うのでその説明はできない」と断
られていることです。森友学園の方がはるかにまともです。
財務省としては、ゴミの撤去に注目が集まっており、野党の質
問からみて、そうしないと面倒なことになると考えたからです。
しかし、予想に反して森友学園がそれに応じなかったので、手の
ひらを返したように“籠池切り”を始めたものと思われます。そ
れと同時に、決裁文書の改ざんが始まった可能性が高いのです。
これを裏付けていてるのは、この問題を追及している共産党の
辰巳孝太郎参院議員の次のようにコメントです。
─────────────────────────────
財務省は、改ざんが始まったのは「2月下旬」だと言っていま
す。口裏合わせは、まさに同じ時期。財務省はとぼけていますが
口裏合わせに関するメールを既に持っているはず。今後は、その
メールの内容と、太田理財局長が菅官房長官と面会した際のメモ
を財務省から出させないといけない。 ──辰巳孝太郎参院議員
https://bit.ly/2GYBNrB
─────────────────────────────
それにしても財務省は、なぜこのような事態に追い込まれたの
でしょうか。麻生財務相は、4月5日の参院財政金融委員会で、
「現時点では事実関係は確認できておらず、確認させていただき
たい」と答弁するしかなかったのです。事情を熟知しているはず
の太田充理財局長も「早急に確認させていただきたい」とひたす
ら、逃げの一手です。
森友学園事件で窮地に追い詰められつつある財務省としては、
佐川宣寿前理財局長の喚問で、理財局限りの問題に限定すると共
に、国交省にも責任の一端があるとして一部の責任転嫁を図ろう
としていたのです。そこに「森友学園側との口裏合わせ」の報道
です。事態は財務省にとって、深刻な事態になっています。
佐川証人喚問に先立つ3月19日、財務省は次のような「ある
メモ」の公表に踏み切ったのです。このメモは、森友学園用地を
売却する際に作成された決裁文書に添付されていたものです。
─────────────────────────────
森友学園事案に係わる今後の対応方針について
─────────────────────────────
このメモでは、そもそも「ゴミの撤去費用」を大幅に値引きし
て土地の価格を安くするという提案をしたのは、森友学園サイド
であって、実際の土地の所有者である国交省がこの法外な提案を
受け入れたことを示しています。つまり、国交省こそこの問題の
責任者であることを示すものです。このメモは財務省が決裁文書
から削除していたものです。メモの内容の一部です。
─────────────────────────────
今回のメモによると、大阪航空局は新たに見つかったゴミにつ
いて「処理せざるを得ないもの」と責任を認識する一方、「早急
な予算措置は難しい」と判断。ゴミの撤去費用を差し引き、学園
側に国有地を安く売却する方法を近畿財務局に提案した。
近畿財務局側もこの提案を受けいれ、「土地の評価額から廃棄
物処理費用を減額した価格提示を行い売却」する意向を示してい
た。国有地の値引き額をめぐっては、大阪航空局が見積もったこ
と。その際、森友学園側の工事関係者から写真や資料の提供を受
けて、「ゴミ撤去費」を8億2000万円と算定したこと。近畿
財務局が、この金額を国有地の鑑定価格から差し引き、「1億3
400万円」で学園側に売却したことなどがわかっている。
https://bit.ly/2IxDWaH
─────────────────────────────
──[メディア規制の実態/064]
≪画像および関連情報≫
●財務省が森友学園に口裏合わせを要求している事実
───────────────────────────
文書の改ざんにつづいて今度は口裏合わせの事実があきら
かになった。NHKが先ほど報じたところによると、昨年2
月20日に、財務省理財局が森友学園側に嘘の説明を強要し
ていたというのだ。
事の発端は昨年2月17日の衆院予算委員会。民進党の議
員だった福島伸享氏が、約8億円の値引きの根拠となったゴ
ミの撤去について、実際に撤去するとなると、「ダンプカー
4000台分ぐらい」になると指摘。佐川宣寿理財局長に対
し、「4000台のダンプカーが行き交いすれば、当然やっ
ていることはわかりますけれども、実際に工事をやったかど
うかは確認されておりますか」と質問した。このときも佐川
理財局長は「適正な価格で売っている」と言い張ったのだが
問題はこのあと。3日後の2月20日に理財局の職員が森友
に電話をし、こう迫ったというのだ。
「トラックを何千台も使ってゴミを撤去したと言ってほし
い」。学園側は、「事実と違うのでその説明はできない」と
断ったというが、これはつまり、財務省理財局は8億円分の
ゴミなど地中にないことを知っており、そのためにこんな嘘
を森友側に強要しようとした、ということだろう。
https://bit.ly/2q4PQRW
───────────────────────────
財務省が佐川証人喚問前に公開したメモ