2017年07月25日

●「浜渦副知事による水面下での交渉」(EJ第4569号)

 東京ガスはもともとは自分の方から東京都に話を持ちかけなが
ら、当初から東京都に対し、なぜ、「売る気はない」と口にして
いたのでしょうか。
 それはよい条件で豊洲を売るための作戦なのです。東京ガス側
は、東京都が豊洲の土地を必要とする事情を入手した多くの情報
をから把握しており、相当無理な条件を出しても、東京都は必ず
買うと踏んでいたようです。
 東京ガスは、東京都との交渉に臨むに当たって、次の3つの目
標を立てています。これが東京ガスのシナリオです。したたかな
きわめてムシのいい目標であるといえます。
─────────────────────────────
    1.汚染地を汚染なしの正常価格にて購入させる
    2.土壌汚染対策は法律が求める最低限のレベル
    3.後で新たな土壌汚染が発覚しても負担しない
─────────────────────────────
 結果として、東京ガスは、この目標を3つともクリアし、最高
の条件で東京都に売ることに成功しています。そういう意味で東
京ガスの作戦は大成功に終わったといえます。
 東京ガスは、豊洲埠頭の先端部に当たる6街区と7街区は売れ
ないと主張し、豊洲地域の根本に当たる4街区と5街区ではどう
か東京都に提案します。
 東京ガスとしては、先端部は開発計画があるとしていたものの
この部分はかつてのガス工場の中心部であり、土壌汚染が最も深
刻であったからと思われます。本来汚れた部分の処理は売主の負
担になるので、それを避けたかったものと思われます。
 しかし、東京都側は次の理由から、あくまで先端部の土地の取
得にこだわったのです。そのさい、土壌汚染のことをほとんど気
にしていないのは気になるところです。
─────────────────────────────
 市場を豊洲地域の根本(4、5街区)に配置すると、まちが先
端部と既成市街地に分断される。
         ──永尾俊彦著/岩波ブックレット/968
「ルポどうなる?どうする?築地市場/みんなの市場をつくる」
─────────────────────────────
 結果として現在の豊洲市場の配置は次のようになっています。
つまり、汚染の最もひどい街区に水産仲卸棟と水産卸棟を配置し
ているのです。
─────────────────────────────
        5街区 ・・・   青果棟
        6街区 ・・・ 水産仲卸棟
        7街区 ・・・  水産卸棟
─────────────────────────────
 2000年7月に副知事に就任した浜渦武生氏が東京ガスとの
交渉の担当者として、はじめて東京ガスを訪問したのは2000
年10月4日のことです。そのとき、区画整理事業で土地の価格
がどのくらいになるのか、開発者負担金がどのくらいかを示して
欲しいと東京ガス側から要請があったのです。これに対して浜渦
氏は「それについては水面下でやりましょう」と提案し、了承さ
れています。
 当時の会談の記録を見ると、東京都は東京ガスのために次の3
つの対策に配慮するという約束をしています。東京ガスという一
企業のために、東京都がここまで配慮するということは普通はあ
り得ないことです。
─────────────────────────────
         1.東京ガスの株主対策
         2.東京ガスの役員対策
         3.東ガスの社会的責任
─────────────────────────────
 「1」は、豊洲地域の売却によって、東京ガスの株主に損をさ
せない仕組みを作ることに東京都は配慮するということを意味し
ています。「2」は、東京ガスの役員に対しては、市場移転によ
るプラスイメージを与えるよう努力するということです。「3」
は、東京都からの申し入れにより、東京ガスとしては「公共事業
には協力する」という社是に沿って、市場移転を受け入れるとい
う格好をとるということが確認されています。
 その後は、まさに「水面下」での交渉であったように、記録は
残っていないのです。しかし、2017年3月の100条委員会
で東京ガスから提出された資料に、2000年12月22日、浜
渦氏の腹心の部下といわれる赤星経昭理事が浜渦氏の指示として
次のことを迫ったとするメモがあったのです。
─────────────────────────────
 「土壌汚染Xデー」を迎えれば土壌問題が噴出し、豊洲の地価
が下落する。石原知事が安全宣言で救済するから、早急に結論を
出して欲しい。         ──永尾俊彦著の前掲書より
─────────────────────────────
 ここでいう「土壌汚染Xデー」というのは、2001年1月に
発表予定だった東京ガスの豊洲地域の汚染調査結果のことで、も
し、そこで高い数字が出ても、莫大な費用のかかる汚染除去では
なく、石原知事の安全宣言があれば、覆土する拡散防止でよしと
する都の環境確保条例で処理できるので、早く決断せよと迫った
ものと考えられます。なお、このメモの存在について、赤星経昭
氏は否定しています。
 このメモに基づき、2001年2月21日、移転についての諸
条件の協議をはじめる「覚書」が浜渦副知事と東京ガスの伊藤春
野副社長の間で交わされたのです。そして同日、石原知事は都議
会において、築地市場の豊洲移転を正式に表明しています。
 「覚書」の内容は、市場移転による土地利用の変更に伴い、土
地区画整理事業費と公共減歩、防潮護岸の整備の開発者負担など
を見直したものです。内容については明日のEJで説明します。
              ──[中央卸売市場論/016]

≪画像および関連情報≫
 ●音喜多氏が提起した「土壌Xデー」とは何か
  ───────────────────────────
  2017年年3月11日(土)
  ○音喜多議員の発言
   「東京ガス側から提出された資料から、我々都民ファース
  トの会は驚くべき新たな事実を発見いたしました。それは、
  浜渦副知事が都の環境確保条例と国の土壌汚染対策法の成立
  を、ある意味では利用して東京ガスに圧迫あるいは脅迫とも
  とれる交渉を行って、強引に土地の売却を承諾させていた可
  能性を示唆するものです」。
   「東京都と東京ガスの交渉において、都側の赤星理事は、
  浜渦副知事からの指示として、土壌汚染Xデー、あるいは、
  Xデーという単語を用いて、この日、これは土壌Xデーです
  ね、を迎えれば、土壌問題が噴出し、東京ガスが所有する土
  地の価格が下落する。結論さえ出せば、石原知事が安全宣言
  で救済するから、早急に結論を出すように、などと伝えてい
  る様子が克明に記録をされています」。
  「この東京ガス側の記録の作成者は末尾に脅かしてきた、こ
  れ以上議論をしても無駄など、激しい憤りを節々ににじませ
  ています。・・」。「福永証人に伺います。当時、引継ぎを
  行った浜渦副知事及び赤星理事たちが、このようなあからさ
  まな政治的圧力を用いた交渉を行っていたことはご存知でし
  たでしょうか。この東京ガス側に赤星理事が突き付けて土壌
  Xデー、この単語に聞き覚えはないでしょうか」。
  ○福永証人/「全てに全く事実を承知しておりません」
                   http://bit.ly/2vKHaRN
  ───────────────────────────

東京ガス豊洲工場操業時/1968年.jpg
東京ガス豊洲工場操業時/1968年
posted by 平野 浩 at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 中央卸売市場論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
【 蓮舫が2017年7月18日に民進党本部で情報公開した台湾政府の「国籍喪失許可書」は偽造されたもの 】

 1.台湾政府の書式の文字フォント・行と列の間隔が、他の人々のものと比較して全然違う。

 2.台湾政府の書式にある英語併記がない。

 3.台湾政府の書式は古いが、日付は中華民国105年の2016年9月13日で新しい。有り得ない許可書である。

 4.台湾政府の書式の背景全体にある偽造防止の「透かし文字」がない。

 5.蓮舫の台湾国籍離脱手続きで台湾政府に提出した蓮舫のパスポートは1984年に失効した有効期限切れで、台湾政府に受付けられない。また、有効期限切れのパスポートでは日本出国も台湾入国もできない。

 6.1984年に失効した蓮舫のパスポートの発行機関は「中華民国 駐韓国大使館(京)」と記され、その印章がある。蓮舫は、中台韓日の四重国籍者と見られる。

 7.蓮舫の顔写真は、民進党の最近のポスターと同じく片耳の見えない斜め顔で、台湾政府による書類審査の時点で却下される。

 8.なぜ、蓮舫は、自分の子供を中国で出産したのか。この双子の子供と夫の村田○○は、今も中国籍と見られる。

 9.蓮舫の許可書の住所は、「日本国」だけで、現住所の記載がなく、塗りつぶした痕跡もない。

10.台湾政府は、中華民国105年の2016年10月17日まで蓮舫の国籍喪失の件を審査したが、蓮舫の許可書では2016年9月13日に台湾政府から国籍喪失許可を受けた。これは有り得ない。
Posted by 蓮舫が偽造した「国籍喪失許可書」 at 2017年07月25日 14:29
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