2017年06月23日

●「米国は北朝鮮を先制攻撃するのか」(EJ第4548号)

 このところ北朝鮮への緊張感が少し緩んでいるような感じがし
ます。有力な米国ウォッチャーによると、トランプ米大統領は、
ロシアゲート疑惑で北朝鮮どころではないともいわれていますが
本当にそうなのでしょうか。
 そういえば、最近は米空母、カールビンソンやロナルド・レー
ガンの情報が入ってこなくなっています。現在、どこにいるので
しょうか。それとも引き上げたのでしょうか。もっとも空母や原
子力潜水艦などの艦艇が現在どこにいるかは極秘なのです。今回
米軍は、あえてそれを明かし、北朝鮮にもの凄いプレッシャーを
かけたのです。しかし、それがどこにいるかわからなくなった現
在の方が北朝鮮にとってはリスクが大きいといえます。
 米軍が北朝鮮に先制攻撃するのではないかと思われていた時点
があります。それは2017年4月12日です。このとき、米国
は日本政府に次のように伝えていたのです。
─────────────────────────────
 ◎米が日本に「北朝鮮攻撃」を言及/報道局
 北朝鮮の核や弾道ミサイル開発をめぐり、アメリカ政府が日本
政府に対し、中国の対応によっては、アメリカが北朝鮮への軍事
攻撃に踏み切る可能性を伝えていたことがわかった。
 軍事攻撃の可能性への言及があったのは、先週、行われたアメ
リカと中国の首脳会談より前の4月上旬で、日米の外交筋による
と、北朝鮮への対応に関し、アメリカ政府高官は、日本政府高官
に対し「選択肢は2つしかない。中国が対応するか、われわれが
攻撃するかだ」と述べ、「攻撃」という表現を使って、アメリカ
の方針を説明した。          http://bit.ly/2rEm4Tu
─────────────────────────────
 4月6日に行われた米中首脳会談で習近平主席は「100日の
猶予」をトランプ米大統領に求め、了承されています。会談中の
シリアへのミサイル攻撃は大きなショックを習近平主席に与えた
と思われます。このように、4月中は米国はなかなか強気であり
やる気満々だったのです。
 しかし、5月に入ると米国の態度は一変します。先制攻撃につ
いて逡巡する発言が相次いだのです。それは、マクマスター大統
領補佐官にはじまって、マティス国防長官、ティラーソン国務長
官と続きます。5月19日の朝日新聞デジタルは、マティス国防
長官の発言次のように伝えています。
─────────────────────────────
 マティス氏は会見で、北朝鮮の核・ミサイル問題を解決する手
段としての軍事行動について「信じられない規模での悲劇が起き
る」と指摘した。米軍が北朝鮮の関連施設を先制攻撃した場合、
反撃によって同盟国の日本や韓国などへの被害が出ることを念頭
に発言したものとみられる。
 トランプ政権は「すべての選択肢がテーブルの上にある」とし
て、軍事行動も辞さない構えで北朝鮮に圧力をかけてきた。マテ
ィス氏の発言は、軍事行動という選択肢に消極的な立場を示した
ものだ。マティス氏はまた、日韓や中国などとの協力で、外交的
な解決を目指す考えを示した。(ワシントン=峯村健司)
                   http://bit.ly/2qH7wmj
─────────────────────────────
 「もし、米国が北朝鮮と戦争すれば、信じられないほどの悲劇
が起きる」──これはどこかで聞いたセリフです。かつてクリン
トン米大統領が北朝鮮を攻撃しようとしたとき、在韓米軍司令官
から「とんでもない被害が起きる」と警告されたセリフと同じで
す。4月に「北朝鮮を攻める」といい、日本にまで通告していた
米国が今頃になっていう発言ではないです。そんなことはとっく
にわかっていたことです。これはどう考えても不自然です。急に
怖気づいたのでしょうか。
 何かウラがあります。論理的に考えても、今こそが米国が北朝
鮮からの脅威を取り除くラストチャンスです。米国がこの機会を
見逃すことはないと思います。
─────────────────────────────
 1.北朝鮮のミサイル技術を分析すると、ICBMは実質的
   には完成の域に達している。
 2.核兵器に関しては5回の実験で完成しているし、その小
   型化も一年以内に完成する。
 3.このまま北朝鮮の核・ミサイル開発を放置すると、米国
   の安全保障上の脅威になる。
─────────────────────────────
 情報によると、米国は北朝鮮に関する情報をほとんど集めてい
るのです。地上地下を含めて、あらゆる核施設、ミサイルをはじ
めとする兵器の位置、金正恩委員長をはじめとする幹部の居場所
にいたるまで、すべてを把握しています。さまざまな諜報を通し
て、今までに既に得ている情報に加えて、変化、最新の情報も取
得しているはずです。まして、空母2隻を含む米国の大艦隊が朝
鮮半島のすぐ近くに、2ヶ月以上にわたり常駐していたのです。
 何もしていないはずがないのです。無人偵察機を飛ばしたり、
脱北者から聞き取りをしたり、攻撃に必要な情報はすべて集めて
いるはずです。その結果、いま攻撃すると、悲惨な結果に終わる
と判断したのでしょうか。世界最強の米軍が北朝鮮のような小国
に怯んだのでしょうか。
 中国が米国に猶予を求めた100日は7月中旬に到達します。
今のところ中国は目に見えるかたちでの北朝鮮への制裁をかけて
いるようには思えない。米国のイライラも募っています。
 しかし、中国は米国に何をいわれても、ここまで述べてきたよ
うに、国内事情により北朝鮮をコントロールできないのです。重
要なのは、米国は中国から北朝鮮への限定攻撃の許可を得ている
ことです。それにここにきて、米国と韓国の文在寅政権との間に
隙間風が吹きはじめています。今月末には米韓首脳会談が行われ
ますが、どうなるか予断を許さない状況になっています。
             ──[米中戦争の可能性/118]

≪画像および関連情報≫
 ●北朝鮮と米国、戦争になる可能性はあるのか/東洋経済OL
  ───────────────────────────
   [ワシントン4月27/ロイター]トランプ米大統領は、
  北朝鮮の核・ミサイル開発を巡ってこう着状態となれば、同
  国との大きな紛争が起きる可能性があると述べた上で、外交
  的な解決を望む姿勢を示した。ロイターとのインタビューで
  語った。また、韓国政府に対しては、米軍による新型迎撃ミ
  サイル(THAAD)システム配備の対価として10億ドル
  (約1110億円)の支払いを求める考えを示した。
   29日に、就任から100日を迎えるトランプ氏は、大統
  領執務室でロイターに対し「最終的に北朝鮮と大きな、大き
  な紛争が起きる可能性はある」と述べた。一方、平和的な解
  決を望む姿勢もうかがわせ、「外交的に解決したいが、非常
  に困難だ」とも語った。
   また、北朝鮮の行動抑制に向けた取り組みへの中国の協力
  について、習近平国家主席を称賛。「精一杯力を尽くしてく
  れていると確信している。混乱や死は決して見たくないだろ
  う」と述べた。
   ただ「そうは言っても習氏が愛情を持っているのは中国で
  あり、中国の国民だ。何かを実行したいと思ってもできない
  ということも恐らくあり得る」との見方も示した。
                   http://bit.ly/2ssfGkY
  ───────────────────────────

トランプ米大統領VS金正恩委員長.jpg
トランプ米大統領VS金正恩委員長
posted by 平野 浩 at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 米中戦争の可能性 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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仏説父母恩重経https://sptnkne.ws/eGHN

仏教聖典_はげみ_第一章さとりへの道_第三節仏のたとえ_第一項_雑宝蔵経

 遠い昔、棄老国と名づける、老人を棄(す)てる国があった。

その国の人びとは、だれしも老人になると、遠い野山に棄てられるのがおきてであった。

 その国の王に仕える大臣は、いかにおきてとはいえ、年老いた父を棄てることができず、深く大地に穴を掘ってそこに家を作り、そこに隠して孝養を尽くしていた。

 ところがここに一大事が起きた。

それは神が現れて、王に向かって恐ろしい難問を投げつけたのである。

 「ここに二匹の蛇がいる。

この蛇の雄・雌を見分ければよし、もしできないならば、この国を滅ぼしてしまう。」と。

 王はもとより、宮殿にいるだれひとりとして蛇の雄・雌を見分けられる者はいなかった。

王はついに国中に布告して、見分け方を知っている者には、厚く賞を与えるであろうと告げさせた。

 かの大臣は家に帰り、ひそかに父に尋ねると、父はこう言った。

 「それは易しいことだ。

柔らかい敷物の上に、その二匹の蛇を置くがよい。

そのとき、騒がしく動くのは雄であり、動かないのが雌である。」

 大臣は父の教えのとおり王に語り、それによって蛇の雄・雌を知ることができた。

 それから神は、次々にむずかしい問題を出した。

王も家臣たちも、答えることができなかったが、大臣はひそかにその問題を父に尋ね、常に解くことができた。

その問いと答えとは次のようなものであった。

 「眠っているものに対しては覚めているといわれ、覚めているものに対しては眠っているといわれるものは誰か」

「それは、いま道を修行している人のことである。

道を知らない、眠っている人に対しては、その人は覚めているといわれる。

すでに道をさとった、覚めている人に対しては、その人は眠っているといわれる。」

 「大きな象の重さはどうして量るか。」

「象を舟に乗せ、舟が水中にどれだけ沈んだか印をしておく。

次に象を降ろして、同じ深さになるまで石を載せその石の重さを量ればよい。」

 「一すくいの水が大海の水より多いというのは、どんなことか。」

「清らかな心で一すくいの水を汲んで、父母や病人に施せば、その功徳は永久(とこしえ)に消えない。

大海の水は多いといっても、ついに尽きることがある。

これをいうのである。」

 次に神は、骨と皮ばかりにやせた、飢えた人を出して、その人にこう言わせた。

「世の中に、わたしよりもっと飢えに苦しんでいるものがあるであろうか。」

「ある。

世にもし、心がかたくなで貧しく、仏法僧の三宝を信ぜず、父母や師匠に供養をしないならば、その人の心は飢えきっているだけでなく、その報いとして、後の世には餓鬼道に落ち、長い間餓えに苦しまなければならない。」

 「ここに真四角な栴檀の板がある。

この板はどちらが根の方であったか。」

「水に浮かべてみると、根の方がいくらか深く沈む。

それによって根の方を知ることができる。」

 「ここに同じ姿・形の母子の馬がいる。

どうしてその母子を見分けるか。」

「草を与えると、母馬は、必ず子馬の方へ草を押しつけ与えるから、直ちに見分けることができる。」

 これらの難問に対する答えはことごとく神を喜ばせ、また王をも喜ばせた。

そして王は、この智慧*が、ひそかに穴蔵にかくまっていた大臣の老いた父から出たものであることを知り、それより、老人を棄てるおきてをやめて、年老いた人に孝養を尽くすようにと命ずるに至った。

_________


*智慧(般若はんにゃprajna)
 普通に使われている”知恵”とは区別して、わざわざ仏教では”般若”の漢訳としてこの言葉を用いているが、正邪を区別する正しい判断力のことで、これを完全に備えたものが”仏陀”である。単なる知識ではなく、あらゆる現象の背後に存在する真実の姿を見ぬくことのできるもので、これを得てさとりの境地に達するための実践を、”般若波羅密はんにゃはらみつ”という。



南無父母無二佛  合掌
Posted by 豊岳正彦 at 2017年06月23日 00:13
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