トの教育には、金正日の時代から大変力を入れており、現在でも
それは続けられています。
具体的には、2003年から毎年約1000人の若者を選抜し
米ニューヨーク州にあるシラキュース大学に留学させ、テクノク
ラートのための研修を受講させています。これは2011年から
の金正恩の時代になっても、人数を増やして、米国を中心とする
欧米の大学や研究機関で先端知識を学習させており、国家建設の
ためのテクノクラートを育成しています。
もちろん米国はこのために正式にビザを発給して、それは米朝
関係が悪化した時も中断されることなく続いています。北朝鮮は
1988年にテロ支援国家に指定され、2008年に解除されて
いますが、北朝鮮のテクノクラート教育に関してはそういうこと
に関係なく米国はビザを発給しています。しかし、今回、北朝鮮
が再びテロ支援国家に指定されると、トランプ政権は北朝鮮人の
入国を禁止する可能性があります。
現在北朝鮮の核・ミサイル技術を支えているのは、このテクノ
クラート集団です。その実力は決して見くびることはできないほ
どレベルは高度です。その技術がよく表れているのが、潜水艦発
射型弾道ミサイル(SLBM)です。北朝鮮は、このミサイルを
「北極星1」と「北極星2」と呼んでいます。
ここには「コールド・ロンチ」という技術が使われているので
すが、ジャーナリストの山口敬之氏はこの「コールド・ロンチ」
について、次のように述べています。
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通常のミサイルは、ロケットエンジンに点火して地上から打ち
上げられる。しかし、この「北極星1/2」は、まず、空気圧な
どによって数メートル上空に打ち出され、その後でエンジンに点
火されていたのである。
SLBMは潜水艦本体を傷つけないため、このコールド・ロン
チが不可欠となる。軌道などから射程1300キロ程度とみられ
るこのミサイルは、アメリカの東西海岸から射出すれば、アメリ
カ本土すべてを狙えることになる。
──山口敬之氏 WiLL/5月号(2017)
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SLBMだけではないのです。3月6日朝、北朝鮮は、西部の
平安北道東倉里付近から東方向に向けて、ミサイル4発を同時に
発射しています。これら4発のミサイルは、約1000キロ飛行
し、3発が日本の排他的経済水域(EEZ)に落下していますが
そのうちの1発は、能登半島まであと200キロの水域に着弾し
たのです。もう1発はおそらく失敗とみられます。
驚くべきは、それらのミサイルがほぼ80キロの間隔で着弾し
ていることです。これは北朝鮮がミサイルを狙った目標場所にほ
ぼ正確に着弾させることができることを意味します。韓国国防部
の発表によると、これらのミサイルは準中距離弾道ミサイル「ス
カッドER」であることがわかっています。
静岡大学特任教授で軍事評論家の小川和久氏は、これら4発の
ミサイルの隠された狙いについて分析し、緊急レポートを書いて
いるので、以下に要約してお伝えします。
ミサイル発射後に北朝鮮が発表した動画や写真を見ると、ミサ
イルは、一列に並んだ4基の移動式発射車両から発射されていま
す。これは世界、とくに日米韓の国民に見せつけるためのデモン
ストレーションであって、実戦ではこのような発射をすることは
ありえないことです。もし、そんなことをすれば、米韓両軍に発
見され、一撃で何発ものミサイルが破壊されてしまうからです。
実戦では距離をおいた場所から発射されることになります。
このミサイル発射について、北朝鮮の「労働新聞」は、金正恩
委員長の言葉として、次のように報道しています。
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有事の際に在日米軍基地の攻撃任務を担う北朝鮮の部隊が発射
訓練をし、成功した。金生恩委員長は米国と韓国が北朝鮮に対し
て、ただ一点の火花でも散らすなら、核弾頭を装填した火星砲で
侵略と挑発の本拠地を焦土化する決死の覚悟を固くした。
小川和久氏/「金正恩ミサイル発射隠された狙い」
──Hanada/5月爽快号
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小川和久氏は、金正恩委員長の語る3つのフレーズ──「有事
の際に」「ただ一点の火花でも散らすなら」「決死の覚悟を固く
した」に、金正恩氏の怯えと覚悟を読み取ることができるといっ
ています。つまり、このフレーズは、米韓両軍が北朝鮮に対して
軍事攻撃を仕掛けなければ、核弾頭搭載のミサイルを発射するこ
とはない。それでもやるなら、われわれは死ぬ覚悟で戦うつもり
である──このように訴えているのです。
添付ファイルに、韓国の聯合通信が3月7日夜に配信した写真
(上)があります。この写真を反時計回りに135度回転させて
カメラに対する机の傾きを補正したのが下の図です。これについ
て小川和久氏は次の指摘をしています。
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東倉里付近を中心とする半径1千キロの円が、日本海と西日本
に描かれ、ミサイル4発の軌跡が、約4・2度ずつの間隔で扇形
に分かれて引かれており、金正恩氏の指揮棒は、ミサイルの着弾
点よりも日本側の海上を指している。
当初、着弾海域の延長線上にあることから目標だと考えられた
青森県三沢基地は地図上では1千キロの円の外にあり、円内、つ
まり射程圏内に入っているのは、長崎県の米海軍佐世保基地と山
口県の米海兵隊岩国基地である。──Hanada/5月爽快号
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この分析によると、北朝鮮は、複数のミサイルを同時に佐世保
基地と岩国基地に正確に着弾できることを日米韓に示し、恫喝し
ているのです。 ──[米中戦争の可能性/066]
≪画像および関連情報≫
●北朝鮮弾道ミサイル発射の標的は佐世保・岩国基地
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3月6日に北朝鮮が発射し日本海に落下した4発のミサイ
ル。それに対して軍事ジャーナリストの小川和久氏は「標的
は、実は長崎県の米海軍佐世保基地、山口県の米海兵隊岩国
基地だった」とショッキングなツイート。
取材に対して小川氏は発射地点からちょうど1000キロ
の円に、岩国、佐世保が収まっていることを指摘し「バッチ
リと射程圏内に入っている。(北朝鮮は)核抑止力が備わっ
た立場で、国内の軍事力を削って、負担を軽くして、経済建
設にいきたい。弾道ミサイルはピンポイントは必要ないんで
す。とくに核兵器だった場合は関係ない。地域全部を焦土に
できる」と分析した。
また、「日本の街を見ると、国民が生命を政治に丸投げし
て、安全が確保されていない街。どこにシェルターがあるん
だ。政治を動かして、国民が安心して暮らせるような日本国
に変えていく。自ら政治をグリップすることが求められてい
る」と危機感を募らせた。 http://bit.ly/2orkerf
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●写真・図出典/Hanada/2017年5月爽快号より
北朝鮮ミサイルの着弾海域
三沢基地のすぐ隣には 数千本がプールの中
お忘れですか
原燃青森中間貯蔵施設
ピンポイントで確実に狙ってくるのは 此処
一発のミサイルが着弾しただけでも東日本には
人類が住めないぐらいの大被害
核を使わずに核攻撃以上の破壊力
お分かりですね
在日米軍は一人残らずグアムへ避難
自業自得の顛末
地中に埋蔵する訳でもなく剥き出しのまま
何もかも危機管理のない日本
・・・・・・・ もう・・手遅れですね
亡国のお花畑の井の中の蛙
お花畑は君だろう
日本の原発を狙ったって米国に対し何の脅威にもならない
つまり米国の攻撃に対する抑止力にならない
そんなところをわざわざ狙って米国に更なる攻撃の口実を与える北朝鮮側のメリットは何?
何でもかんでも反原発に結び付けたいのはわかるが
あまりに話がトンチンカンで呆れてくる