2017年01月04日

●「トゥキュディデスの罠の意味探る」(EJ第4431号)

2017年最初のEJです。今年もよろしくお願いします。
 中国の習近平国家主席は、国営中央テレビを通じて、国民への
新年のメッセージとして、強い口調で次のように述べています。
─────────────────────────────
 我々は、領土主権と海洋権益を断固として守り抜く。この問題
で言いがかりをつけることを、中国人民は決して認めない。
          ──2017年1月1日付、日本経済新聞
─────────────────────────────
 習国家主席のこの発言は、明らかにトランプ次期米大統領の発
言を意識しています。トランプ氏は、大統領選挙中、選挙後を通
じて、台湾や南シナ海をめぐる問題で中国を揺さぶる発言を繰り
返しているからです。習国家主席はこれを「言いがかり」と表現
しているのです。
 そういうこともあって、今年のキーワードのひとつは「中国」
の動向です。中国の動きによって、世界に大変化をもたらす可能
性があるからです。最悪のシナリオとしては、戦争だって起きか
ねないのです。
 最近の日本における中国の報道については、かなりネガティブ
なものが多くなっているように感じます。経済の深刻な落ち込み
と南シナ海をめぐるオランダ・ハーグの常設仲裁裁判所の裁定、
国内の権力抗争の激化などです。
 しかし、まさか中国が戦争を起こすとは考えにくいとする人は
多いと思います。これに関して、カルフォルニア大学教授のピー
ター・ナヴァロ氏が上梓した『米中もし戦わば』(文藝春秋)と
いう新刊書があります。いまこの本が売れているのです。
 このピーター・ナヴァロ氏は、大統領選挙中に政策顧問として
トランプ氏のアドバイザーを務めており、トランプ氏の通商政策
に影響を与えています。ナヴァロ氏は、他にも中国の政策を強く
批判する著書『中国は世界に復讐する』、『中国による死』も書
いている中国批判派の論客です。トランプ氏は、ホワイトハウス
内に「国家通商会議」を新設し、ナヴァロ氏を議長に指名すると
発表しています。
 ナヴァロ氏の著書『米中もし戦わば』(文藝春秋)の冒頭に次
の問題が出ています。
─────────────────────────────
【問題】歴史上の事例に鑑みて、新興勢力=中国と既成の超大国
=アメリカとの間に戦争が起きる可能性を選べ。
  「1」 非常に高い
  「2」ほとんどない
           ──ピーター・ナヴァロ著/赤根洋子訳
        『米中もし戦わば/戦争の地政学』/文藝春秋
─────────────────────────────
 この問題はどちらが正しいと思いますか。
 結論から先にいうなら、実は「1」の「非常に高い」が正解な
のです。これには歴史的な根拠があります。それは、2015年
9月の習国家主席の米国訪問のとき、オバマ大統領が引用したと
いわれる次の有名な言葉です。これは、紀元前五世紀のペロポネ
ソス戦争に由来する言葉です。
─────────────────────────────
         トゥキュディデスの罠
─────────────────────────────
 トゥキュディデスというのは、古代アテネの歴史家で、『ペロ
ポネソス戦争史』を著した歴史家です。ペロポネソス戦争とは、
紀元前431年〜紀元前404年の約30年の間、アテネを中心
とするデロス同盟とスパルタを中心するペロポネソス同盟との間
に発生した古代ギリシア世界全域を巻き込んだ戦争です。
 紀元前5世紀には、スパルタが現在の米国と同じように強大な
覇権国家だったのです。それに挑むように当時の文明をリードす
る存在になりつつあったのがアテネです。これについてハーバー
ド大学の政治学者であるグラハム・アリソン氏は、次のように述
べています。
─────────────────────────────
 この劇的な(アテネの)勃興にスパルタはショックを受け、為
政者たちは恐怖心から対抗策を取ろうとした。威嚇が威嚇を呼び
競争から対立が生まれ、それがついに衝突へと発展した。30年
に及ぶペロポネソス戦争の末、両国はともに荒廃した。
           ──ピーター・ナヴァロ著の前掲書より
─────────────────────────────
 ナヴァロ氏は、1500年以降、中国のような新興勢力が既存
の大国に対峙した15例のうち11例が戦争に発展したことを指
摘しています。つまり、70%以上の確率で実際に戦争がおきて
いるのです。まして現在中国のリーダーである習近平主席は、日
頃から「私は中国のゴルバチョフにはならない」と言明し、現在
の共産党政権による独裁の目的も、中国の発展や人民の幸福にあ
るのではなく、あくまで自分を核とする共産党体制を守ることに
置かれているようです。それだけに、武力による現状変更を強引
に行い、戦争に突き進む恐れは十分にあります。
 もうひとつ中国にとってリスクが大きいのは、経済の低迷であ
り、その解決のメドが立たないことです。もし、ハードランディ
ング必至ということになると、国民の不満が一挙に共産党に向う
恐れがあり、その国民の不満を外に反らすため、戦争に突入する
可能性はゼロではないといえます。
 そこで、今年の第1のテーマは、テーマとしてはきわめて難し
く、大きなテーマですが、次のようにします。明日から、書いて
いきます。
─────────────────────────────
     『米中戦争の可能性は本当にあるのか』     
      ─ そのとき日本はどうするか ─
─────────────────────────────
             ──[米中戦争の可能性/001]

≪画像および関連情報≫
 ●ペロポネソス戦争/「世界史の窓」
  ───────────────────────────
   前431年〜404年の27年間にわたって続いた、ギリ
  シアの代表的ポリスであるアテネとスパルタの対立を主軸と
  する戦争。ペロポネソスはその戦場となったギリシアの本土
  であるが、戦闘はエーゲ海上から遠くシチリア島まで及んで
  いる。アテネはデロス同盟の盟主として全ギリシアから東地
  中海一帯の海上までその支配を拡大したが、それに反発した
  スパルタはペロポネソス同盟を結成してそれに抵抗しようと
  した。この二つのポリスは、アテネが典型的な民主政を発展
  させたポリスであったのに対し、それに対してスパルタは貴
  族政(寡頭政)のもとで、貴族の中から王を選び、少数の貴
  族階級が多くの半自由民(ペリオイコイ)と奴隷(ヘイロー
  タイ)を抑えるために軍国主義を採っているというように、
  国家体制に大きな違いがあった。
   ペロポネソス戦争の歴史については、アテネの市民トゥキ
  ディデスの『戦史』に詳細に記録されている。トゥキディデ
  スは富裕なアテネの市民であり、また一時は将軍として出征
  したが、作戦に失敗して追放され、所有するトラキアに鉱山
  に隠棲して戦争の推移を見守り、叙述を続けた。その特徴は
  後半に史料を集めながら、厳しい史料批判を行い、客観的な
  事実を究明しながら、この未曾有の戦争の原因と経過を論述
  しようとしている点である。    http://bit.ly/2ir9yCW
  ───────────────────────────

ピーター・ナヴァロ教授.jpg
ピーター・ナヴァロ教授
posted by 平野 浩 at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 米中戦争の可能性 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
★朝鮮人に対して、「いつ日本人が朝鮮人を植民地にしたのだ。出鱈目を言うな!」と厳しく叱りつけないと、朝鮮人は図に乗ってくる。日本人が黙っていると、朝鮮人に「日本人は認めたのだな」と思われてしまう。■朝鮮人に「日本人ども、俺たちの国を植民地にしやがって、この恨みは千年間忘れないぞ!」と言われたら、「何を言っているのだ。字も書けない、下水と上水の区別もない朝鮮人を、ここまで日本国民として遇してきたのに、何を言っているのだ!」と言い返さなければいけない。 日本人が言い返さないから、朝鮮人に「植民地にしただろう。徴用工や従軍看護婦で強制的に働かせただろう!」と、どんどん突っ込まれてしまう。■朝鮮人の反日の最初の一歩が「植民地にしただろう」という大前提で、これを言われると、日本人みんなが黙ってしまう。国際政治学者の左翼の三浦瑠璃でさえ、「日本軍が蹂躙して、韓国を植民地にしたのは間違いない」と信じて虚偽を宣伝する。三浦瑠璃は、植民地とはどのようなものか知っているのだろうか? ■西洋人が植民地でやった行為は、アフリカに行って黒人を労働者として略奪してコキ使い、少しでも怠けると黒人の手を斬ってしまった。 「お前の手が怠けたのか?」とぶった切ってしまった。逃亡を企てれば、足を切断して逃亡できないようにした。植民地支配とは、こういう残酷なものだった。 植民地の奴隷人間が字など書いたら大変で、「植民地の人間は字など書けなくてよい。どの手が字を書いたのだ?」と、両手を斬ってしまう。 こうして、白人は何百年間もアフリカの黒人を奴隷として支配してきた。牛馬と同じように人間を扱うのが植民地の残酷な実態だ。 ■西洋人が黒人を奴隷にしてアメリカ大陸へ連れていくとき、黒人を船底に詰め込めるだけ詰め込んで、食事をする茶碗もなく、トイレも垂れ流しで、船底に豚の餌の箱があり、奴隷の黒人は豚と同じように餌箱に顔を突っ込んでトウモロコシの粉などを喰った。こうしてアメリカ大陸に着くと、奴隷市場で黒人奴隷を売りとばした。これが植民地支配の姿だ。 ■ところが、日本人は朝鮮人をいつ売りさばいたのか? そんなことは一度もなく、朝鮮人を躾けるために、その手足を斬ったこともなかった。事実は植民地支配の逆であった。つまり、朝鮮人の奴隷階級の白丁(ペクチョ)は朝鮮人の支配階級の両班(ヤンバン)に差別され監獄につながれ、裁判も開かれないまま鞭で打たれていたので、日本人が朝鮮人の支配階級の両班に「拷問をやめろ」と命じて、朝鮮人の奴隷階級の白丁を解放してあげた。 白丁は、字も読めず、まさに植民地の奴隷人間であった。白丁は、字も読めなかったが、大日本帝国の国民として字が書けないままではいられないため、義務教育を施された。 ■例えば、白丁の朴 正煕は、大日本帝国陸軍士官学校を主席で卒業し、戦後の韓国大統領になった。 李斯朝鮮時代の朝鮮人は、どんなに頭がよくても白丁には字を教えなかった。白丁を奴隷として動物のように扱う風習が、朝鮮人の伝統文化であった。 しかも、白丁の育てた作物全てを両班が横取りし、朝鮮人の大半を占めた白丁は、犬猫同然の生活をしていた。ところが、立派な日本国民にしてもらったので、朝鮮人が歓喜乱舞した。これこそ歴史の真実である。 ■そもそも、植民地の奴隷人間が宗主国の軍隊に入って将校になれるわけがなく、警察・公務員・議員の8割が朝鮮人だった。こんな植民地支配など絶対ありえない。 例えば、イギリスはインドを300年間、植民地支配したが、インド人の将校は一人もいない。「インド人が宗主国イギリスの軍隊の将校になった」という話は聞いたことがない。インド人の軍人・議員・公務員は一人もいなかった。 これが植民地支配である。 ■ところが、朝鮮人の白丁の朴 正煕は大日本帝国の陸軍中尉で、洪 思翊(ホンサイク)は陸軍中将です。金 錫源(キムソゴン)は陸軍大佐で、朝鮮人の貴族は72人もいた。 貴族とは、公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵の爵位を指すが、朝鮮の李王家は、日本の皇族になった。これの、どこが植民地支配なのか? ■従って、反日の朝鮮人に対して「どこが植民地なのだ! 言ってみろ!」と脅かさないとダメだ。「日本は朝鮮を植民地にした」と言われて、スルスルと受け入れてしまったから、精神下劣な朝鮮人が増長して横暴になり、狂ったような反日宣伝を止めない。 朝鮮人は日本人を見ると「朝鮮は日本に植民地支配されたのだから、従軍慰安婦はあった」と、事実を無視して、どんどん反日攻撃を仕掛けてくる。 ■戦前の日本のお婆ちゃんたちは、「朝鮮人を見たら叱りつけろ!」と日本人の子供たちに教育していたが、その通りだ。 ■以上のように見ると、2017年12月13日〜14日、韓国の文在寅大統領が中国を訪問したが、中国の習近平国家主席は、正しい朝鮮人の扱いをした。 つまり、空港に迎えにもいかない、晩餐会も開かない、「食事は自分で勝手に食え」という犬以下の扱いをした。 そうしておかないと、「朝鮮人はつけあがる」と中国人は知っているからだ。 シナは何百年も朝鮮を統治してきたので、朝鮮人の下劣な本性をよくわかっている。「朝鮮人は図に乗って増長するから奴隷のように痛めつけておくのだ!」という中国人の歴史的な知恵がある。 「中国人らしい堂々とした冷淡な態度、属国として犬同然の扱いを受けた韓国大統領」という朝鮮人の目に見える形で示さないと朝鮮人は、道理をわきまえられない。 「宗主国が属国の大統領を空港へ迎えにいくわけがない。勝手に来い! 飯? 晩餐会? 冗談じゃないよ! お前達と一緒に飯が食えるか!」という中国の態度を見せつけておくと、精神異常者で犯罪者気質の朝鮮人は反乱しなくなる事を、中国人は熟知している。 ■今、日本人が朝鮮人にやられているのは、属国の奴隷として朝鮮人を冷遇せずに、同じ仲間として暖かく迎えてきたからである。 例えば、朴 槿惠は「日本に苛められた。この恨みは千年間忘れない。足を踏んだ方は覚えていなくても足を踏まれた方は千年間忘れない」と言った。 しかし、日本人に何を踏まれたというのか? 字も書けない朝鮮人に字を教え、近代文明を教えてきたのは日本人で、何の差別もせず、何も搾取せず、むしろ、日本人と平等に扱い、ダム・道路・病院・学校など、莫大な投資をして朝鮮人の生活基盤の整備をした。 朝鮮人は、大日本帝国と朝鮮総督府の大恩を忘れ、日本人に「植民地にした。謝れ」と言えば日本人は謝ると思っている。 河野洋平に、「このように言ってくれ。韓国人が納得する文面で書いてくれ」と朝鮮人が書いてもってきた。
「韓国人に多大な迷惑をおかけして、賠償で償います」と書いてきて「これを言えば韓国人は二度と言わない。これで終わりです」と言ってきた。 だから、河野洋平は、河野談話を発表した。ところが、この河野談話が仇になって、今でも朝鮮人に「植民地にした。謝れ」言われている。 「日本国の大臣が従軍慰安婦はあったと認めているのだから、この問題はまだ終わらない!」と言って、朝鮮人は何処までも日本人を執拗に攻撃してくる。 ■だから、日本人は朝鮮人には弱みを見せてはならず、精神的に下劣な奴隷として扱うべきで、事実と違うのであれば「違う!」と徹底的に言わなければいけない。
Posted by 訪中した文在寅の扱い方 at 2017年12月26日 15:33
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