2016年10月05日

●「脱北者を訓練して北に潜入させる」(EJ第4374号)

 「5015作戦計画」に対する韓国の朴政権の本気度について
さらに検証します。まず、朴槿恵大統領の金生恩朝鮮労働党委員
長に対する怒りのレベルをその公式発言から分析します。
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◎2016年02月16日/金生日総書記生誕日
  もう既存の方式と善意で北朝鮮の核開発意志を折ることは
 できない。核開発では生き残れず、むしろ体制崩壊を促すだ
 けだとということを金生恩政権に思い知らせる。
◎2016年09月09日/5回目の核実験実施
  金正恩の精神状態は制御不能である。さらに挑発するとき
 は即座に政権を終わらせる。
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 韓国の歴代政権では、北朝鮮の「体制崩壊」について口にする
ことはタブーとなっていたのですが、朴大統領はそれをはじめて
口にしています。
 朴大統領は、これまで北朝鮮を呼ぶときは、「金生恩政権」と
か、「金生恩委員長」のように何らかの称号をつけていましたが
5回目の核実験のときは「金生恩」と呼び捨てにし、「精神は制
御不能」と狂人扱いにしています。そして、さらにこれ以上の挑
発をするときは、「直ちに政権を終わらせる」という強い表現を
使っています。これは、朴大統領の怒りがいかにすさまじいかを
示しているといえます。
 「コリア・レポート」編集長の辺真一氏は、「週刊文春」で次
のように述べています。
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 朴槿恵大統領の任期は、来年12月の大統領選挙で事実上終わ
る。朴大統領は「北朝鮮を制裁と圧力で屈服させる」と明言して
いますが、彼らが自ら屈服する可能性は低い。では、任期中にど
う北朝鮮問題を解決するのか。
 韓国には延べ3万人と言われる脱北者がいます。勿論、元軍人
や元工作員もいる。彼らを再教育して、暗殺部隊として北朝鮮に
送り込む。そんな腹案を朴大統領が持っていたとしてもおかしく
はない。        ────『週刊文春』/10月6日号
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 「脱北者を北朝鮮に送り込む」という腹案を朴大統領が持って
いてもおかしくない──このように辺真一氏がいっているのには
理由があります。
 朴槿恵氏は、韓国の第5代〜第9代大統領である朴正煕氏の長
女として生まれています。彼女がフランスのグルノーブル大学に
在学中の1974年に母親が文世光事件で暗殺されたのです。
 朴槿恵氏は急遽フランスから帰国し、母の代わりに父親のファ
ーストレディを務めていたのですが、その父親も1979年に暗
殺されてしまうのです。朴槿恵氏は、父母ともに暗殺されるとい
う大変な悲劇に直面し、政治の道を選ぶことになります。
 その朴正煕大統領時代の1968年、北朝鮮特殊部隊によって
大統領府(青瓦台)が狙われ、朴正煕大統領が暗殺されかかる事
件があったのです。朴正煕大統領はその報復として、軍の特殊犯
(死刑囚)31人を孤島の実尾島(シルミド)に集め、厳しい訓
練を施し、北朝鮮に潜入させ、金日成首相を暗殺させようとした
ことがあるのです。辺真一氏は、朴槿恵大統領は父親のその作戦
を受け継ぎ、金正恩委員長の暗殺部隊を養成しているのではない
かといっているのです。
 この話は、2003年に『シルミド(実尾島)』という映画で
公開されています。その簡単な解説は次の通りです。このビデオ
はレンタルショップでも入手可能です。
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 死刑囚31人がシルミ島に集められ、金日成を暗殺するために
“殺人マシーン”へと仕立てあげられていく悲劇を描いた実話の
映画化。韓国では1000万人を超える大ヒットとなった。監督
は『幸せは成績順じゃないでしょう』の韓国のヒットメイカー、
カン・ウソク。主演に『オアシス』などで演技派として評価の高
いソル・ギョング。脇を固める俳優陣も『リ・ベラメ』のホ・ジ
ュノや『黒水仙』のアン・ソンギらなど、韓国の大スターが名を
連ねる。クライマックスシーンの銃撃戦は息詰るほどのすさまじ
い迫力!               http://bit.ly/2dl7Dy6
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 辺真一氏によると、休戦協定の1953年から、南北対話が始
まった1972年までの間に、北朝鮮に送り込まれた工作員のう
ち、逮捕あるいは失踪した工作員は7726人いるがわかってい
ます。相当多くの工作員が北朝鮮に入っていますが、一度も成功
していないのです。
 また、韓国軍の武装も急ピッチで進められています。ある軍事
ジャーナリストは次のように述べています。
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 特殊部隊用の小銃などの火器、送信装備整備等のために300
億ウォン(約27億円)の予算が計上され、秘密裡に平壌に侵入
できるステルス空軍用ヘリ、輸送機などの配備も、検討されてい
る。さらに韓国空軍には長距離空対地ミサイル・タウルスを導入
することも決まっている。タウルスは、射程が500キロもあり
韓国南部の上空から平壌に向けて発射が可能です。その威力は、
厚さ6メートル以上の強化コンクリートを突き抜けて地下施設を
焦土化できるほど強力で、仮に金正恩委員長が平壌の地下施設に
潜んでいたとしても逃げ切ることはできないのです。
            ────『週刊文春』/10月6日号
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 このように韓国はどうやら本気です。このことは当然金正恩委
員長に伝わっています。それでは、Xデーはいつが考えられるで
しょうか。10月10日の朝鮮労働党記念日、この日が一番可能
性があります。もしこの日に北朝鮮が第6回目の核実験をやれば
確実にXデーになります。──[孤立主義化する米国/059]

≪画像および関連情報≫
 ●国に裏切られ抹消された部隊/実尾島事件
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   こんにちは、まめ柴です。みなさんいきなりですが、お国
  に指示され、そのお国の為頑張ってたのに裏切られたらどう
  思います?まぁ、日本は、そんな国じゃないと信じたいです
  が・・・。
   実尾島事件(シルミド事件)、1971年朴正煕(パク・
  チョンヒ)今の韓国の大統領、パク・クネのお父さんが大統
  領だった時代、に秘密裏に『684部隊というのが作られま
  した。その部隊が作られる発端になったのが、『青瓦台襲撃
  事件』です。この青瓦台とは韓国の大統領府です。韓国の大
  統領の家みたいなものかな?これは北朝鮮が派遣した軍隊、
  31名によって韓国を襲撃しようとした事件です。結局、失
  敗におわったのですが・・・。
   このうち一人の工作員を捕まえ尋問すると、目的は偉大な
  大韓民国大統領の暗殺とわかり、朴正煕(パク・チョンヒ)
  はブチ切れます。朴正煕は、その報復措置をとることにしま
  す。その報復措置とは、こちらも秘密部隊を作り北朝鮮に送
  り込み、金日成を退治しなさい!とのことでした。そこで秘
  密裏に作られた部隊が『684部隊』なのです。この部隊も
  北朝鮮に対抗したのか同じ31名で形成し、実尾島でとても
  過酷な訓練をさせられるのです。(ちなみにこの過酷すぎる
  訓練ですでに7名も死んでいます) http://bit.ly/2dt7TN2
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映画「シルミド」.jpg
映画「シルミド」
posted by 平野 浩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 孤立主義化する米国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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