2016年05月13日

●「ヒラリーはトランプに勝てるのか」(EJ第4275号)

 あの暴言のドナルド・トランプ氏が共和党の大統領候補に選出
されることが決定しています。共和党の大統領候補はヒラリー・
クリントン氏で間違いないと思います。
 トランプ氏は、代表に決まった後も日本や韓国などへの暴言を
やめず、対決姿勢を打ち出しており、多くの日本人を何となく不
安な気持に陥れています。しかし、本選挙ではクリントン氏が勝
つだろうと安心している人もいます。
 しかし、本当に本選挙でクリントン氏はトランプ氏に勝てるの
でしょうか。実はこれがとても厳しいのです。その理由について
これからEJで述べることにします。
 実は仮にクリントン氏が大統領になっても、日本にとってはよ
いことはないのです。それは、ヒラリー氏の夫のビル・クリント
ン大統領時代の日本を考えればをわかることです。
 クリントン大統領は内政では、経済に重点を置き、重化学工業
からIT・金融に重点を移して経済を活性化させ、第2次世界大
戦後としては、2番目に長い好景気をもたらし、インフレなき経
済成長を実現させています。
 しかし、外交では、不慣れや民主党に外交の専門家がいないと
いうこともあって、成果らしきものを何ひとつ残せていないので
す。とくに日本に対しては、かなり敵対意識を持っていて、ベン
ツェン財務長官の主導により、円高政策が強力に推し進められ、
日本の輸出産業に円高不況と呼ばれるほどの深刻な打撃を与えた
のは記憶に新しいのです。
 さらに減税や銀行への公的資金の投入、スーパー301条に基
づいた市場開放を高圧的に内政干渉にも近いかたちで要求すると
いう、日本にとってけっして友好的な政権ではなかったのです。
同じ民主党でもオバマ政権は、クリントン政権よりは、はるかに
マシであると思います。
 何よりも許せないのは、クリントン大統領が、日本に立ち寄る
ことなく訪中し、9日間にわたって中国に滞在したことです。こ
れは、「ジャパン・パッシング」(日本無視政策)と呼ばれ、日
本の政財界に戦後共有されていた「民主党=反日・親中」という
認識を改めて再確認させることになり、日本では共和党政権の樹
立に期待が高まったのです。
 もうひとつ気になるのは、クリントン家がディロン社と関係が
深いことです。5月11日付のEJ第4273号で述べたように
米国は、1980年9月、ディロン社社長ウィリアム・ペリー氏
を団長とする米軍事視察団を訪中させ、その直後から中国への兵
器売却を始めています。
 それ以後もディロン社による中国の兵器の売却は続くのですが
クリントン政権時に、ディロン社の元社長のウィリアム・ペリー
氏を国防長官に任命しています。クリントン大統領がジャパンパ
ッシングして中国に長逗留するわけがここにあります。この中国
寄りの姿勢は、妻のヒラリー・クリントン氏が大統領になっても
変わらないと思います。
 さて、現在に話を戻します。「トランプVSクリントン」の戦
いではなぜトランプ氏が有利になるかです。それは、ヒラリー・
クリントン氏の人気がさらに失速する可能性があるからです。
それは、大統領予備選が開始される前から全米に巻き起こってい
るクリントン氏の国務長官在職時の個人メール問題です。
 2016年5月7日のNHKのニュース・ウェブは、次のよう
な衝撃的ニュースを伝えています。
─────────────────────────────
 アメリカ大統領選挙に向け、民主党の指名獲得に大きく近づい
ているクリントン前国務長官が、私用のメールアドレスを公務に
使っていた問題で、アメリカメディアは数週間以内にFBI=連
邦捜査局がクリントン氏本人の事情聴取を行う見通しだと伝えま
した。アメリカ大統領選挙に向けた民主党の候補者選びで指名獲
得に大きく近づいているクリントン氏は、国務長官在任中に私用
のメールアドレスを公務に使っていたことが明らかになっていま
す。これについてアメリカメディア各社は、FBIが最近、クリ
ントン氏の側近らの事情聴取を行ったとしたうえで、クリントン
氏本人の聴取も数週間以内に行う見通しだと伝えました。
 クリントン氏のメールには、機密情報が含まれていたことが分
かっていますが、クリントン氏側は「送受信した当時は機密に指
定されていなかった」と主張していて、アメリカメディアにより
ますと、現時点ではクリントン氏が故意に違法行為を行った証拠
は見つかっていないということです。  http://bit.ly/1rEZ0TR
               ──NHK NEWS WEB
─────────────────────────────
 米大統領予備選挙では、本来であれば圧倒的に知名度のあるク
リントン候補が、無名のサンダース候補を圧倒し、とっくに民主
党の指名を確実にしてもおかしくないのに、サンダース候補が意
外に善戦しており、インディアナ州の予備選でも勝利して、5月
8日現在、まだ候補から下りていないのです。負けは必至なのに
サンダース候補は、何かを待っているように思えます。
 うがった見方かもしれませんが、その待っている理由はメール
問題で、クリントン氏がFIBの事情聴取を受け、場合によって
は逮捕されることではないかと思うのです。もし、そのようなこ
とになると、サンダース氏が民主党の大統領候補の指名を得るこ
とになります。
 荒唐無稽の話ではないのです。現実問題として、クリントン氏
のFBIによる事情聴取は現実のものとなりつつあります。逮捕
はあってもおかしくはないのです。確かにメディアは、違法性は
ないとしていますが、メール問題の背景を精査すると、なぜ、ク
リントン氏が私用のメールを使ったのかがわかってきます。
 国務省は、クリントン氏の私信メールのほとんどを公開してい
ますが、22件については「最高機密」にして公開していないの
です。この22件のメールの内容がクリントン氏の運命を握って
いるのです。      ──[現代は陰謀論の時代/088]

≪画像および関連情報≫
 ●「メール全件削除」のヒラリー、疑惑はかわせたのか?
  ───────────────────────────
   ヒラリー・クリントン氏が自分の「eメール」をめぐるス
  キャンダルに巻き込まれそうになりました。2009年から
  の4年間、オバマ政権の国務長官時代に法律に違反して、個
  人のメールアドレスを使って公務をしていたというのが問題
  になったのです。
   まず、国務長官と言えば国の外交の事実上の責任者であり
  最高の外交官でもあるわけです。ですから公務を遂行するに
  あたって必ず国務省のサーバを通して、公式のアドレスで交
  信をすることが義務づけられているわけです。
   理由は簡単で、国家の最高機密を扱う以上は「最高のセキ
  ュリティで情報を保護する必要がある」からです。個人のア
  ドレスを使用したり、セキュリティの甘いサーバを使われた
  りして、機密が漏えいしたら大変なことになるわけで至極当
  然の措置と言えます。
   但し、個人のアドレスの使用が全く禁止されているかとい
  うと、そうではなく緊急避難的な使用は認められています。
  その場合はメールのコピーを国務省に提出することが義務づ
  けられています。さて、このスキャンダルですが、共和党の
  一部と保守系のTV局「FOXニュース」などが、かなり躍
  起になって追及をしていました。2016年の大統領選へ向
  けて、立候補表明前に「最強の民主党の候補ヒラリー」を政
  治的に葬ることができればホワイトハウス奪還もグッと現実
  味を帯びてくる、追及にはそんな迫力が感じられたのです。
                   http://bit.ly/1EaK176
  ───────────────────────────

選挙中のヒラリー・クリントン.jpg
選挙中のヒラリー・クリントン
posted by 平野 浩 at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 現代は陰謀論の時代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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