どちらの一族も、多くの分野の企業を支配下に置き、とくに金融
の世界には強い影響力を持っているものの、とても世界を支配す
るほどの力を持っているようには見えないのです。
そもそもロスチャイルドとロックフェラーの関係は、どうなの
でしょうか、相互に協力しているようにも見えるし、対立してい
るような一面もあります。
これについて、主として医学の分野から、この世界の秘密を究
明している内科医の内海聡氏は次のように述べています。
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ロックフェラーとロスチャイルドではどちらが上なのか、両者
は争っているのではないかという話もよく出るが、これについて
は議論する余地もなくロスチャイルドが上である。多くの文献か
らも明らかだし、有志たちの言葉を借りても同じようなことがい
える。(一部略)
イルミナティを表面的な組織としてとらえてはいけない。その
支配体系の姿は、はっきりいって内部にいる者にしか断言できな
いが、ある種の「上層部ネットワーク」としてとらえるべき存在
であり、上層部を占める「血族」の人々の総称といえる。また、
その下には多くの組織があり、世界中にネットワークをつくって
支配システムの維持にいそしんでいる。 ──内海聡著
『99%の人が知らない/この世界の秘密』/イーストプレス
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ここに「イルミナティ」という言葉が出てきます。これは何で
しょうか。
イルミナティについてはEJでは何回も取り上げています。前
回テーマ「航空機事故の謎を探る」でも取り上げています。20
15年12月14日付、EJ第4178号です。この言葉は、普
通は公式の場などでは口にしないものです。なぜなら、うっかり
話すと、陰謀論に毒された人とみなされ、信用を失墜してしまう
恐れがあるからです。 http://bit.ly/1Rj8Epx
イルミナティには諸説がありますが、ここでは、フリーメーソ
ンの上位階級であり、実質的に世界を牛耳っている組織と考えて
よいと思います。
難しい話になりますが、内海聡氏によると、宗教的には古代宗
教思想で、「物質と霊との二元論」をベースとしたグノーシス主
義の影響が濃く、テンプル騎士団、シオン修道会、アサシン、フ
リーメーソンなどの結社との関係が深いといわれています。
もうひとつ覚えるべきことがあります。それは「シオニズム」
という言葉です。シオニズムは「シオンの地に帰る」という意味
であり、シオン(英語でザイオン)とはエルサレム市街の丘の名
前です。要するに、イスラエル(パレスチナ)の地に故郷を再建
しようとするユダヤ人の運動のことです。
イルミナティの血族には、「13種族」があるということが通
説になっています。
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1.ロスチャイルド家 8. フリーマン家
2.ロックフェラー家 9. オナシス家
3. ケネディ家 10. ラッセル家
4. アスター家 11.ファン・ダイン家
5. デュポン家 12. ダビデ血流
6. バンディ家 13. 李家
7. コリンズ家
──フリッツ・スプリングマイヤー著
「イルミナティ/悪魔の13血流」
ベストセラーズ刊
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内海聡氏の本を参照して、13種族のいくつかについて簡単に
以下に解説します。
3のケネディ家は、あのJFKですが、イルミナティの一族と
いわれています。4のアスター家はドイツの一族であり、フェビ
アン協会(英国の社会主義運動組織)や共産主義者、ヒットラー
への支援をしてきたことで知られています。
5のデュポン家は、フランス革命で台頭し、火薬産業で成功を
収め、巨大化学企業に成長しています。秘密結社のスカル&ボー
ンズ、薔薇十字団などの幹部を担っているとされています。
7のコリンズ家は、黒魔術においては、13種族中最高位とさ
れています。8のフリーマン家は、ダン・ブラウンの「ダ・ヴィ
ンチ・コード」で有名なシオン修道会やスカル&ボーンズの中心
メンバーになっています。
9のオナシス家は、海運王として有名なアリストテレス・オナ
シスはこの一族です。オナシスは、JFKの妻のジャクリーン・
ケネディーと再婚しており、JFK暗殺にも関与しているのでは
ないか疑われています。
10のラッセル家は、宗教団体「エホバの証人」との関係で有
名です。エホバの証人は、19世紀の半ばごろ、米国で始まった
宗教グループです。現在は「ものみの塔聖書冊子協会」という名
前になっています。
11のファン・ダイン家は、オランダからニューヨークに移り
住んだ一族であるといわれています。それ以外のことの詳細はわ
かっていないのです。12のダビデ血流は、イエスの血をひくと
称する聖なるダビデの血を引く一族のことです。13の李家は中
国系であり、異色の存在です。李家からは、李嘉誠、李鵬、李先
念、李登輝などの権力者を輩出しています。この李一族は「三交
会」という秘密結社を従えており、孫文や毛沢東とも深い関係を
持ったといわれています。
これら13種族の下には「13人評議会」があり、その下部組
織として「33人評議会」、さらにその下部組織として「300
人委員会」というのがあるとされています。
────[現代は陰謀論の時代/081]
≪画像および関連情報≫
●フリーメーソンとイルミナティの関係
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「イルミナティ悪魔の13血流」(フリッツ・スプリング
マイヤー著/太田龍監訳─KKベストセラーズ)の前書きで
故太田龍さんは、フリッツ・スプリングマイヤーについて次
のように紹介している。
「イルミナティについて『フリッツ・スプリングマイヤー
は十年以上をかけて命がけで、これらの情報を、数千冊の書
物を熟読、数万点の新聞・雑誌・未発表の手書き原稿・書類
を渉猟玩味して集めた。またデスクワークのみならず、私家
版の不定期刊ニュースレター「イエスキリストの僕などを通
して、通告してきた元イルミナティのインサイダーたちから
の綿密な直接聞き取り調査取材からである。
とりわけ、口にするのも憚られるようなあまりにも恐ろし
い悪魔崇拝の事実を漏らしてくれたトム・コリンズやジョン
・トッド、デイビッド・ヒルという証人の情報が役に立った
とスプリングマイヤーは述べている。
しかし、彼らはイルミナティの配下のごろつきどもの手で
濡れ衣を着せられたり、汚辱にまみれ、あるいは消されてし
まったという・・・後略』そして、このスプリングマイヤー
本人もこの後投獄されることとなる。つまり、このスプリン
グマイヤーという人は、誰よりも深くイルミナティの秘密を
暴いた人と解して間違いない。 http://bit.ly/1NROX2A
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フリッツ・スプリングマイヤーの本