2016年04月27日

●「ロックフェラー一族について知る」(EJ第4267号)

 世界を動かす寡頭勢力としてすぐ名前が浮かぶのが次の2つの
種族ですが、今日のEJでは「2」のロックフェラー一族につい
て考えることにします。
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         1.ロスチャイルド一族
         2.ロックフェラー一族 ←
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 ロックフェラー家といえば、デュポン家、メロン家と並ぶ米国
三大財閥のひとつです。ロックフェラー財閥は、石油産業を中心
に、鉱山、化学、銀行など多岐にわたる事業を展開している有力
財閥です。
 ロックフェラー家の事業を発展させる基盤を作ったのは、世界
最大の石油トラストを結成したジョン・D・ロックフェラーと、
世界でも有数の金融大手、シティグループの創業者の一人である
ジョンの弟のウィリアム・ロックフェラーの2人です。
 ジョンのスタンダード・オイル社の成功には、ロスチャイルド
財閥の支援があったのです。そのいきさつについて、「世界を操
る支配者達」のサイトから転載します。
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 ジョンのスタンダード石油がここまでシェアを拡大出来たのは
鉄道王ハリマン財閥の暗躍があったためと言われています。ハリ
マンが石油の輸送に使う鉄道の輸送費を、スタンダード石油だけ
他社よりも安くしたことで、ジョンの石油は他のどこよりも安く
売ることができ、それがシェア拡大へとつながったのです。
 ハリマン財閥は欧州ロスチャイルド傘下の銀行家です。ジョン
の石油シェア拡大の背後にはロスチャイルド家のバックアップが
あったのです。
 ところで、当時の石油は灯油を取り出した後は廃棄物として扱
われていたのですが、実はそれがガソリンとして普及し始めたの
が、この頃でした。1870年のヨーロッパではユダヤ系オース
トリア人のジークフリート・マルクスによって世界初のガソリン
自動車が発明され、それ以降、自動車の燃料は石炭からガソリン
へと急速に移行していきます。     http://bit.ly/1WOTdXW
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 ロックフェラーといえば、とりわけデイヴィッド・ロックフェ
ラーが有名です。デイヴィッドは、ジョン・D・ロックフェラー
2世の五男なのですが、相次ぐ兄達の急逝によって、ロックフェ
ラー家の当主となったのです。ここからロックフェラー家はロス
チャイルド家を凌ぐ勢いで、勢力を拡大していくのです。
 デイヴィッドは当主になると、凄い勢いで仕事をはじめます。
金融界ではロスチャイルド系のJP・モルガンをナショナル・シ
ティ・バンクが1955年に吸収し、シティ・バンクを発足させ
ロスチャイルド家を取り込みます。
 また同年、オルドリッチ家のチュース・ナショナル銀行とバン
ク・オブ・マンハッタンとが合併しチュース・マンハッタン銀行
になります。こうして米国の金融界はロックフェラー家に染め上
げられていくのです。
 また、ディヴィッドは日本とも縁が深いのです。オランダ王室
が主宰する「ビルダーバーグ会議」というものがあります。ロス
チャイルド家をはじめ、欧州貴族らも出席し、あらゆる国際事項
を決定していくので、「陰のサミット」ともいわれ、強い影響力
を持つ会議です。
 デイヴィッドはその会議に日本の参加を要請したのですが、オ
ランダ王室に断られてしまいます。すると、ズビグネフ・ブレジ
ンスキーに日本が加わる会議の創設を提案します。デイヴィッド
は日本の国際社会への影響力を見抜いていたのです。そして、宮
沢喜一、大来佐武郎らを招待した勉強会が開催され、翌年の19
73年10月に「三極委員会」が誕生したのです。
 しかし、こうしたロックフェラーの勢力拡大を快く思っていな
い勢力もあります。もちろんロスチャイルド家がその先鋒ですが
ロックフェラー家の中にもこのような人物がいます。それがジョ
ン・D・ロックフェラー3世の息子で、デイヴィッドの甥にあた
るジョン・D・ロックフェラー4世(通称ジェイ)です。
 確かに、ジェイはロックフェラー家の本家であり、デイヴィッ
ドは分家ということになります。そしてジェイのバックにはジェ
イコブ・ロスチャイルドがいるのです。しかし、ジェイは78歳
ですが、デイヴィッドは現在100歳。一時死亡説も流れました
が、6回の心臓移植手術を受けて現在でもなお元気です。ロック
フェラー家もこういうお家騒動をやるようでは、今後の発展には
厳しいものがあります。
 さて、ロックフェラー一族は、アングロサクソンの本流である
「キリスト教原理主義者(WASP)」とされていますが、これ
についてはいくつかの異論があります。ユダヤ史の研究家のステ
ファン・バーミンガム氏によると、ロックフェラー一族は「アシ
ュケナージ系ユダヤ人」であるといい、また、同じくユダヤ史研
究家のマルコム・スターン氏は、ロックフェラー一族を「隠れユ
ダヤ人」であると指摘しています。
 これについて、「大富豪ユダヤの行方」のサイトでは、「社会
的ワスプ」という表現を使っています。ロスチャイルドや米国の
シオニスト系財閥の事業とことごとく対立しているからです。
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 ロックフェラー財閥の創始者ジョン・D・ロックフェラーは、
南ドイツ出身のアメリカ移民で、ドイツ系非ユダヤ人のプロテス
タントといわれ、アメリカにおいて石油業から身を起こし、現在
米財界保守本流の中心的な財閥となっている。ワスプ/WASP
とは、アングロサクソン系白人新教徒(白人系アメリカ福音派)
であるが、彼は(人種的ではなく)”社会的な”ワスプとみなさ
れている。              http://bit.ly/26m6hs5
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          ────[現代は陰謀論の時代/080]

≪画像および関連情報≫
 ●『(デイヴィッド)ロックフェラー回顧録』/山本正氏
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   『ロックフェラー回顧録』は、今年92歳を迎えたロック
  フェラー家の当主デイヴィッドと、三代にわたり20世紀の
  世界を動かしてきたロックフェラー一族からみたもう一つの
  世界史である。まことしやかな"ロックフェラー陰謀"説、あ
  まりにも重すぎる名と富を背負った一族の苦悶とその闘いの
  歴史、その富と力が世界の歴史をどう変えてきたか、息もつ
  かせず一気に最終章まで読者を惹きつける。
   筆者は、デイヴィッドとその家族、長兄のジョンに知己を
  得、長年にわたり親交を深める幸運を得た。初めて会ったの
  は、1972年、宮沢喜一氏、大来佐武郎氏等とともにロッ
  クフェラー邸での三極委員会設立準備会議の席だった。以来
  30年以上にわたり三極委員会はじめ筆者が主宰する(財)
  日本国際交流センターの活動についてもデイヴィッドは深い
  関心と支援を続けてくれている。
   ソニーの故盛田昭夫氏とデイヴィッドの対談を企画したり
  マンハッタンやニューヨーク郊外の屋敷や別荘に伺ったり、
  あるいはプライベートな旅行に同行するなど、親しくその人
  柄に触れる機会を持ってきた。穏やかでゆったりした語り口
  で周りに不思議な安心感を与える、その人となりに長年接し
  てきた筆者であるが、本書を通じて実に多くの事実をあらた
  めて知った。           http://bit.ly/1SXKgWf
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デイヴィッドとジェイ.jpg
デイヴィッドとジェイ
posted by 平野 浩 at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 現代は陰謀論の時代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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