必要があります。実際にこの世界を動かしている寡頭勢力は誰な
のか探っていくことにします。といってもこれには諸説があって
究明するのは簡単な仕事ではないのです。
こういう世界を動かす寡頭勢力といえば、誰でも思い付くのは
次の2つの種族です。
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1.ロスチャイルド一族
2.ロックフェラー一族
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「1」のロスチャイルドから考えます。
ロスチャイルドとは「赤い盾」という意味です。ユダヤ系ドイ
ツ人の一族ですが、英語、ドイツ語、フランス語でその呼び方は
次のように異なります。
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英語 ・・・・ ロスチャイルド
ドイツ語 ・・・・ ロートシルト
フランス語 ・・・・ ロチルド
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ロスチャイルドといえば、ワーテルローでの戦いのエピソード
が有名です。ワーテルローの戦いとは、1815年6月18日、
ベルギーのワーテルロー近郊においてイギリス・オランダをはじ
めとする連合軍およびプロイセン軍と、フランス皇帝ナポレオン
1世(ナポレオン・ボナパルト)率いるフランス軍との間で行わ
れた一連の戦闘のことです。
この戦いでは、短期間でフランス軍が敗北し、ナポレオン最後
の戦争になったのです。この戦闘を利用して、当時の英国ロスチ
ャイルド家の当主、ネイサン・ロスチャイルドが大儲けをしたと
いう話が伝わっているのです。
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イギリスは国債を発行することによって戦費を調達していまし
た。イギリスが負けることになれば、当然、イギリスの国債は大
暴落してしまいます。ある日、ネイサン・ロスチャイルドが青ざ
めた顔をして、急にイギリスの国債を売り始めました。ネイサン
が独自の情報ネットワークを持っていて、いち早く情報を入手で
きることは知られていましたので、それを見て投資家たちは、イ
ギリスが負けたのだと思い込み、英国債を我先にと売り始め、最
終的に大暴落しました。その裏でネイサンは秘密の代理人を使っ
て紙クズ同然となった英国債を買いまくっていたのです。
翌日、イギリス勝利の情報とともに英国債は暴騰しました。し
かし、その時は、ネイサンがイギリス国債を大量に買い漁った後
だったのです。これにより、多くの投資家と、ほぼすべての名門
の家系が破産したのに対して、ネイサンは当時としては天文学的
な数字である約百万ポンドの利益を得、この日の儲けだけで財産
が二千五百倍に増えたと言われています。このことは後に「連合
軍はワーテルローの戦いに勝ったが、実際に勝ったのはロスチャ
イルドだった」という諺となつてヨーロッパに残っているそうで
す。 ──安部芳裕著/徳間書店刊
「金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った」
野口英明著『世界金融本当の正体』/株式会社サイゾー刊
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マネー陰謀論を研究する会の野口英明氏によると、この逸話に
は相当事実を歪めて伝えているところがあるということですが、
ロスチャイルドが金融を操作して金儲けをすることに長けている
一族であることは確かなことです。
初代は、マイアー・アムシェル・ロスチャイルドで、古銭商・
両替商から身を起こし、ヘッセン選帝侯ヴィルヘルム1世と結び
つき、銀行家として成功します。そして主要都市に銀行を設立し
5人の息子にまかせて運営し、大成功を収めたのです。
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フランクフルト ・・ 長男/アムシェル
ロンドン ・・ 三男/ ネイサン
パリ ・・ 五男/ジェームズ
ウィーン ・・ 二男/ ザロモン
ナポリ ・・ 四男/ カール
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その後、フランクフルト家、ウィーン家、ナポリ家は絶えたも
のの、ロンドン家とパリ家は現在まで残っており、銀行業を行っ
ています。
現在ではファイブ・アローズ証券会長のジェイコブ・ロスチャ
イルド、ロンドン・ロスチャイルド銀行会長のイヴリン・ロスチ
ャイルド、ロスチャイルド・ヨーロッパ社長のデイヴィッド・ロ
スチャイルドが、ジョージ・ソロスやアラン・グリーンスパンら
と金融界を牛耳っているのです。主な活躍の場はヨーロッパです
が、その力は米国にも及んでいます。
しかし、ロスチャイルド財閥の最盛期は何といっても19世紀
であり、そのときに比べれば、現在のロスチャイルド一族の経済
的地位は大きく低下していることを指摘する専門家もいます。
確かに、ロスチャイルド家が戦後にある程度の復興を果たした
のは事実ですが、もはやかつてのように産業を支配する大銀行で
はなく、身の丈を縮め、M&Aへの助言と資産運用という2つの
業務に特化し、その限られた土俵のなかで存在感を示しているに
過ぎない状況になっています。
その限られた土俵のなかでの競争ですら、ロスチャイルドは、
ゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェース、モルガン・
スタンレー、バンクオブアメリカ・メリルリンチといった米国勢
に圧倒されている有様です。まして現在のロスチャイルド一族に
世界を支配する力などないといえます。名前だけがポピュラーに
なっており、一人歩きしている感があります。
────[現代は陰謀論の時代/079]
≪画像および関連情報≫
●ロスチャイルドとナチスドイツ
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ウィーンのユダヤ人大富豪、ロスチャイルド商会の当主ル
イス・ロスチャイルドは、ナチスから逃れるためにオースト
リアを脱出し、イタリアへ向かう飛行機に乗る予定だったが
飛行場を固めていた親衛隊SSの将校に見つけられ、自宅へ
帰るよう命ぜられた。ロスチャイルド邸に戻るとゲシュタポ
がやってきたが、執事が「ご主人様は不在です」と告げると
帰って行ってしまった。
改めてナチスは翌日にものものしいグループで大邸宅を訪
れたが、ルイス・ロスチャイルドが「昼食の間待ってくれ」
と言うと、連中は何やら相談したあと「よし、食事をとれ」
ということになった。それから豪勢な食事をゆっくりと味わ
い、食後のタバコも欠かさず、心臓病の薬をのみ終えてから
警察本部へ連行されていった。当時、ほかのユダヤ人が受け
ていた辱めを考えると、まるで違う特別扱いを受けていたの
がロスチャイルドであった。
ルイス・ロスチャイルドが警察に連行され、地下の留置場
に投げ込まれるとナチスの幹部は多少の自信を持ち始めた。
やってみれば、できないことはない。あのロスチャイルドの
当主を、遂にナチスが牢にぶちこんだのだ。ベルリンの総統
室は勝利の声にあふれ、予想以上の戦利品を前にして、これ
を大いに宣伝に利用することが衆議一決された。王者ロスチ
ャイルドの屋敷に、「ユダヤ人移送本部」という恐ろしい看
板を掲げたのである。 http://bit.ly/24cm3DI
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ロスチャイルド家の紋章



上記にある、イルミナティ 「夜の妖精」 クロチルデ・ベルソーネ (別名シスター・マリ・エメリー、活動期間1874年〜1886年)の伝記本 『 悪魔に愛された女 』を読まないと、ロスチャイルドの背後に見え隠れする、歴史の真の原動力を理解できないでしょうね。