大統領リンドン・ジョンソン政権当時の大統領科学諮問委員会委
員や大統領の科学顧問を務めた米国の地球物理学者、ゴードン・
J・F・マクドナルド博士の作った言葉です。マクドナルド博士
が発表した次の論文のなかでそれは使われています。
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「地球物理学戦争――環境を破壊する方法」
Geophysical Warfare : How to Wreck the Environment
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マクドナルド博士は、この論文のなかで、次のように述べてい
るのです。
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地球物理学戦争の鍵は、“わずかのエネルギーを加えるだけ
で、それをはるかに上回るエネルギーを放出させることを可
能にする”、環境における不安定な部分を見つけることにあ
る。 ──ゴードン・J・Fマクドナルド博士
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ちなみにこの論文を書いた当時マクドナルド博士は、UCLA
(カルフォルニア大学/ロサンゼルス校)の地球物理・惑星物理
研究所の副所長を務めていたのです。
ちなみにUCLAにはプラズマ物理研究所(PPL)があり、
ここ20年にわたってアラスカ州フェアバンクスで電離層加熱装
置HIPS(ハイパス/高出力オーロラ刺激装置)を稼働させて
います。HAARPSは、このHIPSを参考にして作成された
といわれています。
また、1968年発行の『2018年』(タイムライフインタ
ーナショナル)という雑誌がありますが、マクドナルド博士はそ
の雑誌で、「地球物理学戦争」の可能性について次のように論じ
ています。
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2018年までには、技術は、大国の指導者たちに、秘密戦争
を遂行するためのさまざまな技術を提供しているだろう。秘密戦
争の場合には、防衛体制をほとんどまったく眼中におく必要がな
いのである。ある国家は、ひそかに細菌兵器を用いて敵側を攻め
武力にうったえて占領する前に、死亡者を最小限にくいとめなが
ら住民を徹底的に衰弱させるという手段をとるかもしれない。ま
たいっぽうでは、気象調節の技術を用いて、敵の領土に長期の旱
魃や嵐を発生させる方法もとれる。そうすれば、敵国の国力が弱
まり、自国の要求を飲ませることができる。
──ジェリー・E・スミス
ベンジャミン・フルフォード監訳・解説
「環境改変で世界支配をもくろむ軍事プログラム/
気象兵器・地震兵器・HAARP・ケムトレイル」
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米国では論文などでは、「気象を調節して嵐などを起こし敵を
攻める」気象兵器の存在について、堂々と主張しているものが多
くあります。
戦略的地政学者で、米カーター政権下で国家安全保障問題担当
大統領補佐官のズグニュー・ブレジンスキー氏も、1970年の
著書で次のように述べています。
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皮肉にも1878年に普仏戦争を論じたフリードリッヒ・エン
ゲルスは次のように述べている。「実戦で使用される兵器はいま
や高度に完成された段階に達し、革命的な影響をおよぼすこれ以
上の進歩はもはや不可能である」。だが、進歩を遂げたのは軍事
兵器にとどまるわけではない。地政学や戦略上の基本的な概念も
根本的に変わった。空間と気象のコントロールが戦略上の鍵を握
る要素として、スエズ運河やジブラルタル海峡などの戦略的要衝
にとってかわったのである。
──ベンジャミン・フルフォード監訳・解説の前掲書より
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米国は、過去の戦争においてもこの「悪意に基づく環境改変」
を行っています。時代を遡ること176年、1840年代のイン
デアン戦争において、先住民のインディアンがバッファローが生
活の基盤となっていることに目をつけ、政府はバッファローさえ
いなければと、多くのハンターを雇って数千万頭のバッファロー
を殺させたのです。これによって、バッファローは絶滅寸前に追
い込まれ、インディアンは降伏せざるを得なかったのです。
米国は、それから100年後にベトナム戦争で同じことをやっ
ています。ベトナム戦争において次の2つの気象改変作戦を展開
しているのです。
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1.密林そのものをなくす枯れ葉作戦
2.クラウドシーディング作戦の展開
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「1」はベトナムの密林が敵の住み処になっており、身を隠す
場所になっていることに加え、密林が食料の補給にもなっている
ことに目を向け、オレンジ剤やホワイト剤を大量に散布し、密林
それ自体の消滅を図ったのです。
「2」は、ベトコンの補給線(ホーチミンルート)上空で雲の
種まき──ポパイ作戦を展開し、大雨を降らせて、未舗装の道路
ぬかるませ、輸送能力を奪う作戦を行っています。
しかし、インディアン戦争では成功したこの環境改変作戦は、
ベトナム戦争では失敗に終わっています。その結果、国連主導で
「環境改変技術の軍事的使用その他の敵対的使用の禁止に関する
条約」を締結せざるを得なくなったからです。
この条約は、国家間の紛争において、環境を兵器として利用す
ることを禁じたものでしたが、この条約には強制力がなく、環境
改変兵器そのものはなくなっているとは思えないのです。それは
ひそかに使われています。──[現代は陰謀論の時代/038]
≪画像および関連情報≫
●気象改変兵器/ウィキペディア
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1977年5月18日、軍縮NGOの「環境制御会議にお
いて気象兵器を制限する環境改変兵器禁止条約(環境改変技
術の軍事的使用その他の敵対的使用の禁止に関する条約)が
ジュネーブにおいて採択された。
同条約において環境改変技術とは、「自然の作用を意図的
に操作することにより、地球(生物相、岩石圏、水圏及び気
圏を含む)又は宇宙空間の構造、組成又は運動に変更を加え
る技術」をいう。
同条約に日本は1982年6月4日に国会承認をはたし、
批准した。同条約にはアメリカ合衆国も調印し、米軍国防軍
には1978年10月5日に適用された。にもかかわらず、
アメリカ空軍(USAF)は、1996年、戦場での人工降
雨を提案した。米軍がこれまで米軍の軍事衛星兵器網(軍事
衛星管理システム)であるステルヴィアに搭載されている高
エネルギーレーザー機能(ニクソン・レーガン・ブッシュ等
のアメリカ共和党時代の負の遺産)を気象兵器として使用し
たことについては、様々な説がある。なお、人工降雨につい
ては渇水対策の為、日本でも行われている。
http://bit.ly/1OwJtsS
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ゴードン・J・F・マクドナルド博士