う組織が開発したのでしょうか。
HAARPは、次の3つの組織と大学との共同研究プロジェク
トということになっています。
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1. アメリカ空軍
2. アメリカ海軍
3. 国防高等計画局(DARPA)
4.アラスカ大学など14以上の米国国内大学
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参加大学としては、アラスカ大学をはじめ、スタンフォード大
学、ペンシルベニア州立大学、ボストン大学、カルフォルニア大
学ロサンゼルス校など14以上の大学です。
なお、参加組織のうち、アメリカ空軍については、2014年
5月に老朽化したアラスカのHAARP研究施設を閉鎖すると発
表していますが、米国としてこの施設の廃止するかどうかははっ
きりしていません。
このなかで、調査・企画の中枢を担うのは国防高等計画局(D
ARPA/ダーパ)です。このDARPAとは、一体何をする組
織なのでしょうか。
ジェームズ・ボンド(007)の映画を観たことがある人なら
「Q」という名前の人物のことを覚えていると思います。Qは研
究チームを率いて、ボンドのために数々の奇抜な秘密兵器を開発
し、ボンドの任務を助けるのです。『ロシアより愛をこめて』か
らはデスモンド・リュウェリンがQを演じ、1999年に亡くな
るまで、『死ぬのは奴らだ』以外の全作品に登場しています。
このQのチームが巨大な部署になって、莫大な予算と多くの職
員を擁するようになり、米国の国防全般を助ける任務を行うよう
になった組織が、現在のDARPAなのです。DARPAは、公
式では次のように定義されています。
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国防高等計画局(DARPA)。国防総省の中央研究開発機関
で、国防総省の重要な基礎・応用研究開発プロジェクトの管理総
括を担う。従来の軍の役割や作戦を大きく飛躍させる可能性のあ
るハイリスク・ハイリターンの研究や技術を探求する。
──ジェリー・E・スミス
ベンジャミン・フルフォード監訳・解説
「環境改変で世界支配をもくろむ軍事プログラム/
気象兵器・地震兵器・HAARP・ケムトレイル」
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この定義のなかで注目すべき言葉は「ハイリスク」です。この
ハイリスクという言葉の意味には、さまざまな政治的リスクや環
境リスクや軍事リスクのすべてが含まれます。
そのように考えると、とくにHAARPにおいては、気象の暴
走、磁極の移動や反転、想像することすらはばかられる恐ろしい
環境異変が起こり、場合によっては全生物が絶滅する恐れすらあ
るのです。これがある限り、米国をはじめとする覇権国家がCO
2の削減などに真剣に取り組むはずがないのです。DARPAに
は現在、次の6つの研究室があります。
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1.適応実行室/軍への実装、技術移転
2.防衛科学室/基礎材料科学・生物学
3.情報イノベーション室/情報、サイバー
4.マイクロシステム技術室/エレクトロニクスフォトニクス
5.戦略技術室/センサー、通信、エネルギー
6.戦術技術室/兵器、宇宙
──米国DARPAの概要 http://bit.ly/1RWr9jI
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これらDARPAの6つの研究室のうち、HAARPは「戦術
研究室」に属するのです。この研究室では、次のようなことを行
うと定められています。
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戦術研究室。軍事システム向けのハイリスク・ハイリターンの
先進技術の開発を行う。とりわけ、無人システム、宇宙システム
戦術的増強要因の開発を「システム」および「サブシステム」に
重点を置いて行っていく。
──ベンジャミン・フルフォード監訳・解説の前掲書より
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DARPAは、1957年にソ連に人工衛星スプートニクで先
に越され、ショックを受けたアイゼンハワー大統領が、国防長官
に進言する防衛科学技術担当長官(DDR&E)を国防総省内局
(OSD)に設置したのが始まりです。1958年に、防衛科学
技術担当長官の下に最先端科学技術を短期間で軍事技術へ転用さ
せる研究を管理する組織として、高等研究計画局(ARPA/ア
ーパ)を設立しています。
このARPAにおいて開発されたのが「インターネット」です
が、これは軍事目的として使われることはなかったのです。その
後、この組織は次のように3回も名称変化が行われ、現在に至っ
ています。
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1972年3月23日 DARPAの改称
1993年2月22日 ARPAに戻される
2009年7月 2日 再びDARPAに改称
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このARPA&DARPAで開発され、軍事用以外の用途で役
立っているものはたくさんあります。GPS、インターネット、
音声アシスタントSiri、医療用手術ロボットダヴィンチなど
で、これらは少しずつわれわれの生活に溶け込み、なくてはなら
ぬものになりつつあります。HAARPのような大量破壊兵器は
論外のものです。 ──[現代は陰謀論の時代/037]
≪画像および関連情報≫
●サイボーグ兵士/DARPAが開発中/ニューズウィーク
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脳とコンピューターを繋ぐチップを頭に埋め込み、前線の
兵士を「サイボーグ」に変える技術を、米軍が開発中だ。こ
のインターフェイスは、米国防総省の研究機関である国防高
等研究計画局(DARPA)が開発に取り組んでいる。チッ
プを通じて脳細胞とコンピューターを接続できれば「人間の
脳と最新電子機器の間に伝達経路を開くことができる」と、
DARPAは説明する。
DARPAの研究者が脳と機械の接続を試みるのはこれが
初めてではない。しかし、これまでの研究成果ではその機能
は限られていた。新たに設置された「脳科学技術システムデ
ザイン」(NESD)の研究プログラムでは、一度に接続で
きる脳細胞の数を数万個単位から数百万個単位へと飛躍的に
増加させることを目指している。
「脳とコンピューターを繋ぐ現代で最高レベルのインター
フェイスシステムを使っても2つのスーパーコンピューター
同士が70年代製の古い通信モデムを使って会話するような
ものでしかない」と、NESDのプログラムマネジャーのフ
ィリップ・アルベルダは言う。「人間の脳とコンピューター
の間に伝達経路を確立できれば、とんでもないことが可能に
なるだろう」。DARPAは最終的に、1立方センチメート
ルよりも小さい(または直径2センチ余りの5セント硬貨を
2枚重ねた程度の)、脳に埋め込める大きさのチップを製造
することを目標としている。このチップが、脳細胞の発信す
る電気信号や化学信号をコンピューターに伝達する。
http://bit.ly/218Obtl
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DARPA