2016年02月25日

●「DARPAとはどのような組織か」(EJ第4224号)

 HAARP──高周波活性オーロラ調査プログラムは、どうい
う組織が開発したのでしょうか。
 HAARPは、次の3つの組織と大学との共同研究プロジェク
トということになっています。
─────────────────────────────
    1.             アメリカ空軍
    2.             アメリカ海軍
    3.     国防高等計画局(DARPA)
    4.アラスカ大学など14以上の米国国内大学
─────────────────────────────
 参加大学としては、アラスカ大学をはじめ、スタンフォード大
学、ペンシルベニア州立大学、ボストン大学、カルフォルニア大
学ロサンゼルス校など14以上の大学です。
 なお、参加組織のうち、アメリカ空軍については、2014年
5月に老朽化したアラスカのHAARP研究施設を閉鎖すると発
表していますが、米国としてこの施設の廃止するかどうかははっ
きりしていません。
 このなかで、調査・企画の中枢を担うのは国防高等計画局(D
ARPA/ダーパ)です。このDARPAとは、一体何をする組
織なのでしょうか。
 ジェームズ・ボンド(007)の映画を観たことがある人なら
「Q」という名前の人物のことを覚えていると思います。Qは研
究チームを率いて、ボンドのために数々の奇抜な秘密兵器を開発
し、ボンドの任務を助けるのです。『ロシアより愛をこめて』か
らはデスモンド・リュウェリンがQを演じ、1999年に亡くな
るまで、『死ぬのは奴らだ』以外の全作品に登場しています。
 このQのチームが巨大な部署になって、莫大な予算と多くの職
員を擁するようになり、米国の国防全般を助ける任務を行うよう
になった組織が、現在のDARPAなのです。DARPAは、公
式では次のように定義されています。
─────────────────────────────
 国防高等計画局(DARPA)。国防総省の中央研究開発機関
で、国防総省の重要な基礎・応用研究開発プロジェクトの管理総
括を担う。従来の軍の役割や作戦を大きく飛躍させる可能性のあ
るハイリスク・ハイリターンの研究や技術を探求する。
                 ──ジェリー・E・スミス
           ベンジャミン・フルフォード監訳・解説
      「環境改変で世界支配をもくろむ軍事プログラム/
      気象兵器・地震兵器・HAARP・ケムトレイル」
─────────────────────────────
 この定義のなかで注目すべき言葉は「ハイリスク」です。この
ハイリスクという言葉の意味には、さまざまな政治的リスクや環
境リスクや軍事リスクのすべてが含まれます。
 そのように考えると、とくにHAARPにおいては、気象の暴
走、磁極の移動や反転、想像することすらはばかられる恐ろしい
環境異変が起こり、場合によっては全生物が絶滅する恐れすらあ
るのです。これがある限り、米国をはじめとする覇権国家がCO
2の削減などに真剣に取り組むはずがないのです。DARPAに
は現在、次の6つの研究室があります。
─────────────────────────────
 1.適応実行室/軍への実装、技術移転
 2.防衛科学室/基礎材料科学・生物学
 3.情報イノベーション室/情報、サイバー
 4.マイクロシステム技術室/エレクトロニクスフォトニクス
 5.戦略技術室/センサー、通信、エネルギー
 6.戦術技術室/兵器、宇宙
      ──米国DARPAの概要 http://bit.ly/1RWr9jI
─────────────────────────────
 これらDARPAの6つの研究室のうち、HAARPは「戦術
研究室」に属するのです。この研究室では、次のようなことを行
うと定められています。
─────────────────────────────
 戦術研究室。軍事システム向けのハイリスク・ハイリターンの
先進技術の開発を行う。とりわけ、無人システム、宇宙システム
戦術的増強要因の開発を「システム」および「サブシステム」に
重点を置いて行っていく。
   ──ベンジャミン・フルフォード監訳・解説の前掲書より
─────────────────────────────
 DARPAは、1957年にソ連に人工衛星スプートニクで先
に越され、ショックを受けたアイゼンハワー大統領が、国防長官
に進言する防衛科学技術担当長官(DDR&E)を国防総省内局
(OSD)に設置したのが始まりです。1958年に、防衛科学
技術担当長官の下に最先端科学技術を短期間で軍事技術へ転用さ
せる研究を管理する組織として、高等研究計画局(ARPA/ア
ーパ)を設立しています。
 このARPAにおいて開発されたのが「インターネット」です
が、これは軍事目的として使われることはなかったのです。その
後、この組織は次のように3回も名称変化が行われ、現在に至っ
ています。
─────────────────────────────
    1972年3月23日   DARPAの改称
    1993年2月22日  ARPAに戻される
    2009年7月 2日 再びDARPAに改称
─────────────────────────────
 このARPA&DARPAで開発され、軍事用以外の用途で役
立っているものはたくさんあります。GPS、インターネット、
音声アシスタントSiri、医療用手術ロボットダヴィンチなど
で、これらは少しずつわれわれの生活に溶け込み、なくてはなら
ぬものになりつつあります。HAARPのような大量破壊兵器は
論外のものです。    ──[現代は陰謀論の時代/037]

≪画像および関連情報≫
 ●サイボーグ兵士/DARPAが開発中/ニューズウィーク
  ───────────────────────────
   脳とコンピューターを繋ぐチップを頭に埋め込み、前線の
  兵士を「サイボーグ」に変える技術を、米軍が開発中だ。こ
  のインターフェイスは、米国防総省の研究機関である国防高
  等研究計画局(DARPA)が開発に取り組んでいる。チッ
  プを通じて脳細胞とコンピューターを接続できれば「人間の
  脳と最新電子機器の間に伝達経路を開くことができる」と、
  DARPAは説明する。
   DARPAの研究者が脳と機械の接続を試みるのはこれが
  初めてではない。しかし、これまでの研究成果ではその機能
  は限られていた。新たに設置された「脳科学技術システムデ
  ザイン」(NESD)の研究プログラムでは、一度に接続で
  きる脳細胞の数を数万個単位から数百万個単位へと飛躍的に
  増加させることを目指している。
   「脳とコンピューターを繋ぐ現代で最高レベルのインター
  フェイスシステムを使っても2つのスーパーコンピューター
  同士が70年代製の古い通信モデムを使って会話するような
  ものでしかない」と、NESDのプログラムマネジャーのフ
  ィリップ・アルベルダは言う。「人間の脳とコンピューター
  の間に伝達経路を確立できれば、とんでもないことが可能に
  なるだろう」。DARPAは最終的に、1立方センチメート
  ルよりも小さい(または直径2センチ余りの5セント硬貨を
  2枚重ねた程度の)、脳に埋め込める大きさのチップを製造
  することを目標としている。このチップが、脳細胞の発信す
  る電気信号や化学信号をコンピューターに伝達する。
                   http://bit.ly/218Obtl
  ───────────────────────────

DARPA.jpg
DARPA
posted by 平野 浩 at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 現代は陰謀論の時代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。