かのかたちでからんでいる──マハティール元首相の発言はその
ことを示唆しています。その発言の前提とされているのは、イン
ド洋のディエゴガルシア島の米軍基地の存在です。
ディエゴガルシア島というのは、スリランカの西側にあるモル
ディブ諸島の南側の小さな島です。しかし、そこに米軍基地があ
ることは、軍事基地ですから当然のことではあるものの、ほとん
どの人には知られていなかったのです。しかし、MH370便失
踪事件では、この島の名前がよく出てくるのです。
ディエゴガルシア島とはどういう島なのでしょうか。
もともとこの島は、16世紀にポルトガル人によって発見され
「ディエゴガルシア」と命名されています。当初は無人島だった
のですが、18世紀にフランス人が入植し、黒人奴隷を導入して
ココヤシ栽培とコプラ生産のプランテーションの経営を始めたこ
とによって人の住む島になったのです。
1814年に英国が同島を占領し、モーリシャスの一部として
統治するようになります。そして1966年に英国は米国に同島
を50年間貸与する協定を結んだのです。そのため、英国は巧妙
な方法で同島および他の2つの島に住む島民らの追い出しを図り
1973年頃に最終的に残った者たちをモーリシャスへ強制移住
させたのです。この英国の強行手段については、同島の島民たち
は、英国政府を相手に訴訟を起こし、現在も係争中です。
つまり、現在ディエゴガルシア島には、米軍人しかいない状態
であり、秘密保持の意味でも軍事基地としては理想的なのです。
かつての湾岸戦争やアフガニスタン攻撃、イラク戦争の際に、B
─52戦略爆撃機、B─2ステルス爆撃機などがこの島より出撃
しています。アメリカの軍事戦略上の要衝であり、インド洋の最
大の軍事基地になっています。
MH370便の失踪は、ディエゴガルシア島と何らかの関係が
あることは確かです。そのため、米国はMH370便の捜索に協
力しようとしていないのです。米国としてはMH370便が、こ
の島の方向に飛行してきているという事実を、極力隠しておきた
かったはずです。そのため、モルディブでMH370便の目撃情
報が出たとき、米軍は素早くこの情報をもみ消して、偽情報にし
てしまったのです。
MH370便の失踪事件に米国が消極姿勢をとったのには、別
の理由もあります。台湾の「ウォントチャイナ・タイムズ」は、
これに関して次のように述べています。
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米国は行方不明のマレーシア航空フライト便の捜索をうまく利
用して、中国衛星の性能をテストしたり、また、中国のミサイル
が米国の航空母艦にどれくらいの脅威を与えるか評価していると
我々の姉妹紙であるワント・デイリーが報道じている。
中国語の軍関係月刊ニュースのディフェンス・インターナショ
ナルの主任記者エーリッヒ・シフが、米国は更に性能が高い人工
衛星を数多く持っているにも関わらず、2014年3月8日未明
乗客乗員239名を乗せ、クアラルンプールから北京に向けて飛
び立ち、1時間後に突如として消えたフライトMH370の捜査
にはまだ参加していないと語っている。シフは、米国は、中国の
人工衛星が何の情報を提供するか見るために、後ろでじっと見つ
めているのだと主張している。 http://bit.ly/1k8EZRY
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実は現在先進国の軍隊は、さまざまな衛星を打ち上げて、その
精度を競っているのです。したがって、マレーシア航空のような
航空機の失踪事件で、その存在場所を探知したとしても、それを
率先して明かすことはないのです。
2012年4月6日に米国は「NROL─25」というロケッ
トをカルフォルニア州のバーデンバーグ空軍基地から打ち上げて
いますが、これはスパイ衛星を搭載する驚くべき精度を誇る軍事
衛星なのです。
この衛星の性能について、マハティール元首相の秘書を務めた
中国系マレーシア人のマティアス・チャン氏は、MH370便に
関する論文で次のように述べています。
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NROL─25衛星は、世界中の目標を昼も夜も監視すること
ができ、雲を貫通して、防空壕等の地下構造物も特定できる“合
成開口レーダー”が装備されている可能性が高い。
衛星の実際の能力は、極秘扱いされている為に、公的には知ら
れていないものの、専門家の中には、当局はこの技術によって、
何百キロも離れた場所から、人のこぶしのように小さなものまで
拡大撮影することが可能だという人々もある。
http://bit.ly/1k8EZRY
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MH370便とディエゴガルシア島の関連が疑われたものがも
うひとつあります。それは、ザハリエ機長の自宅から押収された
フライトシミュレーターに、次の5つの空港のデータが、ダウン
ロードされていたからです。これらのデータは消去されていまし
たが、復元してわかったのです。
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1. モルディブのマレ空港
2.ディエゴ・ガルシア島にある米軍基地
3. スリランカの空港
4. クリスマス島
5. ココス・キーリング諸島の空港
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マハティール元首相は、「MH370便はCIAの航空機遠隔
自動操縦によって、どこかに強制着陸させられている」と発言し
ていますが、その着陸場所は、おそらくディエゴガルシア島の米
軍基地ではないかと思われます。
──[航空機事故の謎を探る/024]
≪画像および関連情報≫
●「スパイ小説化」のマレーシア機捜索
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[28日 ロイター]今月8日に南シナ海上空でマレーシア
航空MH370便が消息を絶ってから約3週間が経過した。
20カ国以上が捜索を続けているが、地域的な対立関係によ
って捜索は難航している。
マレーシアの対応に非難が集まる一方、中国は増大する自
国の軍事能力を誇示。捜索活動に関与する関係者らからは、
極秘の軍事データを暴露することになりかねない情報の公開
に消極的な国も存在するとの声が聞こえる。
このような背景には、中国の台頭が軍事競争をエスカレー
トさせ、中国、マレーシア、インドネシア、フィリピンを含
む国々が領有を争っているという地域的な緊張の高まりがあ
る。クアラルンプール発北京行きの370便が最後に確認さ
れたのは、マレー半島の反対側で、針路から数百マイル外れ
た位置だった。同機をめぐる謎が深まるにつれ、極秘である
軍事技術が鍵を握る可能性も明らかになった。
しかし、捜索範囲が拡大するなか、各国は極秘データの共
有に一段と消極的になったとみられる。東南アジアのある国
の特使は「スパイ小説のようになっている」と語った。捜索
範囲が南インド洋に限定され、オーストラリアが主に指揮を
執るようになるまで、各国の間に中核的な協調関係がなかっ
たと専門家や当局者らは指摘する。 http://bit.ly/1PQ33pZ
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ディエゴガルシア島


