ない国があります。どこの国かわかるでしょうか。
それは米国です。米国は行方不明機の捜索やブラックボックス
の探索・回収技術においては世界一の実力を持つ国です。200
9年6月に起きたエールフランス447墜落事故のさいも、最終
的に米国の深海用装置が残骸を引き上げています。
ところが、MH370便事件に関しては、米国は最初からきわ
めて消極的な態度をとっているのです。それは、227人のMH
370便の乗客中、152人が中国人であったことと無関係では
ないのです。
それはさておき、2014年5月18日にマレーシアに強い影
響力がある人物が、英誌「インデペンデント」電子版、豪誌「シ
ドニー・モーニング・ヘラルド」電子版に、MH370便の謎に
ついて語り、ブログにも書いています。その人物とは、元マレー
シア首相であるマハティール・ビン・モハメド氏です。
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飛行機というものは、飛び立ったら、最終的には着陸しなけれ
ばならない。安全に着陸するか墜落するかのいずれかで、消えた
りはしない。
370便はボーイング社の777型旅客機で、全ての通信やG
PS機器はボーイング社によって備えられている。ボーイング社
は不具合の原因に加え、簡単に通信不能に陥らないことはわかっ
ているはずである。
ボーイングとCIAによる遠隔自動操縦によって、操縦士はど
うすることもできなくなった。370便は恐らくどこかに存在し
ている。航空会社のロゴなどは消されているだろう。破片やフラ
イトレコーダーの捜索など時間と金の無駄である。
CIAは何かを隠している。この事件でマレーシア航空や政府
が非難されるのは、不公平である。 ──マハティール元首相
http://bit.ly/206KD87
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実に大胆な発言であるといえます。普通の人がこんな発言をし
たら、たちまち「陰謀論」のレッテルを貼られてしまいますが、
歴代最長になる20年以上首相を務めた人物の発言だけに、無視
できない重みがあります。発言内容は、米国を強く牽制するもの
になっています。
マハティール氏の政治的ポジションは、現在はナジブ政権の金
権体質を批判してはいるものの、もともとこの政権の生みの親で
あり、発言では「この事件でマレーシア政府が非難されるのは不
公平」と現政権を庇っています。
このマハティール元首相の発言について、杉江弘氏は「あり得
ない話の極めつけ」とし、民間航空機の遠隔操作などあり得ない
と次のように述べています。
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現在の技術では、軍用機については遠隔操作できるようになっ
たものの、民間航空機については、それは科学的にも(システム
上も)不可能であることは論をまたない。不明機の捜索を中止す
べきとの踏み込んだ発言は、真相究明を求める国際社会の声に苛
立ちを感じている結果なのであろうか。 ──杉江弘著
『マレーシア航空機はなぜ消えた』より/講談社刊
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杉江弘氏が不可能であるとする「民間航空機の遠隔操作」につ
いて、プロテウス航空でトップを務め、フランスの著名な作家で
もあるマルク・デュガン氏は、米ボーイング社は、2006年に
機体の遠隔操作システムの特許を取得していると述べています。
そして、2015年10月22日付の英紙「デイリー・ミラ―」
で次の発言をしているのです。これは、マハティール元首相の発
言とも重なるところがあります。
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MH370便は「9・11」のようなテロ事件を防ぐため、米
空軍によって撃ち落された可能性が高い。テロリストが遠隔操作
でMH370便を乗っ取り、インド洋に浮かぶディエゴガルシア
島の米海軍基地に自爆攻撃を仕掛け、撃墜されたのではないか。
モルディブ諸島での取材において、同便が消息を絶った3月8日
に、マレーシア航空とみられる大型の機体を目撃したとする島民
の証言もある。 http://bit.ly/1k6DGCY
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また、こんな説も話題になっています。ニュージーランドのベ
テラン航空機事故調査の専門家であるエヴァン・ウイルソン氏と
ニュージーランドの新聞記者のタイラー氏は、共著で『グッドナ
イトマレーシア/スリー・セブン・ゼロ』という書籍を上梓し、
ザハリエ機長の犯人説を唱えています。そこに次のような驚くべ
き記述があります。
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MH370便に搭乗していた239人は、墜落まで少なくとも
4時間前に意識を失っていた。ザハリエ機長が故意的に、機内の
気圧を急減圧状態にし、乗客らは酸素不足状態に陥った。機内に
十分な酸素が供給できず、酸素マスクが自動的に乗客の目の前に
下りてきたが、純酸素呼吸が20分間しか持たない。クルーも酸
素不足で意識を失い、死亡した。ザハリエ機長は副機長をコック
ピットの外に追い出し、十分な酸素供給または気圧の加圧を通じ
て呼吸を維持し、レーダーを回避し、「自分の計画を実施して」
MH370を操縦して海に墜落させた。 http://bit.ly/1k6DGCY
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これによると、機長はコックピット内で機内の気圧をコントロ
ールできるのです。これを悪用すると、コックピットを独占すれ
ば、機長一人でも乗客乗員を制圧することは可能になります。
どうやらMH370便の失踪事件には、インド洋にある英国領
ディエゴガルシア島の米軍基地が、何らかの関与をしている可能
性があります。 ──[航空機事故の謎を探る/023]
≪画像および関連情報≫
●マレーシア370便失踪の謎/ニュースの真相
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まず、初動の捜索海域が間違っていたようだ。マレーシア
軍高官が2014年3月11日にロイター通信に明かしたと
ころによると、現地時間8日未明に民間の航空管制センター
のレーダーから姿を消した370便は、1時間余り後に本来
の飛行経路から針路を西に変え、数百キロ飛行していた可能
性があるという。
レーダー追跡のデータを基に11日、軍は捜索範囲を広げ
マレー半島の西側、アンダマン海にも捜索チームを送る決定
を下した。
マレーシア空軍のタン・スリ・ロザリ・ダウド大将はロイ
ター通信の取材に対し、軍のレーダーがとらえた機影が最後
に確認されたのは8日午前2時40分、マラッカ海峡北部の
プラウ・ペラク島付近と語っている。
370便は失踪当時、管制センターに機体の位置を知らせ
るトランスポンダのスイッチが切られており、同日午前1時
30分ごろに民間レーダーから姿を消していたという。当時
はタイ湾上空約1万メートルを北東方向に飛行しながら、ベ
トナム沿岸部に接近していた。目的地の北京に向かう飛行経
路だ。新たな情報が手に入るたびに謎は深まるばかりで、失
踪の原因究明がますます急がれている。
http://bit.ly/1XvKZTw
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国連で演説するマハティール首相(当時)


