最低限の条件を再現します。
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1.最低でも「仲間」が一人必要であり、最も望ましいのは
副操縦士である。
2.政府と交渉するときは、その目的の達成には、相当の時
間が必要である。←
3.ハイジャックは重犯罪であり、それに見合う成果が果し
て得られるのか。←
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昨日のEJで「1」についての検証は終わっていますので、今
回は「2」と「3」について考えます。
航空機をハイジャックして、政府と政治的な交渉をするとなる
と、簡単にはコトは決着しないはずです。それには相当の時間が
かかることになります。
しかし、MH370便には約8時間分の燃料しか積んでいない
のです。もし、最大に燃料を積んだとしても、12時間しか飛行
できないのです。したがって、飛行中に目的を果すことは、ほと
んど不可能であるといってよいはずです。
そうかといって、どこかの飛行場に着陸して当局と交渉しても
ほとんど成功する可能性は薄いのです。なぜなら、近年ではどこ
の国でもハイジャック犯には容赦せず、特殊部隊を突入させるこ
とが一般化しています。犯人側に少しでも譲歩すると、国際的な
非難を浴びるからです。
しかも、機長がハイジャック犯である場合、「1」で述べたよ
うに、乗員乗客を制圧できていないことが考えられるので、乗客
が眠っている間に決着をつける必要があります。乗客が騒ぎ出す
と機内は収拾がつかない混乱になるはずだからです。
しかし、機長が副操縦士を制圧し、コックピットを締めてしま
うと、外部からは侵入することは困難で、機内がどんなに大騒ぎ
になろうとも、飛行機は飛び続けることはできます。まず、異常
に気がつくのは乗員のはずです。そして、窓の外が明るくなると
異常に気がつく乗客も出てきます。
おそらく客室乗務員は、多くの乗客からつるし上げられるはず
です。「どうなっているのか」と。しかし、客室乗務員はそれに
答えることは困難です。いまどきのことですから、乗客全員が携
帯電話を持っており、外と連絡を取ろうとするはずです。しかし
日本の新聞では、MH370便の乗員乗客からの電話については
ほとんど報道されていないのです。
しかし、ネットでていねいに調べると、「ロックウエイ・エク
スプレス」というサイトに次の記事が出ているのです。
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◎マレーシア航空MH370便の乗客の家族らは、搭乗している
家族から携帯電話の呼び出しがあったと報告している。SNS
サイトでは行方不明の乗客らの「オンライン」を示している。
航空会社は乗務員の携帯電話の呼び出しを受けたことを報じて
いる。
◎ロンドン・デイリーメール紙によれば、「マレーシア航空の要
員の、フュ−・ダンリービーは、乗務員の携帯電話に呼び出し
をかけていたこと、乗務員も呼び出しをしていたことを家族等
に証言した。 China.org.cn によれば、行方不明の乗客の19
の家族は、彼等の呼び出しは通じたが、鳴るだけだった」とい
う内容の合同声明を出す事に署名したという。
http://bit.ly/1jSCHGm
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もうひとつ似たような情報があります。「真実を探すブログ」
に次の記事が出ています。
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消息を絶ったマレーシア航空機に搭乗していた中国人の携帯電
話がつながる状況にあるという。同機に乗っていた中国人男性に
この男性の弟が何度か電話をかけたところ、呼び出し音が鳴った
という。サンデータイムズ紙が報じた。
中国のテレビでは兄に電話をかける男性の動画が放映された。
なお、呼び出し音は鳴ったが、誰も電話にはでなかった。男性は
兄に3回電話をかけた。乗客の親族たちはマレーシア航空に対し
携帯電話の信号を受信するため、携帯電話の電池がなくならない
うちに衛星技術を使用するよう依頼した。 リア・ノーヴォスチ
http://bit.ly/1ggukiD
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これだけでは詳しいことはわかりませんが、MH370便の乗
客乗員の何人からは電話の着信があり、地上の家族からの電話も
つながったのです。いずれも話はできなかったということです。
これは何を意味しているのでしょうか。
しかし、この携帯電話の話は果して信用できるものかどうか疑
問符がつくのです。それは似たような話が9・11のときもあっ
たからです。FBIは、9・11事件のさいにハイジャックされ
た航空機から15の携帯電話からの呼び出しがあったと発表した
のですが、事件から5年が過ぎた2006年に「携帯からの呼び
出し」について、15のうちの少なくとも13は実際にはなかっ
たことを認めているのです。
どのように考えてもザハリエ機長が航空機をハイジャックし、
乗客乗員の命を人質にして、政府と交渉することは、航空機の飛
行できる時間内ではとうてい無理であり、そのようなことをして
もザハリエ機長にとって、何のメリットもないことから、機長の
ハイジャック説はありえない仮説であると、結論づけることがで
きます。
しかし、機内からの携帯電話の発信の真偽は別として、乗客の
家族が機内の家族に電話したとき、電話のコール音が鳴ったとい
う情報は十分注目すべきです。これについては、さらに調査する
つもりです。 ──[航空機事故の謎を探る/019]
≪画像および関連情報≫
●携帯電話の呼び出し音は鳴っている!?
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◎2014年3月9日、マレーシア航空は記者会見で、乗客
の家族が乗客本人の携帯電話に電話をかけたところ呼び出し
音が鳴ったとした件について回答した。人民日報(電子版)
が伝えた。MH370便に兄が搭乗していたという男性によ
ると、この男性が8日夜、兄の携帯電話に電話した際には電
源が入っていない状態だった。ところが9日11時25分に
再度かけたところ、呼び出し音が3回鳴った後で電話が切れ
たという。この携帯電話はシンガポール・テレコムのもので
当社によると着信転送サービスには加入していないという。
この男性によると、兄との連絡に使用していたチャットソ
フトも、9日午前0時にはオフライン状態だったが、同4時
から5時にかけて、オンライン状態に切り替わっていたとい
う。この件について、マレーシア航空の責任者は記者会見で
「当社もこの番号に何度も電話したがつながらなかった」と
した上で、すでにマレーシア・中国の両政府に報告したこと
関係当局が調査にあたっていることを明らかにした。
──レコード・チャイナ http://bit.ly/1Rn2LnQ
◎中国人乗客の家族19人がマレーシア航空370便に乗っ
ていた家族の携帯電話にかけてみた際、いずれも呼び出し音
が鳴った。そのため、関連部門が携帯電話のGPS機能を利
用して、マレーシア航空370便の位置を確認しようとして
いた。しかし、呼び出し音は鳴ったが、通話状態になること
はなかった。 http://bit.ly/1ZWg8l6
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携帯電話はつながったのか


