MH370便について事実を隠蔽しようとする、論理的に考えら
れる理由を2つ指摘しましたが、それを再現します。
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1.MH370便の事故はマレーシア当局に取っては突発的
なものであったが、その経緯を明らかにすることは国家
としてできないこと。
2.MH370便がこのような事故を起こすことをマレーシ
ア当局は何らかの事情によって事前に知っていたが、そ
れを明かせないこと。
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上記「1」に該当するケースとして考えるられるのは、機長か
副操縦士によるハイジャックの可能性です。問題はハイジャック
する動機です。それには、マレーシアの歴史や現在のマレーシア
の政治的背景について知る必要があるということで、3回にわた
り、マレーシアの政治事情について連載したのです。
そのうえで、MH370便をザハリエ機長がハイジャックし、
乗客乗員全員を人質に取り、マレーシア政府と何らかの政治的な
交渉をしたのではないかという仮説を検証します。
果してこれは本当に可能なことなのでしようか。この奇想天外
のハイジャックが成功するには、最低限の条件として、次の3つ
のことが必要です。
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1.最低でも「仲間」が一人必要であり、最も望ましいのは
副操縦士である。
2.政府と交渉するときは、その目的の達成には、相当の時
間が必要である。
3.ハイジャックは重犯罪であり、それに見合う成果が果し
て得られるのか。
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本日は「1」について考えてみます。
機長がハイジャック犯である場合、副操縦士と乗員、乗客を支
配する必要があります。一番支配するのが困難なのは人数の多い
乗客です。銃器や爆弾でもない限り、227人もの乗客を制圧す
ることは不可能です。
しかし、MH370便はいわゆる深夜便であり、乗員を支配で
きれば、乗客に気づかれることなく、コトを運ぶことができるの
です。なぜなら、深夜便の場合は、通常の機内サービスとは異な
るサービスをするからです。これについて、杉江弘氏は次のよう
に述べています。
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今回のMH370便のように、マレーシアやシンガポールを発
って成田や北京などに向かう便では、サービスの方法が一般の便
とは異なつている。機が離陸後、巡航高度に達したら、客室乗務
員はスナックなど軽い食事を出した後、機内を暗くして乗客が睡
眠をとれるようにする。深夜便では、多くの乗客はすでに搭乗前
に夕食を済ませており、ともかく一刻も早く寝たい気分になって
いるからだ。そこで、ホットミールと呼ばれるメインの温かい食
事は、到着の2時間ほど前に出されることが多い。
──杉江弘著
『マレーシア航空機はなぜ消えた』より/講談社刊
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乗客の大半は眠っており、窓の外は真っ暗なので、コックピッ
トのなかで何が起きても気づかれる恐れはないのです。それでは
12人いる乗員はどうでしょうか。
乗員のうちの1人は副操縦士ですが、その副操縦士を「仲間」
にすれば、他の乗員は少なくとも翌日の朝までは、気づかれるこ
とはないと考えられます。要するに、彼らをコックピットの中に
入れなければよいからです。
通常客室乗務員は、乗客サービスと同じサービスをコックピッ
ト内の機長と副操縦士にもするのですが、深夜便の場合は夕食を
とって乗務するので、次のようにいうだけで、彼らがコックピッ
トのなかに入ってくることはないのです。
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食事は済ましてきたから、当分、食べ物はいらない。飲み物も
必要なときは、こちらから連絡するから。
──杉江弘著の前掲書より
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既に述べたように、機長があらかじめ副操縦士を選ぶことはで
きないのです。コンピュータによる乗務割りによって偶然に同乗
することになるからです。したがって、事前に「仲間」にするこ
とは不可能です。したがって、副操縦士を「仲間」に引き入れる
ことはかなりの難事になります。
しかも、MH370便の場合、クアラルンプール空港管制レー
ダーから抜けるまでは、あくまで北京首都空港に向けて飛行する
ための操縦を行う必要があります。実際にMH370便がクアラ
ルンプール空港管制との最後の交信「おやすみ」は、副操縦士の
声で行われています。
これが正しいとすると、その「おやすみ」の直後、ザハエリ機
長は、副操縦士の自由を奪ったことになります。命がかかってい
ることであり、副操縦士への説得はきわめて困難であると考えら
れるので、その自由を奪うしかないのです。
杉江氏によると、コックピット内には、凶器になりうるものが
あるそうです。たとえば、機内からの脱出時に扉が思うように開
かない場合に使う斧や単一電池が多く詰まったパワーメガフォン
もあります。副操縦士にトイレに行くからと声をかけ、背後から
頭に一撃を加えることは十分可能なのです。副操縦士は、機長が
そんなことをするとは思わないので、簡単に制圧できると思われ
ます。副操縦士への説得が困難であれば、この方法で制圧するし
かないのです。 ──[航空機事故の謎を探る/018]
≪画像および関連情報≫
●結局マレシア航空370便はどこなの?
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この決定には重要な意味があります。「同機はハイジャッ
クされ、犯人は機長である」ということになります。当初、
報道では、機長は誠実な熟練パイロットであり、事件との関
連性はほとんど無いように思えました。
ところが、西にマレーシア半島を横切ったレーダーの機体
以降、消息がつかめずに時間だけが過ぎたところ、徐々に機
長の政治的背景がクローズアップされ、家宅捜査ででてきた
フライトシュミレーターなどから、機長ハイジャック説が浮
上。南方ルートでは、それ以外理由が考えられず、ほぼ確定
のように報道されています。
しかし、これはどう見ても憶測からの消去法であり、起訴
されたわけではないでしょうが、冤罪であった場合、機長、
その親族への名誉をいちじるしく侵害しているのではないで
しょうか。そもそも当初から、「ハイジャックならば何かし
らの要求があるはず」「このような長時間、しかも一人で、
乗務員、乗客を制御するほどの、ハイジャック技術があるの
か」「通信機器を遮断してレーダーに捕捉されず操縦できる
のか」「エーカーズ・トランスポンダ交信途絶前後の副機長
の様子は通常どおり」など、その形跡や動機がまったくない
ことを指摘されていました。その南方ルートを前提に、予測
される海域に残骸らしきものが発見されたりしましたが、い
ずれも370便とは無関係のもので、捜索は難航するばかり
でした。 http://bit.ly/1klQB4q
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ハイジャックされたのか/MH370便


