2015年09月29日

●「松本清張は果して陰謀論者なのか」(EJ第4127号)

 昨日のEJ第4126号で示した2014年の8件の世界の航
空機事故のなかで、マレーシアに関する3つの事故を抜き出して
以下に示します。
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  ★1. 3月 8日
     マレーシア航空370便
     ボーイング777─200ER/行方不明239人
  ★2. 7月17日
     マレーシア航空17便
     ボーイング777─200ER/死者298人
  ★3.12月28日
     インドネシア・エアアジア8501便
     エアバスA320─216/死者162人
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 これら3つの航空機事故のうち、3番目のエアバスA320─
216の事故がなぜマレーシアに関係するのか疑問を持つ人が多
いと思うので、説明しておきます。
 8501便は、確かにエアアジアのグループ企業であるインド
ネシア・エアアジアが運航しており、機材もインドネシア国籍に
なっています。しかし、エアアジアそのものは、マレーシアに本
社を置く航空会社であり、マレーシアのエアアジアの同社への出
資比率は49%を占めるのです。したがって、マレーシアを代表
する航空会社であるといえます。
 2014年のマレーシア関連のこれら3つの航空機事故には、
次の3つの類似点があります。
─────────────────────────────
   1.いまだに墜落の事故原因が明確になっていない
   2.行方不明者数が多く、死亡者数が確定できない
   3.すべてマレーシア関連の航空会社の事故である
─────────────────────────────
 「マレーシア航空370便」については、機体をはじめとして
乗員・乗客もいまだに行方不明であり、目的も動機も、墜落した
かどうかについても不明です。
 「マレーシア航空17便」は、ウクライナと親ロシア派の戦闘
地域を飛行中に地対空ミサイルで撃墜されたといわれていますが
真偽は不明です。何しろ墜落場所が戦闘が行われている地域であ
ることから、事故調査スタッフも自由に墜落現場に立ち入れない
のです。ブラックボックスと一部の遺体は親ロシア派から返還さ
れたと聞きますが、全部でないことは確かです。
 「エアアジア8501便」は、インドネシア海軍によると、海
面に激突して機体は破壊され、その残骸は10キロ四方の狭い範
囲に集中しているそうです。悪天候が原因といわれていますが、
事故機と同じ空域を通った他の航空機はすべて無事に通過してお
り、真の原因は不明です。乗員・乗客162全員が死亡している
ことは確かですが、現在でも56名が行方不明です。
 こういう不可解な3つ航空事故が、マレーシア関連の航空会社
に、しかも2014年に集中して起こり、699人が死亡(行方
不明を含む)しているのです。そういう意味でも、これらの3つ
の航空機事故には大きな謎があります。
 このマレーシアの航空機事故は、当然のことながら、ウクライ
ナやロシアの政治情勢、それに米国も深く関係しています。そう
いう意味で、1983年9月1日に起きた大韓航空撃墜事件とも
類似点があります。大韓航空撃墜事件は既にEJで取り上げてい
ますが、この事件との関連で一部を再現して検証していくことに
します。また、軍と民間機のからむ事件として、自衛隊機と民間
機が衝突した1971年7月に起きた「雫石事件」についても触
れるつもりです。
 複数の航空機事故が関係するので、タイトルは次のようにした
いと思います。
─────────────────────────────
  「事故原因が解明されていない航空機事故の謎を探る」
    ── 航空機事故の解明を阻む闇がある ──
─────────────────────────────
 2014年に発生したマレーシア関連の3つの航空機事故──
とくにマレーシア航空370便とマレーシア航空17便について
の情報はきわめてわずかしかありません。STAP細胞事件でも
そうでしたが、そういう情報の少ない事件の真相を探るには、ど
うしても陰謀論とか陰謀史観とか批判されてしまう部分が出てく
ることになります。
 しかし、世の中で起きる出来事は、表面的に報道されている通
りとは限らず、必ずウラの部分があるものです。多くの場合、ウ
ラの部分を守ろうとする勢力は、そこに踏み込んでくる者から真
実を隠そうとします。そのとき行われる有効な手段の1つが「陰
謀論者」のラベル貼りです。
 「陰謀論者」のラベルを貼られると、一般論ですが、その言説
は信用されなくなります。仮にその言説が真理を衝いていても、
「陰謀論者」のラベルで、その信用度が低下してしまうのです。
しかし、そういう言説を真面目に読んでみると、真実に近いこと
がたくさん書かれているのです。
 かつて松本清張も「陰謀論者」のラベルを貼られたことがあり
ます。松本清張は、下山事件に疑問を持ち、徹底的に調査を重ね
て「文藝春秋」に連載したのです。そして、下山事件だけでなく
もく星号遭難事件、二大疑獄事件、白鳥事件、ラストヴォロフ事
件、革命を売る男・伊藤律、征服者とダイヤモンド、帝銀事件、
推理・松川事件などを『日本の黒い霧』にまとめています。
 松本清張は、そのほとんどの事件が、GHQ(連合国軍総司令
部)のからんだ謀略と推理したのです。そのため、陰謀論者のラ
ベルを貼られたのです。おそらくGHQがやったのでしょう。し
かし、松本清張はそれから見事に脱却しています。
           ── [航空機事故の謎を探る/002]

≪画像および関連情報≫
 ●『陰謀論にダマされるな!』(ベスト新書)の書評
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   『陰謀論にダマされるな!』竹下節子著(ベスト新書)を
  読みました。巷にあふれる終末論と陰謀論。それらがいかに
  生まれたかのルーツを紐解きながら、実社会にどのような影
  響を与えているかを述べています。
   さらには、終末論や陰謀論との賢い付き合い方を示した本
  です。著者はフランス在住の比較文化史家で、バロック音楽
  奏者でもあります。東京大学大学院比較文学比較文化修士課
  程修了。同博士課程、パリ大学比較文学博士課程を経て、高
  等研究所でカトリック史、エゾテリズム史を修めています。
   現在、ネットなどのサーバー空間において、終末論や陰謀
  論が肥大化する一方です。まるで、情報が飽和する中で、個
  人の不安や恐怖を養分としているかのようです。陰謀論の主
  役を見てみると、フリーメイスン、イルミナティ、ユダヤ人
  ヴァティカン、アメリカ政府などが繰り返し登場しているこ
  とに気づきます。
   これらの面々は、いろいろな組み合わせで再利用され、便
  利に使いまわされます。時には互いに陰謀論を投げかけ合い
  やがて、そこに擬似科学を駆使した陰謀論が入り込んでいく
  という構図になっています。最初は、事件の解説型陰謀論と
  して生まれ、やがて、メガ陰謀論、終末予言型陰謀論へと進
  化する。アポロの月面着陸、9・11同時多発テロのケース
  などが好例ですね。        http://bit.ly/1NUjIGy
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松本清張.jpg
松本 清張
posted by 平野 浩 at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 航空機事故の謎を探る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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