2015年08月03日

●「笹井氏の自殺には多くの謎がある」(EJ第4089号)

 ネット上では、笹井芳樹氏の死は他殺ではないかという記事が
多くあります。いずれも憶測に過ぎないものですが、その可能性
についても考えてみます。
 『自殺の9割は他殺である』(カンゼン刊)という本がありま
す。まさか!と思いますが、著者は2万体の「死体」を検視した
元監察医・上野正彦氏ですから、事実であると思われます。
 上野氏によると、首つり自殺の場合、絞首刑のように足が届か
ない高い所にロープを張ってぶら下がる場合は別として、便所の
ドアにロープをかけるとか、ホテルの浴槽の金具や水道管などに
ロープを渡すとか、階段の手すりにロープを張るとか、こういう
足が地に着くかたちの場合は、他殺の可能性が高いのです。笹井
氏の場合は、亡くなっていた状況に諸説があるので明確ではあり
ませんが、階段の手すりにロープをかけていたという点で、本来
であれば司法解剖をすべき事案であったと思われます。ところが
司法解剖は行われていないのです。
 笹井氏の自殺と状況が似ているのは、第1次安倍政権のときの
松岡利勝農水相の首つり自殺です。これなどは完全に他殺を疑っ
てもよい事案であると思います。これについては、立花隆氏が次
のように書いています。
─────────────────────────────
 ◎立花隆:「謎の自殺」を遂げた松岡農水相/安倍政権の抱
  える「闇の正体」
 毎日新聞の世論調査と日本経済新聞の世論調査で、「安倍内閣
の支持率が急落」(──日経新聞では41%に、毎日新聞では実
に32%にと劇的な急落)という記事を読んでいるところに「松
岡農水相が首吊り自殺」という衝撃的なニュースが入ってきた。
 松岡農水相を巡る黒いウワサ/ニュースの速報的特別番組では
例の光熱水道費問題(ウソ報告とボトル1本5000円のナント
カ還元水の問題)などをとりあげていたが、もちろん松岡農水相
はそんなことで自殺するようなタマではない。そんなことで自殺
するくらい気弱な男なら、とっくの昔に農水大臣を辞職するなり
なんなりして、最近急激に風圧を増していた世論の批判をやりす
ごしていただろう。          http://bit.ly/1I0T9Mg
─────────────────────────────
 しかし、笹井氏の場合、ワープロ書きとはいえ、封筒に入った
6通の遺書が残されていたのです。そのうち研究室の自分のテー
ブルの上に2通、秘書のデスクの上に1通、自殺の現場に置いて
あったカバンの中に3通入っていたようです。
 つまり、笹井氏はそれだけの準備をして自殺をしているので、
衝動的な自殺ではなく、覚悟の自殺と思われます。自殺をした8
月5日の朝、笹井氏はいつものようにCDBに出社して、遺書を
置き、そのうえで自殺をしています。
 しかし、笹井氏の自殺については、おかしなこともたくさんあ
るのです。以下、それらを4つにまとめて説明します。
─────────────────────────────
 1.笹井氏の亡くなったときの状況には諸説があって、どれが
   本当か明確ではないことである。
 2.6通あるといわれる遺書のうち、小保方氏宛の遺書だけが
   内容が公開されてしまっている。
 3.NHKスペシャルで、笹井氏と小保方氏とのメールのやり
   取りが公開されてしまっている。
 4.笹井氏の死は、STAP細胞の存在を否定し、潰すきわめ
   て効果的な効果を発揮すること。
─────────────────────────────
 「1」は笹井氏が亡くなったときの状況です。メディアは「セ
ンター(CDB)に隣接する施設との間にある階段の踊り場で、
首をつった状態で発見」となっていますが、研究室内に倒れてい
たという説もあるのです。
 メディアの報道では、午前10時20分に「死亡した状況で発
見」となっていますが、10時27分に産経が「生きている?延
命処置」という報道も流れ、助かるのかなと思ったものです。
 こういう場合は、現場で亡くなっていても病院に搬送し、病院
で死亡の確認を取ることになります。このケースは司法解剖され
ることはないのです。しかし、CDBの隣の施設である先端医療
センターには医師がおり、それらの医師が死亡を確認すれば、わ
ざわざ病院に搬送する必要はないはずです。
 「2」は6通ある遺書──メディアの表現では「遺書のような
もの」になっている──のうち、小保方氏宛の内容だけが、14
時15分に明らかにされたのです。「あなたのせいではない。S
TAP細胞は必ず再現してください」がその内容です。
 しかし、この時点では遺書はまだ小保方氏には届いていないと
三木弁護士はいっています。ということは、遺書を管理している
兵庫県警が小保方氏の遺書だけマスコミに流したことになるので
す。遺書は「親書」であり、警察といえども正当な理由なく開封
してはならないものなのです。ましてやマスコミに公表するなど
はもってのほかです。
 同じことが「3」のNHKスペシャル「不正の深層」において
NHKは笹井氏と小保方氏とのプライベートなメールのやり取り
を公表していますが、これもやってはならないことです。
 おそらくこのメールは、CDB内部で笹井氏と小保方氏に反感
を持つ人物がNHKに提供したものと思われます。取材で得たも
のとはいえ、NHKの電波に乗せて公表すれば、笹井・小保方両
氏のプライバシーの侵害になるのではないでしょうか。
 笹井氏は、このようなかたちで死にのぞんでもSTAP細胞の
存在を信じています。「STAP細胞は必ず再現してください」
がそれを意味しています。しかし、STAP細胞が存在すると困
る側から見ると、笹井氏の死はSTAP細胞を完全に潰すのにき
わめて都合のよい状況になったといえます。これが「4」であり
その後の理研の対応を見ると、「死人に口なし」を利用してST
AP細胞を葬っています。 ── [STAP細胞事件/062]

≪画像および関連情報≫
 ●笹井芳樹氏の遺書公表は「行き過ぎ」と弁護士が解説
  ───────────────────────────
   2014年8月7日放送の「デイ・キャッチ」/TBSラ
  ジオで、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(C
  DB)の副センター長・笹井芳樹氏の遺書をめぐって、遺書
  の内容が報道されていることについて弁護士が解説した。
   番組では笹井氏の自殺に関して研究員への聞き取り調査が
  始まったことを取り上げた。その中で、小保方晴子氏の代理
  人を務める三木秀夫弁護士が笹井氏が小保方氏に宛てた遺書
  がまだ小保方氏の手に渡ってないと公表したことも伝えた。
  笹井氏の遺書は小保方氏宛てだけではなく、竹市雅俊センタ
  ー長や理研の川合真紀理事宛の3通があり、笹井氏のデスク
  の上に理研の課長2人にあてた遺書も見つかっており「疲れ
  た」「残念だ」といった趣旨の内容だったという。
   このニュースに対しメインパーソナリティの荒川強啓氏は
  小保方氏の手に渡っていないが、遺書の内容が6日から報じ
  られていることを指摘。番組では、元東京地検検事で弁護士
  の若狭勝氏に電話を繋ぎ、今回の遺書の件の解説を求めた。
   荒川氏は、なぜ小保方氏に遺書が届いていないのか?とい
  う質問をすると若狭氏は、警察は笹井氏が自殺かどうかをき
  ちんと調べるために遺書を預かっている節はあると説明。そ
  のうえで、自殺であることが明白であれば、速やかに小保方
  氏に渡すべきと若狭氏が答えると、木曜日のデイキャッチャ
  ーを担当する山田五郎氏は「警察が事件性がないと発表して
  いるようですが、それはつまり自殺と断定したということで
  はないんですか?」と訊ねると、若狭氏は「そうですね」と
  し、遺書は速やかに小保方氏側に渡さなければいけないと指
  摘した。             http://bit.ly/1IqelIW
  ───────────────────────────

元観察医/上野正彦氏.jpg
元観察医/上野 正彦氏
posted by 平野 浩 at 03:00| Comment(2) | TrackBack(0) | STAP細胞事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
どうも、他殺でないと困る人の一人のようですね。

(1)笹井氏の亡くなったときの状況には諸説があって、どれが本当か明確ではないことである。
(2)6通あるといわれる遺書のうち、小保方氏宛の遺書だけが内容が公開されてしまっている。
(3)NHKスペシャルで、笹井氏と小保方氏とのメールのやり取りが公開されてしまっている。
(4)笹井氏の死は、STAP細胞の存在を否定し、潰すきわめて効果的な効果を発揮すること。

が根拠らしいですが。
まず、(1)に関して、これは関係者(特に遺族の方々)が真実を知っていればいいことで、一般人が知る必要がないことでもあります。これを他殺の根拠にするのは乱暴です。
(2)と(4)は矛盾します。もし、他殺の犯人が、STAP細胞の存在を否定するために行ったのならば、「STAP細胞は必ず再現してください」というような内容の遺書を作成するはずがないんですよね。矛盾しない考えとしては他殺の犯人が、STAP細胞の捏造・改ざんを否定するためでしょう。笹井氏が「STAP細胞はない」と言ってしまったら、終了してしまいますから。いわゆる口封じですね。
(3)のメールですが、これは職務上のメールです。プライベートではありません。小保方氏らが調査の為に提出したもので、私信扱いではないでしょう。ネットで見たのですが(どこかに画像がアップされています)、小保方氏を応援するFBグループの管理人であったK氏(今は管理人ではない様子)が三木弁護士事務所宛のメールを他人に漏らした疑惑があります。三木弁護士はそのようなことはないと回答しているようですが、どうなのか?
前述同グループの別の管理人S氏は自殺の統計から無理矢理、他殺だ!と意味不明な計算をしたりしています。

そうそう、Y氏が「他殺のボスは〜だ」ととんでもない言いがかりをつけてました。

私にはSTAP細胞を肯定したい人の方がむしろ不審に思えます。

最後に亡くなった笹井氏のご冥福をお祈りします。
Posted by 許康人 at 2015年08月03日 07:05
先程のコメントはあなたにとって、余程、都合の悪いものだったんですね。

それがよくわかりました(以上)
Posted by 許康人 at 2015年08月03日 13:02
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