2000年06月28日

●ロックに潜むサブリミナル(EJ第410号)

 このところ「サブリミナル」の話をしていますが、そもそもサ
ブリミナルとは、意識と潜在意識の境界線の領域を意味するので
す。たとえば、夜寝るとき私たちはいつ眠ったか覚えていません
ね。そのあいまいな境界線を「識閾(しきいき)」と呼び、サブ
リミナルとは、その「識閾下」のことをいうのです。
 サブリミナルというと必ず出てくる有名な話があります。米国
のニュージャージー州の映画館の話です。その映画館ではそのと
き「ピクニック」という映画を上映していました。あのウイリア
ム・ホールデンが主演をした名画です。
 映画は1秒間に24コマ動くのですが、5秒ごとに「ポップコ
ーンを食べよう」と「コカコーラを飲もう」という文字のスライ
ドをはさんでこの映画を見せたのです。もちろんこれらの文字の
スライドは人間の目には見えず、ただ「ピクニック」のシーンが展
開されていくだけなのですが、無意識下ではそのスライドを読み
取っているのです。
 この映画は6週間上映され、45000人の観客が見たのだそ
うですが、その間ポップコーンが58%、コカコーラが18%の
売上増になったというのです。映画の間中無意識下に「ポップコ
ーンを食べよう」と「コカコーラを飲もう」と働きかけられた結
果、本当にポップコーンを食べ、コカコーラを飲みたくなった人
が大勢いるということになります。
 これは視覚によるサブリミナル効果ですが、いまEJで問題に
しているのは、聴覚によるサブリミナルです。聴覚のサブリミナ
ル技術のことを「サイコ・アコースティック」といいます。
 ホラー映画というのはかなりどぎつい細工をしているといわれ
ます。映画「エクソシスト」では、殺される豚の叫び声を音楽に
挿入し、そのサブリミナル技術によって人々を恐怖に陥れている
といわれます。ホラー映画を音声を消して映像だけで見てごらん
なさい。ぜんぜん怖くないのです。音がいかに人々を恐怖に陥れ
るかの証明といえます。
 このサイコ・アコースティックは生理反応にも敏感です。ある
科学実験では、「気をつけろ!大変だ!」というパニックした声
を1万4000キロヘルツに変調して人間に聞かせたのです。1
万4000キロヘルツといえば、聞こえる音は「キーン」という
響きだけで内容は聞き取れないのです。
 ところが、この音を人間に聞かせると、人が驚いたときに反応
するGSR(皮膚電流)の数値が高くなるのです。聞こえるのは
「キーン」という音だけですが、識閾下ではその意味をちゃんと
読み取っているのです。
 これを発展させたものが「サブリミナル・マスキング」です。
これは、ある音を他の音の音量や周波数を調節することによって
覆い隠してしまうことをいいます。あるデパートでこれを使って
万引きを防止することを目的とした実験をやりました。
 まず、「私は正直です。不正なことはしません」とか「盗みは
不正な行為です。私は絶対にいたしません」といったメッセージ
を録音します。これを音量や周波数を調節してBGMの中にマス
キングします。つまり、ちょっと聞いた感じでは普通のBGMな
のですが、サブリミナルに働きかけるメッセージが巧みにマスキ
ングされているのです。
 これを9ヶ月間にわたって実験した米国東海岸のデパート6店
舗では、万引きと窃盗が37.5%減少し、約1億円以上の損失
を防ぐことができたというのです。これは、サブリミナル・マス
キングがよい方に使われた例です。
 ロック音楽には、サブリミナル・マスキングがよくない目的で
使われているといわれているのです。ロック音楽の音が異常に高
いのは、このサブリミナル・マスキングをやっているせいである
という説もあります。昨日のEJでお話したバックワードという
のは、高度なサブリミナル・マスキングなのです。
 「ドッグ・イズ・ナタス」という歌詞があったとします。何の
意味かわかりませんが、これが何回も繰り返されるとします。そ
うすると、意味不明のままその歌詞を覚えてしまうことになりま
す。これを英語で書いてみましょう。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
     DOG IS NATAS.  →  SATAN IS GOD.
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 「ドッグ・イズ・ナタス」は、逆回転すると「サタンは神であ
る」という意味になります。これがバックワード・マスキングで
す。これが一般に知られるようになったのは、1982年のこと
です。CBSニュースでキャスターのダン・ラザーが「ロック・
スターたちは、レコードや歌の中に、逆さに潜在的にサタンの情
報を伝えることによって、彼らのメッセージを広め、サタンを崇
拝している」として、テレビでそれを実験して見せてからです。
 実は、そのときダン・ラザーは、例の DOG IS NATAS. を紹介
したのです。これは、ジム・ダンデイ・マングルムが「電灯がア
ルカンサスにやってきたとき」という曲の中で、しゃっくりのよ
うな声を立てて「ナタス、ナタス」と歌うのです。そして「ヘカ
テ」と呼びかけます。このヘカテは、地上と冥府を支配する女神
サタンのことです。これらのワードを逆回転すると「サタン、サ
タンよ、彼は神である」となるのです。
 それでは、サタニストはなぜバックワードという手法を使うの
でしょうか。それは、彼らは昔から神を冒とくする方法として、
逆十字架、逆キリスト像など、すべてを逆さまにする方法をとっ
てきたからです。冒とくと同時に反対にして地に向けることで、
「地獄を向く」とか「動物の本能に近づく」という意味を持たせ
神聖なるものを逆方向に置き換えるのです。そうして、キリスト
教の常識を覆そうとするのです。
 ロック音楽によって若者たちのマインドを麻痺させ、本人の知
らない間に巧妙に悪魔崇拝にもっていき、気がついたときは魂を
抜き取られ悪魔の奴隷になっている。これは、もしかしたら、現
在多発している17歳の犯罪と関係があるかも知れません。彼ら
は悪魔に魂を抜き取られているとしか思えないからです。
            −− [続ビートルズの話題/03]
posted by 平野 浩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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