つもご愛読いただき心より御礼申し上げます。本年もよろしくお
願いいたします。
2014年のEJは、1月6日の第3703号から12月29
日の第3945号までの242本を営業日の毎日、一日も欠かさ
ず、お届けしました。その間、同じ内容のコンテンツをブログに
投稿しています。つまり、ブログは年に242回更新したことに
なります。2014年は次の4つのテーマについて書きましたが
現在執筆中の「検証!アベノミクス」についてはまだ未完です。
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1.消費税増税を考える ・・・・・・・・・・・ 83回
2.新自由主義の正体 ・・・・・・・・・・・・ 79回
3.ビットコインについて考える ・・・・・・・ 53回
4.検証!アベノミクス(未完) ・・・・・・・ 27回
242本
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今年のEJは毎日どのくらいの人に読まれたでしょうか。
EJと同じコンテンツを掲載しているブログの毎日の来訪者数
の月平均数値の推移をとってみると次の通りです。
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≪消費税増税を考える≫
UU PV FW
1月 ・・ 1911人 5847人 19048
2月 ・・ 1789人 5156人 19177
3月 ・・ 1726人 5311人 19306
4月 ・・ 1703人 5283人 19542
5月 ・・ 1842人 5436人 19628
≪新自由主義の正体≫
6月 ・・ 1648人 5462人 19687
7月 ・・ 1775人 6297人 19731
8月 ・・ 1606人 5395人 19775
≪ビットコインについて考える≫
9月 ・・ 1422人 5331人 19854
10月 ・・ 1472人 4916人 19965
11月 ・・ 1542人 5025人 20108
≪検証!アベノミクス≫
12月 ・・ 1820人 5957人 20590
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「UU」は「ユニーク・ユーザー」といって、最新の記事を読
むためにブログを訪れた正味の数であり、毎日のUUの月平均数
値です。同じ人がもう一度ブログに訪れても「1」としかカウン
トしないのです。つまり、重複はカウント(1日単位)しない数
字です。
「PV」は「ページビュー」といい、毎日のPVの月平均数値
です。「PV」の数字は、実際にブログを訪れた人の1日単位の
総数を表しています。これは重複訪問を含んだ数字です。
UUはテーマによって影響を受けます。今年は「新自由主義の
正体」や「ビットコインについて考える」という専門的なテーマ
を取り上げているので、全体的な傾向として2013年よりも数
値は低くなっています。テーマによって、200人〜300人の
数値が動きます。
それでも新規テーマの平均的訪問数は毎日「1700人」、ブ
ログへの訪問総数は毎日「5000回」は確保しています。1日
に5000回というと月間15万回、年間で180万回であり、
年間50万回のPVがあれば有力サイトといわれていますので、
プログとしては合格ラインに入っていると思います。昨年の暮れ
にはある企業から広告の申し入れもきており、EJブログもやっ
と広告対象サイトになりつつあるのかなと思っています。
私は2010年1月4日からツイッターを開始し、毎日ツイー
トを配信してちょうど5年になります。こちらは土日祝日を含む
365日毎日発信しています。ツイッターでもEJブログへ誘導
しており、ブログのアクセス数と無関係ではないと思うので、今
年はフォロワーの数値を「FW」として示しておきます。
フォロワーは2014年11月に2万人を突破し、現在順調に
伸びています。フォロワーは簡単にフォローをやめること、アン
フォローができるので、フォローする人の数がアンフォロー数よ
りも多くなければフォロワーの数は増えないのです。やった人は
わかりますが、なかなか増えないものです。それだけにメッセー
ジが瞬時に2万人に届く影響力は少なくないと考えています。
今年のEJは、昨年の「ビットコインについて考える」のよう
な30〜50回のテーマを多くしていきたいと考えています。こ
のテーマは、あるロータリークラブから、演題自由の講演を依頼
されたのがきっかけで、取り上げたものです。
テーマの後半になってから、楽天が海外での取引に採用したり
海外でビットコインやペイパルによる送金が増えてきたことから
日本の銀行の振込時間の延長の検討が進むなどの大きな変化につ
ながってきて、ブログのアクセス数が急に増えてきています。
ビットコインについては、貨幣論に詳しい気鋭の英国エコノミ
スト、ライオントラスト・アセット・マネジメントパートナー兼
エコノミストであるフェリックス・マーチン氏のコメントを「画
像および関連情報」でご紹介します。
ビットコインへの対応に関しては、日本が世界で一番遅れてい
ると思います。まだ円天などと一緒のように考えている人が多い
し、マウントゴックスの破綻によって、ビットコインは終わった
と思われています。しかし、海外では急速にビットコインは普及
しているのです。ビットコインが普及すると、金融機関は送金シ
ステムを中心に大きなダメージを受けます。そして、経済にも大
きなインパクトを与えることになります。
EJは、2014年12月29日現在、第3945号に達して
います。あと55回で4000号です。到達日は、2015年3
月24日です。今年は、1月5日よりEJを配信します。本年も
EJをよろしくお願いいたします。
≪画像および関連情報≫
●ビットコインについて/フェリックス・マーチン氏
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ビットコインには二つの側面があります。一つは、国家や中
央銀行の発行によるものでない「民間通貨」という点です。
同じイデオロギーの下に集まったグループが発行する民間通
貨は歴史上、これまでにも数多くありました。ビットトコイ
ンには、国家の金融制度にとらわれまいとするイデオロギー
があります。ビットコインのような「暗号仮想貨幣」は、何
ら問題なく流通し続けることができます。幅広い支持は得ら
れなくても、存在を阻むものは皆無です。こうした「交換価
値の自己増殖」、つまり、民問通貨の創造・流通の制御は不
可能であり、通常は好ましくありません。民間通貨が国家の
金融秩序に脅威をもたらしうるのは、国家の通貨と大々的に
競合できる状況に限られます。たとえば超インフレなど、国
家の通貨が本来の役割を果たせないときです。二つ目はビッ
コインに組み込まれた支払いツール「分散型パブリックレジ
ャー(公開台帳)」が新奇で、興味深い点です。この電子公
開台帳には、ビットコイン使用者の信用履歴などが記録され
ます。専門家によれば、「極めて廉価で安全、迅速で効率的
な記録方法」です。ビットコインの問題点は、まず、匿名性
がないこと。紙幣などが歴史的に大成功を収めた理由の一つ
は、身元が明らかにならないことにあります。次に、非常に
デフレ効果の高い貨幣本位制であることです。ハードコード
(動作環境の決め打ち)によって、発行量が厳しく制限され
ているからです。 ──「週刊東洋経済」新春合併特大号
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年賀状/2015年元旦