2000年06月27日

●バックワード・マスキングとは何か(EJ第409号)

 アイレスター・クロウリーという人をご存知でしょうか。クロ
ウリーは、19世紀末から今世紀にかけて活躍した高名な黒魔術
師です。彼は、魔術的秘密結社「黄金の夜明け」団の後継者に選
出されたのですが、そこから離反し、独自に「銀の星」という結
社を作って、ありとあらゆる邪悪な黒ミサや黒魔術を行ったとさ
れています。
 作家のサマセット・モームは、クロウリーをモデルにした小説
『魔術師』の中で彼のことを次のように記述しています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 『ウソつきで、みっともないほど大言壮語する男だったが、奇
妙なのは、そのように豪語していたことを本当にやってのける
こともあった、という点である』。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 クロウリーは、多くの魔術書を書き残しており、現在の黒魔術
に大きな影響を与えています。これらの魔術書の中に「バックワ
ード」(ことばの逆回し)ということが書いてあるのです。
 クロウリーは、ひとびとに逆法則の実践を勧めたのです。反対
に歩き、話し、考え、読むことを教育と称して盛んにやらせたの
です。そして、未来を見るためには、レコードを逆回転させて聞
くよう勧めています。なぜ、そんな馬鹿なことをするのかといわ
ずにしばらく読んでいただきたいのです。クロウリーは魔術書に
次のように書いています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  ・もし悪魔の力を欲しければバックワードを聞け!
  ・その者にバックワードの書き方を学ばせよ!
  ・フォノグラフ、レコードを逆回転で聞かせよ!
  ・その者に逆さまに話すことを実践させよ!
  ・その者に逆さまに読むことを実践させよ!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 実はロック・ミュージシャンたちは、このクロウリーの魔術書
の影響を受けて実践している者が多いのです。マイケル・ジャク
ソンなどもそれに影響されて、舞台上で若者に後歩きして歩くよ
う勧めています。中でもそれを最も熱心にやっていたのが、あの
ビートルズなのです。
 そんな馬鹿なというなかれ、「サージェント・ペパーズ・ロン
リー・ハーツ・クラブ・バンド」のアルバムのジャケットの裏表
紙にはわざわざクロウリーの顔を出しているほどなのです。この
アルバムには多くの人が写っているのですが、左上から2番目に
クロウリーの顔が出ています。ビートルズの中でも、とくにジョ
ン・レノンはクロウリーの魔術とオカルトに魅かれ、本棚にはそ
の著書をずらりと並べていたほどであるといいます。
 さて、バックワードの話に戻りましょう。これは正確にいうと
バックワード・マスキングというのです。これをサブリミナル・
テクニックとして、ビートルズはレコードの宣伝・広告に活用し
ています。それが、当時全世界のビートルズ・ファンに衝撃を与
えたポール・マッカートニー死亡説なのです。
 「ポールが死んだらしい」という噂が全世界に広まったことが
あります。確かに、当時ポールは人前に姿を現していなかったの
で、新聞もポールの生死を問う見出しを掲げたものです。
 「マジカル・ミステリー・ツァー」というEPに収録されてい
る「ストロベリー・フィールズ・フォー・エバー」という曲の最
後の部分に聞き取りにくい部分があります。何といっているか分
からないのですが、注意深く再生して見ると「俺はポールを埋葬
した」とつぶやいているのです。
 1969年に出た「アビー・ロード」とLPのジャケットは少
し変わっています。そこには、イギリスのアビー・ロードの横断
歩道を歩いているビートルズの4人の写真が写っているのですが
なぜか、ポール・マッカートニーだけが裸足なのです。
 バックの風景の左側にフォルクスワーゲンが写っています。そ
のナンバープレートをよく見ると、「28IF」とあります。ナ
ンバープレートまでは読み取れないと思いますが、添付ファイル
にジャケットの写真をつけておきます。
 このナンバープレート「28IF」は、「もし、ポールが生き
ていれば28歳だった」という意味なのです。さらに、この「ア
ビーロード」の曲の中には、意味不明の音が入っているのですが
この部分を逆回ししてみると、次のような地の底から響いてくる
ような弱々しい声が聞こえてくるのです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 「Let me out、Let me out、Let me out…」
 「出してくれ!出してくれ!出してくれ!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
と墓の底から叫んでいるような声が聞こえるのです。
 また、「ホワイト・アルバム」のアルバムに入っている「レボ
リューションNo.9」では、 えんえんと「ナンバーナイン、ナン
バーナイン・・・・」という気味のわるい声で繰り返している部
分があります。実は、ここにバックワード・マスキングが使われ
ているのです。
 この部分を逆回転して聞いてみると、地の底から噴き出すよう
な声で次のようにいっているのです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 Turn me on,dead man,turn me on,dead man…
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 これは「死人を生き返らせてくれ!」といっているのです。ま
た、同じ「ホワイト・アルバム」の中の「アイム・ソー・タイア
ード」の中にも同じような部分があるのですが、省略します。
 これは、噂が噂を呼んで、大変な話題となり、ビートルズのア
ルバムはめちゃくちゃに売れたのです。問題は、これがアルバム
を売るためのテクニックではなく、自分たちが予言者であること
を誇示していることです。実際に、ビートルズは当時のサタニス
トやオカルティストに一目置かれていたことは事実なのです。
             −− [続ビートルズの話題/02]

ABBEY ROAD.jpg
posted by 平野 浩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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